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7章 闘います、勝ち取るまでは
第281話 教養より必要なこと(後編)
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「何者って、ゴーシュ・エンター。自己紹介聞いてなかった?」
「名前なんか聞いちゃねー。お前、貴族だろ? でもエンターなんて聞いたことないぞ。どこの派閥だよ?」
「派閥なんか知ってどうするんだい?」
「今日初めてこのクラスに来たくせに、何いきなりシュタインの味方してんだよ? おかしいだろ? お前、公爵の派閥じゃないのか? それで味方のフリして何かするつもりじゃないのか?」
教室に緊張が走る。
「へーー、平民なのに気が回るじゃないか。シュタイン嬢、これくらい君はいつも警戒すべきだよ」
そう言ってから、偽アダムが大袈裟に肩を竦める。
「それにしても君こそ、なんだかんだ口を出しながらシュタイン嬢の肩を持ってるよね? 僕はただのってもいいかと思っただけで、味方になるとは、一言も言ってないんだけど」
一瞬みんなの視線がイシュメルにいったので、彼は視線をやったみんなを睨んだ。その様子を満足した様子で眺めた偽アダムは言った。
「エンターは由緒正しい南部の伯爵の家系だよ。南の者は滅多に中央まで来ないから名が知られてないのも無理もないけどね。派閥は関係ないよ。南部は独特なところだからね。頑張る女性を応援するのは南部男子の常識だよ。シュタイン嬢は無茶しているけれど一生懸命だから、応援したくなったんだ。別に信じなくてもいいけどさ」
そう言ってイシュメルにウインクを決め、イシュメルは心底嫌そうに顔を歪めた。
「で、教師陣はこの問題を把握していたんですか?」
薄ら笑いを浮かべて偽アダムは先生に斬りこんだ。
「いいや、……シュタインのリコールの噂が出たから、何かがあったと知った」
歯切れ悪く先生は答えた。
「学園側はどうされるおつもりなんですか?」
「意見は出ているが、……静観することになるだろう」
「先生たちはやっぱり貴族の味方なんですね?」
アーロンが傷ついた表情で言う。体が大きいから、猫背になって寂しそうにすると哀愁がますます漂う。
「誰かの味方をするということではないんだ。言うなれば、学園に通う者は我々教師にとって皆が教え子で平等に助けになりたいと思っている」
「でも、貴族の味方じゃん。だから女子寮にだけ平民は辞めるべきって言いがかりをつける令嬢に何も言わないんでしょ?」
マリンが噛みつく。
「学園もやっぱり貴族よりなんですね」
アイデラも責めるような口調だ。
「あはは、短絡思考だな。それは違うよ。よく考えなよ。もし誰かが公爵令嬢に注意したとしよう。それを親に告げたら? 学園内では子供に何もできないから、公爵家や派閥がこれみよがしに一家を潰してくるよ。恥をかかせたってね。教師が言ったら、教師も教師に告げた生徒も見つけ出して制裁を加えるよ」
みんな偽アダムをキッと見たけれど、何も言わないのは、その可能性はありそうだと思えたからだろう。
「やっぱり、平民じゃどうにもならないってことじゃん」
誰かの小さな呟きは、みんなの思いを代弁していた。
「貴族だって同じだよ。爵位が上の人に従うようにできている」
そう言ったのは貴族の一員であるオスカー・ボビーだ。
みんなチラリとオスカーを見る。
「……それじゃあ、再戦して勝ったって、親に親が潰されるじゃない!」
「ううん、勝負の延長なら、そうはならないはず」
マリンの考えをわたしが否定すると、偽アダムが頷く。
「なるほどね、ああ、それでか。寄付のポイントは先輩たちが受け取ったって言ってたものな。だから、是が非にでも他の仲介なく、直接勝負したいんだな?」
「どういう意味だよ?」
イシュメルが偽アダムを睨みつける。
