104 / 823
3章 弱さと強さと冬ごもり
第104話 肩の力を抜いて(下)
しおりを挟む
「母さまは、何が楽しい?」
母さまはそうねぇと考える。
「! 編み物、楽しいわ。元々、裁縫は得意だし、好きなのよ。それから領地の方たちと一緒に食事の用意をするのも楽しかったわ。あんなふうに裁縫や、編み物を集まってするのも楽しそうだわ」
それ、いいねぇ。
「母さま、編み物や、裁縫、先生、する。いろんなの作る。売る。冬ごもり、家でできる、教える。得意な人、作って、売ったら、買える人、喜ぶ。楽しい、喜びなるよ」
母さまが憂いのない笑顔をくれる。
「お嬢さま、私はお菓子を作るのがとても楽しいです。料理は元から楽しいですけどね」
「わたし知ってるお菓子、いっぱい、ある。一緒、作ろう」
「いいですね! それに、お嬢さまの使われている〝包丁〟や〝菜箸〟〝鉄板〟〝泡立て器〟〝型〟ああいったものも、みんな知ったら飛びつくと思います。便利な道具があると、調理時間も短くなって。簡単にできたり、やりやすいと、ますます楽しくなるんですね。使いたいし、人にも勧めたい。だって、お料理楽しくなるもの! 売っていたら買います!」
「調理器具、か。売れたら、いいかも!」
確かにやりやすいとか簡単って思うともっと楽しくなるよね。広まって、その先で〝おいしい向上〟に繋がるかな。おいしいは元気にもなる。そうやってどんどんスパイラルに〝楽しい〟がいいものになっていったらいいな。
「ロビ兄は、何楽しい?」
「もふさまと同じ感じかな? 魔物狩りやダンジョン楽しかった!」
ロビ兄って感じがする。
「アラ兄は?」
「ダンジョンも意外に楽しかった。統計とるのも楽しいけど、ハウスさんの魔法の使い方を見て、魔法に興味が出てきた。魔法を使うのも楽しいけど、どういうものかって調べたりできたら楽しいと思う」
「魔法、研究、したい?」
アラ兄は、それだとばかりに頷く。
「メインルーム、本、読むの、いいかも」
アラ兄はうんうん頷いた。
「兄さまは?」
「私は新しいことをするのが楽しいと思えるみたいだ。今は、ひとりで馬に乗ってみたい」
「あ、おれも」
「オレも、馬で走ってみたい!」
「……馬が届いたら、乗り方を教えてやろう」
父さまがニマニマしている。
アルノルトさんに視線を移す。アルノルトさんはコホンと咳払い。
「私は計画を立て、それ通りに事が運んだ時に喜びを感じます。時々思いもよらなかったことが起きて計画から外れても、それを何事もなかったかのように対処できた時も、それに喜びを感じます。そういうことが楽しいのです」
子供たち、みんなで頷く。
楽しみも、本当いろいろあるんだな。
「父さまは?」
アラ兄が尋ねた。
「父さまは、みんなが楽しそうにしているのを見るのが楽しみだ」
「なんだよそれ」
と言いながら、みんなで父さまに群がる。
「いっぱい、案でた。あと、形、してくだけ!」
兄さまが笑顔になった。
「リディーは何が楽しい?」
「わたし、遊ぶ、食べる、寝る、もふさま頬擦り、楽しい。作るの、考える、も、楽しい。きれい見る、かわいい見る、楽しい。魔法使う、魔法考える、楽しい。何か、知る、楽しい。出会う、楽しい」
「リディーは、いっぱい楽しいことがあるのね」
母さまに頷く。
「うん、嬉しい、楽しい、いっぱい。みんな、教えてくれた。嬉しい楽しい、いっぱいくれた!」
わたしには前世の記憶がある。でも前世のわたしをやり直しているわけではなく、今、わたしはリディアだ。前世では幼い頃のことはそこまで覚えていなかった。大人になってから覚えていたかったなと幾度となく思った。家族との会話だったり、初めての体験をした時に何を思ったのかとか。情報量が多かったからか、思い返して覚えようとしなかったからか、そういった記憶は埋もれている。
でも、今世ではそれを知っているから、わたしはなるべく覚えていようと思っている、家族と話したことを。表情を。何を思ったかを。
そうして子供時代を存分に楽しみたい。だってリディアの子供時代は一度しかないのだから。
もふさまがライオンよりちょっと大きいサイズになった。
『よし、空からきれいなものを見せてやる』
わたしは兄さまと双子と目を合わせた。
4人でもふさまに乗り込む。
あ、部屋の中だったと思ったけど、大きなもふさまが通ってもドアに引っかからない。廊下も広がってる。
「ハウスさん、ありがと」
わたしがお礼を言うと、兄さまたちもお礼を口にした。
「いってらっしゃい」
母さまに言ってもらって、わたしたちも手を振る。
「行ってきます!」
もふさまはいつもより高い空へと駆け上がる。枯れているはずの森なのに、それでもいろんな色がある。色彩豊かに、森が、家が、領地が見える。
「あ、村だ」
ロビ兄が指を差す。
もふさまの一歩で足元の景色が大きく変わる。
「あの町、大きいね」
「塀で囲ってる、高い」
「上から見ると、こんなふうに見えるんだね」
あ、雨雲だ。
もふさまは雨雲をみつけると速度を早めた。
そして回り込み。
「虹だ!」
「キレイ」
触ることはできないが、もふさまがまるで虹の橋の上を駆けるように登ってくれる。
「ふわーーーー」
『楽しいか?』
「楽しい。キレイ! もふさま、最高!」
もふさまはビュンビュン駆ける。あまりの早さにわたしたちは捕まり合った。
それから山の上に行って、ベアを呼び出し、食べ終わったブンブンの巣をもらい、聖域に行った。聖域のお水をもらって、ブンブンの巣を浸けた。
石鹸のハーブもたんまりもらう。少しだけうたた寝して。起きると夕方だった。
兄さまたちは聖域を満喫していたようで、聖域産の果物をいっぱい摘んでいた。ちっちゃいイチゴみたいなのがあって鑑定すると〝ベアベリー〟で、食べることができ、糖度が高く、美味。
ひとついただくと、文句なくおいしかった。ああ、これでジャムを作って、おいしいパンにつけていただきたい!
家に帰って、もふさまに抱きつく。お礼を言った。
『今日は、よく、頑張った』
もふさまに褒めてもらって、わたしはますます嬉しくなる。
うん、頑張ったよね? わたし。
みんなが順番にお風呂に入っている間に、わたしは父さまを畑に誘った。
収穫を手伝ってもらう。
「どうした?」
父さまは話があるからだとわかっていたようで、すぐにそう聞いてきた。
「父さま、光の使い手、少ないの?」
父さまは頷く。
「他の属性から比べると、とても少ない」
「でも、いる。だよね?」
「ああ、ただ、属性があっても魔力が少ないとか、光属性なのに治癒はできないとか、そういう者が多いんだ。だから母さまの一族は本当に凄いんだ。女の子のほとんどは光属性を持っていたし、光魔法を使えた」
そうか、だからわたしには光属性はないけれど、その子供は光属性になるかもと望みを持つわけだね。
「父さま、王家、光使い手、執着するの、どうして?」
父さまが顔を上げる。ニンジの泥を手で払いながら言った。
「殿下が言っていたな、歴史を調べればわかるって。父さまもただ備えておくのに光の使い手をそばに置きたいのだと思っていた。考えてみるよ」
わたしも考えることにしよう。
「父さま」
「ん?」
「ロサ、言った。わたし、警戒するの、自分、違くて〝兄上〟って」
父さまが呆然として、そして動き出す。ニンジを落としたことも気にせず、わたしの手を持った。
「第一王子には、近づくな」
「……どうして?」
「……第二王子殿下が言ったんだろう? 警戒するべきは第一王子だと」
わたしは頷く。父さまの手が緩む。
「第二王子殿下は、今のところ、悪い方でもなさそうだ。その殿下が忠告してくださったんだ。意味があるだろう」
父さまは落としたニンジを拾った。そして収穫したカボッチャと、トマトンももいで、カゴに入れていく。
「さ、ピドリナに料理してもらおう」
出された手をとって繋ぐ。
王妃さまの子供だから? 王妃さまは母さまたちを嫌っている、だから子供のわたしを嫌いで、王妃さまの子供の第一王子も刷り込みされているのかな?
