66 / 823
2章 わたしに何ができるかな?
第66話 強さ
しおりを挟む
その日はイダボアに宿をとった。
父さまと母さまと、わたしともふさまで、ひと部屋。
おじいさまとシヴァと兄さまたちで、ひと部屋だ。
明るいときはなんでもなかったが、暗くなるにつれて恐怖心が膨らんできた。
隷属なんちゃらは短時間と言っていたし、もう効果は残ってないだろう。
でも、眠るのが恐ろしかった。また、目覚めたら違う場所だったらどうしよう。
『我が絶対にそんなことはさせない。手洗いにもついて行ってやる。見ててやるから、眠れ』
返事をしたか覚えていないが、それでやっとわたしは意識を手放した。
ただ、おぼろげに覚えているだけで、2回夜中に声をあげて泣いた。
その度に、母さま父さま、そしてもふさまがギュッとしてくれて落ち着きはしたが、恐怖は拭い去れなかった。
よく眠れなかったので、まぶたが重い。もふさまを抱っこして隣の部屋に挨拶に行くと、ドア越しに父さまと兄さまたちが話しているのが聞こえた。
「ねえ、父さま、どうしたら強くなれる? どうしたらリディーを守れる?」
「おれも強くなりたい。どうやったら剣が上手くなる?」
「オレだって強くなりたい」
兄さまたちの問いかけに、父さまは小さく息をつく。
「お前たちは強さというのはどういうものだと考える?」
「どういうもの?」
「ああ。父さまは腕っぷしが強いだけが強さではないと思う。腕っぷしの強さだったら、リディーはとても弱いことになる。でもリディーはたったひとりで、呪符を使われ、売られそうになって樽に閉じ込められても負けなかった。状況をきちんと見て、助けを求められるところで、自分にできることを最大限に生かして助けを仰いだ。大きな怪我をすることもなく、無事私たちの下に帰ってきた。自分の力で。父さまは、そういうことが本当の強さだと思う。腕っぷしで守れるものもある。だからそれも大切だ。でもそれだけじゃないことを忘れないでほしい。守り方はいろいろあると思うんだ」
ふぅと息をつく。
わたしはノックをして部屋に入る。
「兄さまたち、おはよう!」
しっかりと笑顔で。
「おはよう、リディー」
兄さまがわたしの頬にちゅっとすると、双子も次々とちゅっとしてくれる。父さまにはもうしたから、おじいさまに駆け寄る。
「おじいさま、おはよう」
ほっぺにちゅっとする。
「シヴァ、おはよう」
シヴァのほっぺにもだ。
「よし、リディーも起きたことだし、食事に行こう」
宿のご飯を食べるみたいだ。時間が少し遅かったことと、宿に泊まっているのはわたしたちだけみたいなので、もふさまも一緒にご飯でいいという。やったー! わたしたちと同じ食事をお願いすると、それでいいのかい?と不思議顔だ。うん、子犬ではなくて、聖獣さまだからなんでもOK!
宿のスープは絶品だった! いろんな旨みが詰まっていて。パンの上に片目焼きとチーズがこんもりのっていた。口を大きく開けていただく。硬いパンも卵のソースとチーズと一緒に食べるとおいしかった。宿には後2日、泊まることにしてあるそうだ。
お昼前にホリーさんとハリーさんが様子を見に来てくれた。おじいさまたちの部屋の方が広いからそちらにみんなで集まる。
わたしはもう一度お礼を言った。
「私も、もしあの男がリディアちゃんを姪と言わずに知り合いから預かったと言っていたら、そちらを信じたかもしれません」
「姪と言ったから気に留めたと?」
父さまが相槌をうつ。
「あの男はどう見ても平民。それに反して、リディアちゃんの服は生地が良かったから、あれ?と思ったんです。後から夜着だと気づき、だから簡素なものだったのかと思いました。それに貴族でもその髪の滑らかさは稀でしょう。あれとは似ても似つかないしね」
ああ、よかった。あれと似ていると言われたら、わたしの未来はどっぷりと暗かったよ。
そうか、姪っ子って言ったから、それにしては似てないって思って、わたしの話に耳を傾けてくれたんだ。
「それにしても、リディアちゃんとあの男の言い合いは痛快でした。始めから勝算があったのかい?」
わたしは首を横に振る。
とんでもない、常に綱渡りな状態だった。
「嘘つき、証明できる言ったけど、あれ、嘘。シュタイン遠い。イダボア、ギルド・自警団なら近い。イダボア、来てもらえれば、何とかなる、思った。あいつ、嘘だらけ。話せば話すほど嘘増える。おかしい、思えば、イダボア、連れてきてくれる、思った。だから、いっぱい、嘘つかせた」
みんな若干ひいているようだが、わたしだって必死だったのだ。
「なるほど、そうでしたか」
「嘘、ついて、ごめんなさい」
「いいや、君はちゃんと証明していたよ。嘘ではなかった」
ホリーさんが優しい目で笑いかけてくれた。
大人の話になってきたので、わたしたちは床に座り込んで静かに遊び始める。
紙に井戸の〝井〟の字を書いて、マルかバツを3つ並べた方が勝ちのマルバツゲームをする。アラ兄はもうすぐ必勝法にたどり着きそうだ。兄さまは、気づいているんじゃないかなと思う。今のところ、わたしがいつも優勝する! 勝つので楽しい。
飽きてきたら、753だ。棒消しゲームだ。ふふふ。今のところ、わたしの教えたゲームはジャンケン以外まだ勝っている。
「……面白そうなことをしていますね」
覗き込んだホリーさんが言った。
「ええ、やってみると奥が深いですよ」
父さまが答える。ロビ兄がすくっと立ち上がった。
「母さま、今日のお昼はどうするの?」
「あら、もうお昼の心配?」
「おれ、リーのご飯が食べたい」
「オレだって」
「私だって!」
『我もだ!』
嬉しいこと言ってくれるね。
「リディアちゃんが食事を作るんですか?」
「うーうん、リーが指示するの」
ホリーさんとハリーさんに何ともいえない表情で見られている。
そ、そうね。ハタから聞くと、あれやれ、これやれって兄さまたち焚きつけてご飯作らせるって、わたし、酷いね。で、でもさ、わたしだと上手にできないんだもん。
「ひょっとして、〝ジョウユ〟〝ミソン〟を使われています?」
「ええ」
と母さまが頷く。
「あの、わたしたちに、ハリーの店で買われた調味料の使い方をご教授頂けませんでしょうか?」
「リディー、ホリーさんたちに助けていただいたこともあるし、お話したら?」
母さまに水を向けられる。
恩人だし、ジョウユやミソンの素晴らしさは広めてほしいし、料理人さんたちに知ってもらってどんどんおいしいもの作ってほしいから、喜んで!
そしてちょっぴり下心あり。商人さんとはこれからもお付き合いをさせていただきたいです! いろいろ売って、領地を豊かにしないとね。屋台で何か出品したら少し稼げたりしないかな? 心の中でそんなことを考えつつ、ホリーさんにお返事する。
「はい、もちろん。簡単、使える、もの、ばかり。ジョウユ……」
「ちょっと待った!」
はい?
「あの、実際作っていただくことは可能ですか?」
ああ、味もみたいよね?
「兄さま、アラ兄、ロビ兄、手伝って、くれる?」
「ああ、いいよ」
快く引き受けてくれた。ただ、どこで作るかが問題なんだけど。
父さまと母さまと、わたしともふさまで、ひと部屋。
おじいさまとシヴァと兄さまたちで、ひと部屋だ。
明るいときはなんでもなかったが、暗くなるにつれて恐怖心が膨らんできた。
隷属なんちゃらは短時間と言っていたし、もう効果は残ってないだろう。
でも、眠るのが恐ろしかった。また、目覚めたら違う場所だったらどうしよう。
『我が絶対にそんなことはさせない。手洗いにもついて行ってやる。見ててやるから、眠れ』
返事をしたか覚えていないが、それでやっとわたしは意識を手放した。
ただ、おぼろげに覚えているだけで、2回夜中に声をあげて泣いた。
その度に、母さま父さま、そしてもふさまがギュッとしてくれて落ち着きはしたが、恐怖は拭い去れなかった。
よく眠れなかったので、まぶたが重い。もふさまを抱っこして隣の部屋に挨拶に行くと、ドア越しに父さまと兄さまたちが話しているのが聞こえた。
「ねえ、父さま、どうしたら強くなれる? どうしたらリディーを守れる?」
「おれも強くなりたい。どうやったら剣が上手くなる?」
「オレだって強くなりたい」
兄さまたちの問いかけに、父さまは小さく息をつく。
「お前たちは強さというのはどういうものだと考える?」
「どういうもの?」
「ああ。父さまは腕っぷしが強いだけが強さではないと思う。腕っぷしの強さだったら、リディーはとても弱いことになる。でもリディーはたったひとりで、呪符を使われ、売られそうになって樽に閉じ込められても負けなかった。状況をきちんと見て、助けを求められるところで、自分にできることを最大限に生かして助けを仰いだ。大きな怪我をすることもなく、無事私たちの下に帰ってきた。自分の力で。父さまは、そういうことが本当の強さだと思う。腕っぷしで守れるものもある。だからそれも大切だ。でもそれだけじゃないことを忘れないでほしい。守り方はいろいろあると思うんだ」
ふぅと息をつく。
わたしはノックをして部屋に入る。
「兄さまたち、おはよう!」
しっかりと笑顔で。
「おはよう、リディー」
兄さまがわたしの頬にちゅっとすると、双子も次々とちゅっとしてくれる。父さまにはもうしたから、おじいさまに駆け寄る。
「おじいさま、おはよう」
ほっぺにちゅっとする。
「シヴァ、おはよう」
シヴァのほっぺにもだ。
「よし、リディーも起きたことだし、食事に行こう」
宿のご飯を食べるみたいだ。時間が少し遅かったことと、宿に泊まっているのはわたしたちだけみたいなので、もふさまも一緒にご飯でいいという。やったー! わたしたちと同じ食事をお願いすると、それでいいのかい?と不思議顔だ。うん、子犬ではなくて、聖獣さまだからなんでもOK!
宿のスープは絶品だった! いろんな旨みが詰まっていて。パンの上に片目焼きとチーズがこんもりのっていた。口を大きく開けていただく。硬いパンも卵のソースとチーズと一緒に食べるとおいしかった。宿には後2日、泊まることにしてあるそうだ。
お昼前にホリーさんとハリーさんが様子を見に来てくれた。おじいさまたちの部屋の方が広いからそちらにみんなで集まる。
わたしはもう一度お礼を言った。
「私も、もしあの男がリディアちゃんを姪と言わずに知り合いから預かったと言っていたら、そちらを信じたかもしれません」
「姪と言ったから気に留めたと?」
父さまが相槌をうつ。
「あの男はどう見ても平民。それに反して、リディアちゃんの服は生地が良かったから、あれ?と思ったんです。後から夜着だと気づき、だから簡素なものだったのかと思いました。それに貴族でもその髪の滑らかさは稀でしょう。あれとは似ても似つかないしね」
ああ、よかった。あれと似ていると言われたら、わたしの未来はどっぷりと暗かったよ。
そうか、姪っ子って言ったから、それにしては似てないって思って、わたしの話に耳を傾けてくれたんだ。
「それにしても、リディアちゃんとあの男の言い合いは痛快でした。始めから勝算があったのかい?」
わたしは首を横に振る。
とんでもない、常に綱渡りな状態だった。
「嘘つき、証明できる言ったけど、あれ、嘘。シュタイン遠い。イダボア、ギルド・自警団なら近い。イダボア、来てもらえれば、何とかなる、思った。あいつ、嘘だらけ。話せば話すほど嘘増える。おかしい、思えば、イダボア、連れてきてくれる、思った。だから、いっぱい、嘘つかせた」
みんな若干ひいているようだが、わたしだって必死だったのだ。
「なるほど、そうでしたか」
「嘘、ついて、ごめんなさい」
「いいや、君はちゃんと証明していたよ。嘘ではなかった」
ホリーさんが優しい目で笑いかけてくれた。
大人の話になってきたので、わたしたちは床に座り込んで静かに遊び始める。
紙に井戸の〝井〟の字を書いて、マルかバツを3つ並べた方が勝ちのマルバツゲームをする。アラ兄はもうすぐ必勝法にたどり着きそうだ。兄さまは、気づいているんじゃないかなと思う。今のところ、わたしがいつも優勝する! 勝つので楽しい。
飽きてきたら、753だ。棒消しゲームだ。ふふふ。今のところ、わたしの教えたゲームはジャンケン以外まだ勝っている。
「……面白そうなことをしていますね」
覗き込んだホリーさんが言った。
「ええ、やってみると奥が深いですよ」
父さまが答える。ロビ兄がすくっと立ち上がった。
「母さま、今日のお昼はどうするの?」
「あら、もうお昼の心配?」
「おれ、リーのご飯が食べたい」
「オレだって」
「私だって!」
『我もだ!』
嬉しいこと言ってくれるね。
「リディアちゃんが食事を作るんですか?」
「うーうん、リーが指示するの」
ホリーさんとハリーさんに何ともいえない表情で見られている。
そ、そうね。ハタから聞くと、あれやれ、これやれって兄さまたち焚きつけてご飯作らせるって、わたし、酷いね。で、でもさ、わたしだと上手にできないんだもん。
「ひょっとして、〝ジョウユ〟〝ミソン〟を使われています?」
「ええ」
と母さまが頷く。
「あの、わたしたちに、ハリーの店で買われた調味料の使い方をご教授頂けませんでしょうか?」
「リディー、ホリーさんたちに助けていただいたこともあるし、お話したら?」
母さまに水を向けられる。
恩人だし、ジョウユやミソンの素晴らしさは広めてほしいし、料理人さんたちに知ってもらってどんどんおいしいもの作ってほしいから、喜んで!
そしてちょっぴり下心あり。商人さんとはこれからもお付き合いをさせていただきたいです! いろいろ売って、領地を豊かにしないとね。屋台で何か出品したら少し稼げたりしないかな? 心の中でそんなことを考えつつ、ホリーさんにお返事する。
「はい、もちろん。簡単、使える、もの、ばかり。ジョウユ……」
「ちょっと待った!」
はい?
「あの、実際作っていただくことは可能ですか?」
ああ、味もみたいよね?
「兄さま、アラ兄、ロビ兄、手伝って、くれる?」
「ああ、いいよ」
快く引き受けてくれた。ただ、どこで作るかが問題なんだけど。
146
お気に入りに追加
1,239
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
転生したけど平民でした!もふもふ達と楽しく暮らす予定です。
まゆら
ファンタジー
回収が出来ていないフラグがある中、一応完結しているというツッコミどころ満載な初めて書いたファンタジー小説です。
温かい気持ちでお読み頂けたら幸い至極であります。
異世界に転生したのはいいけど悪役令嬢とかヒロインとかになれなかった私。平民でチートもないらしい‥どうやったら楽しく異世界で暮らせますか?
魔力があるかはわかりませんが何故か神様から守護獣が遣わされたようです。
平民なんですがもしかして私って聖女候補?
脳筋美女と愛猫が繰り広げる行きあたりばったりファンタジー!なのか?
常に何処かで大食いバトルが開催中!
登場人物ほぼ甘党!
ファンタジー要素薄め!?かもしれない?
母ミレディアが実は隣国出身の聖女だとわかったので、私も聖女にならないか?とお誘いがくるとか、こないとか‥
◇◇◇◇
現在、ジュビア王国とアーライ神国のお話を見やすくなるよう改稿しております。
しばらくは、桜庵のお話が中心となりますが影の薄いヒロインを忘れないで下さい!
転生もふもふのスピンオフ!
アーライ神国のお話は、国外に追放された聖女は隣国で…
母ミレディアの娘時代のお話は、婚約破棄され国外追放になった姫は最強冒険者になり転生者の嫁になり溺愛される
こちらもよろしくお願いします。
善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
異世界で悪役令嬢として生きる事になったけど、前世の記憶を持ったまま、自分らしく過ごして良いらしい
千晶もーこ
恋愛
あの世に行ったら、番人とうずくまる少女に出会った。少女は辛い人生を歩んできて、魂が疲弊していた。それを知った番人は私に言った。
「あの子が繰り返している人生を、あなたの人生に変えてください。」
「………はぁああああ?辛そうな人生と分かってて生きろと?それも、繰り返すかもしれないのに?」
でも、お願いされたら断れない性分の私…。
異世界で自分が悪役令嬢だと知らずに過ごす私と、それによって変わっていく周りの人達の物語。そして、その物語の後の話。
※この話は、小説家になろう様へも掲載しています
【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。
母の中で私の価値はゼロのまま、家の恥にしかならないと養子に出され、それを鵜呑みにした父に縁を切られたおかげで幸せになれました
珠宮さくら
恋愛
伯爵家に生まれたケイトリン・オールドリッチ。跡継ぎの兄と母に似ている妹。その2人が何をしても母は怒ることをしなかった。
なのに母に似ていないという理由で、ケイトリンは理不尽な目にあい続けていた。そんな日々に嫌気がさしたケイトリンは、兄妹を超えるために頑張るようになっていくのだが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる