118 / 867
3章 弱さと強さと冬ごもり
第118話 名も無いダンジョン⑨帰還
しおりを挟む
「このダンジョンは外に出るための出口はあるのでしょうか? それとも来た道を戻るしか?」
「……マスター作った魔具、フラッグがあるでち。これで外に出られて、次はここに来られるでち」
おおーーーーーーーー、魔使いさん、どこまで優秀なんだ。魔具も作れたんだね。そういえばハウスさんから聞いた気がするや。忘れていたけど。
「では、みんな、家が心配だから帰るぞ、ひよこもみんないるか?」
わたしはアオを抱きしめ、みんなセットになっているひよこちゃんを確認したみたいだ。
「アオ、頼む。外に出てくれ」
「はい、父さま。脱出でち」
ダンジョンの前に出た。あれ、いつの間にか夕方だ。夜に近い。
「急ぐぞ」
父さまが言って、わたしを抱き上げ、アオはアルノルトさんが抱えた。
そして走り出す。
けっこう距離あったけど、兄さまたちも根をあげず走り通したよ。
サブハウスに入って、サブルームに転移する。
「アオ、ここ以外行ける、だよね?」
アオが頷いた。アオと今は離れてはいけない気がする。ひとりにしてはいけないような。
「一緒来て」
「え?」
「話ある。急ぐから、一緒、来て」
アオの表情が引き締まった。
「わかったでち」
「メインルームに転移」
『お帰りなさいませ』
ひれ耳美人ににっこり微笑まれる。
「何があった?」
父さまが感情を押し殺して尋ねる。
『お怒りです』
「?」
みんな理解が追いつかない。
『奥さまたちが、とてもお怒りになっております』
にっこり笑って言われても……。
立ち直ったのはアルノルトさんが早かった。
「アオくん、ハウスの方も一緒に来てもらえるだろうか?」
「……いいでちけど、なんででちか?」
「申し訳ないが、利用させてくれ。君が一緒だと怒りが和らぐはずだから」
『まぁ、アルノルトさま、アオを利用しようだなんて、聞き捨てなりませんわ』
「利用しますが、悪いようにはしません。妻や奥さまはかわいいものが好きです。アオくんを見たら絶対に喜びます。アオくんにも旨味があります。妻は料理上手です。ダンジョンでの食事が気に入ったのなら、後悔はさせません」
「ハウスさんは、ご飯、食べれる? だったら」
わたしが言いかけると、ハウスさんは父さまに抱っこされたわたしの顔に顔を近づける。
『マスターは相変わらずなんてかわいいのでしょう。お気持ちだけで充分です。私はマスターの魔力が一番ですの。アオはどうしたいですか?』
「おいら……リディアと一緒に行くでち」
ハウスさんはにっこり笑う。
『わかりました。では、転移』
居間だ。ラグが敷かれている。
「ずいぶんゆっくりしたお帰りでしたのね?」
わたしたちの姿を認め、椅子から立ち上がった母さまは笑顔だ。
「こんな時間まで連絡のひとつもなしに! コッコの雛までいなくなって、私たちがどんなに心配するか考えなかったのかしら? 家の守りの執事さんは!」
ピドリナさんは鼻息荒くアルノルトさんに指を突きつけた。
アルノルトさんは即座に謝る。
「申し訳ありませんでした。仮想補佐から連絡が入るかと思いましたが、一度戻り、私の口で説明するべきでしたね」
「リディー」
母さまがわたしのほっぺを両手で挟む。
「具合はどう?」
「平気」
一瞬、具合が悪いことにした方がなし崩し的になるかと考えがよぎったが、嘘をつく上に心配をかけることになるので、ありのままを伝えた。
「あら、でもちょっと熱いわね」
父さまから奪うようにして、母さまがわたしを抱きかかえる。
「フランツ。質問に答えてね」
「はい、母さま」
「今、何時かしら?」
「6時半です」
兄さまはおじいさまが引っ越し祝いに持ってきてくれた柱時計をチラッと見て言った。
「どこに行ってきたのか、行くことになったのか、説明できるかしら?」
にこりと笑っているし、口調は優しいが、お怒りなのはひしひしと感じる。
兄さまは言葉を慎重に選んで、攻略ノートにあったダンジョンを探しに行ったと告げた。
「リディーはどうしてそんなにデュカートの毛皮が欲しいの?」
わたしはもふさまと一緒に寝られないので、代わりの暖かい毛皮が欲しいことと、領地のみんなは雪の降った時しか暖炉を使わないそうで話を聞いているだけで寒かったから、いっぱい取れたら、みんなにあげたかったんだと伝えた。
