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4章 飛べない翼
第184話 読み聞かせ(上)
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今日も今日とて、キートン家にお邪魔している。3日前からこちらにお菓子や物を搬入することにしたら、懇意にしている商団さんから殿下が参加されるお茶会に万が一のことがあってはいけないって、この家を警備してもらうことになってしまって……の許可をもらいに来た。多少の捏造を含んでいるが、それはそれだ。
キートン夫人も執事さんも驚いていたけれど、確かに一国の王子が参加されるのだし、お屋敷は人が少ない状態だからそれももっともだと思ったようで、許していただけた。
キートン夫人はもふさまを抱え込み、頭を撫でる。もふさまも目を閉じている。気持ちよさそうだ。
「リディアお嬢さまは、もふさまと仲良しなのね」
「はい!」
キートン夫人は微笑まれる。
「もしかして、お嬢さまのおうちにはもふさま以外にも、ええと、アオ、アリ、クイがいるのかしら?」
物語に出演してるからだね。
わたしはバッグから収納袋を出して、布製のベアを出す。
「アオは持っていませんが、これがアリとクイです。あと馬のケインと、コッコのシロとミル。ワラとチョコ。チャボとシッポがいます」
「まぁ。いっぱいいるのね」
「はい!」
夫人はとても嬉しそうに微笑まれて、それから急降下して切なげな表情になる。どうされたんだろう? って、そりゃそうか、自分から引っ越すならともかく、騙されてなんだから、ふと我にかえるというか思い出すのかもしれない。
「あの、聞きました。引っ越しお辛いですよね……」
キートン夫人はふっと息をつく。
「引っ越しに関しては心の整理ができましたの。ただ……その方がとても素敵だと離さなくて。宝石に価値はなくとも、私にとっては価値があるものでしたので嬉しかった。気に入られたようなので、それで元気になれるのならと慰めるためにお譲りしました。でもきっとそれも〝嘘〟でしたのね。高価な宝石にでも見えたのかしら? 売ろうとして価値のない宝石だから捨てられたかもしれないわ。それが少し悔しいんですの」
詐欺だけじゃなくて、夫人の〝物〟までぶんどってたんだ。なんてヤツ! 本気で腹が立ってきた。その苛立ちを物語に組み込むことにする。〝譲った〟じゃなくて〝盗まれた〟にしてやろう。物語の主人公に意地悪をするのはわたしの中でコルヴィン夫人と聞いただけのワンダ夫人が混ざった女性だ。普通の意地悪な女性にするつもりだったけれど、泥棒にしちゃおう。そしてその盗んだものはヒーローからの預かりものにして繋げればいいね。うん、あら、まさにそれを狙ったように話が繋がって深みが出たかも!
それからかなり強引だったが、読み聞かせの練習をしたいからお庭を借りて、子供たちに聞いてもらってもいいかを尋ねた。子供がわたしの話し方で飽きることなく聞いてくれるかが知りたいといって。
元々平民にもお優しい元侯爵夫人だけあって快く許可してくださった上に、おやつは何がいいかしらと料理人に相談しに行ってくれた。
わたしと兄さまともふさまと少し離れたところで護衛をしてくれるアルノルトで、子供を集めに行った。
道端で遊んでいる子たちに声をかける。
兄さまを見て貴族とすぐにわかったようで躊躇いがちだったが、おやつを食べられるし、お土産も渡すというとついてきた。ありがたいけど、そんな易々釣られちゃダメでしょとも思う。
貴族街に入ると子供たちはキョロキョロし出した。普段は歩けないものね。参加してくれたのも元々〝貴族〟に興味があったのだろう。そしてわたしたちは子供だし、もふさまが一緒にいることも大きい。もふさま目当ての子もいるものね。兄さま目当ての子もいる。
お屋敷に着くと、持ち込んだシーツをお庭に広げ座ってもらって、わたしは注意事項を伝えた。
今から話すのは、わたしが作った物語であること。
今日は前半だけを話すこと。
後半は3日後ここで話すこと。
前半の続きがどうなるか、後半を話す前に聞かせてほしいこと。みんなで話し合ってもいいこと。その話し合いの時には〝物語〟の話だと口にしないこと。誰かに物語だといってしまったら、後半は聞かせられないこと。
みんな難しくないと思ったのだろう、頷いた。少しの間、物語の話をするときに物語の内容だと言わなければいいだけだからね。
では、と、わたしは物語の前半を話し出した。
「あるところに庭中にお花が咲き乱れる、素敵なお屋敷がありました。とても素敵なお庭だったので、町では有名なお屋敷でした。
お屋敷にはとても心がきれいで優しい女性が住んでいました。女性がとてもいい人だったので、お屋敷で働く人たちも、町の人たちもみんな女性を大好きでした……」
前半部分を読み終えた。
驚くことに、途中で立ち上がったり、飽きたそぶりを見せる子はいなかった。
「それで、どうなっちゃうの?」
そんなことを聞いてもらえれば、作者冥利に尽きるってもんだ。
「続きは3日後ね。どうなるか、想像してみてね。それを後半を読む前に聞かせてもらうから」
そう告げれば子供たちは、あの意地悪な人たちに天罰がくだるんだよとか、せっかく夜会に行けたのにかわいそうとか、とか。賞金が出るんじゃ? とそれぞれの感想や予想を語り出した。
ちょうどそのとき、執事さんとキートン婦人がお屋敷から出てきた。その後ろから料理人さんかな、メイドさんとでお菓子を運んできてくれている。
まあるい焼き菓子に子供たちの目は釘づけだ。ミルクと焼き菓子を振る舞われて、子供たちはキートン夫人にしっかりとお礼を言った。
「まるでお花屋敷のご主人さまみたい」
女の子のひとりが言った。
「お花屋敷?」
キートン夫人が、おっとりと尋ねたが、メイドさんがそれを喜ぶ。
「まぁ、奥さまにピッタリですわね。こちらのお庭はいつもきれいにお花が咲いておりますもの」
「ええ、皆が尽くしてくれるからよ」
夫人がはにかんだように微笑んだ。
子供たちがキートン夫人を放心したように見上げていた。
子供たちが帰る時に、お土産にマドレーヌをひとつずつ渡した。
3日後に後半を聞きにくることと、どうなると思うかを聞かせてほしいのと、話す時に物語のことと言ってはダメと念を押して。
「リディーは思いもよらないことを考えつくね」
兄さまはそう言ってお屋敷に入っていく。
『我にはわからん。あの物語が何かの鍵になるのか?』
「うーうん。ただね、監視の魔具を壊されたから、ここの情報を知りたくて知りたくてたまらなくなっていると思うんだ。門番もいるから入ってこれないし。そしたら出ていく人から情報を探ろうとするんじゃないかと思うんだよね。子供たちに、この屋敷で何を聞いたって聞くだろうなー」
ここで殿下参加のお茶会があること。わたしたちが主催するのは知られていることだ。でもそこでプツンと情報が切れている。なんで情報が知りたいかといったら、自分たちが疑われていないか知りたいんだろうな。疑われていたら先手を打つためにね。
だから欲しい情報を散りばめてみた。疑われていることも入れ込んで、逃げ道も仕込んでおく。ふふ、幼児が書く拙い物語だから、アマアマ設定だよ。少し考えればそんなこと現実であるわけないってわかるはず。だって5歳児が考えたんだもん。
「子供たちは花屋敷の女性に味方がいて、もうすぐ罪が暴かれると予想していると思う。そう告げるはず。それで疑心暗鬼になってくれればいいなって思ってるだけ。何か手を打たなくちゃと思って、ジタバタしてくれればいいとは思う。そんなことをするのは犯人だけだからね。でもそこまでうまくいくはずないし、ただの嫌がらせだよ。兄さまが取り締まったことの方がよっぽど効いていると思う」
夕食の時に、町の子に話したのはどんな物語なのか父さまに聞かれる。アルノルトにはキッチンの方の手伝いに回ってもらったから、こっそり知ることができなかったんだろう。
双子も興味あるみたいだ。母さまたちも。
「ふつーの物語だよ。心優しい主人公が、意地悪な人に虐められるんだけど、主人公が助けてきた人たちが一致団結して、主人公を助けるの! そんな恋物語!」
兄さまがそっと視線をテーブルの隅に逸らす。
『かなり省けばな』
もふさまの声はわたしにしか聞こえない。アオはそう言ったもふさまを凝視している。
「恋物語なの?」
母さまの目が大きく丸くなる。
「うん。恋人はその意地悪な人に熱をあげて主人公を酷く扱うの。でもね、見ている人はちゃんといて、主人公が優しい人なのを知っていて、助けるし、その人と恋をするの!」
「まぁ、リディーが恋物語なんて。それに複雑そうね。母さまもぜひちゃんと聞きたいわ」
父さまが咳払いする。
「リディーには恋物語なんて早いと思うが。聞いたところ、前半と後半に分けて、日にちをずらしたそうだな。どうしてだ?」
「反応が気になって」
「ん?」
「わたしだけが考えるとひとつしか結末はないでしょ? でももっといろんな結末があっていいと思うんだ。だからどんな結末を思い描いたのか聞きたくて。後半を読む前に、みんなに発表してもらうの」
「まぁ、リディーは面白いこと考えつくのね」
母さまがゆったりと微笑んだ。
「ちぇ、おれも聞きたいな」
「お茶会が終わって、塀づくりも終わったら、読むから、聞いてね」
そう言えば、双子は嬉しそうに頷いた。
キートン夫人も執事さんも驚いていたけれど、確かに一国の王子が参加されるのだし、お屋敷は人が少ない状態だからそれももっともだと思ったようで、許していただけた。
キートン夫人はもふさまを抱え込み、頭を撫でる。もふさまも目を閉じている。気持ちよさそうだ。
「リディアお嬢さまは、もふさまと仲良しなのね」
「はい!」
キートン夫人は微笑まれる。
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「まぁ。いっぱいいるのね」
「はい!」
夫人はとても嬉しそうに微笑まれて、それから急降下して切なげな表情になる。どうされたんだろう? って、そりゃそうか、自分から引っ越すならともかく、騙されてなんだから、ふと我にかえるというか思い出すのかもしれない。
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キートン夫人はふっと息をつく。
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それからかなり強引だったが、読み聞かせの練習をしたいからお庭を借りて、子供たちに聞いてもらってもいいかを尋ねた。子供がわたしの話し方で飽きることなく聞いてくれるかが知りたいといって。
元々平民にもお優しい元侯爵夫人だけあって快く許可してくださった上に、おやつは何がいいかしらと料理人に相談しに行ってくれた。
わたしと兄さまともふさまと少し離れたところで護衛をしてくれるアルノルトで、子供を集めに行った。
道端で遊んでいる子たちに声をかける。
兄さまを見て貴族とすぐにわかったようで躊躇いがちだったが、おやつを食べられるし、お土産も渡すというとついてきた。ありがたいけど、そんな易々釣られちゃダメでしょとも思う。
貴族街に入ると子供たちはキョロキョロし出した。普段は歩けないものね。参加してくれたのも元々〝貴族〟に興味があったのだろう。そしてわたしたちは子供だし、もふさまが一緒にいることも大きい。もふさま目当ての子もいるものね。兄さま目当ての子もいる。
お屋敷に着くと、持ち込んだシーツをお庭に広げ座ってもらって、わたしは注意事項を伝えた。
今から話すのは、わたしが作った物語であること。
今日は前半だけを話すこと。
後半は3日後ここで話すこと。
前半の続きがどうなるか、後半を話す前に聞かせてほしいこと。みんなで話し合ってもいいこと。その話し合いの時には〝物語〟の話だと口にしないこと。誰かに物語だといってしまったら、後半は聞かせられないこと。
みんな難しくないと思ったのだろう、頷いた。少しの間、物語の話をするときに物語の内容だと言わなければいいだけだからね。
では、と、わたしは物語の前半を話し出した。
「あるところに庭中にお花が咲き乱れる、素敵なお屋敷がありました。とても素敵なお庭だったので、町では有名なお屋敷でした。
お屋敷にはとても心がきれいで優しい女性が住んでいました。女性がとてもいい人だったので、お屋敷で働く人たちも、町の人たちもみんな女性を大好きでした……」
前半部分を読み終えた。
驚くことに、途中で立ち上がったり、飽きたそぶりを見せる子はいなかった。
「それで、どうなっちゃうの?」
そんなことを聞いてもらえれば、作者冥利に尽きるってもんだ。
「続きは3日後ね。どうなるか、想像してみてね。それを後半を読む前に聞かせてもらうから」
そう告げれば子供たちは、あの意地悪な人たちに天罰がくだるんだよとか、せっかく夜会に行けたのにかわいそうとか、とか。賞金が出るんじゃ? とそれぞれの感想や予想を語り出した。
ちょうどそのとき、執事さんとキートン婦人がお屋敷から出てきた。その後ろから料理人さんかな、メイドさんとでお菓子を運んできてくれている。
まあるい焼き菓子に子供たちの目は釘づけだ。ミルクと焼き菓子を振る舞われて、子供たちはキートン夫人にしっかりとお礼を言った。
「まるでお花屋敷のご主人さまみたい」
女の子のひとりが言った。
「お花屋敷?」
キートン夫人が、おっとりと尋ねたが、メイドさんがそれを喜ぶ。
「まぁ、奥さまにピッタリですわね。こちらのお庭はいつもきれいにお花が咲いておりますもの」
「ええ、皆が尽くしてくれるからよ」
夫人がはにかんだように微笑んだ。
子供たちがキートン夫人を放心したように見上げていた。
子供たちが帰る時に、お土産にマドレーヌをひとつずつ渡した。
3日後に後半を聞きにくることと、どうなると思うかを聞かせてほしいのと、話す時に物語のことと言ってはダメと念を押して。
「リディーは思いもよらないことを考えつくね」
兄さまはそう言ってお屋敷に入っていく。
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ここで殿下参加のお茶会があること。わたしたちが主催するのは知られていることだ。でもそこでプツンと情報が切れている。なんで情報が知りたいかといったら、自分たちが疑われていないか知りたいんだろうな。疑われていたら先手を打つためにね。
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「子供たちは花屋敷の女性に味方がいて、もうすぐ罪が暴かれると予想していると思う。そう告げるはず。それで疑心暗鬼になってくれればいいなって思ってるだけ。何か手を打たなくちゃと思って、ジタバタしてくれればいいとは思う。そんなことをするのは犯人だけだからね。でもそこまでうまくいくはずないし、ただの嫌がらせだよ。兄さまが取り締まったことの方がよっぽど効いていると思う」
夕食の時に、町の子に話したのはどんな物語なのか父さまに聞かれる。アルノルトにはキッチンの方の手伝いに回ってもらったから、こっそり知ることができなかったんだろう。
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「ふつーの物語だよ。心優しい主人公が、意地悪な人に虐められるんだけど、主人公が助けてきた人たちが一致団結して、主人公を助けるの! そんな恋物語!」
兄さまがそっと視線をテーブルの隅に逸らす。
『かなり省けばな』
もふさまの声はわたしにしか聞こえない。アオはそう言ったもふさまを凝視している。
「恋物語なの?」
母さまの目が大きく丸くなる。
「うん。恋人はその意地悪な人に熱をあげて主人公を酷く扱うの。でもね、見ている人はちゃんといて、主人公が優しい人なのを知っていて、助けるし、その人と恋をするの!」
「まぁ、リディーが恋物語なんて。それに複雑そうね。母さまもぜひちゃんと聞きたいわ」
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「反応が気になって」
「ん?」
「わたしだけが考えるとひとつしか結末はないでしょ? でももっといろんな結末があっていいと思うんだ。だからどんな結末を思い描いたのか聞きたくて。後半を読む前に、みんなに発表してもらうの」
「まぁ、リディーは面白いこと考えつくのね」
母さまがゆったりと微笑んだ。
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