209 / 799
5章 王都へ
第209話 見えない目的
しおりを挟む
探索をかける。赤い点はない。わたしの敵はいないってことだ。
シヴァだと思う。そう思うけれど、一応確認だ。
ええと、わたしとシヴァしか知らないこと。
「シヴァ、ドリー」
シヴァがうろたえる。
「な。だからあれはお嬢の誤解だと再三……」
シヴァだ。わたしは胸を撫で下ろす。
そうだ、それにもふさまがシヴァと認識していたもんね。
わたしは胸を張る。
「こちらは、次期辺境伯の、シヴァ・シュタイン・ランディラカです」
フライング気味だが、認めてもらいに来たところなのだから問題はないだろう。
「馬車から降りていただけますか?」
シヴァが抑えた声音で要求した。ブライドさんとアダムが馬車を降りる。
シヴァはふたりに剣を向けたままだ。
「私はハンソン伯、第一子のアダムです。この者はランパッド商会のブライド。私が保証します。その出張に行っている者が偽者ではないのですか?」
シヴァは首を横に振った。
「それは確認が取れています」
わたしたちの視線がブライドさんに向かう。
「……確認を取ったのでしたら、仕方ありませんね」
ブライドさんが後ろに飛んだ。シヴァがブライドさんに剣を定める。
「おっと、そんな危ない物を振り回さないでください。大事なお嬢さまに当たってしまいますよ?」
あれ? ブライドさんの顔のところがもやがかって見えて、目を擦る。
「私は依頼通りに、お嬢さまを無事に王都へお連れしただけですよ、ブライドに成り代わってね」
顔が変わった。今までそつのない商人っぽかったのに、貴族だ、そう思う。
イケメンの部類に入るだろう。何、魔法? 幻覚みたいなものだったの?
「誰の依頼だ?」
「シュタイン伯からの依頼です」
「抜け抜けと!」
シヴァはわたしを抱っこしていなかったら、とっくにブライドさんを捕獲していただろう。
「幻覚魔法で騙していたな? お前は誰だ?」
アダムが大きな声を出した。
「ブライドですよ。坊ちゃんがそう呼んだではないですか」
アダムが悔しそうな表情になった。
シヴァがわたしを地面に下ろす。そして素早くブライドさんの首に剣を当てた。
「さすが次期辺境伯ですねー」
ブライドさんは楽しそうに呟く。
「でも無駄ですよ。私はただ受けた依頼を遂行したに過ぎない」
シヴァはブライドさんを縛り上げた。
後ろについていたランパッド商会の馬車と使用人は本物で商会の人だった。そして彼らにも今のいままでブライドさんに見えていたようだ。それに全く違和感がなかったという。
それも王都まで行ってからわかったことだ。王都に入るゲートでは犯罪歴がないか、訪れた目的などチェックする検問があり、馬車も人も列を作っていたが、わたしたちは取り調べ?があったので優先的に入ることができた。喜べないけど。
父さまたちとも合流できた。父さまはわたしの誘拐事件として詰所に訴えにきていた。
「リディー」
父さまに抱きしめられる。
「どこもなんともないか?」
うんとわたしは頷く。
「リディー」
兄さまにギュッとされる。ポケットから顔を出したレオがキュキュと鳴いた。双子ともギュッとする。
誘拐事件と発覚したのは3日前のことだそうだ。わたしが家を出て9日経った日。
父さまは例の〝作戦〟の全てが終わるまで、アルノルトからは父さまに連絡をとるのはなるべく控えるように言っていた。で、アルノルトは連絡を入れないようにしていた。前日の手紙で父さまがわたしが元気にしているかというようなことを書いてきたので若干おかしいと思って、ちゃんと迎えにきたランパッド商会の人と王都に向かっていますよと返して、なんだそれはと発覚したらしい。
ランパッド商会に問い合わせたところ、確かにそういう依頼があり、シュタイン領から王都まで大事な荷物を預かるとしっかり記載されていたようだ。
ただ、その仕事の受け手がブライドという支部長ではあるが、彼は南の地に出張中だ。なんで彼の名前で受けていて、サインがあるんだと商会の方も大慌て。各地のランパッド商会の人たちが動きわたしたちを探したらしい。それでつかめた足取りでは、わたしたちはブライトと思われる商人とそれから貴族の子供と一緒に、堂々と真っ直ぐ王都に向かっているようにみえた。
それでシヴァが考えらえる道筋で向かってくれて、ブライドさんをお縄にした。
アダムは全く関係がないので、父さまが丁重にお礼を言って、王都の家に帰した。
さて、偽ブライトさんの事情聴取をと隔離していた部屋に行くと彼がいなくなっていた。
ランパッドの使用人さんたちは、偽ブライドさんのいう通りに商品を運んでいただけだし、わたしも何をされたわけではない。アダムと一緒になってしまったために、別れてからわたしをどこかに連れて行くつもりだったのかもしれない。
姿形を魔法か何かでなりきるだけでなく、性格や話し方、それから仕事先なども頭に入れていたのだろう。一緒に仕事をしたことのある使用人さんたちが違和感を覚えなかったわけだし。数多くいる取引先の子供の顔まで知っているとは芸が細かい。
結局、偽ブライドさんがいなくなったことで、捜査は行きづまってしまった。
わたしを領地から誘い出した人は、何をするわけでもなかった。ということは、目的はわたしを王都に連れてくることだったと考えられる。アダムがいたからできなかったのか?とも考えもしたが、アダムと会う前に3日はあった。何かするつもりなら、とっくにどうにかなっているだろう。だから父さまは、その思惑から逃れるのに、わたしをすぐにでも領地へ返したかったみたいだ。でもひとりで帰らせるわけにもいかない。
元々王様への謁見には期限が設けられている。寄り道をしてきた関係でそれがギリギリになっていた。父さまとシヴァは明日にでも陛下へのご挨拶のため登城しないとなので、当初の予定通り兄さまたちを預けるところに、わたしも一緒にねじ込むことにしたみたいだ。
その預け先とは、おじいさまの生家だった。
おじいさまは男爵家の三男坊だった。若い頃に家を飛び出し、腕だけで成り上がって行った猛者。そこでランディラカ辺境伯まで上り詰めた。飛び出した経緯もあるし、その息子は父親と縁遠かったので、父さまが小さい頃に一度あったことがあるだけとか。王都に知り合いが少ないので、わたしたちを預けられるところがここしかなかったようだ。
わたしたちはすぐに通された。
応接間には、50代ぐらいのフォンタナ男爵とその奥さま、おじいさま(ひい爺さま)の兄弟と思われる元フォンダナ男爵夫妻。
それから父さま世代の夫妻がいらした。
手紙のやり取りで預けることは決まっていたみたいだ。
男爵にいままで交流がなかったのに、いきなり頼るようで申し訳ありませんと詫び、さらに、ひとり増えてすみませんと謝っている。
なんだか、とっても見られている気がする。
シヴァだと思う。そう思うけれど、一応確認だ。
ええと、わたしとシヴァしか知らないこと。
「シヴァ、ドリー」
シヴァがうろたえる。
「な。だからあれはお嬢の誤解だと再三……」
シヴァだ。わたしは胸を撫で下ろす。
そうだ、それにもふさまがシヴァと認識していたもんね。
わたしは胸を張る。
「こちらは、次期辺境伯の、シヴァ・シュタイン・ランディラカです」
フライング気味だが、認めてもらいに来たところなのだから問題はないだろう。
「馬車から降りていただけますか?」
シヴァが抑えた声音で要求した。ブライドさんとアダムが馬車を降りる。
シヴァはふたりに剣を向けたままだ。
「私はハンソン伯、第一子のアダムです。この者はランパッド商会のブライド。私が保証します。その出張に行っている者が偽者ではないのですか?」
シヴァは首を横に振った。
「それは確認が取れています」
わたしたちの視線がブライドさんに向かう。
「……確認を取ったのでしたら、仕方ありませんね」
ブライドさんが後ろに飛んだ。シヴァがブライドさんに剣を定める。
「おっと、そんな危ない物を振り回さないでください。大事なお嬢さまに当たってしまいますよ?」
あれ? ブライドさんの顔のところがもやがかって見えて、目を擦る。
「私は依頼通りに、お嬢さまを無事に王都へお連れしただけですよ、ブライドに成り代わってね」
顔が変わった。今までそつのない商人っぽかったのに、貴族だ、そう思う。
イケメンの部類に入るだろう。何、魔法? 幻覚みたいなものだったの?
「誰の依頼だ?」
「シュタイン伯からの依頼です」
「抜け抜けと!」
シヴァはわたしを抱っこしていなかったら、とっくにブライドさんを捕獲していただろう。
「幻覚魔法で騙していたな? お前は誰だ?」
アダムが大きな声を出した。
「ブライドですよ。坊ちゃんがそう呼んだではないですか」
アダムが悔しそうな表情になった。
シヴァがわたしを地面に下ろす。そして素早くブライドさんの首に剣を当てた。
「さすが次期辺境伯ですねー」
ブライドさんは楽しそうに呟く。
「でも無駄ですよ。私はただ受けた依頼を遂行したに過ぎない」
シヴァはブライドさんを縛り上げた。
後ろについていたランパッド商会の馬車と使用人は本物で商会の人だった。そして彼らにも今のいままでブライドさんに見えていたようだ。それに全く違和感がなかったという。
それも王都まで行ってからわかったことだ。王都に入るゲートでは犯罪歴がないか、訪れた目的などチェックする検問があり、馬車も人も列を作っていたが、わたしたちは取り調べ?があったので優先的に入ることができた。喜べないけど。
父さまたちとも合流できた。父さまはわたしの誘拐事件として詰所に訴えにきていた。
「リディー」
父さまに抱きしめられる。
「どこもなんともないか?」
うんとわたしは頷く。
「リディー」
兄さまにギュッとされる。ポケットから顔を出したレオがキュキュと鳴いた。双子ともギュッとする。
誘拐事件と発覚したのは3日前のことだそうだ。わたしが家を出て9日経った日。
父さまは例の〝作戦〟の全てが終わるまで、アルノルトからは父さまに連絡をとるのはなるべく控えるように言っていた。で、アルノルトは連絡を入れないようにしていた。前日の手紙で父さまがわたしが元気にしているかというようなことを書いてきたので若干おかしいと思って、ちゃんと迎えにきたランパッド商会の人と王都に向かっていますよと返して、なんだそれはと発覚したらしい。
ランパッド商会に問い合わせたところ、確かにそういう依頼があり、シュタイン領から王都まで大事な荷物を預かるとしっかり記載されていたようだ。
ただ、その仕事の受け手がブライドという支部長ではあるが、彼は南の地に出張中だ。なんで彼の名前で受けていて、サインがあるんだと商会の方も大慌て。各地のランパッド商会の人たちが動きわたしたちを探したらしい。それでつかめた足取りでは、わたしたちはブライトと思われる商人とそれから貴族の子供と一緒に、堂々と真っ直ぐ王都に向かっているようにみえた。
それでシヴァが考えらえる道筋で向かってくれて、ブライドさんをお縄にした。
アダムは全く関係がないので、父さまが丁重にお礼を言って、王都の家に帰した。
さて、偽ブライトさんの事情聴取をと隔離していた部屋に行くと彼がいなくなっていた。
ランパッドの使用人さんたちは、偽ブライドさんのいう通りに商品を運んでいただけだし、わたしも何をされたわけではない。アダムと一緒になってしまったために、別れてからわたしをどこかに連れて行くつもりだったのかもしれない。
姿形を魔法か何かでなりきるだけでなく、性格や話し方、それから仕事先なども頭に入れていたのだろう。一緒に仕事をしたことのある使用人さんたちが違和感を覚えなかったわけだし。数多くいる取引先の子供の顔まで知っているとは芸が細かい。
結局、偽ブライドさんがいなくなったことで、捜査は行きづまってしまった。
わたしを領地から誘い出した人は、何をするわけでもなかった。ということは、目的はわたしを王都に連れてくることだったと考えられる。アダムがいたからできなかったのか?とも考えもしたが、アダムと会う前に3日はあった。何かするつもりなら、とっくにどうにかなっているだろう。だから父さまは、その思惑から逃れるのに、わたしをすぐにでも領地へ返したかったみたいだ。でもひとりで帰らせるわけにもいかない。
元々王様への謁見には期限が設けられている。寄り道をしてきた関係でそれがギリギリになっていた。父さまとシヴァは明日にでも陛下へのご挨拶のため登城しないとなので、当初の予定通り兄さまたちを預けるところに、わたしも一緒にねじ込むことにしたみたいだ。
その預け先とは、おじいさまの生家だった。
おじいさまは男爵家の三男坊だった。若い頃に家を飛び出し、腕だけで成り上がって行った猛者。そこでランディラカ辺境伯まで上り詰めた。飛び出した経緯もあるし、その息子は父親と縁遠かったので、父さまが小さい頃に一度あったことがあるだけとか。王都に知り合いが少ないので、わたしたちを預けられるところがここしかなかったようだ。
わたしたちはすぐに通された。
応接間には、50代ぐらいのフォンタナ男爵とその奥さま、おじいさま(ひい爺さま)の兄弟と思われる元フォンダナ男爵夫妻。
それから父さま世代の夫妻がいらした。
手紙のやり取りで預けることは決まっていたみたいだ。
男爵にいままで交流がなかったのに、いきなり頼るようで申し訳ありませんと詫び、さらに、ひとり増えてすみませんと謝っている。
なんだか、とっても見られている気がする。
92
お気に入りに追加
1,227
あなたにおすすめの小説
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
記憶を失くして転生しました…転生先は悪役令嬢?
ねこママ
恋愛
「いいかげんにしないかっ!」
バシッ!!
わたくしは咄嗟に、フリード様の腕に抱き付くメリンダ様を引き離さなければと手を伸ばしてしまい…頬を叩かれてバランスを崩し倒れこみ、壁に頭を強く打ち付け意識を失いました。
目が覚めると知らない部屋、豪華な寝台に…近付いてくるのはメイド? 何故髪が緑なの?
最後の記憶は私に向かって来る車のライト…交通事故?
ここは何処? 家族? 友人? 誰も思い出せない……
前世を思い出したセレンディアだが、事故の衝撃で記憶を失くしていた……
前世の自分を含む人物の記憶だけが消えているようです。
転生した先の記憶すら全く無く、頭に浮かぶものと違い過ぎる世界観に戸惑っていると……?
【完結・短編】婚約破棄された悪役令嬢は、隣国でもふもふの息子と旦那様を手に入れる
未知香
恋愛
フィリーナは、婚約者の護衛に突き飛ばされここが前世の乙女ゲームの世界であることに気が付いた。
……そして、今まさに断罪されている悪役令嬢だった。
婚約者は憎しみを込めた目でフィリーナを見て、婚約破棄を告げた。
ヒロインであろう彼女は、おびえるように婚約者の腕に顔をくっつけて、勝ち誇ったように唇をゆがめた。
……ああ、はめられた。
断罪された悪役令嬢が、婚約破棄され嫁がされた獣人の国で、可愛い息子に気に入られ、素敵な旦那様と家族みなで幸せになる話です。
ハイエルフの幼女に転生しました。
レイ♪♪
ファンタジー
ネグレクトで、死んでしまったレイカは
神様に転生させてもらって新しい世界で
たくさんの人や植物や精霊や獣に愛されていく
死んで、ハイエルフに転生した幼女の話し。
ゆっくり書いて行きます。
感想も待っています。
はげみになります。
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から「破壊神」と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる