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6章 楽しい学園生活のハズ
第242話 生活部
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第5校舎は薄気味の悪いところだった。
寮と同じぐらい埃をかぶっていて、どことなく暗い感じだ。
マップをみながらたどり着けば一室に生活部という室名札がついていた。
ノックをする。
反応がない。
もう一回強めにノックをすると、中からのそっと、背の高いなんとも〝薄い〟ボーッとした人が現れた。人には内臓があるものなのに、こんなに厚みがなくていいものなのかと変な心配をしてしまう。ストンとした体型の分かりにくい白衣を着ていて〝薄い〟のだ。
「ご用件は?」
「寮の規則のことで質問があります」
見上げていると首が疲れた。
ふわふわの茶色い髪で目が隠れている。表情は全くわからないけれど、彼は中にわたしを入れてくれた。
中はそこまで埃まみれでなくほっとする。窓際に机があり……この部屋には普段この人しかいないみたいだ。テーブルとソファーがあるところにどうぞと言われる。
ソファーに腰掛け、鞄からさっき借りてきた本を取り出す。
「わたしは新入生のリディア・シュタインです。寮のことについていろいろ知りたいのです。図書室で寮の統括はどこかを調べて、こちらの生活部だと思いました。間違っていないでしょうか?」
向かいのソファーに腰掛けた人は小さく頷いた。
「生活部の中に寮のことは含まれます」
「寮の規則について、この本しか見つけることができませんでした。けれど20年も前のものなのです。きっと変わってきていると思うのですが、寮の新しい規則などはどうやって知ることができますか?」
「寮母から毎年配られるはずですが、もらっていませんか?」
「もらっていません」
「一部、要りますか?」
「はい、いただきたいです」
のそっと立ち上がり、部屋の奥にいき、数ページに閉じられたものを持ってきてくれた。
「ありがとうございます。それから……寮の中では誰が一番偉いのですか?」
なんと聞いていいか分からないので、単刀直入に尋ねる。
「一番、偉いですか?」
「はい」
「生徒ですよ」
「え?」
「そこで生徒たちが不自由なく、けれどはめを外すことのなく暮らしていけて、学ぶことができるように。そう作られたのが寮です」
それなら希望が持てる。
「誰が寮母さんを決めるんですか?」
「……寮母ですか? 生徒が決めています。募集があり、その中から寮母としての資格があるかどうかは学園が査定します。その中から年度末にアベックス寮の寮長が総意として次年度の寮母を選定します」
アベックス寮、Aクラスの寮だ。
「Aクラスの寮長が他の寮の寮母も決めるということですか?」
「その通りです」
一気に面倒くさい話になった。
「寮の予算はどなたが決めるのでしょう?」
「……生徒総会で予算案委員会が算出したものを協議していますが?」
「予算の使い方は開示されているのでしょうか?」
「……月ごとに提出されていて、申請すれば見られると思います」
例えば貴族の寮と平民の寮で予算が違うとしても、男子寮から比べて劣っている。1日しか比べていないから、そうとは言い切れないかもしれないけれど。まぁ、それはこれからも調査していくとして。それがどの段階で誰がそうしているのか、まずはそこを特定しなければ。
「君は何をするつもりなんです?」
「……お腹が空きすぎると惨めな気持ちになります。後ろ向きになったり、卑屈になったり、哀しくなったり。ひもじいと気持ちが曲がっちゃうから、お腹の空いている子供はいないといいと思います」
ドーン女子寮に何が起こっているのかわからないけれど、ダイエット食じゃないものをわたしは食べたい!
「お話、ありがとうございました」
立ち上がって礼をした。
今日はここまでだ。今のところこれ以上何も思い浮かばないから。
「明けない夜はない。陽はドーンの東の森、そこから昇る」
?
「ドーン寮と名付けた代の生徒が詠んだ詩です。当時は食事事情が芳しくなくて、平民にあたりもキツかったそうですし。でも彼らはへこたれませんでした。森で飢えを凌いだそうです」
森?
「あの、ありがとうございました!」
わたしは勢いよく頭を下げて、部屋をでた。
食事事情が一番心をえぐるからね。それさえ凌ぐことができれば、心がめげずにいられる。心が沈むまで猶予ができる。時間があれば調べられる。きっと突破口があるはずだ。
地図があるのに帰るまでには時間がかかった。寮は学園の隣なんだけど、一度門を出ることになるのだ。学園の左右に寮がある。右側がアベックス男子寮・女子寮そしてドーン男子寮・女子寮だ。左側がBクラスとCクラスの寮だ。ちなみにAクラスのアベックスとは頂点、Bクラスはブリッツで電撃、猛爆、Cクラスはシバルレリーで礼儀正しいとそれぞれ古代語の意味がある。
ドーン女子寮の東側には確かに森があった。というか、全ての寮は森の中に点在する感じだけど。この寮地も探索マップがなかったら絶対迷子になるよ。
夕暮れ時の森の中を恐々と歩けば、食料になりそうな実や葉っぱをみつけた。都合のいいことに、木などがない開けた場所もあった。ここなら気をつければ火を使えそうだね。
それにしても、わたしクラスは告げてないのに、あの人はよくわたしがDクラスってわかったな。あ、バッジを見たのか。
部屋に戻れば教材が部屋の前に届いていた。
新しい教科書ってワクワクする。
パラパラとめくっていると夕飯の時間になったので、部屋着に着替えて
慌てて下に降りた。
夕飯は硬いパンに、朝よりは具材の多いスープ。そしてメンチしたお肉と卵を一緒に焼いたもののようだった。脂っこいだけで少しも美味しく感じられなかった。それはわたしだけでないみたいで、みんなの表情は暗い。特に1年生が。食べられるものがない食堂も苦痛なので、早々とみんな切り上げる。寮母は満足そうだ。
「教材が届きましたからね、皆さん、きちんと予習をするのですよ」
と新入生にハッパをかける。
「調べ物はうまくいったの?」
「うん、なんとなくわかったよ」
リニータたちは寮に戻ってきてから部屋をしっかりと掃除したんだと教えてくれた。Gが出たのがショックだったようだ。気持ちはすっごくわかる。気の毒なので、今度部屋にお邪魔した時、クリーンをかけようと思う。
寮と同じぐらい埃をかぶっていて、どことなく暗い感じだ。
マップをみながらたどり着けば一室に生活部という室名札がついていた。
ノックをする。
反応がない。
もう一回強めにノックをすると、中からのそっと、背の高いなんとも〝薄い〟ボーッとした人が現れた。人には内臓があるものなのに、こんなに厚みがなくていいものなのかと変な心配をしてしまう。ストンとした体型の分かりにくい白衣を着ていて〝薄い〟のだ。
「ご用件は?」
「寮の規則のことで質問があります」
見上げていると首が疲れた。
ふわふわの茶色い髪で目が隠れている。表情は全くわからないけれど、彼は中にわたしを入れてくれた。
中はそこまで埃まみれでなくほっとする。窓際に机があり……この部屋には普段この人しかいないみたいだ。テーブルとソファーがあるところにどうぞと言われる。
ソファーに腰掛け、鞄からさっき借りてきた本を取り出す。
「わたしは新入生のリディア・シュタインです。寮のことについていろいろ知りたいのです。図書室で寮の統括はどこかを調べて、こちらの生活部だと思いました。間違っていないでしょうか?」
向かいのソファーに腰掛けた人は小さく頷いた。
「生活部の中に寮のことは含まれます」
「寮の規則について、この本しか見つけることができませんでした。けれど20年も前のものなのです。きっと変わってきていると思うのですが、寮の新しい規則などはどうやって知ることができますか?」
「寮母から毎年配られるはずですが、もらっていませんか?」
「もらっていません」
「一部、要りますか?」
「はい、いただきたいです」
のそっと立ち上がり、部屋の奥にいき、数ページに閉じられたものを持ってきてくれた。
「ありがとうございます。それから……寮の中では誰が一番偉いのですか?」
なんと聞いていいか分からないので、単刀直入に尋ねる。
「一番、偉いですか?」
「はい」
「生徒ですよ」
「え?」
「そこで生徒たちが不自由なく、けれどはめを外すことのなく暮らしていけて、学ぶことができるように。そう作られたのが寮です」
それなら希望が持てる。
「誰が寮母さんを決めるんですか?」
「……寮母ですか? 生徒が決めています。募集があり、その中から寮母としての資格があるかどうかは学園が査定します。その中から年度末にアベックス寮の寮長が総意として次年度の寮母を選定します」
アベックス寮、Aクラスの寮だ。
「Aクラスの寮長が他の寮の寮母も決めるということですか?」
「その通りです」
一気に面倒くさい話になった。
「寮の予算はどなたが決めるのでしょう?」
「……生徒総会で予算案委員会が算出したものを協議していますが?」
「予算の使い方は開示されているのでしょうか?」
「……月ごとに提出されていて、申請すれば見られると思います」
例えば貴族の寮と平民の寮で予算が違うとしても、男子寮から比べて劣っている。1日しか比べていないから、そうとは言い切れないかもしれないけれど。まぁ、それはこれからも調査していくとして。それがどの段階で誰がそうしているのか、まずはそこを特定しなければ。
「君は何をするつもりなんです?」
「……お腹が空きすぎると惨めな気持ちになります。後ろ向きになったり、卑屈になったり、哀しくなったり。ひもじいと気持ちが曲がっちゃうから、お腹の空いている子供はいないといいと思います」
ドーン女子寮に何が起こっているのかわからないけれど、ダイエット食じゃないものをわたしは食べたい!
「お話、ありがとうございました」
立ち上がって礼をした。
今日はここまでだ。今のところこれ以上何も思い浮かばないから。
「明けない夜はない。陽はドーンの東の森、そこから昇る」
?
「ドーン寮と名付けた代の生徒が詠んだ詩です。当時は食事事情が芳しくなくて、平民にあたりもキツかったそうですし。でも彼らはへこたれませんでした。森で飢えを凌いだそうです」
森?
「あの、ありがとうございました!」
わたしは勢いよく頭を下げて、部屋をでた。
食事事情が一番心をえぐるからね。それさえ凌ぐことができれば、心がめげずにいられる。心が沈むまで猶予ができる。時間があれば調べられる。きっと突破口があるはずだ。
地図があるのに帰るまでには時間がかかった。寮は学園の隣なんだけど、一度門を出ることになるのだ。学園の左右に寮がある。右側がアベックス男子寮・女子寮そしてドーン男子寮・女子寮だ。左側がBクラスとCクラスの寮だ。ちなみにAクラスのアベックスとは頂点、Bクラスはブリッツで電撃、猛爆、Cクラスはシバルレリーで礼儀正しいとそれぞれ古代語の意味がある。
ドーン女子寮の東側には確かに森があった。というか、全ての寮は森の中に点在する感じだけど。この寮地も探索マップがなかったら絶対迷子になるよ。
夕暮れ時の森の中を恐々と歩けば、食料になりそうな実や葉っぱをみつけた。都合のいいことに、木などがない開けた場所もあった。ここなら気をつければ火を使えそうだね。
それにしても、わたしクラスは告げてないのに、あの人はよくわたしがDクラスってわかったな。あ、バッジを見たのか。
部屋に戻れば教材が部屋の前に届いていた。
新しい教科書ってワクワクする。
パラパラとめくっていると夕飯の時間になったので、部屋着に着替えて
慌てて下に降りた。
夕飯は硬いパンに、朝よりは具材の多いスープ。そしてメンチしたお肉と卵を一緒に焼いたもののようだった。脂っこいだけで少しも美味しく感じられなかった。それはわたしだけでないみたいで、みんなの表情は暗い。特に1年生が。食べられるものがない食堂も苦痛なので、早々とみんな切り上げる。寮母は満足そうだ。
「教材が届きましたからね、皆さん、きちんと予習をするのですよ」
と新入生にハッパをかける。
「調べ物はうまくいったの?」
「うん、なんとなくわかったよ」
リニータたちは寮に戻ってきてから部屋をしっかりと掃除したんだと教えてくれた。Gが出たのがショックだったようだ。気持ちはすっごくわかる。気の毒なので、今度部屋にお邪魔した時、クリーンをかけようと思う。
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