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3章 弱さと強さと冬ごもり
第128話 ダンジョン再び⑥兄さまの推理
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アリとクイはミルクも飲めたし、飲んだ後も元気で問題ないようだし、このまま連れていくことにした。アリとクイは背中に乗りたがる。ライオンサイズのもふさまに背負ってもらう案も出たが、よくよく考えて、もふさまにはわたしが乗り、アオはロビ兄、兄さまにアリ、アラ兄にクイがひっついた。白いリュックを背負っているみたいでかわいい。ロビ兄とアオのコンビネーションも素晴らしく、ふたりで魔物に挑んでは仕留めハイタッチしている。アオは多分魔法を使っている。
森エリアでは順調にノートに書かれている通りの魔物たちが出た。
あ、水色の点! 出たと思ったら、またすぐに消える。
正体がわからないと、ものすごく気になる。
このダンジョンは必ず物がドロップするみたいで、ドロップ品がかなり溜まっている。他のダンジョンのように売れるところがないのが歯痒いね。どこかに換金しにいかないとだ。
ロビ兄とアオが盛り上がっているときに、父さまにこっそり尋ねた。テイムされていれば魔物が領にいてもいいのかを。基本テイムされていれば問題はなくて、細かいことは領主の判断となるらしい。それでも何かあったときのために、領にテイマーがいる場合、領主は知っていないといけないらしい。
アオは魔物って自分で言ってたし。
話せるのもバレるといろいろとまずいよね。どうしたもんかなと思っていると、頭をぽんぽんと父さまが撫でてくれる。見上げると大丈夫だというように頷いた。
わたしは疲れたらもふさまに乗せてもらい、面白そうなところは歩いてと気ままにダンジョンを楽しんだ。
さっきの花は凄かったな。花だけでなくて、いろんな物が育つかもしれない、あっという間に。
野菜も育つかもね。前行ったダンジョンも野菜が育っていたのはそういうことか。でも、それならもっといろんな種類の野菜を増やしていそうなものだけど。っていうか、わたしがあの町に住んでたらいろいろ植えてみただろうな。あのダンジョンで野菜のラインナップは決まっているみたいだった。
このダンジョンが違うのかもしれない。今度苗を持ってきてみよう。
フラッグが階別にいるね。アラ兄に相談してみよう。解読してもらって理論を教えてもらったら、わたしが作れるかもしれない。
この階には試練があるとのことだったが、ボスキャラに会うことなく階段が現れていた。
アオも首を傾げる。
わたしたちは目指した地下7階に到達した。
なぜか牧場みたいなエリアで、やっぱり、牛、山羊、羊たちが草を食んでいた。
赤い点ではなく抑えた赤だ。
「アオって、ラッキーマウスなの?」
兄さまが尋ねる。父さまとアルノルトさんがピクッと反応していた。
え? マウス? ペンギンが? わたしの頭は混乱する。でもベアがアリクイだけにあり得るかもしれない。
「違うでち! なんでそう思ったでちか?」
「……運が良すぎるから」
運が良すぎる?
「このダンジョンで、魔物を倒すと必ずドロップしている。それに、襲いかかってこない魔物が多すぎる。ずっと人間が入ってこなくて、倒される記憶がない、それでかもしれないとも思ってきたけど。ひょっとしてアオがいるからじゃないか、と思ったんだ」
「兄さまは、よく考えているんでちね。でも、ラッキーマウスは知らないし、違うでち。マウスとおいらを一緒にしないでほしいでち」
よかった、マウスは別にいるんだ。ネズミだよね? 混乱しなくてすみそうだ。アオはネズミが嫌いらしい。なぜか人知れずわたしの胸はドキドキした。もしかしてかじられたとか!? それは前世の某ネコ型ロボットだけど……。
「マウスが嫌いなの?」
「あいつらは、おいらたちを飛べない鳥ってばかにしたでち」
足をダンダンと踏み鳴らす。
兄さまとアラ兄の背中のアリとクイがキューンと鳴いた。
「怒ってないでち。あんな奴らと一緒にして欲しくないでち。おいらはラッキーバードでち」
「「「「ラッキーバード?」」」」
「幸運の青い鳥とも呼ばれているそうでち」
アオが控えめに胸を張る。
「幸運の青い鳥は聞いたことがある」
父さまが言うと、自分もですとアルノルトさんが片手をあげる。
「だから〝アオ〟か」
ロビ兄が繋がったと言うように大声を出すと、アオの眉が八の字になる。
「青いのはおいらだけでち」
?
「やっぱり魔使いさんが書いた〝ラッキーマウス〟はアオの種族のことだね」
「おいら、マウスじゃないでちよ」
アオが兄さまに抗議する。
「うん。魔使いさんはノートを読んだ人がラッキバードと気づかないように、夢物語の存在の〝ラッキーマウス〟にしたんだよ。わからないように、でも少しだけヒントを残して」
「嘘を書いたってことでちか?」
「アオがラッキーバードと知って悪いことを考える奴もいるかもしれない。だから魔使いさんは濁しておいたんだ」
「ドロップしたり、魔物に少ししか会わないし。会っても何とかなってきたのはアオのおかげ?」
ロビ兄がアオのくちばしを人差し指で弾く。
「……そうかもしれないでち。マスターがおいらといると魔物と会う率が低くなるし、会っても難なく勝てるって言ってたでち」
アオは控えめに照れる。
「アオはやっぱり、すげーな! ありがとな、アオ」
「ありがとう、アオ」
「ありがとう、アオ」
みんなで口々にお礼を言う。
「あ、水色、点いっぱい!」
その方向を見るとペンギンがわらわら!
よちよちよちよち歩いている。全体的に、アオより黒いというか濃い紺色で、真っ青なのはアオが特別らしかった。
ペンギン、もとい、ラッキーバードはわたしたちを気にせず歩いてきて、少しだけアオを見ながら、進行方向に向かい歩いていった。止まっているわたしたちを岩かなんかを避けるようにして。
「アオ、仲間と話さなくていいの?」
「仲間じゃ、ないでち」
「あの子たちはラッキーバードじゃないの?」
「ラッキーバードでち」
拗ねたようにアラ兄に答える。
「青くないけど、幸運の青い鳥なの?」
「それは……わからないでち。けど、ラッキーバードでちよ?」
ロビ兄に答える。
よちよち歩いていくラッキーバードを見送っていると、ある地点で全員が急に消える。
なっ。
「消えた……」
「漂流するの好きでち」
漂流?
「漂流、どういうこと?」
「漂うでち」
いや、それはそうだろうけどさ。
でも、水色の点が急に消える意味がわかった。
ラッキーバードが消えた方をしつこく見ていると、もふさまがブルっと身を振って、首のところをかいた。
それが合図となったように、また歩み出す。
ラッキバードが〝幸運の青い鳥〟という2つ名を持つなら、あのペンギンたちを見てすぐにラッキーバードとは気づけないだろう。どちらかというと色が完全に違っていて少数派のアオの方が〝青い鳥〟だ。わたしは記憶により、すぐに鳥とは思えないんだけどさ。間違いなく鳥類だけど。
「アオって名付けたのは魔使いさん?」
兄さまがアオに微笑む。
「そうでち」
「一番きれいな空からもらったみたいな色だものな。だから〝アオ〟にしたんだね」
兄さまが目を細める。
一瞬だけ、アオの目が潤んだ気がした。
「アオは、みんなと違って、幸運青い鳥すぐわかる。気をつけなきゃ」
わたしが言うと、そうだというように、みんな頷いた。
森エリアでは順調にノートに書かれている通りの魔物たちが出た。
あ、水色の点! 出たと思ったら、またすぐに消える。
正体がわからないと、ものすごく気になる。
このダンジョンは必ず物がドロップするみたいで、ドロップ品がかなり溜まっている。他のダンジョンのように売れるところがないのが歯痒いね。どこかに換金しにいかないとだ。
ロビ兄とアオが盛り上がっているときに、父さまにこっそり尋ねた。テイムされていれば魔物が領にいてもいいのかを。基本テイムされていれば問題はなくて、細かいことは領主の判断となるらしい。それでも何かあったときのために、領にテイマーがいる場合、領主は知っていないといけないらしい。
アオは魔物って自分で言ってたし。
話せるのもバレるといろいろとまずいよね。どうしたもんかなと思っていると、頭をぽんぽんと父さまが撫でてくれる。見上げると大丈夫だというように頷いた。
わたしは疲れたらもふさまに乗せてもらい、面白そうなところは歩いてと気ままにダンジョンを楽しんだ。
さっきの花は凄かったな。花だけでなくて、いろんな物が育つかもしれない、あっという間に。
野菜も育つかもね。前行ったダンジョンも野菜が育っていたのはそういうことか。でも、それならもっといろんな種類の野菜を増やしていそうなものだけど。っていうか、わたしがあの町に住んでたらいろいろ植えてみただろうな。あのダンジョンで野菜のラインナップは決まっているみたいだった。
このダンジョンが違うのかもしれない。今度苗を持ってきてみよう。
フラッグが階別にいるね。アラ兄に相談してみよう。解読してもらって理論を教えてもらったら、わたしが作れるかもしれない。
この階には試練があるとのことだったが、ボスキャラに会うことなく階段が現れていた。
アオも首を傾げる。
わたしたちは目指した地下7階に到達した。
なぜか牧場みたいなエリアで、やっぱり、牛、山羊、羊たちが草を食んでいた。
赤い点ではなく抑えた赤だ。
「アオって、ラッキーマウスなの?」
兄さまが尋ねる。父さまとアルノルトさんがピクッと反応していた。
え? マウス? ペンギンが? わたしの頭は混乱する。でもベアがアリクイだけにあり得るかもしれない。
「違うでち! なんでそう思ったでちか?」
「……運が良すぎるから」
運が良すぎる?
「このダンジョンで、魔物を倒すと必ずドロップしている。それに、襲いかかってこない魔物が多すぎる。ずっと人間が入ってこなくて、倒される記憶がない、それでかもしれないとも思ってきたけど。ひょっとしてアオがいるからじゃないか、と思ったんだ」
「兄さまは、よく考えているんでちね。でも、ラッキーマウスは知らないし、違うでち。マウスとおいらを一緒にしないでほしいでち」
よかった、マウスは別にいるんだ。ネズミだよね? 混乱しなくてすみそうだ。アオはネズミが嫌いらしい。なぜか人知れずわたしの胸はドキドキした。もしかしてかじられたとか!? それは前世の某ネコ型ロボットだけど……。
「マウスが嫌いなの?」
「あいつらは、おいらたちを飛べない鳥ってばかにしたでち」
足をダンダンと踏み鳴らす。
兄さまとアラ兄の背中のアリとクイがキューンと鳴いた。
「怒ってないでち。あんな奴らと一緒にして欲しくないでち。おいらはラッキーバードでち」
「「「「ラッキーバード?」」」」
「幸運の青い鳥とも呼ばれているそうでち」
アオが控えめに胸を張る。
「幸運の青い鳥は聞いたことがある」
父さまが言うと、自分もですとアルノルトさんが片手をあげる。
「だから〝アオ〟か」
ロビ兄が繋がったと言うように大声を出すと、アオの眉が八の字になる。
「青いのはおいらだけでち」
?
「やっぱり魔使いさんが書いた〝ラッキーマウス〟はアオの種族のことだね」
「おいら、マウスじゃないでちよ」
アオが兄さまに抗議する。
「うん。魔使いさんはノートを読んだ人がラッキバードと気づかないように、夢物語の存在の〝ラッキーマウス〟にしたんだよ。わからないように、でも少しだけヒントを残して」
「嘘を書いたってことでちか?」
「アオがラッキーバードと知って悪いことを考える奴もいるかもしれない。だから魔使いさんは濁しておいたんだ」
「ドロップしたり、魔物に少ししか会わないし。会っても何とかなってきたのはアオのおかげ?」
ロビ兄がアオのくちばしを人差し指で弾く。
「……そうかもしれないでち。マスターがおいらといると魔物と会う率が低くなるし、会っても難なく勝てるって言ってたでち」
アオは控えめに照れる。
「アオはやっぱり、すげーな! ありがとな、アオ」
「ありがとう、アオ」
「ありがとう、アオ」
みんなで口々にお礼を言う。
「あ、水色、点いっぱい!」
その方向を見るとペンギンがわらわら!
よちよちよちよち歩いている。全体的に、アオより黒いというか濃い紺色で、真っ青なのはアオが特別らしかった。
ペンギン、もとい、ラッキーバードはわたしたちを気にせず歩いてきて、少しだけアオを見ながら、進行方向に向かい歩いていった。止まっているわたしたちを岩かなんかを避けるようにして。
「アオ、仲間と話さなくていいの?」
「仲間じゃ、ないでち」
「あの子たちはラッキーバードじゃないの?」
「ラッキーバードでち」
拗ねたようにアラ兄に答える。
「青くないけど、幸運の青い鳥なの?」
「それは……わからないでち。けど、ラッキーバードでちよ?」
ロビ兄に答える。
よちよち歩いていくラッキーバードを見送っていると、ある地点で全員が急に消える。
なっ。
「消えた……」
「漂流するの好きでち」
漂流?
「漂流、どういうこと?」
「漂うでち」
いや、それはそうだろうけどさ。
でも、水色の点が急に消える意味がわかった。
ラッキーバードが消えた方をしつこく見ていると、もふさまがブルっと身を振って、首のところをかいた。
それが合図となったように、また歩み出す。
ラッキバードが〝幸運の青い鳥〟という2つ名を持つなら、あのペンギンたちを見てすぐにラッキーバードとは気づけないだろう。どちらかというと色が完全に違っていて少数派のアオの方が〝青い鳥〟だ。わたしは記憶により、すぐに鳥とは思えないんだけどさ。間違いなく鳥類だけど。
「アオって名付けたのは魔使いさん?」
兄さまがアオに微笑む。
「そうでち」
「一番きれいな空からもらったみたいな色だものな。だから〝アオ〟にしたんだね」
兄さまが目を細める。
一瞬だけ、アオの目が潤んだ気がした。
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