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7章 闘います、勝ち取るまでは
第314話 聖女候補誘拐事件⑭言葉はなくても
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わたしの目の前に降り立つ、お遣いさまモードのもふさま。
神秘的な深緑の瞳にわたしが映り込む。
抱きついていた。
真っ白のもふもふした毛。もふさまの熱い体がドクドクと脈打っている。顔を埋めて匂いを嗅げばやっぱりひなたの匂いがする。
『怪我はしてないな?』
お遣いさまモードの大きなもふさまにギュッとしながら頷く。
会話らしい言葉はそれだけだったけれど、その中に思いの全てが詰まっている気がする。
「みつけてくれて、ありがとう」
もふさまはわたしの魔力をちゃんと拾ってくれた。
首に掛けられていたリュックの中から小さく声がする。
『リディア心配したぞ』
『顔見たい』
『見たい』
『元気そうなお声で嬉しいです』
「リディア、顔みたいでち。でもその前にここがどこか教えて欲しいでち」
「ここはエレイブ大陸の、ケドニア。ユハと言う街の教会……跡よ」
「わかったでち!」
ん?
『父さまに伝達するぞ。リディア発見! ここはエレイブ大陸のケドニア、ユハという街の教会跡地だ』
レオの声が聞こえたと思ったら、左前方の空気が揺らいだ気がした。
目が変になったかと思って目を擦る。
目を開けると、兄さまがいた。わたしを認めると一目散に走ってきた。
兄さまだ……。
ぎゅーっと抱きしめられる。ものすごい強い力で。苦しいと言おうとした途端、わたしの肩を持ってわたしを離す。え?
「ご、ごめん。力が入っちゃって」
兄さまの顔が赤い。
「どこも怪我してない?」
わたしは頷いた。兄さまは長袖の上着を脱いで、わたしの肩にかけた。
「暑いだろうけど、我慢して」
え、なんで。
「リディー」
あ!
「父さま!」
父さまにギュッとされる。
「無事、だな」
わたしは頷く。跡地には人がいなかったはずなのに、兄さま、父さまの他に、身分の高そうなおじいちゃんやら、騎士団長さまや神官長さまがいらした。魔法士長であるイザークのお父さんのモットレイ侯爵さまもだ。
彼らはアイリス嬢とユーハン嬢に駆け寄った。
怪我をしていないか確認している。
「どうやってここに?」
「ああ、転移だよ。で、これは一体どういう状況なんだ?」
教会が半壊しているからね。街中で攻撃魔法をぶっ放した。
わたしたちは目を合わせる。同じ気持ちだと思ったが、まずいと思ったのはわたしとユーハン嬢だけで、アイリス嬢は得意げにぶちまけた。
「あそこで伸びているのが、誘拐犯黒幕のひとりですわ。あたしたちやっつけましたの!」
言っちゃった……。
大人たちが固まっている。
『さすが、リディアだ』
人前だからもふさまに答えられないけど、違うから。
でも、そうだ。ちゃんと説明しなくちゃ。
もふさまと兄さまと父さまに、また後でいっぱい話すと視線を送ってから、わたしたちはひと所に集まって手を握った。わたしの左隣がアイリス嬢で、右がユーハン嬢だ。
「まずは皆さま、あたしたちを探して駆けつけてくださったのですよね? お礼申し上げます」
アイリス嬢は背筋をしっかり伸ばし、堂々と声をあげる。
ふたりは〝おつとめ〟で慣れているのか、大勢の人に向かって話すことができる。わたしは家族とか、親しい人たちならまだしも、いっぺんに多くの人に向かって話すのは躊躇しがちだ。
「そしてパニャーニ神官長さま、お尋ねしたいことがあります」
神官長さまはアイリス嬢に礼を尽くす。
「なんなりと」
「神聖国をご存知ですか?」
いきなり切り込んだ。
「神聖国、ですか? アイリスさまが生まれる前に滅びた国です」
「聖女の力は聖女の寿命を縮めるものだとご存知でしたか?」
神官長さまが言葉を発するのに一拍あった。
「ご存知だったようですね」
ユーハン嬢の声音にはやるせなさが含まれていた。
ふたりの手をギュッと握る。
「何を聞いたのかはわかりませんが、聖女の力は生命力を削るほどのものだと書物にはありました。けれど、聖域において力を使えば、寿命が縮むことはありません」
「皆さま、話は後にして、聖女候補さまたちにはユオブリアに帰還願いましょう。ご家族が心配されています」
ブライのお父さん、ヘイウッド騎士団長が声をかけてくれた。
「あたしたちも家族に会いたいですが、それより先に済ませることがあります。あたしたちはここまで逃げてきたんです。拐われた後連れて行かれた場所はここではありません。彼らは黒幕のひとりだと思います。実行犯は別にいます」
「俺だ!」
背中を丸めお腹を押さえながら、誘拐犯2が歩み出てきた。
わたしたちを必死の形相で見る。
「俺が聖女候補さまたちを拐ったんです。俺がやりました。俺ひとりでやりました。そうですよね、聖女候補さま。あそこは俺が連れて行って匿ってもらっただけ。お願いです! 罪は俺ひとりに!」
「そういうわけにはいきませんわ」
ユーハン嬢が低い声を出す。
「残されたガキがどうやって生き残るんだよ!」
誘拐犯2が声を荒げた。
誘拐犯1が捕らえられたら……残る子供たちは8歳以下だ。
「あなたたちがしたことは犯罪です。悪いことをしたら、手を貸していなくてもそれを止められなかった周りの人たちもまた罪を負うのです」
「止められなかったって当たり前だ。話してない」
「それでもです。気づいていても気づいていなくても同じです。知らなかったでは済まないのが犯罪です。あなたのしたことが、あなただけのしたことではなく、周りを巻き込むのです」
ユーハン嬢の言葉に誘拐犯2は唇を噛みしめた。
「あたしたちは、神聖国の末裔の隠れ里のようなところに連れて行かれました。そこには子供とあたしたちを世話するための数人の大人しかいませんでした。そこに、実行犯のひとりがいます。そこの子と隠れ里のひとりが実行犯でした。あたしたちはそこから逃げてきました」
「隠れ里……そこはどのあたりかわかりますか?」
わたしは地図があればわかると言った。
出してもらった地図の、この辺りだと指をさす。
「こ、ここから、逃げてきた? どなたかに助けてもらったのですか?」
「いいえ、私たちのギフトを駆使し、……シュタイン嬢が所有権のある収納箱を持っていて、たくさんの魔具があり助かりました」
スクーターやら何やら秘密にしてとは頼まなかったけれど、ユーハン嬢がきれいにまとめてくれた。
「彼らは隠れ里を神聖国と呼んでいました。末裔しか入れないところだそうです。末裔じゃない人は証の欠片を持っていれば入れるそうです。そこにいる老婆たちは黒幕側の人間です。そこの実行犯も黒幕に弟分を人質に脅されてやったようです。
神聖国の末裔の実行犯は……精霊が騒ぐからもう少しで聖女が誕生し、聖女が証に触ると、神聖国が蘇ると思っているようでした。他の小さな子たちも、私たちが神聖国を蘇らせることのできる者だと信じていました」
「子供しかいないのか?」
父さまに言われてわたしは頷いた。
「ガゴチに何度も襲撃されて散り散りになったみたい。3年前に襲撃された時に大人がほとんど亡くなって、導かれるように隠れ里にたどり着いてそこで暮らしていたそうです。けれど周りは死の砂漠。残っていた大人もいなくなって、実行犯の15歳の子が体の弱い神聖国の王子さまと子供たちを支えています」
大人たちが顔を見合わせている。
黒幕たちを捕らえ、大人たちは話し合いながら伝達魔法を何箇所にも送っていた。一度エラの張った神官が逃げ出そうとして、もふさまが足で押さえた。潰さない力加減はしていた。
やがて、真っ白の装備に身を包んだ、騎士のような人たちが現れた。
「世界議会から派遣され、この件を受け持つことになりました、カード・バンパーです」
「ユオブリアの騎士団長を務めております、ヘイウッドです」
さっきの伝達魔法は、陛下や宰相たちに送っていたようで、黒幕がこの地で地位があるのを危惧して、世界裁判にかけることにしたようだ。
世界裁判というのは、わたしもこの時初めて知ったんだけど、国も大陸も関係なく、世界規模で犯罪を審断することのできる機関だそうだ。世界規模の犯罪だと認定されるには条件があり、ふたつ以上の大陸をまたにかけ、最低4つの国が関わっていて、国同士の話し合いが見込めそうにないことなど審査条件があるそうだ。そして世界裁判で通じるような明確な証拠がなくてはならないらしい。
生き証人いるものね。半日も経っていないのに、世界裁判案件となったようだ。
神秘的な深緑の瞳にわたしが映り込む。
抱きついていた。
真っ白のもふもふした毛。もふさまの熱い体がドクドクと脈打っている。顔を埋めて匂いを嗅げばやっぱりひなたの匂いがする。
『怪我はしてないな?』
お遣いさまモードの大きなもふさまにギュッとしながら頷く。
会話らしい言葉はそれだけだったけれど、その中に思いの全てが詰まっている気がする。
「みつけてくれて、ありがとう」
もふさまはわたしの魔力をちゃんと拾ってくれた。
首に掛けられていたリュックの中から小さく声がする。
『リディア心配したぞ』
『顔見たい』
『見たい』
『元気そうなお声で嬉しいです』
「リディア、顔みたいでち。でもその前にここがどこか教えて欲しいでち」
「ここはエレイブ大陸の、ケドニア。ユハと言う街の教会……跡よ」
「わかったでち!」
ん?
『父さまに伝達するぞ。リディア発見! ここはエレイブ大陸のケドニア、ユハという街の教会跡地だ』
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目が変になったかと思って目を擦る。
目を開けると、兄さまがいた。わたしを認めると一目散に走ってきた。
兄さまだ……。
ぎゅーっと抱きしめられる。ものすごい強い力で。苦しいと言おうとした途端、わたしの肩を持ってわたしを離す。え?
「ご、ごめん。力が入っちゃって」
兄さまの顔が赤い。
「どこも怪我してない?」
わたしは頷いた。兄さまは長袖の上着を脱いで、わたしの肩にかけた。
「暑いだろうけど、我慢して」
え、なんで。
「リディー」
あ!
「父さま!」
父さまにギュッとされる。
「無事、だな」
わたしは頷く。跡地には人がいなかったはずなのに、兄さま、父さまの他に、身分の高そうなおじいちゃんやら、騎士団長さまや神官長さまがいらした。魔法士長であるイザークのお父さんのモットレイ侯爵さまもだ。
彼らはアイリス嬢とユーハン嬢に駆け寄った。
怪我をしていないか確認している。
「どうやってここに?」
「ああ、転移だよ。で、これは一体どういう状況なんだ?」
教会が半壊しているからね。街中で攻撃魔法をぶっ放した。
わたしたちは目を合わせる。同じ気持ちだと思ったが、まずいと思ったのはわたしとユーハン嬢だけで、アイリス嬢は得意げにぶちまけた。
「あそこで伸びているのが、誘拐犯黒幕のひとりですわ。あたしたちやっつけましたの!」
言っちゃった……。
大人たちが固まっている。
『さすが、リディアだ』
人前だからもふさまに答えられないけど、違うから。
でも、そうだ。ちゃんと説明しなくちゃ。
もふさまと兄さまと父さまに、また後でいっぱい話すと視線を送ってから、わたしたちはひと所に集まって手を握った。わたしの左隣がアイリス嬢で、右がユーハン嬢だ。
「まずは皆さま、あたしたちを探して駆けつけてくださったのですよね? お礼申し上げます」
アイリス嬢は背筋をしっかり伸ばし、堂々と声をあげる。
ふたりは〝おつとめ〟で慣れているのか、大勢の人に向かって話すことができる。わたしは家族とか、親しい人たちならまだしも、いっぺんに多くの人に向かって話すのは躊躇しがちだ。
「そしてパニャーニ神官長さま、お尋ねしたいことがあります」
神官長さまはアイリス嬢に礼を尽くす。
「なんなりと」
「神聖国をご存知ですか?」
いきなり切り込んだ。
「神聖国、ですか? アイリスさまが生まれる前に滅びた国です」
「聖女の力は聖女の寿命を縮めるものだとご存知でしたか?」
神官長さまが言葉を発するのに一拍あった。
「ご存知だったようですね」
ユーハン嬢の声音にはやるせなさが含まれていた。
ふたりの手をギュッと握る。
「何を聞いたのかはわかりませんが、聖女の力は生命力を削るほどのものだと書物にはありました。けれど、聖域において力を使えば、寿命が縮むことはありません」
「皆さま、話は後にして、聖女候補さまたちにはユオブリアに帰還願いましょう。ご家族が心配されています」
ブライのお父さん、ヘイウッド騎士団長が声をかけてくれた。
「あたしたちも家族に会いたいですが、それより先に済ませることがあります。あたしたちはここまで逃げてきたんです。拐われた後連れて行かれた場所はここではありません。彼らは黒幕のひとりだと思います。実行犯は別にいます」
「俺だ!」
背中を丸めお腹を押さえながら、誘拐犯2が歩み出てきた。
わたしたちを必死の形相で見る。
「俺が聖女候補さまたちを拐ったんです。俺がやりました。俺ひとりでやりました。そうですよね、聖女候補さま。あそこは俺が連れて行って匿ってもらっただけ。お願いです! 罪は俺ひとりに!」
「そういうわけにはいきませんわ」
ユーハン嬢が低い声を出す。
「残されたガキがどうやって生き残るんだよ!」
誘拐犯2が声を荒げた。
誘拐犯1が捕らえられたら……残る子供たちは8歳以下だ。
「あなたたちがしたことは犯罪です。悪いことをしたら、手を貸していなくてもそれを止められなかった周りの人たちもまた罪を負うのです」
「止められなかったって当たり前だ。話してない」
「それでもです。気づいていても気づいていなくても同じです。知らなかったでは済まないのが犯罪です。あなたのしたことが、あなただけのしたことではなく、周りを巻き込むのです」
ユーハン嬢の言葉に誘拐犯2は唇を噛みしめた。
「あたしたちは、神聖国の末裔の隠れ里のようなところに連れて行かれました。そこには子供とあたしたちを世話するための数人の大人しかいませんでした。そこに、実行犯のひとりがいます。そこの子と隠れ里のひとりが実行犯でした。あたしたちはそこから逃げてきました」
「隠れ里……そこはどのあたりかわかりますか?」
わたしは地図があればわかると言った。
出してもらった地図の、この辺りだと指をさす。
「こ、ここから、逃げてきた? どなたかに助けてもらったのですか?」
「いいえ、私たちのギフトを駆使し、……シュタイン嬢が所有権のある収納箱を持っていて、たくさんの魔具があり助かりました」
スクーターやら何やら秘密にしてとは頼まなかったけれど、ユーハン嬢がきれいにまとめてくれた。
「彼らは隠れ里を神聖国と呼んでいました。末裔しか入れないところだそうです。末裔じゃない人は証の欠片を持っていれば入れるそうです。そこにいる老婆たちは黒幕側の人間です。そこの実行犯も黒幕に弟分を人質に脅されてやったようです。
神聖国の末裔の実行犯は……精霊が騒ぐからもう少しで聖女が誕生し、聖女が証に触ると、神聖国が蘇ると思っているようでした。他の小さな子たちも、私たちが神聖国を蘇らせることのできる者だと信じていました」
「子供しかいないのか?」
父さまに言われてわたしは頷いた。
「ガゴチに何度も襲撃されて散り散りになったみたい。3年前に襲撃された時に大人がほとんど亡くなって、導かれるように隠れ里にたどり着いてそこで暮らしていたそうです。けれど周りは死の砂漠。残っていた大人もいなくなって、実行犯の15歳の子が体の弱い神聖国の王子さまと子供たちを支えています」
大人たちが顔を見合わせている。
黒幕たちを捕らえ、大人たちは話し合いながら伝達魔法を何箇所にも送っていた。一度エラの張った神官が逃げ出そうとして、もふさまが足で押さえた。潰さない力加減はしていた。
やがて、真っ白の装備に身を包んだ、騎士のような人たちが現れた。
「世界議会から派遣され、この件を受け持つことになりました、カード・バンパーです」
「ユオブリアの騎士団長を務めております、ヘイウッドです」
さっきの伝達魔法は、陛下や宰相たちに送っていたようで、黒幕がこの地で地位があるのを危惧して、世界裁判にかけることにしたようだ。
世界裁判というのは、わたしもこの時初めて知ったんだけど、国も大陸も関係なく、世界規模で犯罪を審断することのできる機関だそうだ。世界規模の犯罪だと認定されるには条件があり、ふたつ以上の大陸をまたにかけ、最低4つの国が関わっていて、国同士の話し合いが見込めそうにないことなど審査条件があるそうだ。そして世界裁判で通じるような明確な証拠がなくてはならないらしい。
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