ただ、今は、まだ話してくれそうにないね。
わたしは父さまをチラリと見上げてそう思った。
母さまはそうねぇと考える。
「! 編み物、楽しいわ。元々、裁縫は得意だし、好きなのよ。それから領地の方たちと一緒に食事の用意をするのも楽しかったわ。あんなふうに裁縫や、編み物を集まってするのも楽しそうだわ」
それ、いいねぇ。
「母さま、編み物や、裁縫、先生、する。いろんなの作る。売る。冬ごもり、家でできる、教える。得意な人、作って、売ったら、買える人、喜ぶ。楽しい、喜びなるよ」
母さまが憂いのない笑顔をくれる。
「お嬢さま、私はお菓子を作るのがとても楽しいです。料理は元から楽しいですけどね」
「わたし知ってるお菓子、いっぱい、ある。一緒、作ろう」
「いいですね! それに、お嬢さまの使われている〝包丁〟や〝菜箸〟〝鉄板〟〝泡立て器〟〝型〟ああいったものも、みんな知ったら飛びつくと思います。便利な道具があると、調理時間も短くなって。簡単にできたり、やりやすいと、ますます楽しくなるんですね。使いたいし、人にも勧めたい。だって、お料理楽しくなるもの! 売っていたら買います!」
「調理器具、か。売れたら、いいかも!」
確かにやりやすいとか簡単って思うともっと楽しくなるよね。広まって、その先で〝おいしい向上〟に繋がるかな。おいしいは元気にもなる。そうやってどんどんスパイラルに〝楽しい〟がいいものになっていったらいいな。
「ロビ兄は、何楽しい?」
「もふさまと同じ感じかな? 魔物狩りやダンジョン楽しかった!」
ロビ兄って感じがする。
「アラ兄は?」
「ダンジョンも意外に楽しかった。統計とるのも楽しいけど、ハウスさんの魔法の使い方を見て、魔法に興味が出てきた。魔法を使うのも楽しいけど、どういうものかって調べたりできたら楽しいと思う」
「魔法、研究、したい?」
アラ兄は、それだとばかりに頷く。
「メインルーム、本、読むの、いいかも」
アラ兄はうんうん頷いた。
「兄さまは?」
「私は新しいことをするのが楽しいと思えるみたいだ。今は、ひとりで馬に乗ってみたい」
「あ、おれも」
「オレも、馬で走ってみたい!」
「……馬が届いたら、乗り方を教えてやろう」
父さまがニマニマしている。
アルノルトさんに視線を移す。アルノルトさんはコホンと咳払い。
「私は計画を立て、それ通りに事が運んだ時に喜びを感じます。時々思いもよらなかったことが起きて計画から外れても、それを何事もなかったかのように対処できた時も、それに喜びを感じます。そういうことが楽しいのです」
子供たち、みんなで頷く。
楽しみも、本当いろいろあるんだな。
「父さまは?」
アラ兄が尋ねた。
「父さまは、みんなが楽しそうにしているのを見るのが楽しみだ」
「なんだよそれ」
と言いながら、みんなで父さまに群がる。
「いっぱい、案でた。あと、形、してくだけ!」
兄さまが笑顔になった。
「リディーは何が楽しい?」
「わたし、遊ぶ、食べる、寝る、もふさま頬擦り、楽しい。作るの、考える、も、楽しい。きれい見る、かわいい見る、楽しい。魔法使う、魔法考える、楽しい。何か、知る、楽しい。出会う、楽しい」
「リディーは、いっぱい楽しいことがあるのね」
母さまに頷く。
「うん、嬉しい、楽しい、いっぱい。みんな、教えてくれた。嬉しい楽しい、いっぱいくれた!」
わたしには前世の記憶がある。でも前世のわたしをやり直しているわけではなく、今、わたしはリディアだ。前世では幼い頃のことはそこまで覚えていなかった。大人になってから覚えていたかったなと幾度となく思った。家族との会話だったり、初めての体験をした時に何を思ったのかとか。情報量が多かったからか、思い返して覚えようとしなかったからか、そういった記憶は埋もれている。
でも、今世ではそれを知っているから、わたしはなるべく覚えていようと思っている、家族と話したことを。表情を。何を思ったかを。
そうして子供時代を存分に楽しみたい。だってリディアの子供時代は一度しかないのだから。
もふさまがライオンよりちょっと大きいサイズになった。
『よし、空からきれいなものを見せてやる』
わたしは兄さまと双子と目を合わせた。
4人でもふさまに乗り込む。
あ、部屋の中だったと思ったけど、大きなもふさまが通ってもドアに引っかからない。廊下も広がってる。
「ハウスさん、ありがと」
わたしがお礼を言うと、兄さまたちもお礼を口にした。
「いってらっしゃい」
母さまに言ってもらって、わたしたちも手を振る。
「行ってきます!」
もふさまはいつもより高い空へと駆け上がる。枯れているはずの森なのに、それでもいろんな色がある。色彩豊かに、森が、家が、領地が見える。
「あ、村だ」
ロビ兄が指を差す。
もふさまの一歩で足元の景色が大きく変わる。
「あの町、大きいね」
「塀で囲ってる、高い」
「上から見ると、こんなふうに見えるんだね」
あ、雨雲だ。
もふさまは雨雲をみつけると速度を早めた。
そして回り込み。
「虹だ!」
「キレイ」
触ることはできないが、もふさまがまるで虹の橋の上を駆けるように登ってくれる。
「ふわーーーー」
『楽しいか?』
「楽しい。キレイ! もふさま、最高!」
もふさまはビュンビュン駆ける。あまりの早さにわたしたちは捕まり合った。
それから山の上に行って、ベアを呼び出し、食べ終わったブンブンの巣をもらい、聖域に行った。聖域のお水をもらって、ブンブンの巣を浸けた。
石鹸のハーブもたんまりもらう。少しだけうたた寝して。起きると夕方だった。
兄さまたちは聖域を満喫していたようで、聖域産の果物をいっぱい摘んでいた。ちっちゃいイチゴみたいなのがあって鑑定すると〝ベアベリー〟で、食べることができ、糖度が高く、美味。
ひとついただくと、文句なくおいしかった。ああ、これでジャムを作って、おいしいパンにつけていただきたい!
家に帰って、もふさまに抱きつく。お礼を言った。
『今日は、よく、頑張った』
もふさまに褒めてもらって、わたしはますます嬉しくなる。
うん、頑張ったよね? わたし。
みんなが順番にお風呂に入っている間に、わたしは父さまを畑に誘った。
収穫を手伝ってもらう。
「どうした?」
父さまは話があるからだとわかっていたようで、すぐにそう聞いてきた。
「父さま、光の使い手、少ないの?」
父さまは頷く。
「他の属性から比べると、とても少ない」
「でも、いる。だよね?」
「ああ、ただ、属性があっても魔力が少ないとか、光属性なのに治癒はできないとか、そういう者が多いんだ。だから母さまの一族は本当に凄いんだ。女の子のほとんどは光属性を持っていたし、光魔法を使えた」
そうか、だからわたしには光属性はないけれど、その子供は光属性になるかもと望みを持つわけだね。
「父さま、王家、光使い手、執着するの、どうして?」
父さまが顔を上げる。ニンジの泥を手で払いながら言った。
「殿下が言っていたな、歴史を調べればわかるって。父さまもただ備えておくのに光の使い手をそばに置きたいのだと思っていた。考えてみるよ」
わたしも考えることにしよう。
「父さま」
「ん?」
「ロサ、言った。わたし、警戒するの、自分、違くて〝兄上〟って」
父さまが呆然として、そして動き出す。ニンジを落としたことも気にせず、わたしの手を持った。
「第一王子には、近づくな」
「……どうして?」
「……第二王子殿下が言ったんだろう? 警戒するべきは第一王子だと」
わたしは頷く。父さまの手が緩む。
「第二王子殿下は、今のところ、悪い方でもなさそうだ。その殿下が忠告してくださったんだ。意味があるだろう」
父さまは落としたニンジを拾った。そして収穫したカボッチャと、トマトンももいで、カゴに入れていく。
「さ、ピドリナに料理してもらおう」
出された手をとって繋ぐ。
王妃さまの子供だから? 王妃さまは母さまたちを嫌っている、だから子供のわたしを嫌いで、王妃さまの子供の第一王子も刷り込みされているのかな?
ただ、今は、まだ話してくれそうにないね。
わたしは父さまをチラリと見上げてそう思った。
152
お気に入りに追加
1,239
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
転生したけど平民でした!もふもふ達と楽しく暮らす予定です。
まゆら
ファンタジー
回収が出来ていないフラグがある中、一応完結しているというツッコミどころ満載な初めて書いたファンタジー小説です。
温かい気持ちでお読み頂けたら幸い至極であります。
異世界に転生したのはいいけど悪役令嬢とかヒロインとかになれなかった私。平民でチートもないらしい‥どうやったら楽しく異世界で暮らせますか?
魔力があるかはわかりませんが何故か神様から守護獣が遣わされたようです。
平民なんですがもしかして私って聖女候補?
脳筋美女と愛猫が繰り広げる行きあたりばったりファンタジー!なのか?
常に何処かで大食いバトルが開催中!
登場人物ほぼ甘党!
ファンタジー要素薄め!?かもしれない?
母ミレディアが実は隣国出身の聖女だとわかったので、私も聖女にならないか?とお誘いがくるとか、こないとか‥
◇◇◇◇
現在、ジュビア王国とアーライ神国のお話を見やすくなるよう改稿しております。
しばらくは、桜庵のお話が中心となりますが影の薄いヒロインを忘れないで下さい!
転生もふもふのスピンオフ!
アーライ神国のお話は、国外に追放された聖女は隣国で…
母ミレディアの娘時代のお話は、婚約破棄され国外追放になった姫は最強冒険者になり転生者の嫁になり溺愛される
こちらもよろしくお願いします。
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。
母の中で私の価値はゼロのまま、家の恥にしかならないと養子に出され、それを鵜呑みにした父に縁を切られたおかげで幸せになれました
珠宮さくら
恋愛
伯爵家に生まれたケイトリン・オールドリッチ。跡継ぎの兄と母に似ている妹。その2人が何をしても母は怒ることをしなかった。
なのに母に似ていないという理由で、ケイトリンは理不尽な目にあい続けていた。そんな日々に嫌気がさしたケイトリンは、兄妹を超えるために頑張るようになっていくのだが……。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる