166 / 799
4章 飛べない翼
第166話 責任者
しおりを挟む
それからファーミーを主に倒し続けたが、わたしのレベルは上がらなかった。魔物を倒して入る経験値と、次のレベルアップまでどれくらい経験値がいるものなのかがわかればいいのに。
いいかげん飽きてきたので10階に行き、スライムの魔石を取りまくる。シロたちの独壇場だ。アリとクイは独特の倒し方をした。地面に横になったままゴロゴロと移動したのだ。それでスライムを煙にしていった。あれがベアの戦闘方法なの?
ひと段落したところでセーフティースペースにてお弁当を広げた。お昼にはずいぶん遅い時間だったようだ。アオがハウスさんと連絡をとってくれたのでわかったんだけど、どうりで眠いはずだ。
今日は煮卵を真ん中に閉じ込めたおにぎりだ。ゴロゴロ野菜の入ったスープと、ミートボールを作った。生野菜でミートボールを巻いてアムっといただく。万人受けするソースは使い勝手がいい。こうすれば野菜もちゃんと取れるしね。デザートのマドレーヌまで食べ終わると、父さまがわざわざ確かめる。
「みんな食べ終わったな」
わたしたちは少し違和感を感じながらも、それぞれ元気に返事をする。
わたしも頷けば、父さまは言った。
「それじゃぁ、答えてもらおうか。隠し事をしているだろう?」
わたしたちはごくんと唾を飲み込んだ。
なんで親って隠し事をしても、すぐに気づくんだろう? 勘?
わたしは〝親〟にならなかったからどうしてなのかわからないが、親には秘密にしたいこともなぜかバレていた気がする。
「なんでわかったの?」
アラ兄がロビ兄の口を押さえたけど、もう遅い。
「さて、誰が答えてくれる?」
「父さま、後2日、待って」
「あと2日?」
兄さまは頷く。
「フランツ、何かあった時お前が責任をとれるのか?」
双子もわたしも、兄さまを見上げる。もともと持ち込んだのは双子だし、ロサからの確定をとれればと言いだしたのはわたしだ。兄さまには諫められていたのに。
「……責任者は私です」
兄さまが全部被ろうとしている。
「責任を取れるのかと聞いている」
兄さまが唇を噛みしめた。
「川原で何か飼っているな?」
わたしたちはハッとして父さまを見上げる。
『知っていたが、リディアたちが言い出すのを待っていたのだな』
もふさまに言われて、唇をかみしめた。
「魔物か?」
わたしたちの反応を見てさらに言う。
「魔物ではないが厄介なものみたいだな」
そのまま帰ることになった。わたしたちも魔物を倒すとか、レベル上げとかそんな気分ではなくなってしまったし。
うなだれたわたしたちをアオは不安そうに見上げ、アリとクイは寄り添ってくれて、シロたちからは突っつき攻撃にあった。
『リディアたちがしょげてどうする。状況が変わるのは川原にいる子供たちだぞ、しっかりしろ』
もふさまにはそう発破をかけられた。確かにその通りだ。
「早かったですね」とピドリナに迎えられ、すぐにそのまま川原へ行った。
わたしたちが近づくと急いで出てきた子供たちを見て、父さまは大きく息をついた。小さな子たちは大人がいると単に喜んだけれど、状況がわかっただろうセズだけは浮かない顔だ。
「なるほどな。説明しなさい、フランツ」
兄さまは、子供たちを父さまに、父さまに子供たちを紹介した。
モロールの孤児院を出て、帰りたくないと言っていると。
「2日後には何が変わるんだ?」
「恐らく2日もあれば王子殿下から承諾が取れると思いました」
「承諾?」
兄さまは子供自立支援団体設立の構想を話し、それにはお茶会で慈善事業を展開させる必要があり、殿下の承諾をとっている旨を話す。父さまはジロリとわたしを見た。身の置き所がなかったので、わたしはあらぬ方に目をやった。
父さまはセズに伝える。モロールの孤児院に戻りたくない気持ちはわかったと。ただあちらでも心配しているだろうから連絡はすると。
父さまは私たちに罰を与えると言った。何に対しての罰かわかるか問われたので〝黙っていたから〟と答えると、〝それだけでは不正解〟と言われた。そして罰されている間、それが何なのか考えるように言われた。
父さまは兄さまと双子とセズたちを町の家に連れて行くと言った。町の家には従業員用の小さい寮がある。セズたちにはそこにとりあえず入ってもらうらしい。アルノルトにモロールの孤児院へ知らせに行ってもらうそうだ。
わたしは家での5日間の謹慎と、その間魔法を使ってはいけないと言われた。魔具作りも禁止だ。兄さまたちも5日間町の家で過ごし家には帰れない。母さまとわたしに会えない罰。わたしも兄さまたちに会えない罰。
家に帰り、みんなが町の家に行ってしまった。
遅めのお昼寝から起きると、家ががらんとしていることに気づいた。
母さまも部屋で寝ているしね。ケインは町へ。シロたちとアオとアリとクイ。ピドリナと母さま。わたしともふさましかいない。
母さまの食事はピドリナがいろいろ気遣ってくれているけれど、昨日は大丈夫だったものが今日はダメと言うふうに食べられるものが変わり、いや狭まっていき、大変な思いをしている。爽やかなものと、喉越しのいいものが好まれているみたいだ。
わたしはとりあえず、ジンジャーキャンディーを作ってみた。魔法が使えないから、ほぼピドリナにやってもらったけど。砂糖がいっぱいあるからね!
それから天草で寒天作りに挑戦だ。
夏に寒天で何か作ろうと思っていたから、天草を洗って野菜と一緒に天日干しはしていた。これを水と一緒に火にかけ、お酢と沸騰させる。濾せば寒天だ。
ところてんとして酸っぱいのもできるし、蜜をかければ甘味にもなる。
濾した天草をさらにミルクで煮出して牛乳寒天も作る。
母さまがこの3シリーズを食べられたので、ちょっとほっとした。
兄さまたちもいないし、魔法を使ってもいけないし、魔具を使ってもいけない。気を紛らわせるのに料理は持ってこいだ。けれど魔法が使えないと、ピドリナを盛大に煩わせることになり。考えどころだ。
ハウスさんはわたしのレベルが上がっていないことにがっかりしていたが、同期をしてみるということになった。熱が出ても、魔法が使えないしちょうどいいかと思った。でも予想に反して熱が出なかったのでわたしは調子に乗った。ハウスさんも大丈夫だと思って2日続けて同期したところ……魔力酔いを起こして眠ることになった。
いいかげん飽きてきたので10階に行き、スライムの魔石を取りまくる。シロたちの独壇場だ。アリとクイは独特の倒し方をした。地面に横になったままゴロゴロと移動したのだ。それでスライムを煙にしていった。あれがベアの戦闘方法なの?
ひと段落したところでセーフティースペースにてお弁当を広げた。お昼にはずいぶん遅い時間だったようだ。アオがハウスさんと連絡をとってくれたのでわかったんだけど、どうりで眠いはずだ。
今日は煮卵を真ん中に閉じ込めたおにぎりだ。ゴロゴロ野菜の入ったスープと、ミートボールを作った。生野菜でミートボールを巻いてアムっといただく。万人受けするソースは使い勝手がいい。こうすれば野菜もちゃんと取れるしね。デザートのマドレーヌまで食べ終わると、父さまがわざわざ確かめる。
「みんな食べ終わったな」
わたしたちは少し違和感を感じながらも、それぞれ元気に返事をする。
わたしも頷けば、父さまは言った。
「それじゃぁ、答えてもらおうか。隠し事をしているだろう?」
わたしたちはごくんと唾を飲み込んだ。
なんで親って隠し事をしても、すぐに気づくんだろう? 勘?
わたしは〝親〟にならなかったからどうしてなのかわからないが、親には秘密にしたいこともなぜかバレていた気がする。
「なんでわかったの?」
アラ兄がロビ兄の口を押さえたけど、もう遅い。
「さて、誰が答えてくれる?」
「父さま、後2日、待って」
「あと2日?」
兄さまは頷く。
「フランツ、何かあった時お前が責任をとれるのか?」
双子もわたしも、兄さまを見上げる。もともと持ち込んだのは双子だし、ロサからの確定をとれればと言いだしたのはわたしだ。兄さまには諫められていたのに。
「……責任者は私です」
兄さまが全部被ろうとしている。
「責任を取れるのかと聞いている」
兄さまが唇を噛みしめた。
「川原で何か飼っているな?」
わたしたちはハッとして父さまを見上げる。
『知っていたが、リディアたちが言い出すのを待っていたのだな』
もふさまに言われて、唇をかみしめた。
「魔物か?」
わたしたちの反応を見てさらに言う。
「魔物ではないが厄介なものみたいだな」
そのまま帰ることになった。わたしたちも魔物を倒すとか、レベル上げとかそんな気分ではなくなってしまったし。
うなだれたわたしたちをアオは不安そうに見上げ、アリとクイは寄り添ってくれて、シロたちからは突っつき攻撃にあった。
『リディアたちがしょげてどうする。状況が変わるのは川原にいる子供たちだぞ、しっかりしろ』
もふさまにはそう発破をかけられた。確かにその通りだ。
「早かったですね」とピドリナに迎えられ、すぐにそのまま川原へ行った。
わたしたちが近づくと急いで出てきた子供たちを見て、父さまは大きく息をついた。小さな子たちは大人がいると単に喜んだけれど、状況がわかっただろうセズだけは浮かない顔だ。
「なるほどな。説明しなさい、フランツ」
兄さまは、子供たちを父さまに、父さまに子供たちを紹介した。
モロールの孤児院を出て、帰りたくないと言っていると。
「2日後には何が変わるんだ?」
「恐らく2日もあれば王子殿下から承諾が取れると思いました」
「承諾?」
兄さまは子供自立支援団体設立の構想を話し、それにはお茶会で慈善事業を展開させる必要があり、殿下の承諾をとっている旨を話す。父さまはジロリとわたしを見た。身の置き所がなかったので、わたしはあらぬ方に目をやった。
父さまはセズに伝える。モロールの孤児院に戻りたくない気持ちはわかったと。ただあちらでも心配しているだろうから連絡はすると。
父さまは私たちに罰を与えると言った。何に対しての罰かわかるか問われたので〝黙っていたから〟と答えると、〝それだけでは不正解〟と言われた。そして罰されている間、それが何なのか考えるように言われた。
父さまは兄さまと双子とセズたちを町の家に連れて行くと言った。町の家には従業員用の小さい寮がある。セズたちにはそこにとりあえず入ってもらうらしい。アルノルトにモロールの孤児院へ知らせに行ってもらうそうだ。
わたしは家での5日間の謹慎と、その間魔法を使ってはいけないと言われた。魔具作りも禁止だ。兄さまたちも5日間町の家で過ごし家には帰れない。母さまとわたしに会えない罰。わたしも兄さまたちに会えない罰。
家に帰り、みんなが町の家に行ってしまった。
遅めのお昼寝から起きると、家ががらんとしていることに気づいた。
母さまも部屋で寝ているしね。ケインは町へ。シロたちとアオとアリとクイ。ピドリナと母さま。わたしともふさましかいない。
母さまの食事はピドリナがいろいろ気遣ってくれているけれど、昨日は大丈夫だったものが今日はダメと言うふうに食べられるものが変わり、いや狭まっていき、大変な思いをしている。爽やかなものと、喉越しのいいものが好まれているみたいだ。
わたしはとりあえず、ジンジャーキャンディーを作ってみた。魔法が使えないから、ほぼピドリナにやってもらったけど。砂糖がいっぱいあるからね!
それから天草で寒天作りに挑戦だ。
夏に寒天で何か作ろうと思っていたから、天草を洗って野菜と一緒に天日干しはしていた。これを水と一緒に火にかけ、お酢と沸騰させる。濾せば寒天だ。
ところてんとして酸っぱいのもできるし、蜜をかければ甘味にもなる。
濾した天草をさらにミルクで煮出して牛乳寒天も作る。
母さまがこの3シリーズを食べられたので、ちょっとほっとした。
兄さまたちもいないし、魔法を使ってもいけないし、魔具を使ってもいけない。気を紛らわせるのに料理は持ってこいだ。けれど魔法が使えないと、ピドリナを盛大に煩わせることになり。考えどころだ。
ハウスさんはわたしのレベルが上がっていないことにがっかりしていたが、同期をしてみるということになった。熱が出ても、魔法が使えないしちょうどいいかと思った。でも予想に反して熱が出なかったのでわたしは調子に乗った。ハウスさんも大丈夫だと思って2日続けて同期したところ……魔力酔いを起こして眠ることになった。
112
お気に入りに追加
1,228
あなたにおすすめの小説
私が死んだあとの世界で
もちもち太郎
恋愛
婚約破棄をされ断罪された公爵令嬢のマリーが死んだ。
初めはみんな喜んでいたが、時が経つにつれマリーの重要さに気づいて後悔する。
だが、もう遅い。なんてったって、私を断罪したのはあなた達なのですから。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
【完結】復讐は計画的に~不貞の子を身籠った彼女と殿下の子を身籠った私
紅位碧子 kurenaiaoko
恋愛
公爵令嬢であるミリアは、スイッチ国王太子であるウィリアムズ殿下と婚約していた。
10年に及ぶ王太子妃教育も終え、学園卒業と同時に結婚予定であったが、卒業パーティーで婚約破棄を言い渡されてしまう。
婚約者の彼の隣にいたのは、同じ公爵令嬢であるマーガレット様。
その場で、マーガレット様との婚約と、マーガレット様が懐妊したことが公表される。
それだけでも驚くミリアだったが、追い討ちをかけるように不貞の疑いまでかけられてしまいーーーー?
【作者よりみなさまへ】
*誤字脱字多数あるかと思います。
*初心者につき表現稚拙ですので温かく見守ってくださいませ
*ゆるふわ設定です
私は既にフラれましたので。
椎茸
恋愛
子爵令嬢ルフェルニア・シラーは、国一番の美貌を持つ幼馴染の公爵令息ユリウス・ミネルウァへの想いを断ち切るため、告白をする。ルフェルニアは、予想どおりフラれると、元来の深く悩まない性格ゆえか、気持ちを切り替えて、仕事と婚活に邁進しようとする。一方、仕事一筋で自身の感情にも恋愛事情にも疎かったユリウスは、ずっと一緒に居てくれたルフェルニアに距離を置かれたことで、感情の蓋が外れてルフェルニアの言動に一喜一憂するように…?
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しております。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、王太子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
【書籍化決定】断罪後の悪役令嬢に転生したので家事に精を出します。え、野獣に嫁がされたのに魔法が解けるんですか?
氷雨そら
恋愛
皆さまの応援のおかげで、書籍化決定しました!
気がつくと怪しげな洋館の前にいた。後ろから私を乱暴に押してくるのは、攻略対象キャラクターの兄だった。そこで私は理解する。ここは乙女ゲームの世界で、私は断罪後の悪役令嬢なのだと、
「お前との婚約は破棄する!」というお約束台詞が聞けなかったのは残念だったけれど、このゲームを私がプレイしていた理由は多彩な悪役令嬢エンディングに惚れ込んだから。
しかも、この洋館はたぶんまだ見ぬプレミアム裏ルートのものだ。
なぜか、新たな婚約相手は現れないが、汚れた洋館をカリスマ家政婦として働いていた経験を生かしてぴかぴかにしていく。
そして、数日後私の目の前に現れたのはモフモフの野獣。そこは「野獣公爵断罪エンド!」だった。理想のモフモフとともに、断罪後の悪役令嬢は幸せになります!
✳︎ 小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる