プラス的 異世界の過ごし方

seo

文字の大きさ
上 下
320 / 926
8章 そうしてわたしは恋を知る

第320話 風評

しおりを挟む
 魔法戦も実技テストが授業中にあった。といってもまだ個人プレーの段階で、魔力がどれだけ出せるかという試験だったので、楽勝だ。ダンジョンで鍛えているからね。今後はチームプレーを重視していくと話があった。少しずつ、みんなとチーム戦の練習をしていくことにしよう。

 薬草学の実習テストも、ことなきを得た。
 ひとところに薬草が山盛りになっていて、それぞれが割振られた薬を作るというものだった。材料選びから薬を作れるかまで見るテストだった。
 わたしは火傷の薬30グラムだった。その量に対するパーセンテージを計算して薬草をとりにいくとメーゼが足りなかった。誰かが計算を間違えて多く持っていったみたいだ。けれどカタリをみつけたのでそれを代用することにした。
 慎重にそれぞれを計り、熱するものは熱し、合わせて擦っていった。
 出来上がった薬を持っていくと、おばあちゃん先生って鑑定を持っているのかな、見るだけで点数がついていく。わたしは100点満点中の97点だった、えへん!

 教室への帰り道で、音楽隊の先輩たちと会った。「元気そうだね」「初テスト頑張って」とエールをもらう。何かをすると、そりゃ仲良くなれない場合もあるけど、こうやって仲良くなれる人もいるんだから、参加するってのはいいことだよなと嬉しく思う。なんて嬉しさを噛みしめていると、噂話が聞こえてくる。

 教会を半壊させただけなのに、いつの間にか街を半壊させたことになっている。伝言ゲームですか? 話大きくなってますよ。

 この時代じゃ、こんな噂が広まったら、〝嫁ぎ先がない〟案件に発展するんじゃ。
 ふたりは聖女候補だから、なんとでもなるだろうけど、わたしはアウトだったね。婚約済みだから関係ないけどさ。

 西の屋台食堂で昼ごはんにしようとみんなで話す。もふさまが舌舐めずりをした。あそこの味付け濃いし、もふさまの好きな味つけなんだよね、ふふ。

 前からくる男の子たちの集団を見て、みんなが緊張したような気がした。
 なんだ?
 バッジの色で1年生とわかる。中途半端に身分がある感じ。

「私お手洗いに行きたい、付き合って」

 キャシーにグイッと引っ張られる。
 みんなも団子状になってついてくる。急ぎ足。そんな切羽詰まってたの?

「シュタイン嬢ではありませんか」

 声をかけられて立ち止まる。
 振り返ると、中央にいる、わたしと同じぐらいの背の高さの団子鼻の男の子が話しかけてきたっぽい。
 誰?

「お会いしたことがありまして?」

 音楽隊にもいなかったし、見たことないんだけど。

「ケイズ伯爵ご子息さまだ!」

 と団子鼻の隣の子が声を荒げて教えてくれた。が、知らん。

「ご機嫌よう」

 知らんからいいよねと挨拶だけして、キャシーを促す。

「ま、待て。声をかけてやったのに、その態度はなんだ」

 不思議なんだけど、定期的に変な人って現れるよね。声をかけてくれって誰が頼んだのだろう?

「急いでおりますので、失礼します」

 なんたって切羽詰まっているキャシーを優先だ。

「いいのか、俺にそんな態度を取って」

「自ら名乗りもされない方に挨拶をし、急いでいると理由も告げましたのに、ご不満のようですね?」

 ジロリと睨めば、ビクッとしている。

「俺はただ、お前んちの売れ残りの商品買ってやってもいいと思って声かけてやったのに」

 うちの売れ残りの商品? 何言ってんだろう?

「今、急いでますの。お話しなら、後からお伺いしますわ」

 わたしはキャシーの腕を掴んで、トイレへと急いだ。

「リディア、いいの? 大丈夫なの?」

「うん、知らない人だし」

 キャシーもみんなも決まりの悪い顔をしている。尋ねると、トイレに特に行きたかったわけではないらしい。さっきの団体は1年B組で、前からわたしに思うことがあるようで、意地悪なことを言っていたんだって。わたしに「気づいてなかったの?」と聞いてくる。うん、知らなかった。
 このところ再ヒートアップしているようで、声高になんか言ってたらしい。みんなわたしが徹底的に無視していると思い、気づいたら道を変えたりなどして鉢合わせしないように気をつけてくれていたそうだ。
 んー、でも探索の点は抑えた赤でもないし。まさか、探索が壊れたりしてるのかな?
 それを調べるためにも話を一度聞いてみるかとさっきの廊下に戻ることにした。

 ちびっこい団体がいたので、後ろ姿だけどあたりをつけた。声をかけようとしたが、彼らはわたしの態度について文句を言うのに大忙しだ。後ろにいるのに気づいてないみたい。

 うーん、やっぱり点は赤くないぞ。もふさまに視線で聞いてみるが、もふさまはわたしを見上げただけだ。テレパシーはやっぱり無理か。

「あんな生意気な者にケイズさまが目をかけてやる必要はありませんよ」

「そうですよ。シュタイン家はこれから落ちぶれることでしょう。気にすることなんかありません」

 失礼ね!

「馬鹿な女だ。せっかく商団に口を聞いてやろうと思ったのに」

「優しすぎますよ、ケイズさま。砂漠の民に連れ去られ、街を破壊して報復する、そんなのが作った菓子なんかもう誰も食べたがりませんよ」

「どういう意味?」

 尋ねると団体が一斉に振り返った。

「シュタイン嬢……」

「どうって、そのままだ。砂漠の民は気性が荒い毒使いだ。そんなところから生きて帰ってきた、お前がまともであるはずない。そんなのが考えた菓子を口にするのはおぞましい。あんないつも行列ができてた店が潰れそうだって噂だ」

「だから、その菓子を買ってやろうかと思って声をかけたのに」

 父さま、そんなこと言ってなかったけど。言えなかったのかな?
 それにしても雑だな。砂漠から帰ってくるとまともじゃないんかい?
 わたしはユオブリアに広がる〝砂漠〟に対する一般認識を知らなかったので、全く意味がわからなかった。
 ……なるほど風評被害ですか。食べ物だけかしら? バッグとかもうちのとバレたのかな?

「別に、今からでも、頼むんだったら、聞いてやってもいいぞ」

 顔をあげると団子鼻が顔を赤くしていた。

「ケイズさま、何言ってるんです?」

 取り巻きが引き留めている。

「ケイズさま、ご親切にありがとうございます。ですが、ご提案は遠慮させていただきます。ケイズ伯爵さまの評判まで落としかねませんもの。教えてくださってありがとうございました。わたし、そんな噂になっていたなんて、全く知りませんでしたの。それでは失礼しますわ」

 兄さまにお願いして伝達魔法を使ってもらって、父さまから事情を聞かなくちゃ。まずは状況を把握しないと。
 わたしは兄さまの教室に行くからと、先に教室に帰っていてと言ってみたが、みんな不安そうにしてついてくるという。わたしを一人にしないようにしてくれてるみたいだ。
 決心が固そうなので、みんなについてきてもらった。

 角を曲がれは上級生の教室に続く廊下だ。差し掛かった時に会話が聞こえてくる。

「だからさ、制服に高値がつくってことだろ?」

「着たものを欲しがる奴がいるのが、わからねーよな」

「聖女候補のだから買うヤツがいるんだろ、お前のなんか売れないって」

「聖女候補の制服、どんだけ高値になるんだろうな?」

「でも、1年生の聖女候補じゃないのも売られたんだろ? オークションにのるところだったらしいぜ、身につけてたもの丸ごと!」

 ヒューっと口笛が鳴った。足が止まる。

「一緒に拐われてんだから、聖女候補のものだと思ったんだろ」

 愕然とする。
 なにそれ。気持ちわるっ。
 普通に考えて、それわたしの話だよね?
 あーーー、父さまたちがあの制服を捨てると言っていた理由がわかった。
 安かったら制服は生地がいいから違う服へとリメイクするために買う人がいるかもしれないと思うけど、オークションってことは……うん、理由を考えるのはやめよう。どうせ正解はわからないんだし、どう転んでも不愉快な気がする。

 レオに魔力を繋いでもらった追跡の魔具の話は聞いたんだ。価値がわからなかったのか街の露店で1食分ぐらいの値で売られていたそうだ。港町で捨てられていたのを、きれいな石がついているアクセサリーに見えたから拾ってきて売っていたらしい。魔具ってこともわかってなかった。それを鑑定で調べてもらったところ、その魔具は〝ダウン〟していたそうだ。わたしの手から離れた時点で、ぷつりと魔力が途絶えた状態だったみたい。これは魔力の高いレオが魔を入れてくれたものだから高性能のはずだった。けど辿れなくなったということは、犯人の魔力が馬鹿高いか、辿れなくするようなスキルなどを持っていたかと思っていたらしい。

 身につけていたもの全てを売ったと言っていたけど、実際は足がつかないように捨てたんだね、きっと。でもそれを拾って売った人たちがいた。まあそれでエレイブ大陸の南に連れ去られたのではという推測がされていたみたいだけどね。

「あなたたち、頭が悪いんですのね」

 見えなくてもきれいな知った声でわかった。
 ヤーガン嬢の声が冷たく響いた。

「なっ、公爵令嬢とはいえ、言葉が過ぎます」

「言葉が過ぎるですって? 学習しないものを、頭が悪いと言ってどこが〝過ぎる〟のかしら?」

「が、学習しない?」

「聖女候補はともかく、シュタイン令嬢は明らかに間違われたのでしょう。〝聖女ちゃん〟なんて呼ばれていたから」

 どこからか息を飲む音が聞こえた。

「どんな考えでそう呼んでいたのかは知りませんけれど、それがシュタイン令嬢誘拐に繋がったのよ? 誘拐の片棒を担いだのと同じですわ。そんなつもりはなくてもちょっとしたことが人を傷つけることがありますの。あなたたちの今話していたことも、誰がどこで聞いていて婉曲されてどう受け取られるかわかりませんのよ? それによって令嬢たちの運命が変わるかもしれませんのに。そんなことも想像できませんの? 学習できないものを頭が悪いと言って何が悪いのかしら?」

 曲がり角の向こうの喧騒がシーンとなった。

「不愉快だわ」

「マリーさま」

 ヤーガン嬢を呼び、追いかけていく足音がする。

「公爵家に目つけられたんじゃないか?」

「ったく、ついてねー」

「ほら、いくぞ」

「どうすんだよ」

「浅はかでしたっつって、反省してるのを見せるんだよ。ヤーガン家に睨まれたらどうなるかわかってんだろ?」

 バタバタと足音が聞こえる。

「……リディア、大丈夫?」

「……うん」

「ヤーガンさまって、厳しくもあるけど、かっこいい方なんだね」

 わたしたちは頷きあった。

 それにしても、嫌な思いをするってこういうことを案じられてたわけか。そりゃ好き勝手いうよね、自分に関係なければ。こんな噂ぐらいならへっちゃらだわ、わたし。〝味方〟してくれる人がいるからかもしれないけどさ。
 結局、傷つけられるのも人の態度や言葉だったりするけど、救われるのも人がすることだったりするんだよね。
 わたしのことが好きではないだろうに、今も公正な目で軽口を叩く人たちを諫めてくれた。平民は学園にいるべきでないと言って、そうなるよう実行しちゃう人でもあるけれど。
しおりを挟む
感想 45

あなたにおすすめの小説

転生した愛し子は幸せを知る

ひつ
ファンタジー
♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢  宮月 華(みやつき はな) は死んだ。華は死に間際に「誰でもいいから私を愛して欲しかったな…」と願った。  次の瞬間、華は白い空間に!!すると、目の前に男の人(?)が現れ、「新たな世界で愛される幸せを知って欲しい!」と新たな名を貰い、過保護な神(パパ)にスキルやアイテムを貰って旅立つことに!    転生した女の子が周りから愛され、幸せになるお話です。  結構ご都合主義です。作者は語彙力ないです。  第13回ファンタジー大賞 176位  第14回ファンタジー大賞 76位  第15回ファンタジー大賞 70位 ありがとうございます(●´ω`●)

間違えられた番様は、消えました。

夕立悠理
恋愛
竜王の治める国ソフームには、運命の番という存在がある。 運命の番――前世で深く愛しあい、来世も恋人になろうと誓い合った相手のことをさす。特に竜王にとっての「運命の番」は特別で、国に繁栄を与える存在でもある。 「ロイゼ、君は私の運命の番じゃない。だから、選べない」 ずっと慕っていた竜王にそう告げられた、ロイゼ・イーデン。しかし、ロイゼは、知っていた。 ロイゼこそが、竜王の『運命の番』だと。 「エルマ、私の愛しい番」 けれどそれを知らない竜王は、今日もロイゼの親友に愛を囁く。 いつの間にか、ロイゼの呼び名は、ロイゼから番の親友、そして最後は嘘つきに変わっていた。 名前を失くしたロイゼは、消えることにした。

お姉様に恋した、私の婚約者。5日間部屋に篭っていたら500年が経過していました。

ごろごろみかん。
恋愛
「……すまない。彼女が、私の【運命】なんだ」 ──フェリシアの婚約者の【運命】は、彼女ではなかった。 「あなたも知っている通り、彼女は病弱だ。彼女に王妃は務まらない。だから、フェリシア。あなたが、彼女を支えてあげて欲しいんだ。あなたは王妃として、あなたの姉……第二妃となる彼女を、助けてあげて欲しい」 婚約者にそう言われたフェリシアは── (え、絶対嫌なんですけど……?) その瞬間、前世の記憶を思い出した。 彼女は五日間、部屋に籠った。 そして、出した答えは、【婚約解消】。 やってられるか!と勘当覚悟で父に相談しに部屋を出た彼女は、愕然とする。 なぜなら、前世の記憶を取り戻した影響で魔力が暴走し、部屋の外では【五日間】ではなく【五百年】の時が経過していたからである。 フェリシアの第二の人生が始まる。 ☆新連載始めました!今作はできる限り感想返信頑張りますので、良ければください(私のモチベが上がります)よろしくお願いします!

愛など初めからありませんが。

ましろ
恋愛
お金で売られるように嫁がされた。 お相手はバツイチ子持ちの伯爵32歳。 「君は子供の面倒だけ見てくれればいい」 「要するに貴方様は幸せ家族の演技をしろと仰るのですよね?ですが、子供達にその様な演技力はありますでしょうか?」 「……何を言っている?」 仕事一筋の鈍感不器用夫に嫁いだミッシェルの未来はいかに? ✻基本ゆるふわ設定。箸休め程度に楽しんでいただけると幸いです。

寵愛のいる旦那様との結婚生活が終わる。もし、次があるのなら緩やかに、優しい人と恋がしたい。

にのまえ
恋愛
リルガルド国。公爵令嬢リイーヤ・ロイアルは令嬢ながら、剣に明け暮れていた。 父に頼まれて参加をした王女のデビュタントの舞踏会で、伯爵家コール・デトロイトと知り合い恋に落ちる。 恋に浮かれて、剣を捨た。 コールと結婚をして初夜を迎えた。 リイーヤはナイトドレスを身に付け、鼓動を高鳴らせて旦那様を待っていた。しかし寝室に訪れた旦那から出た言葉は「私は君を抱くことはない」「私には心から愛する人がいる」だった。 ショックを受けて、旦那には愛してもられないと知る。しかし離縁したくてもリルガルド国では離縁は許されない。しかしリイーヤは二年待ち子供がいなければ離縁できると知る。 結婚二周年の食事の席で、旦那は義理両親にリイーヤに子供ができたと言い出した。それに反論して自分は生娘だと医師の診断書を見せる。 混乱した食堂を後にして、リイーヤは馬に乗り伯爵家から出て行き国境を越え違う国へと向かう。 もし、次があるのなら優しい人と恋がしたいと…… お読みいただき、ありがとうございます。 エブリスタで四月に『完結』した話に差し替えいたいと思っております。内容はさほど、変わっておりません。 それにあたり、栞を挟んでいただいている方、すみません。

[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?

シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。 クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。 貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ? 魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。 ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。 私の生活を邪魔をするなら潰すわよ? 1月5日 誤字脱字修正 54話 ★━戦闘シーンや猟奇的発言あり 流血シーンあり。 魔法・魔物あり。 ざぁま薄め。 恋愛要素あり。

強い祝福が原因だった

恋愛
大魔法使いと呼ばれる父と前公爵夫人である母の不貞により生まれた令嬢エイレーネー。 父を憎む義父や義父に同調する使用人達から冷遇されながらも、エイレーネーにしか姿が見えないうさぎのイヴのお陰で孤独にはならずに済んでいた。 大魔法使いを王国に留めておきたい王家の思惑により、王弟を父に持つソレイユ公爵家の公子ラウルと婚約関係にある。しかし、彼が愛情に満ち、優しく笑い合うのは義父の娘ガブリエルで。 愛される未来がないのなら、全てを捨てて実父の許へ行くと決意した。 ※「殿下が好きなのは私だった」と同じ世界観となりますが此方の話を読まなくても大丈夫です。 ※なろうさんにも公開しています。

出来損ないと呼ばれた伯爵令嬢は出来損ないを望む

家具屋ふふみに
ファンタジー
 この世界には魔法が存在する。  そして生まれ持つ適性がある属性しか使えない。  その属性は主に6つ。  火・水・風・土・雷・そして……無。    クーリアは伯爵令嬢として生まれた。  貴族は生まれながらに魔力、そして属性の適性が多いとされている。  そんな中で、クーリアは無属性の適性しかなかった。    無属性しか扱えない者は『白』と呼ばれる。  その呼び名は貴族にとって屈辱でしかない。      だからクーリアは出来損ないと呼ばれた。    そして彼女はその通りの出来損ない……ではなかった。    これは彼女の本気を引き出したい彼女の周りの人達と、絶対に本気を出したくない彼女との攻防を描いた、そんな物語。  そしてクーリアは、自身に隠された秘密を知る……そんなお話。 設定揺らぎまくりで安定しないかもしれませんが、そういうものだと納得してくださいm(_ _)m ※←このマークがある話は大体一人称。

処理中です...