でも、もしこれからもダンジョンへ行けたとしても、デュカートの毛皮は増えない。替わる何か暖かいものを見繕わなくては。
母さまはアラ兄にダンジョンはどんなところかを尋ねた。
アラ兄はひよこも戦って勝ったんだと、心配するような強い魔物は出なかったことをアピールしながらダンジョンの様子を伝えた。
「ロビン、ダンジョンは楽しかった?」
「うん! 砂糖もすげーし、ひよこも強いし。リーが木に摘み上げられたときは焦ったけど、合流した時には魔物にかわいがられてた。さすが、おれの妹だ」
「あなた?」
母さまの声がブリザード。キンキンに冷えている。
「すまない。自分の腕を過信していたようだ」
父さまが深く腰を曲げた。
「申し訳ありません。私もこれから鍛錬いたします」
次に謝ったアルノルトさんの隣で、なぜか、もふさまがフセをする。
まずい、わたしが自分の身を守れなかったことで、みんなに打撃を与えている。
「ごめんなさい。気をつけた、けど、早くて、わからなかった」
母さまを見上げて、訴えかける。
「私も何もできなかった」
「おれも」
「オレも」
兄さまたちが、うなだれる。
ひよひよ
ひよ
ひよ
ひよこちゃんたちも鳴きだした。
「おいら大丈夫だと思ったから、そのままさせたでち。サイレントリーフは赤ちゃんが狩り場にいるのは危険だと思って、デュカートの住処にリディアを送ったでち」
赤ちゃん!? 聞き捨てならないんだけどっ!
「デュカートも赤ちゃんを攻撃したりしないでち。だから大丈夫思ったんでち。そのままにさせたのは、おいらが悪いでち」
声が尻つぼみになる。
母さまとピドリナさんが、さらに下からの声に気づいてアオに目を止めた。
「あなたはどちらさま?」
「サブハウス、管理人のアオでち」
母さまたちはアオの話を聞いて、わたしたちからも一通りの話を聞く。
「リディーがひとり離れたのはよくないけれども、何があっても、それは責めることはできないわ。母さまが言いたいのは、出かけるときには前もってきちんと伝えることと言いたいの。どこに何人で行って、いつ頃帰ってくるのか。みんな家の中にいると思っていたのに、どこにも姿がなくて、探しているとハウスさん経由で仮想補佐さんからあなたたちが前マスターのよく行くところに行ったと言われたわ。主人さまもコッコ の雛もいなくて、私たちがどれだけ心配したと思うの? それにこんな遅くまで、具合の悪かったリディーも連れて」
ごもっともなので、わたしたちはただ、うなだれるしかできない。
「あとは個々にお灸を据えるとして、順番にお風呂に入りましょう。アオちゃんもお腹空いたでしょう? お風呂が終わったら、すぐにご飯にしましょうね」
え、これで終わりじゃないの?
顔がひきつるが、今とりあえずお開きになるのだから、アルノルトさんの作戦は成功のようだ。
それからわたしたちは順番にお風呂に入った。
アオは兄さまたちと入った。お湯に浸かるペンギン……見かけがペンギンなので違和感があるが、アオはお風呂を気に入ったみたいだ。ピドリナさんのご飯も、もりもり食べていた。ひよこちゃんたちは米粒をガツガツ食べて。みんなで今日のダンジョンの話をしながらピドリナさんのご飯をおいしくいただいた。
「……マスター作った魔具、フラッグがあるでち。これで外に出られて、次はここに来られるでち」
おおーーーーーーーー、魔使いさん、どこまで優秀なんだ。魔具も作れたんだね。そういえばハウスさんから聞いた気がするや。忘れていたけど。
「では、みんな、家が心配だから帰るぞ、ひよこもみんないるか?」
わたしはアオを抱きしめ、みんなセットになっているひよこちゃんを確認したみたいだ。
「アオ、頼む。外に出てくれ」
「はい、父さま。脱出でち」
ダンジョンの前に出た。あれ、いつの間にか夕方だ。夜に近い。
「急ぐぞ」
父さまが言って、わたしを抱き上げ、アオはアルノルトさんが抱えた。
そして走り出す。
けっこう距離あったけど、兄さまたちも根をあげず走り通したよ。
サブハウスに入って、サブルームに転移する。
「アオ、ここ以外行ける、だよね?」
アオが頷いた。アオと今は離れてはいけない気がする。ひとりにしてはいけないような。
「一緒来て」
「え?」
「話ある。急ぐから、一緒、来て」
アオの表情が引き締まった。
「わかったでち」
「メインルームに転移」
『お帰りなさいませ』
ひれ耳美人ににっこり微笑まれる。
「何があった?」
父さまが感情を押し殺して尋ねる。
『お怒りです』
「?」
みんな理解が追いつかない。
『奥さまたちが、とてもお怒りになっております』
にっこり笑って言われても……。
立ち直ったのはアルノルトさんが早かった。
「アオくん、ハウスの方も一緒に来てもらえるだろうか?」
「……いいでちけど、なんででちか?」
「申し訳ないが、利用させてくれ。君が一緒だと怒りが和らぐはずだから」
『まぁ、アルノルトさま、アオを利用しようだなんて、聞き捨てなりませんわ』
「利用しますが、悪いようにはしません。妻や奥さまはかわいいものが好きです。アオくんを見たら絶対に喜びます。アオくんにも旨味があります。妻は料理上手です。ダンジョンでの食事が気に入ったのなら、後悔はさせません」
「ハウスさんは、ご飯、食べれる? だったら」
わたしが言いかけると、ハウスさんは父さまに抱っこされたわたしの顔に顔を近づける。
『マスターは相変わらずなんてかわいいのでしょう。お気持ちだけで充分です。私はマスターの魔力が一番ですの。アオはどうしたいですか?』
「おいら……リディアと一緒に行くでち」
ハウスさんはにっこり笑う。
『わかりました。では、転移』
居間だ。ラグが敷かれている。
「ずいぶんゆっくりしたお帰りでしたのね?」
わたしたちの姿を認め、椅子から立ち上がった母さまは笑顔だ。
「こんな時間まで連絡のひとつもなしに! コッコの雛までいなくなって、私たちがどんなに心配するか考えなかったのかしら? 家の守りの執事さんは!」
ピドリナさんは鼻息荒くアルノルトさんに指を突きつけた。
アルノルトさんは即座に謝る。
「申し訳ありませんでした。仮想補佐から連絡が入るかと思いましたが、一度戻り、私の口で説明するべきでしたね」
「リディー」
母さまがわたしのほっぺを両手で挟む。
「具合はどう?」
「平気」
一瞬、具合が悪いことにした方がなし崩し的になるかと考えがよぎったが、嘘をつく上に心配をかけることになるので、ありのままを伝えた。
「あら、でもちょっと熱いわね」
父さまから奪うようにして、母さまがわたしを抱きかかえる。
「フランツ。質問に答えてね」
「はい、母さま」
「今、何時かしら?」
「6時半です」
兄さまはおじいさまが引っ越し祝いに持ってきてくれた柱時計をチラッと見て言った。
「どこに行ってきたのか、行くことになったのか、説明できるかしら?」
にこりと笑っているし、口調は優しいが、お怒りなのはひしひしと感じる。
兄さまは言葉を慎重に選んで、攻略ノートにあったダンジョンを探しに行ったと告げた。
「リディーはどうしてそんなにデュカートの毛皮が欲しいの?」
わたしはもふさまと一緒に寝られないので、代わりの暖かい毛皮が欲しいことと、領地のみんなは雪の降った時しか暖炉を使わないそうで話を聞いているだけで寒かったから、いっぱい取れたら、みんなにあげたかったんだと伝えた。
でも、もしこれからもダンジョンへ行けたとしても、デュカートの毛皮は増えない。替わる何か暖かいものを見繕わなくては。
母さまはアラ兄にダンジョンはどんなところかを尋ねた。
アラ兄はひよこも戦って勝ったんだと、心配するような強い魔物は出なかったことをアピールしながらダンジョンの様子を伝えた。
「ロビン、ダンジョンは楽しかった?」
「うん! 砂糖もすげーし、ひよこも強いし。リーが木に摘み上げられたときは焦ったけど、合流した時には魔物にかわいがられてた。さすが、おれの妹だ」
「あなた?」
母さまの声がブリザード。キンキンに冷えている。
「すまない。自分の腕を過信していたようだ」
父さまが深く腰を曲げた。
「申し訳ありません。私もこれから鍛錬いたします」
次に謝ったアルノルトさんの隣で、なぜか、もふさまがフセをする。
まずい、わたしが自分の身を守れなかったことで、みんなに打撃を与えている。
「ごめんなさい。気をつけた、けど、早くて、わからなかった」
母さまを見上げて、訴えかける。
「私も何もできなかった」
「おれも」
「オレも」
兄さまたちが、うなだれる。
ひよひよ
ひよ
ひよ
ひよこちゃんたちも鳴きだした。
「おいら大丈夫だと思ったから、そのままさせたでち。サイレントリーフは赤ちゃんが狩り場にいるのは危険だと思って、デュカートの住処にリディアを送ったでち」
赤ちゃん!? 聞き捨てならないんだけどっ!
「デュカートも赤ちゃんを攻撃したりしないでち。だから大丈夫思ったんでち。そのままにさせたのは、おいらが悪いでち」
声が尻つぼみになる。
母さまとピドリナさんが、さらに下からの声に気づいてアオに目を止めた。
「あなたはどちらさま?」
「サブハウス、管理人のアオでち」
母さまたちはアオの話を聞いて、わたしたちからも一通りの話を聞く。
「リディーがひとり離れたのはよくないけれども、何があっても、それは責めることはできないわ。母さまが言いたいのは、出かけるときには前もってきちんと伝えることと言いたいの。どこに何人で行って、いつ頃帰ってくるのか。みんな家の中にいると思っていたのに、どこにも姿がなくて、探しているとハウスさん経由で仮想補佐さんからあなたたちが前マスターのよく行くところに行ったと言われたわ。主人さまもコッコ の雛もいなくて、私たちがどれだけ心配したと思うの? それにこんな遅くまで、具合の悪かったリディーも連れて」
ごもっともなので、わたしたちはただ、うなだれるしかできない。
「あとは個々にお灸を据えるとして、順番にお風呂に入りましょう。アオちゃんもお腹空いたでしょう? お風呂が終わったら、すぐにご飯にしましょうね」
え、これで終わりじゃないの?
顔がひきつるが、今とりあえずお開きになるのだから、アルノルトさんの作戦は成功のようだ。
それからわたしたちは順番にお風呂に入った。
アオは兄さまたちと入った。お湯に浸かるペンギン……見かけがペンギンなので違和感があるが、アオはお風呂を気に入ったみたいだ。ピドリナさんのご飯も、もりもり食べていた。ひよこちゃんたちは米粒をガツガツ食べて。みんなで今日のダンジョンの話をしながらピドリナさんのご飯をおいしくいただいた。
175
お気に入りに追加
1,285
あなたにおすすめの小説
願いの代償
らがまふぃん
恋愛
誰も彼もが軽視する。婚約者に家族までも。
公爵家に生まれ、王太子の婚約者となっても、誰からも認められることのないメルナーゼ・カーマイン。
唐突に思う。
どうして頑張っているのか。
どうして生きていたいのか。
もう、いいのではないだろうか。
メルナーゼが生を諦めたとき、世界の運命が決まった。
*ご都合主義です。わかりづらいなどありましたらすみません。笑って読んでくださいませ。本編15話で完結です。番外編を数話、気まぐれに投稿します。よろしくお願いいたします。
離縁してくださいと言ったら、大騒ぎになったのですが?
ネコ
恋愛
子爵令嬢レイラは北の領主グレアムと政略結婚をするも、彼が愛しているのは幼い頃から世話してきた従姉妹らしい。夫婦生活らしい交流すらなく、仕事と家事を押し付けられるばかり。ある日、従姉妹とグレアムの微妙な関係を目撃し、全てを諦める。
義妹が私に毒を盛ったので、飲んだふりをして周りの反応を見て見る事にしました
新野乃花(大舟)
恋愛
義姉であるラナーと義妹であるレベッカは、ラナーの婚約者であるロッドを隔ててぎくしゃくとした関係にあった。というのも、義妹であるレベッカが一方的にラナーの事を敵対視し、関係を悪化させていたのだ。ある日、ラナーの事が気に入らないレベッカは、ラナーに渡すワインの中にちょっとした仕掛けを施した…。その結果、2人を巻き込む関係は思わぬ方向に進んでいくこととなるのだった…。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
やっと買ったマイホームの半分だけ異世界に転移してしまった
ぽてゆき
ファンタジー
涼坂直樹は可愛い妻と2人の子供のため、頑張って働いた結果ついにマイホームを手に入れた。
しかし、まさかその半分が異世界に転移してしまうとは……。
リビングの窓を開けて外に飛び出せば、そこはもう魔法やダンジョンが存在するファンタジーな異世界。
現代のごくありふれた4人(+猫1匹)家族と、異世界の住人との交流を描いたハートフルアドベンチャー物語!
魔晶石ハンター ~ 転生チート少女の数奇な職業活動の軌跡
サクラ近衛将監
ファンタジー
女神様のミスで事故死したOLの大滝留美は、地球世界での転生が難しいために、神々の伝手により異世界アスレオールに転生し、シルヴィ・デルトンとして生を受けるが、前世の記憶は11歳の成人の儀まで封印され、その儀式の最中に前世の記憶ととともに職業を神から告げられた。
シルヴィの与えられた職業は魔晶石採掘師と魔晶石加工師の二つだったが、シルヴィはその職業を知らなかった。
シルヴィの将来や如何に?
毎週木曜日午後10時に投稿予定です。
異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!
明衣令央
ファンタジー
糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。
一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。
だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。
そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。
この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。
2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。
転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる