62 / 823
2章 わたしに何ができるかな?
第62話 隠蔽
しおりを挟む
少しくぐもっているが、外からの声は聞こえてくる。
「ほら、早いとこ、いつものをやれ」
「アニキ、どう見てもオレが一番働いてるじゃないですか、もっと金くださいよ」
「お前のその使い所のないスキルに、役目をやったのは誰だと思ってんだ?」
「冗談ですよ。ちょっと言っただけなのに、本気で怒らないでくださいよ」
「いいから、さっさとヤレ」
「へいへい。子供が入っているのは隠蔽、っと」
そう声がしたかと思ったら、ガンと衝撃がくる。蹴られたみたいだ。
「う、うわーーーん」
落ち着いてきたところだったのに。直接じゃなくても蹴られて、物盗りにドアをガンガン叩かれ蹴られた記憶も蘇ってきた相乗効果で涙が出る。まずい。
「お前、何やってんだ。ガキが泣き出したじゃねーか、今まで静かだったのに」
「つい、クセで」
閉められた上蓋が開いて、明るくなった。3人の男が覗き込む。
「おい、ガキ、足が当たっただけだ。泣くんじゃねー、静かにしろ」
顔が四角いひょろんとした男に睨まれて、ブワーと余計に涙が出てくる。
「口に布でも詰め込め」
リーダー格の〝アニキ〟が言った。
「ガキにそんなことしたら死んじまいますぜ」
そう諫めたのは、わたしを受け取り、樽の中へと入れた背の低いちょっと横幅のある男だった。
「どうすんだよ。夜が明けちまってんだから、開門に合わせてすぐ商人の馬車が行き来するぞ」
〝アニキ〟が舌打ちする。
「しょうがねーな。ほら、菓子だ。これやるから、泣き止め」
菓子? お腹が空いていたわけではないが、目が男の太い手元を追いかける。
男はわたしに包み紙ごと押し付けるようにする。涙が止まった。
弾くタイプの紙みたいのに包まれている。何、この紙。なんか使い道がありそうなやつだ。
そして、お水の入った瓶も一緒に渡された。
「ほら、ガキなんてのはな、こうやって扱うんだよ。大人しくしてたら、後でまたやるから、声出さないで静かにしてろ。わかったか?」
この中では優しさのある、背の低い男にわたしは頷く。
上蓋が閉められた。蓋に割れたところがあるから、そこから光が漏れてくる。
焼き菓子だね。上にザラメみたいのがのってる。これは兄さまたちと食べよう。
さて、わたしは聞いた気がする。とてもいいことを。恐らくひょろんとした四角い顔の男。最低な〝人売り〟だが、彼らはわたしにひとつだけいいことをした。
「で、ちゃんと隠蔽できているんだろうな?」
「さっき、したでしょ? これでちょっとした鑑定ならバレませんから門に入るのも問題ありません」
はい、いただきました! 隠蔽!
想像したのと一緒だね〝隠蔽〟。記憶で下地があるからだろう。多くを知らされなくても、上辺を見知るだけで記憶と擦り合わさり、わたしの〝知識〟となる。
隠蔽をステータスボードにプラスすれば、鑑定されても魔法の属性も魔力量もバレずにすむ。
「で、水にはちゃんと仕込んだか?」
「はい、小さいのでかなり薄めましたが、1日はぐっすりですよ」
睡眠薬いりですか。なるほどね。町門に入るときに荷を持った商人だと商品チェックがあるのかもしれない。隠蔽をしてかいくぐるわけだ。騒がれないように、さらった人には睡眠薬入りのお水を飲ませるわけね。
「おい、確かめろ」
光が入ってこなくなる。蓋を開けようとしている? 確かめるってわたしが寝たかどうかを?
わたしは慌てて、瓶の栓を抜いて、ちょっと溢してから、眠ったふりをした。
「眠ってますぜぃ」
瓶を取り上げられた。お菓子は食べていないけれど気づかれなかったみたい。包紙ごとしっかり握りしめる。これは渡すもんか。
「あの菓子は口の中の水分を持っていかれるからな」
ほー、あの飴と鞭の使い分けみたいなやりとりは、この人たちの十八番なのかもしれない。そう思うとゾッとする。子供をさらい慣れているということだ。絶対捕まえてもらわなきゃ。
男たちの会話が遠ざかっていき、馬車が走り出す。下に布もないからお尻が辛い。
逃げる際に魔力がどれだけ必要になるかわからないから、ひとつも使いたくないところではあるが、魔力の量や属性は鑑定を受ければわかってしまうことなのかもしれない。そしてどこに鑑定者がいるかもわからないし、いつ鑑定を受ける羽目になるかもわからない。後手にまわるのは嫌だから〝隠蔽〟をしておこうと思う。
「タボさん」
『YES、マスター』
「ギフト、プラス・隠蔽」
『新機能追加〝隠蔽〟。情報を秘匿・操作できるようになりました』
「魔力量、スキルを秘匿」
『YES、マスター』
「魔力量は、そうだな15に。属性は、水と風だけ。わたしが許可する以外はわからないようにして」
『YES、マスターの〝許・可〟がない場合は、魔力量〝15〟、及び属性は〝水、風〟のふたつに操作されます』
「お願いします。……あとは5歳児として目につくところはないよね?」
後半は独り言だったのだが。
『人・族、5歳平均より、著しく〝数・値〟が開いたものが〝8〟件あります』
え? 高性能だな。そんなことまでわかるんだ。
ふふ、それにしても8件も? いやだわ~、有能すぎると隠さないといけないことが多くて。
わたしは気をよくして、マップからステータスモードにチェンジした。
名前:リディア・シュタイン(5) 人族
性別:女
レベル:1
職業:???
HP:47/57
MP:4087/5007
力:13
敏捷性:15
知力:75
精神:77
攻撃:15
防御:15
回避:90
幸運:82
スキル:生活魔法(火A・水A・土A・風A・光S・無SS)
自動地図作成(レベル3)
探索(レベル2)
仮想補佐(タボ・レベル5)
隠蔽(レベル1)
ギフト:+
少しずつ変わっている。あ、隠蔽をプラスしたのと操作でけっこう使っちゃった。でも4000あれば、うん。
あれ、生活魔法にレベルがついている。あら、なかなかね。生活魔法以外のレベルは数字が大きくなっていくみたいだ。ふぅん。
でも他には、そんなに目を引く数値があるとは思わないんだけど。
「その8件を教えて」
『YES、マスター。HP、5歳児平均値は175』
は? 175? わたし、57……半分以下じゃん。開いてるって、そっち?
『力、平均値、75」
へーー。……わたし、13。
『敏捷性、平均値、75』
うっ。……わたし、15。
『知力、平均値、35』
おお、クリア。……5歳児平均をだけど。うーむ。
『精神、平均値、40』
ふう。
『攻撃、平均値、121』
うっそぉ。普通が100越えですか? ……わたし、15。
『防御、平均値、73』
ひぃーーっ。……わたし、15。
『回避、平均値、50』
ほっ。
数値が高くて目立つんじゃなくて、そっちね……。確かに数値の差が開いてるね、そっちにね。ちっ。
わたしは魔法使いタイプってことね。うん、そう思おう。
ステータスボードが一般的に知られてないんだから、鑑定でもステータス丸々みられることはそうそうないだろう。家に帰り着いたら、そこら辺も情報操作しておこう。
「タボさん、ありがとう」
『ご用の際はなんなりとお申し付けください』
さて、どうやって逃げ出すか。水か風を使って。あ、そっか。魔力15設定か。大技ができそうなレベルじゃないね。
わたしは樽の中。樽って、水物入れるものよね?
じゃあ、人がきたら、水魔法で外に知らせよう。どこかの町に入るときに、チェックを受けるだろうから。
でもその前に早く着いてくれないと、お尻が辛い。
「ほら、早いとこ、いつものをやれ」
「アニキ、どう見てもオレが一番働いてるじゃないですか、もっと金くださいよ」
「お前のその使い所のないスキルに、役目をやったのは誰だと思ってんだ?」
「冗談ですよ。ちょっと言っただけなのに、本気で怒らないでくださいよ」
「いいから、さっさとヤレ」
「へいへい。子供が入っているのは隠蔽、っと」
そう声がしたかと思ったら、ガンと衝撃がくる。蹴られたみたいだ。
「う、うわーーーん」
落ち着いてきたところだったのに。直接じゃなくても蹴られて、物盗りにドアをガンガン叩かれ蹴られた記憶も蘇ってきた相乗効果で涙が出る。まずい。
「お前、何やってんだ。ガキが泣き出したじゃねーか、今まで静かだったのに」
「つい、クセで」
閉められた上蓋が開いて、明るくなった。3人の男が覗き込む。
「おい、ガキ、足が当たっただけだ。泣くんじゃねー、静かにしろ」
顔が四角いひょろんとした男に睨まれて、ブワーと余計に涙が出てくる。
「口に布でも詰め込め」
リーダー格の〝アニキ〟が言った。
「ガキにそんなことしたら死んじまいますぜ」
そう諫めたのは、わたしを受け取り、樽の中へと入れた背の低いちょっと横幅のある男だった。
「どうすんだよ。夜が明けちまってんだから、開門に合わせてすぐ商人の馬車が行き来するぞ」
〝アニキ〟が舌打ちする。
「しょうがねーな。ほら、菓子だ。これやるから、泣き止め」
菓子? お腹が空いていたわけではないが、目が男の太い手元を追いかける。
男はわたしに包み紙ごと押し付けるようにする。涙が止まった。
弾くタイプの紙みたいのに包まれている。何、この紙。なんか使い道がありそうなやつだ。
そして、お水の入った瓶も一緒に渡された。
「ほら、ガキなんてのはな、こうやって扱うんだよ。大人しくしてたら、後でまたやるから、声出さないで静かにしてろ。わかったか?」
この中では優しさのある、背の低い男にわたしは頷く。
上蓋が閉められた。蓋に割れたところがあるから、そこから光が漏れてくる。
焼き菓子だね。上にザラメみたいのがのってる。これは兄さまたちと食べよう。
さて、わたしは聞いた気がする。とてもいいことを。恐らくひょろんとした四角い顔の男。最低な〝人売り〟だが、彼らはわたしにひとつだけいいことをした。
「で、ちゃんと隠蔽できているんだろうな?」
「さっき、したでしょ? これでちょっとした鑑定ならバレませんから門に入るのも問題ありません」
はい、いただきました! 隠蔽!
想像したのと一緒だね〝隠蔽〟。記憶で下地があるからだろう。多くを知らされなくても、上辺を見知るだけで記憶と擦り合わさり、わたしの〝知識〟となる。
隠蔽をステータスボードにプラスすれば、鑑定されても魔法の属性も魔力量もバレずにすむ。
「で、水にはちゃんと仕込んだか?」
「はい、小さいのでかなり薄めましたが、1日はぐっすりですよ」
睡眠薬いりですか。なるほどね。町門に入るときに荷を持った商人だと商品チェックがあるのかもしれない。隠蔽をしてかいくぐるわけだ。騒がれないように、さらった人には睡眠薬入りのお水を飲ませるわけね。
「おい、確かめろ」
光が入ってこなくなる。蓋を開けようとしている? 確かめるってわたしが寝たかどうかを?
わたしは慌てて、瓶の栓を抜いて、ちょっと溢してから、眠ったふりをした。
「眠ってますぜぃ」
瓶を取り上げられた。お菓子は食べていないけれど気づかれなかったみたい。包紙ごとしっかり握りしめる。これは渡すもんか。
「あの菓子は口の中の水分を持っていかれるからな」
ほー、あの飴と鞭の使い分けみたいなやりとりは、この人たちの十八番なのかもしれない。そう思うとゾッとする。子供をさらい慣れているということだ。絶対捕まえてもらわなきゃ。
男たちの会話が遠ざかっていき、馬車が走り出す。下に布もないからお尻が辛い。
逃げる際に魔力がどれだけ必要になるかわからないから、ひとつも使いたくないところではあるが、魔力の量や属性は鑑定を受ければわかってしまうことなのかもしれない。そしてどこに鑑定者がいるかもわからないし、いつ鑑定を受ける羽目になるかもわからない。後手にまわるのは嫌だから〝隠蔽〟をしておこうと思う。
「タボさん」
『YES、マスター』
「ギフト、プラス・隠蔽」
『新機能追加〝隠蔽〟。情報を秘匿・操作できるようになりました』
「魔力量、スキルを秘匿」
『YES、マスター』
「魔力量は、そうだな15に。属性は、水と風だけ。わたしが許可する以外はわからないようにして」
『YES、マスターの〝許・可〟がない場合は、魔力量〝15〟、及び属性は〝水、風〟のふたつに操作されます』
「お願いします。……あとは5歳児として目につくところはないよね?」
後半は独り言だったのだが。
『人・族、5歳平均より、著しく〝数・値〟が開いたものが〝8〟件あります』
え? 高性能だな。そんなことまでわかるんだ。
ふふ、それにしても8件も? いやだわ~、有能すぎると隠さないといけないことが多くて。
わたしは気をよくして、マップからステータスモードにチェンジした。
名前:リディア・シュタイン(5) 人族
性別:女
レベル:1
職業:???
HP:47/57
MP:4087/5007
力:13
敏捷性:15
知力:75
精神:77
攻撃:15
防御:15
回避:90
幸運:82
スキル:生活魔法(火A・水A・土A・風A・光S・無SS)
自動地図作成(レベル3)
探索(レベル2)
仮想補佐(タボ・レベル5)
隠蔽(レベル1)
ギフト:+
少しずつ変わっている。あ、隠蔽をプラスしたのと操作でけっこう使っちゃった。でも4000あれば、うん。
あれ、生活魔法にレベルがついている。あら、なかなかね。生活魔法以外のレベルは数字が大きくなっていくみたいだ。ふぅん。
でも他には、そんなに目を引く数値があるとは思わないんだけど。
「その8件を教えて」
『YES、マスター。HP、5歳児平均値は175』
は? 175? わたし、57……半分以下じゃん。開いてるって、そっち?
『力、平均値、75」
へーー。……わたし、13。
『敏捷性、平均値、75』
うっ。……わたし、15。
『知力、平均値、35』
おお、クリア。……5歳児平均をだけど。うーむ。
『精神、平均値、40』
ふう。
『攻撃、平均値、121』
うっそぉ。普通が100越えですか? ……わたし、15。
『防御、平均値、73』
ひぃーーっ。……わたし、15。
『回避、平均値、50』
ほっ。
数値が高くて目立つんじゃなくて、そっちね……。確かに数値の差が開いてるね、そっちにね。ちっ。
わたしは魔法使いタイプってことね。うん、そう思おう。
ステータスボードが一般的に知られてないんだから、鑑定でもステータス丸々みられることはそうそうないだろう。家に帰り着いたら、そこら辺も情報操作しておこう。
「タボさん、ありがとう」
『ご用の際はなんなりとお申し付けください』
さて、どうやって逃げ出すか。水か風を使って。あ、そっか。魔力15設定か。大技ができそうなレベルじゃないね。
わたしは樽の中。樽って、水物入れるものよね?
じゃあ、人がきたら、水魔法で外に知らせよう。どこかの町に入るときに、チェックを受けるだろうから。
でもその前に早く着いてくれないと、お尻が辛い。
147
お気に入りに追加
1,239
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
転生したけど平民でした!もふもふ達と楽しく暮らす予定です。
まゆら
ファンタジー
回収が出来ていないフラグがある中、一応完結しているというツッコミどころ満載な初めて書いたファンタジー小説です。
温かい気持ちでお読み頂けたら幸い至極であります。
異世界に転生したのはいいけど悪役令嬢とかヒロインとかになれなかった私。平民でチートもないらしい‥どうやったら楽しく異世界で暮らせますか?
魔力があるかはわかりませんが何故か神様から守護獣が遣わされたようです。
平民なんですがもしかして私って聖女候補?
脳筋美女と愛猫が繰り広げる行きあたりばったりファンタジー!なのか?
常に何処かで大食いバトルが開催中!
登場人物ほぼ甘党!
ファンタジー要素薄め!?かもしれない?
母ミレディアが実は隣国出身の聖女だとわかったので、私も聖女にならないか?とお誘いがくるとか、こないとか‥
◇◇◇◇
現在、ジュビア王国とアーライ神国のお話を見やすくなるよう改稿しております。
しばらくは、桜庵のお話が中心となりますが影の薄いヒロインを忘れないで下さい!
転生もふもふのスピンオフ!
アーライ神国のお話は、国外に追放された聖女は隣国で…
母ミレディアの娘時代のお話は、婚約破棄され国外追放になった姫は最強冒険者になり転生者の嫁になり溺愛される
こちらもよろしくお願いします。
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。
母の中で私の価値はゼロのまま、家の恥にしかならないと養子に出され、それを鵜呑みにした父に縁を切られたおかげで幸せになれました
珠宮さくら
恋愛
伯爵家に生まれたケイトリン・オールドリッチ。跡継ぎの兄と母に似ている妹。その2人が何をしても母は怒ることをしなかった。
なのに母に似ていないという理由で、ケイトリンは理不尽な目にあい続けていた。そんな日々に嫌気がさしたケイトリンは、兄妹を超えるために頑張るようになっていくのだが……。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる