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2章 わたしに何ができるかな?
第58話 溶かしたもの
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「ウチは家族の仲がいいからわからないかもしれないけれど、私と私を連れて辺境まで連れてきてくれた義母とはうまくいってるわけじゃなかったんだ。私も6歳で、親戚から吹き込まれて、母上以外の人と結婚した父上を冷たいと思っていたし。義母はよくしてくれたけど、取り入ろうとしていると思えて、素直に喜べなかった。ふたりは少しするととても仲良くなって、私は父上を取られる気がしていた。そんな時に、父上が悪いことをしたといって騎士に連れて行かれてしまったんだ」
これは双子たちも初耳だったみたいで、驚いた顔をしている。
「父上は嵌められたと言った。連れて行かれる前に義母に離縁状を持たせて私と一緒に逃した。逃げている間に義母は離縁状を出さなかった。父上は取り調べ中に亡くなって、その悪いことをした罰は私と義母が受けることになったと、途中で聞いた」
壮絶な話でかける言葉がみつからない。
「義母は結婚した従姉妹のところに身を寄せると言って、辺境まで来た。でも山の天候はコロコロ変わって、雪がすごくて、たどり着く前に倒れてしまった。ずっと反抗していた人を頼らなければいけないのも嫌だったし、希望はないし、このまま父上のところに行くのもいいかなって思ったんだ」
兄さまはふうと息をついた。
「次に気がついた時、暖かいところにいた。目が開かないと思っているうちに、ぬるっとした温かいものが目の周りに落ちてきて。なんだ、なんだってやっと目を開けることができたら」
兄さまがわたしを見る。
「リディーが私を上から覗き込んで、よだれを垂らしていたんだ」
えーーーーーーーーっ!!
双子がくっくっと笑っている。
『リディアのよだれは強力だからな』
もふさまを恨みがましく見てしまう。
そ、その時、1歳だから!
「リディーの温かいよだれが、わたしの凍てついた睫毛を溶かしてくれて、目が開くようになったんだ」
ソレ、今すぐ記憶から消して!
「衝撃だった」
わたしの方が衝撃だよ。
「父上の無念さや、義母への反抗心、いろいろ思うことはあったけれど、そんな私の中で大きなことも、自然の中では何も通用しなくて、弱ければ死を待つだけ。死を覚悟した。思いなど関係なく、寒ければ死ぬだけなんだって思い知らされたのに。そんな大自然の凍てつかせた氷も、小さなリディーのよだれに溶かされてしまうんだと思ったら……つきものが落ちたように、全てを受け入れられるようになったんだ。私の中で、リディーのよだれは最強だ」
「兄さま、よだれ、忘れて」
クッと兄さまは笑う。
「今の話、聞いただろう。絶対に忘れない。私を生かしてくれたものだから」
ひどい。いい話的な感じなのに、なんでソレがよりによって〝よだれ〟なの?
父さまが戻ってきた。ふくれているわたしを見て
「なんだ、もう喧嘩したのか。婚約者と?」
と茶化す。
「喧嘩じゃないよ。でもこれだけは譲らないけど」
兄さまめ。
「父さま、母さまだいじょぶ?」
「ああ、落ち着いた。それでな、今日は男同士、女同士で寝るのはどうだい?」
そう持ちかけられた。ちなみにもふさまも、男だから、男同士に加わるそうだ。
わたしたちはもちろん頷いて、夜着に着替え、わたしは父さまと母さまの部屋へ、父さまたちは元の子供部屋に行った。子供部屋はそのままにしてある。
「母さま、だいじょぶ?」
ベッドに駆け寄ると、母さまが上半身を起こす。
「大丈夫よ。ごめんね、心配ばかりかけて」
抱き上げてもらって、母さまの隣りに寝転ぶ。
母さまに抱きつくと、母さまの匂いがする。
母さまが頭を撫でてくれた。
「まさか、こんなに早くリディーに婚約者ができると思わなかったわ」
「わたしも」
といえば、母さまが笑っている。
「兄さまと思っていたのが、違うので驚いたでしょう?」
「聞いた、とき、驚いた」
異世界に転生した!と思った時ぐらいの衝撃ではあったな。
「そのうえ、婚約ですものね」
「兄さま、縛りつけるの、悪い、思う」
「……そうなのね。フランツとの婚約は嫌じゃない?」
「大きくなったら、やめる、でしょ?」
「……決めつけないで、その時の気持ちでいいと思うわ」
母さまはわたしの頬を撫でた。
「リディアにはまだ結婚についても、貴族の考え方も教えてなかったから、心配だったのだけれど。リディアを助けてくれる記憶で、ちゃんと理解しているのね」
「貴族考え、よく、わからない」
そう伝えると、わたしの貴族の認識度を確かめられ、思っているのと違うことや、足りていないことを補足するように教えてくれた。今日は結婚についてまつわること限定で。
結婚は高位の貴族になるほど、家同士のwin-winの関係を目指したもので、親が筆頭になり一族で決めることらしい。それが基本だったが今はだんだん緩んできて、平民のように好きになったもの同士で結ばれることもあるそうだ。極端に身分の差があるときは、高い身分の養子になりその差を埋めることもするそうだ。
だから、今という今までそんなことは一度も考えたことはなかったが、養子を辺境伯として育て、わたしという曽孫と結婚させるというのも、周りから見ればそのために養子で育てていたのか!と〝筋書きあり〟の計画されたことと見えるらしい。
「え? 兄さま、辺境に戻らない、よね?」
さっき、ずっと一緒って言ったもん。
母さまは、不安になったわたしに微笑む。
「フランツと離れるのは嫌?」
わたしは頷く。
「フランツのことは大好きなのよね?」
うんとわたしはもう一度頷く。
「でもリディアは今まで兄さまと思っていたのよね?」
ああ、そこを心配しているのか。
「兄さま、家族は、変わらない。……大切、変わらない」
うまく言えないんだけど、前世を思い出してから、兄さまたちは、そのなんていうか血のつながりを意識したというより、家族だって思ったんだよね。父さまと母さまは親だって思ったんだけど。
前世では兄はいなかったから、わたしの記憶では〝初〟で。だから〝兄〟というパーソナリティーを作り上げているところだったんだと思う。わたしの今の兄の認識は、何をしてもわたしという存在を丸ごと受け入れてくれて、手を差し伸べてくれて、守ろうとしてくれる存在だ。そういう家族枠で……。
「そうなのね……家族。あなたはまだ幼いのだから、ゆっくりと考えたり感じたりすればいいわ。忘れないでね。父さまも母さまも、家族が大切で、ふたりとも幸せでいてほしいと思っているわ」
あまりに唐突なことで、どこか人ごとのようにも感じているけれど、その反面ちょっぴり怖かった。だって知らないところでまだ5歳なのに行き先を決められそうになっていたんだもの。しかも命を狙われる危険性アリって、危険手当ありぐらいの手軽さなのか、この世界では? そんな境遇喜ぶ人がいるかっつーの。
兄さまが手を差し伸べてくれたから、思わずすがってしまった。兄さまの未来を狭めることでもあり、わたしが助かるために、兄さまを犠牲にしている心苦しさもある。考えると身勝手さに滅入りそうだから、考えたくないなと思っていた。なんとなく影を落とす暗い気持ちが母さまの言葉で軽くなる。
幸せを願ってもらうと、なぜこんなにも心は穏やかになるんだろうね?
「母さまは、父さまのどこを好きになったの?」
尋ねると母さまは微笑む。
「そうねぇ。全部だけど」
ふふふ、と含み笑い。
「婚約者が亡くなった時に考えたわ」
婚約者は……亡くなったのか。
「姉さまたちは一族とは縁を切って結婚したのに、それでも嫌がらせを受けていて。もうこの国にいては駄目だと思ったの。母さまも勘当覚悟で勝手に留学しちゃったの」
母さま行動派! 意外!
「母さま、なんでもできる気でいたんだけど、ひとりじゃ何もできなかった。侯爵家の力で、かしずかれてそこで踊らされているだけだったのに、なんでもできるって思い込んでいたのね。そんなとき、見かねて手助けしてくれたのが父さまだった。父さまは自分の力だけでなんでもできる人だった。でも絶対に全部はやってくれないの。少しだけ手助けしてくれるの。そしてできるまで見届けてくれた。その手を借りて、なんとか外国で暮らすことができた。そこで自分の力で生活をしたから、今だって全部ではないけれど、ある程度のことはできるようになったのよ」
身分が高いって言ってたけど、侯爵令嬢だったのか。それなら身の回りのことは全部、使用人にしてもらってきたのだろう。それなのに、今はひとりでなんでもできるようになったんだ、それはすごい! そして、なんでもできた父さますごい! さらに、できるのに、少しだけ手助けしたってところがニクイ。やるな、父さま!
「父さまがこちらに戻るというから、母さまもついて来たの。勘当されているから冷たくあしらわれるのがわかっているのに、結婚の挨拶に行ってくれて。けんもほろろに突き返されたのに。そんな娘は知らないとまで言われてね。でも、私の元気な姿を見られて絶対に嬉しいはずだっていうのよ。だから母さまも笑って幸せなところを見せることができた。そして母さまを頼って子供を連れてきて、若くして亡くなった姉妹たちの忘形見を一緒に育てようと言ってくれた。……母さまは最愛の人と巡り合うことができたの」
素敵だなと思っているうちに母さまの声が遠くなってきた。
「リディーの最愛の人がフランツかそうでないのかはわからないけれど、巡り合い、幸せに暮らしていけることをいつも祈っているわ」
おでこに母さまの唇が触れる。
優しい気持ちに包まれて、わたしは眠った。
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えーーーーーーーーっ!!
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もふさまを恨みがましく見てしまう。
そ、その時、1歳だから!
「リディーの温かいよだれが、わたしの凍てついた睫毛を溶かしてくれて、目が開くようになったんだ」
ソレ、今すぐ記憶から消して!
「衝撃だった」
わたしの方が衝撃だよ。
「父上の無念さや、義母への反抗心、いろいろ思うことはあったけれど、そんな私の中で大きなことも、自然の中では何も通用しなくて、弱ければ死を待つだけ。死を覚悟した。思いなど関係なく、寒ければ死ぬだけなんだって思い知らされたのに。そんな大自然の凍てつかせた氷も、小さなリディーのよだれに溶かされてしまうんだと思ったら……つきものが落ちたように、全てを受け入れられるようになったんだ。私の中で、リディーのよだれは最強だ」
「兄さま、よだれ、忘れて」
クッと兄さまは笑う。
「今の話、聞いただろう。絶対に忘れない。私を生かしてくれたものだから」
ひどい。いい話的な感じなのに、なんでソレがよりによって〝よだれ〟なの?
父さまが戻ってきた。ふくれているわたしを見て
「なんだ、もう喧嘩したのか。婚約者と?」
と茶化す。
「喧嘩じゃないよ。でもこれだけは譲らないけど」
兄さまめ。
「父さま、母さまだいじょぶ?」
「ああ、落ち着いた。それでな、今日は男同士、女同士で寝るのはどうだい?」
そう持ちかけられた。ちなみにもふさまも、男だから、男同士に加わるそうだ。
わたしたちはもちろん頷いて、夜着に着替え、わたしは父さまと母さまの部屋へ、父さまたちは元の子供部屋に行った。子供部屋はそのままにしてある。
「母さま、だいじょぶ?」
ベッドに駆け寄ると、母さまが上半身を起こす。
「大丈夫よ。ごめんね、心配ばかりかけて」
抱き上げてもらって、母さまの隣りに寝転ぶ。
母さまに抱きつくと、母さまの匂いがする。
母さまが頭を撫でてくれた。
「まさか、こんなに早くリディーに婚約者ができると思わなかったわ」
「わたしも」
といえば、母さまが笑っている。
「兄さまと思っていたのが、違うので驚いたでしょう?」
「聞いた、とき、驚いた」
異世界に転生した!と思った時ぐらいの衝撃ではあったな。
「そのうえ、婚約ですものね」
「兄さま、縛りつけるの、悪い、思う」
「……そうなのね。フランツとの婚約は嫌じゃない?」
「大きくなったら、やめる、でしょ?」
「……決めつけないで、その時の気持ちでいいと思うわ」
母さまはわたしの頬を撫でた。
「リディアにはまだ結婚についても、貴族の考え方も教えてなかったから、心配だったのだけれど。リディアを助けてくれる記憶で、ちゃんと理解しているのね」
「貴族考え、よく、わからない」
そう伝えると、わたしの貴族の認識度を確かめられ、思っているのと違うことや、足りていないことを補足するように教えてくれた。今日は結婚についてまつわること限定で。
結婚は高位の貴族になるほど、家同士のwin-winの関係を目指したもので、親が筆頭になり一族で決めることらしい。それが基本だったが今はだんだん緩んできて、平民のように好きになったもの同士で結ばれることもあるそうだ。極端に身分の差があるときは、高い身分の養子になりその差を埋めることもするそうだ。
だから、今という今までそんなことは一度も考えたことはなかったが、養子を辺境伯として育て、わたしという曽孫と結婚させるというのも、周りから見ればそのために養子で育てていたのか!と〝筋書きあり〟の計画されたことと見えるらしい。
「え? 兄さま、辺境に戻らない、よね?」
さっき、ずっと一緒って言ったもん。
母さまは、不安になったわたしに微笑む。
「フランツと離れるのは嫌?」
わたしは頷く。
「フランツのことは大好きなのよね?」
うんとわたしはもう一度頷く。
「でもリディアは今まで兄さまと思っていたのよね?」
ああ、そこを心配しているのか。
「兄さま、家族は、変わらない。……大切、変わらない」
うまく言えないんだけど、前世を思い出してから、兄さまたちは、そのなんていうか血のつながりを意識したというより、家族だって思ったんだよね。父さまと母さまは親だって思ったんだけど。
前世では兄はいなかったから、わたしの記憶では〝初〟で。だから〝兄〟というパーソナリティーを作り上げているところだったんだと思う。わたしの今の兄の認識は、何をしてもわたしという存在を丸ごと受け入れてくれて、手を差し伸べてくれて、守ろうとしてくれる存在だ。そういう家族枠で……。
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兄さまが手を差し伸べてくれたから、思わずすがってしまった。兄さまの未来を狭めることでもあり、わたしが助かるために、兄さまを犠牲にしている心苦しさもある。考えると身勝手さに滅入りそうだから、考えたくないなと思っていた。なんとなく影を落とす暗い気持ちが母さまの言葉で軽くなる。
幸せを願ってもらうと、なぜこんなにも心は穏やかになるんだろうね?
「母さまは、父さまのどこを好きになったの?」
尋ねると母さまは微笑む。
「そうねぇ。全部だけど」
ふふふ、と含み笑い。
「婚約者が亡くなった時に考えたわ」
婚約者は……亡くなったのか。
「姉さまたちは一族とは縁を切って結婚したのに、それでも嫌がらせを受けていて。もうこの国にいては駄目だと思ったの。母さまも勘当覚悟で勝手に留学しちゃったの」
母さま行動派! 意外!
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身分が高いって言ってたけど、侯爵令嬢だったのか。それなら身の回りのことは全部、使用人にしてもらってきたのだろう。それなのに、今はひとりでなんでもできるようになったんだ、それはすごい! そして、なんでもできた父さますごい! さらに、できるのに、少しだけ手助けしたってところがニクイ。やるな、父さま!
「父さまがこちらに戻るというから、母さまもついて来たの。勘当されているから冷たくあしらわれるのがわかっているのに、結婚の挨拶に行ってくれて。けんもほろろに突き返されたのに。そんな娘は知らないとまで言われてね。でも、私の元気な姿を見られて絶対に嬉しいはずだっていうのよ。だから母さまも笑って幸せなところを見せることができた。そして母さまを頼って子供を連れてきて、若くして亡くなった姉妹たちの忘形見を一緒に育てようと言ってくれた。……母さまは最愛の人と巡り合うことができたの」
素敵だなと思っているうちに母さまの声が遠くなってきた。
「リディーの最愛の人がフランツかそうでないのかはわからないけれど、巡り合い、幸せに暮らしていけることをいつも祈っているわ」
おでこに母さまの唇が触れる。
優しい気持ちに包まれて、わたしは眠った。
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