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7章 闘います、勝ち取るまでは
第295話 あだな
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「あら、聖女ちゃん」
わたしの口の端が引きつく。
「その呼び方、やめてください」
「なんで? かわいいじゃん」
シヴァルリィ寮のそばかすがチャーミングな寮長は、わたしをみつけるとこうしてからかってくる。その〝聖女ちゃん〟って呼び方が副音声で〝かまってちゃん〟となぜか聞こえる気がして、かなりイラッとくる。
ちなみに、聖女という役職?に〝ちゃん〟という敬称をつけたのではなく、〝聖女になれなかったちゃん〟を省略した〝聖女ちゃん〟である。それだとわたしがなりたくてなれなかった感満載なんだけど。それになぜに過去形?そしてそこはかとなく侮蔑を含んでいるのを感じる、わたしの意思を総無視してつけられたあだなだ。
神殿と学園の両方から、わたしが身体的理由で聖女になり得ないことが説明された。そう話すことになったのも、聖女の力が発現しないかとわたしに危害を加えようとする動きがあったからだと理由も話された。
それを機に、わたしを貶める噂は収束したようだった。でも、代わって、誰かがわたしを〝聖女になれなかったちゃん〟と呼び、省略して〝聖女ちゃん〟と陰で呼ばれるようになった。正面切って言ってくるのはこの方たちぐらいだ。
「その様子だとあなたは聖女になれないことが残念じゃないみたいね」
「ええ」
「そんな怒らないでよ。かわいい顔が台無しだよ」
C組寮長は後ろからわたしに抱きついてきて、顎でわたしの頭をグリグリする。
犬じゃないんだから!
この人もお嬢さまっぽくない人だ。
シヴァルリィ寮長であるカラ先輩には、ものすごく居心地の悪い寮長会議で助けてもらっているので、頭があがらないところはある。
「カラ、やめなさいよ。聖女ちゃんが嫌がってるわよ」
寮長のお友達のいつも一緒にいる先輩もわたしをそう呼ぶ。ジロリと見てもどこふく風だ。
「あら、あだ名としてもかわいいと思うんだけど」
「いや、全然かわいくないです」
わたしは異議を申し立てた。
アベックス寮に再戦を持ちかけてから2週間が経っていた。
新入生もポイントが貯まる子も出てきて地図と引き換えられたし、学園に馴染めてきたと思う。
寮母が理不尽に寮生に対して手をあげたことで、被害を受けたわたしやそれを見ていたみんなが心に傷をおったかもしれないと心配されて、お医者さまや神官がドーン寮を訪れ、気にかけてくれた。
2週間の間に、ミス・スコッティーはいろいろな顔をわたしたちに見せた。
学園側がわたしに手をあげた事情を聞きに言ったところ、あれはわたしが生意気で口答えばかりして、淑女にほど遠いから罰を与えたと言ったようだ。厳しく見張ってないとあの子たちはすぐにだらけてしまう。だからいつも厳しくしているのだと、良い寮母アピールを忘れなかったようだ。
寮母の資格剥奪を言い渡された時も、何を言っているんだ、寮生に伝えたらみんな悲しむと言っていたし、本気でそう思っているように見えたという。
そして何日か後に、書類の確認で訪れたとき、ミス・スコッティーの家はもぬけの空だった。近所の人に尋ねると、この一家は懇意にしている伯爵さまがいるといつもふんぞりかえっていた。本当にバックに伯爵家がついていたようだが、今回の件で縁を切られたそうだ。実家の主な仕事は野菜を農家から買い取り、それを王都で売る仲介のようなことをしていた。伯爵さまの伝手があったから買い手がいたので、それが全部打ち切られ暮らしていけなくなったんだろう。誰にも知られないように、夜逃げしたようだと言っていたそうだ。
そう聞いたとき、どこか心が複雑だった。好きではない人だし、理不尽な思いをしたと思っているけれど、暮らしていけなくなったと聞くと、重たく感じた。
でもそれだけでは終わらなかった。その数日後、書類が回収できなかったので生活部がドーン寮にまつわる決済のひとつひとつをつぶさに見ていった結果、いちいちスコッティーの実家が仲介に入り、仲介料をせしめていたことがわかった。そしてなんと仲介先もスコッティーの家族がいろいろな業者となり作業していたのだ。
寮母の仕事から離れたことをする場合、そこで寮母に賃金が発生してもおかしくはないが、請負った業者の名前を偽っていたこと、これが裁く材料にはなるようだ。けれどいなくなってしまったので、言及できないだろうとのことだった。
もし学園側が然るべき機関にスコッティ ーを訴えた場合、架空業者名義を書類に書いていたことだけが罪なので、大した刑罰にもならないそうだ。探したり、訴えることの方がよほどお金がかかるので、探したりはしないだろうと。
生活部のペーパーさんは、書類の整理が終わったら、責任を取り辞めると言った。わたしには謝りに来てくれた。職務放棄をしていたことで、辛い目に合わせたと。あの日ペーパーさんは先生たちの寮に帰るところだった。わたしが寮の管轄は生活部だと言ったのを覚えていたD組の男子が、メリヤス先生だけでなくペーパーさんにも助けを求めに行ってくれてたのだと後から知った。
寮の統括といっても肩書ばかりで、実際はどの寮にも入ってくれるなと言われ、ただ書類に目を通して生徒会や学園への橋渡ししかできなくて、いつしかそれに慣れていたようだ。ペーパーさんは今回の件で目で見る視察をするべきだった、視察しないことを受け入れていたのは職務放棄だったと思ったようだ。
ただわたしは、そうだとしても、寮則などはしっかりと把握していたのを知っている。わたしが予算の話をしたら、すぐに申請をしておかしいところがないか調べてくれたのも知っている。
厚みのない、驚くぐらい〝薄い〟白衣の先生は、人知れず学園を去って行った。
ヤーガンさまがいらした夜、ドーン寮のみんなにヤーガンさまは寮母の件で謝りに来られたんだと伝えたら、とても驚いていた。彼女に対する思いも多少は変化したかもしれない。そして再戦が決まり、負けた方がひと月ギリギリの費用で過ごすことになると話すと、それであちら側が納得したことに驚いていた。
再戦が決まったので、ガネット先輩とうまくいっていないよう見せることもなくなった。わたしはすぐにでも寮長を変わって欲しかったけれど、わたしが寮長として申し込み叶ったことなので、このままでと押し切られた。でも手伝うからと言ってくれて、言葉通りガネット先輩は助けてくれた。基本仲良しなんだけどね。でもだからこそ、小さい衝突のうちに解決しておく必要がある。先輩たちの性格をしっかり把握しているので、意見が衝突した時などとりなし方を教えてもらえたし、さりげないフォローがあったからこそ、問題なく寮長をやっていられるのだと思う。
再戦を意識してからは、皆喜ぶと同時に気が引き締まったように思う。どの授業にも集中力を高め望んでいる。男子たちも魔法戦の授業を特に張り切っていると聞いた。
わたしは寮長だったり、副委員長だったりするので忙しく過ごしているが、寮のみんなはわたしをものすごく心配している。なんてったって合格者の中では一番点数が悪かっただろうわたしだ。ズバリいうことはないが、時々、授業の理解度などを確かめられているのを感じる。
わたしの学力が心配なら、アレを変わって欲しいと頼んだのだが、そこは華麗にスルーされる。みんな楽譜を読むのが苦手なようだ。わたしもめっちゃ苦手なんだけど! 外国の方の視察?の歓待の音楽だ。ロビ兄の騎乗剣舞のバック音楽をする務めもある。その有志を各クラスから2名出さなくちゃいけなくて、楽器に触れたことのあるわたしが推薦された。もうひとりはオスカー・ボビーだ。偽アダムは言葉巧みにボビーに押し付けた。
面倒くさいし、クラブにも出られなくなるので嫌だけど、ロビ兄の勇姿を近くで見られるならいっかと気持ちを切り替え、初の音楽隊に参加する。
カラ先輩たちと別れ、音楽室に行くと、生徒たちが好きに固まって話をしていた。オスカー・ボビーをみつけたので、そちらに歩いていく。
「聖女ちゃんがいる」
「これにも参加するなんて、よっぽど目立ちたいのね」
「君、どこにいっても注目の的だね」
ボビーに感心された。
わたしの口の端が引きつく。
「その呼び方、やめてください」
「なんで? かわいいじゃん」
シヴァルリィ寮のそばかすがチャーミングな寮長は、わたしをみつけるとこうしてからかってくる。その〝聖女ちゃん〟って呼び方が副音声で〝かまってちゃん〟となぜか聞こえる気がして、かなりイラッとくる。
ちなみに、聖女という役職?に〝ちゃん〟という敬称をつけたのではなく、〝聖女になれなかったちゃん〟を省略した〝聖女ちゃん〟である。それだとわたしがなりたくてなれなかった感満載なんだけど。それになぜに過去形?そしてそこはかとなく侮蔑を含んでいるのを感じる、わたしの意思を総無視してつけられたあだなだ。
神殿と学園の両方から、わたしが身体的理由で聖女になり得ないことが説明された。そう話すことになったのも、聖女の力が発現しないかとわたしに危害を加えようとする動きがあったからだと理由も話された。
それを機に、わたしを貶める噂は収束したようだった。でも、代わって、誰かがわたしを〝聖女になれなかったちゃん〟と呼び、省略して〝聖女ちゃん〟と陰で呼ばれるようになった。正面切って言ってくるのはこの方たちぐらいだ。
「その様子だとあなたは聖女になれないことが残念じゃないみたいね」
「ええ」
「そんな怒らないでよ。かわいい顔が台無しだよ」
C組寮長は後ろからわたしに抱きついてきて、顎でわたしの頭をグリグリする。
犬じゃないんだから!
この人もお嬢さまっぽくない人だ。
シヴァルリィ寮長であるカラ先輩には、ものすごく居心地の悪い寮長会議で助けてもらっているので、頭があがらないところはある。
「カラ、やめなさいよ。聖女ちゃんが嫌がってるわよ」
寮長のお友達のいつも一緒にいる先輩もわたしをそう呼ぶ。ジロリと見てもどこふく風だ。
「あら、あだ名としてもかわいいと思うんだけど」
「いや、全然かわいくないです」
わたしは異議を申し立てた。
アベックス寮に再戦を持ちかけてから2週間が経っていた。
新入生もポイントが貯まる子も出てきて地図と引き換えられたし、学園に馴染めてきたと思う。
寮母が理不尽に寮生に対して手をあげたことで、被害を受けたわたしやそれを見ていたみんなが心に傷をおったかもしれないと心配されて、お医者さまや神官がドーン寮を訪れ、気にかけてくれた。
2週間の間に、ミス・スコッティーはいろいろな顔をわたしたちに見せた。
学園側がわたしに手をあげた事情を聞きに言ったところ、あれはわたしが生意気で口答えばかりして、淑女にほど遠いから罰を与えたと言ったようだ。厳しく見張ってないとあの子たちはすぐにだらけてしまう。だからいつも厳しくしているのだと、良い寮母アピールを忘れなかったようだ。
寮母の資格剥奪を言い渡された時も、何を言っているんだ、寮生に伝えたらみんな悲しむと言っていたし、本気でそう思っているように見えたという。
そして何日か後に、書類の確認で訪れたとき、ミス・スコッティーの家はもぬけの空だった。近所の人に尋ねると、この一家は懇意にしている伯爵さまがいるといつもふんぞりかえっていた。本当にバックに伯爵家がついていたようだが、今回の件で縁を切られたそうだ。実家の主な仕事は野菜を農家から買い取り、それを王都で売る仲介のようなことをしていた。伯爵さまの伝手があったから買い手がいたので、それが全部打ち切られ暮らしていけなくなったんだろう。誰にも知られないように、夜逃げしたようだと言っていたそうだ。
そう聞いたとき、どこか心が複雑だった。好きではない人だし、理不尽な思いをしたと思っているけれど、暮らしていけなくなったと聞くと、重たく感じた。
でもそれだけでは終わらなかった。その数日後、書類が回収できなかったので生活部がドーン寮にまつわる決済のひとつひとつをつぶさに見ていった結果、いちいちスコッティーの実家が仲介に入り、仲介料をせしめていたことがわかった。そしてなんと仲介先もスコッティーの家族がいろいろな業者となり作業していたのだ。
寮母の仕事から離れたことをする場合、そこで寮母に賃金が発生してもおかしくはないが、請負った業者の名前を偽っていたこと、これが裁く材料にはなるようだ。けれどいなくなってしまったので、言及できないだろうとのことだった。
もし学園側が然るべき機関にスコッティ ーを訴えた場合、架空業者名義を書類に書いていたことだけが罪なので、大した刑罰にもならないそうだ。探したり、訴えることの方がよほどお金がかかるので、探したりはしないだろうと。
生活部のペーパーさんは、書類の整理が終わったら、責任を取り辞めると言った。わたしには謝りに来てくれた。職務放棄をしていたことで、辛い目に合わせたと。あの日ペーパーさんは先生たちの寮に帰るところだった。わたしが寮の管轄は生活部だと言ったのを覚えていたD組の男子が、メリヤス先生だけでなくペーパーさんにも助けを求めに行ってくれてたのだと後から知った。
寮の統括といっても肩書ばかりで、実際はどの寮にも入ってくれるなと言われ、ただ書類に目を通して生徒会や学園への橋渡ししかできなくて、いつしかそれに慣れていたようだ。ペーパーさんは今回の件で目で見る視察をするべきだった、視察しないことを受け入れていたのは職務放棄だったと思ったようだ。
ただわたしは、そうだとしても、寮則などはしっかりと把握していたのを知っている。わたしが予算の話をしたら、すぐに申請をしておかしいところがないか調べてくれたのも知っている。
厚みのない、驚くぐらい〝薄い〟白衣の先生は、人知れず学園を去って行った。
ヤーガンさまがいらした夜、ドーン寮のみんなにヤーガンさまは寮母の件で謝りに来られたんだと伝えたら、とても驚いていた。彼女に対する思いも多少は変化したかもしれない。そして再戦が決まり、負けた方がひと月ギリギリの費用で過ごすことになると話すと、それであちら側が納得したことに驚いていた。
再戦が決まったので、ガネット先輩とうまくいっていないよう見せることもなくなった。わたしはすぐにでも寮長を変わって欲しかったけれど、わたしが寮長として申し込み叶ったことなので、このままでと押し切られた。でも手伝うからと言ってくれて、言葉通りガネット先輩は助けてくれた。基本仲良しなんだけどね。でもだからこそ、小さい衝突のうちに解決しておく必要がある。先輩たちの性格をしっかり把握しているので、意見が衝突した時などとりなし方を教えてもらえたし、さりげないフォローがあったからこそ、問題なく寮長をやっていられるのだと思う。
再戦を意識してからは、皆喜ぶと同時に気が引き締まったように思う。どの授業にも集中力を高め望んでいる。男子たちも魔法戦の授業を特に張り切っていると聞いた。
わたしは寮長だったり、副委員長だったりするので忙しく過ごしているが、寮のみんなはわたしをものすごく心配している。なんてったって合格者の中では一番点数が悪かっただろうわたしだ。ズバリいうことはないが、時々、授業の理解度などを確かめられているのを感じる。
わたしの学力が心配なら、アレを変わって欲しいと頼んだのだが、そこは華麗にスルーされる。みんな楽譜を読むのが苦手なようだ。わたしもめっちゃ苦手なんだけど! 外国の方の視察?の歓待の音楽だ。ロビ兄の騎乗剣舞のバック音楽をする務めもある。その有志を各クラスから2名出さなくちゃいけなくて、楽器に触れたことのあるわたしが推薦された。もうひとりはオスカー・ボビーだ。偽アダムは言葉巧みにボビーに押し付けた。
面倒くさいし、クラブにも出られなくなるので嫌だけど、ロビ兄の勇姿を近くで見られるならいっかと気持ちを切り替え、初の音楽隊に参加する。
カラ先輩たちと別れ、音楽室に行くと、生徒たちが好きに固まって話をしていた。オスカー・ボビーをみつけたので、そちらに歩いていく。
「聖女ちゃんがいる」
「これにも参加するなんて、よっぽど目立ちたいのね」
「君、どこにいっても注目の的だね」
ボビーに感心された。
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