「再戦に持ち込むには理由があったってこと。発端は〝悔しいから鼻をあかしてやりたい〟なのだろう。でも普通鼻を明かしてやりたかったら、そのまず去年の行いのことを片付けるだろ? それが悪かったって認めさせることが鼻をあかすことなんだから。良くなかったって認めさせるのがスッキリする道筋だ。それなのに、いきなり再戦とくるから不思議だった。学園に訴えるでもなく、生徒会に話すでもなく、寮の中だけのこととして済まそうとしている。その胸の内は、去年のその行いを裁くにはどこにどんな被害が出るかわからないからだった。幸か不幸か退学者はいないわけだから、残る事実は、寄付をしたことと、それを優良な行いとして与えられたポイントを寮生が受け取っていることだ。利益が生まれている。利益を享受したなら、どんな理不尽なことがあったとしても、無理難題を言われたと訴えるには不利に働くだろう。そこを突かれるわけにはいかないから、過去の問題には触れられたくなかった。でもやられっぱなしでいるのは悔しい。だから再戦を挑む正攻法をとった。正攻法なら周りはちょっかいは出しにくいし、勝てれば打撃を与えられる。正攻法でありクラス対抗で負けたのなら、保護者が負かせたななんて出てくることはないしね……。そんなところ?」
「……保護者に累が及ぶ考えはなかった……」
告白すると、教室がシーンとした。
偽アダムがコホンと喉を整えた。
「シュタイン嬢、君やっぱり面白い。保護者にまで被害が及ぶと考えてなかったなら、なぜ教師にでも生徒会にでも助けを求めない?」
「助けてもらうところは助けてもらおうと思ってるよ。ただ、わたしたちの暮らす寮のことだから。自分たちのことだから。できる限り自分の力で切り開きたい。自分のことだもの」
ずいぶん長い沈黙があり、偽アダムは渋々という感じに手を叩いた。やたら間をおいた拍手らしい。
「ずいぶんおキレイなところで生きてきたんだね。汚れた水の中でも君が生きていけるか心配になるくらいだよ」
先生がパンパンと手を叩いた。
「時間だ、今日はここまで。信用できないと思ったかもしれんが、、我々教師はいつでも君たちを支援するつもりでいる。それだけは忘れないでくれ」
そう言い終わったときに、1限目を終える鐘が鳴った。
なんとなく、ため息がでた。
「名前なんか聞いちゃねー。お前、貴族だろ? でもエンターなんて聞いたことないぞ。どこの派閥だよ?」
「派閥なんか知ってどうするんだい?」
「今日初めてこのクラスに来たくせに、何いきなりシュタインの味方してんだよ? おかしいだろ? お前、公爵の派閥じゃないのか? それで味方のフリして何かするつもりじゃないのか?」
教室に緊張が走る。
「へーー、平民なのに気が回るじゃないか。シュタイン嬢、これくらい君はいつも警戒すべきだよ」
そう言ってから、偽アダムが大袈裟に肩を竦める。
「それにしても君こそ、なんだかんだ口を出しながらシュタイン嬢の肩を持ってるよね? 僕はただのってもいいかと思っただけで、味方になるとは、一言も言ってないんだけど」
一瞬みんなの視線がイシュメルにいったので、彼は視線をやったみんなを睨んだ。その様子を満足した様子で眺めた偽アダムは言った。
「エンターは由緒正しい南部の伯爵の家系だよ。南の者は滅多に中央まで来ないから名が知られてないのも無理もないけどね。派閥は関係ないよ。南部は独特なところだからね。頑張る女性を応援するのは南部男子の常識だよ。シュタイン嬢は無茶しているけれど一生懸命だから、応援したくなったんだ。別に信じなくてもいいけどさ」
そう言ってイシュメルにウインクを決め、イシュメルは心底嫌そうに顔を歪めた。
「で、教師陣はこの問題を把握していたんですか?」
薄ら笑いを浮かべて偽アダムは先生に斬りこんだ。
「いいや、……シュタインのリコールの噂が出たから、何かがあったと知った」
歯切れ悪く先生は答えた。
「学園側はどうされるおつもりなんですか?」
「意見は出ているが、……静観することになるだろう」
「先生たちはやっぱり貴族の味方なんですね?」
アーロンが傷ついた表情で言う。体が大きいから、猫背になって寂しそうにすると哀愁がますます漂う。
「誰かの味方をするということではないんだ。言うなれば、学園に通う者は我々教師にとって皆が教え子で平等に助けになりたいと思っている」
「でも、貴族の味方じゃん。だから女子寮にだけ平民は辞めるべきって言いがかりをつける令嬢に何も言わないんでしょ?」
マリンが噛みつく。
「学園もやっぱり貴族よりなんですね」
アイデラも責めるような口調だ。
「あはは、短絡思考だな。それは違うよ。よく考えなよ。もし誰かが公爵令嬢に注意したとしよう。それを親に告げたら? 学園内では子供に何もできないから、公爵家や派閥がこれみよがしに一家を潰してくるよ。恥をかかせたってね。教師が言ったら、教師も教師に告げた生徒も見つけ出して制裁を加えるよ」
みんな偽アダムをキッと見たけれど、何も言わないのは、その可能性はありそうだと思えたからだろう。
「やっぱり、平民じゃどうにもならないってことじゃん」
誰かの小さな呟きは、みんなの思いを代弁していた。
「貴族だって同じだよ。爵位が上の人に従うようにできている」
そう言ったのは貴族の一員であるオスカー・ボビーだ。
みんなチラリとオスカーを見る。
「……それじゃあ、再戦して勝ったって、親に親が潰されるじゃない!」
「ううん、勝負の延長なら、そうはならないはず」
マリンの考えをわたしが否定すると、偽アダムが頷く。
「なるほどね、ああ、それでか。寄付のポイントは先輩たちが受け取ったって言ってたものな。だから、是が非にでも他の仲介なく、直接勝負したいんだな?」
「どういう意味だよ?」
イシュメルが偽アダムを睨みつける。
「再戦に持ち込むには理由があったってこと。発端は〝悔しいから鼻をあかしてやりたい〟なのだろう。でも普通鼻を明かしてやりたかったら、そのまず去年の行いのことを片付けるだろ? それが悪かったって認めさせることが鼻をあかすことなんだから。良くなかったって認めさせるのがスッキリする道筋だ。それなのに、いきなり再戦とくるから不思議だった。学園に訴えるでもなく、生徒会に話すでもなく、寮の中だけのこととして済まそうとしている。その胸の内は、去年のその行いを裁くにはどこにどんな被害が出るかわからないからだった。幸か不幸か退学者はいないわけだから、残る事実は、寄付をしたことと、それを優良な行いとして与えられたポイントを寮生が受け取っていることだ。利益が生まれている。利益を享受したなら、どんな理不尽なことがあったとしても、無理難題を言われたと訴えるには不利に働くだろう。そこを突かれるわけにはいかないから、過去の問題には触れられたくなかった。でもやられっぱなしでいるのは悔しい。だから再戦を挑む正攻法をとった。正攻法なら周りはちょっかいは出しにくいし、勝てれば打撃を与えられる。正攻法でありクラス対抗で負けたのなら、保護者が負かせたななんて出てくることはないしね……。そんなところ?」
「……保護者に累が及ぶ考えはなかった……」
告白すると、教室がシーンとした。
偽アダムがコホンと喉を整えた。
「シュタイン嬢、君やっぱり面白い。保護者にまで被害が及ぶと考えてなかったなら、なぜ教師にでも生徒会にでも助けを求めない?」
「助けてもらうところは助けてもらおうと思ってるよ。ただ、わたしたちの暮らす寮のことだから。自分たちのことだから。できる限り自分の力で切り開きたい。自分のことだもの」
ずいぶん長い沈黙があり、偽アダムは渋々という感じに手を叩いた。やたら間をおいた拍手らしい。
「ずいぶんおキレイなところで生きてきたんだね。汚れた水の中でも君が生きていけるか心配になるくらいだよ」
先生がパンパンと手を叩いた。
「時間だ、今日はここまで。信用できないと思ったかもしれんが、、我々教師はいつでも君たちを支援するつもりでいる。それだけは忘れないでくれ」
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