40 / 823
2章 わたしに何ができるかな?
第40話 小さい村③応急処置
しおりを挟む
「こんにちは」
挨拶をしてそのままイタンのお家の土間にみんなで入っていく。
イタンのお母さんらしき人がいた。イタンと同じ茶色の髪。無表情に出迎えられたが、わたしを見て少し目が大きくなる。
「あら、領主さまのところは女の子もいるのね」
「リディアです」
ぴょこんと頭を下げておく。
イタンがわたしがリンゴンをかじれないので、ナイフで小さく切ってやりたいんだというと、かじりかけの〝りんご〟を、わたしの口に入る大きさに切り分けてくれた。
お礼を言って、ひとついただく。
すっぱおいしいー!
シャリっと歯応えもいい感じで、これは熟してないからだけど、赤くなってからならもっとおいしい。もふさまも、もらったりんごをいい音を立てさせて食べている。
こんなおいしいものが育つ土地なんだ。
彼らはこれから、果実の間引きをするという。果実を大きくするために間引く方が良くて、それは子供の仕事らしい。小さい村には子供は5人しかいない。
その間引いた果実をどうするのか聞いたら捨てるというので、もらっていいかと尋ねるといいという。間引いたものを放り投げてもらい、それを兄さまたちが受け取って、運んでもらう。
それをきれいに洗って、量がすごいことになりそうなので、3分の2は収納し、残りはりんご煮と焼きりんごを作ることにした。りんご煮の方は皮をむいたので、この皮はいつかアップルティーで飲みたい。
りんご煮は仮家で、焼きりんごはその場で作ることにした。木々から離れた場所に土魔法でカマドを作る。スプーンで芯をくり抜いて、バターと蜜を詰める。それを土魔法で作った板の上にマルマラの葉に包んだりんごをのせる。大きなキャベツみたいなマルマラはその葉を一枚ずつはいで料理によく使われている。落とし蓋的に使うみたいだが、わたしは包んで使ってみた。使い勝手がいいし、水分の調整がうまいこといくので重宝している。
あたりに焼きりんごというか蒸しりんごの甘い香りが漂いだすと、家に籠もっていた村人たちも、なんの匂いかと集まり出した。
みんなで食べるには少ないかと、りんごはカットして、その上に蜜とバターを散らして焼いていく。焼きあがった〝ほくほくシャリ〟になった焼きりんごをみんなに食べてもらう。収穫前の酸っぱくて捨てていた果実が、火を入れることで甘く、そして違う食感になり、そしておいしいことに驚いている。
父さまと村長さんもやってきたので、焼きりんごを差し出した。
おいしさに一瞬元気になった村人たちが、突然哀しみにくれる。唐突に泣き出す人もいて、驚いて体が硬直する。大人が哀しみを露わにして泣くなんてよっぽどのことだと知っているからだろうか。それともそんな人に何もできることはないと知っているからだろうか。固まっていると、もふさまがわたしの足に擦り寄ってきた。呪縛が解けたように動けるようになり、もふさまを抱き上げる。
「こんなにおいしい恵みがある土地なのになぁ。村長、土地は捨てるしかないんですか?」
涙を隠しながら一人が聞いた。
「領主さまと話し合ってな、これからみんなに集まってもらおうと思っていた。今、ここにみんないるようだから、告げることにする。土地にレアワームがいた」
きょとんとしているのは子供たちだけで、一瞬にして顔が青ざめた。
「これからすぐに熱湯を撒いていく。まだ死んでない土の周りを厳重に、熱湯で区切っていく。ダメになったところは最低で3年は何も育たない」
「嘆く前に食い止めるのが先だな」
大人たちが動きだす。わたしたちは置いてけぼりだ。
座り込むと、もふさまは地面に降りて、焼きりんごだけでは足らなかったのか調理前のりんごを食べだした。
「やっぱ、オレ、町に働きに行くのかな」
「そうだな、土地の半分は3年以上育たないみたいだからな」
「ずっと土仕事して生きていくなんて嫌だと思ったけど、こんなうまいもん作れたんだな、うちの土はさ」
もふさまの間引きしたりんごをそのまま食べる、しゃりしゃりという音だけが響く。
「どんな仕事あるかなー」
「大きい村の奴らが文字読めないなら仕事ないって言ってた」
「お前、大きい村の奴と話したのか?」
「ほら、この間ビリーが来た時」
ビリーはこの村にも来てるんだな。
そっか、文字が読めないと……。
「果物、お礼、教える」
「お礼? 何教えてくれんだ?」
「文字」
「お前、文字読めるのか」
「覚えたばっかり」
子供たちは顔を見合わせている。
「教えるっていったって、紙とかもないし、オレ頭悪いし」
「だいじょぶ。まず、歌覚える」
わたしはアラ兄が表にしてくれた文字列を前世の有名曲の音楽に合わせてのせた。これも一種の替え歌なのかな?
10文字の意味のない文字列は呪文のようだ。音と合わせるとより馴染みやすいかなと思って。
わたしは声を張り上げる。
「りーかーぱーほせく、あーみんだ。はい!」
みんなの顔に疑問符が浮かぶ。
「同じ、歌う。真似して」
「りーかーぱーほせく、あーみんだ。はい!」
「「「「「りーかーぱーほせく、あーみんだ。はい」」」」」」
「はいは、いらない。わたし掛け声。声、小さい。もう一回」
「りーかーぱーほせく、あーみんだ。はい!」
「「「「「りーかーぱーほせく、あーみんだ」」」」」」
「次行くよ。けーぺる、いーなー、まろうじめ。はい!」
「「「「「けーぺる、いーなー、まろうじめ」」」」」
「ぜぢよぶ、ざー、ばと、ぴーわーしー。はい!」
「ぜー? 何? 聞き取れなかった」
ビダに突っ込まれる。〝ぢ〟は言いにくいんだよ。
「ぜぢよぶ! ぢ! ぢ、だよ、ぢ!」
「リー、淑女は〝ぢ〟って何度も言うものじゃないよ」
アラ兄に注意を受けるが、そういう問題ではない。
「しゅくじょ、関係ない。ぢ、なるときはなる」
反論すると村の子たちはゲラゲラ笑っている。
ああ、それてしまったが気を取り直して進める。
「ぜぢよぶ、ざー、ばと、ぴーわーしー。はい!」
「「「「「ぜぢよぶ、ざー、ばと、ぴーわーしー」」」」」
「ぐでゆび、ぼーぬそ、へーえーづー。はい!」
「「「「「ぐでゆび、ぼーぬそ、へーえーづー」」」」」
「おたをひ、がーげむ、のーぽーねー。はい!」
「「「「「おたをひ、がーげむ、のーぽーねー」」」」」
「どぞふは、つーずこ、らーべーさー。はい!」
「「「「「どぞふは、つーずこ、らーべーさー」」」」」
歌はここで終わりだけど、あと11文字のために最初の小節に戻る。
「ごーぷれ、やぎちに、てーきーもす、これで覚えた71音。はい!」
「「「「「ごーぷれ、やぎちに、てーきーもす、これで覚えた71音」」」」」
字余り。
「つーずこ、らべさってなんだよ」
フッタがウケている。
「意味ない」
アラ兄が歌通りに文字を地面に書いてくれていた。
「ここが、つーずこ、らべさだよ」
枝を拾ってきて、ゲラゲラ笑いながらつーずこらべさを真似して書いている。
10歳のツボはよくわからないが楽しそうなので、よしとしよう。
アラ兄は父さまに紙をもらって、この表を渡すねと言った。
挨拶をしてそのままイタンのお家の土間にみんなで入っていく。
イタンのお母さんらしき人がいた。イタンと同じ茶色の髪。無表情に出迎えられたが、わたしを見て少し目が大きくなる。
「あら、領主さまのところは女の子もいるのね」
「リディアです」
ぴょこんと頭を下げておく。
イタンがわたしがリンゴンをかじれないので、ナイフで小さく切ってやりたいんだというと、かじりかけの〝りんご〟を、わたしの口に入る大きさに切り分けてくれた。
お礼を言って、ひとついただく。
すっぱおいしいー!
シャリっと歯応えもいい感じで、これは熟してないからだけど、赤くなってからならもっとおいしい。もふさまも、もらったりんごをいい音を立てさせて食べている。
こんなおいしいものが育つ土地なんだ。
彼らはこれから、果実の間引きをするという。果実を大きくするために間引く方が良くて、それは子供の仕事らしい。小さい村には子供は5人しかいない。
その間引いた果実をどうするのか聞いたら捨てるというので、もらっていいかと尋ねるといいという。間引いたものを放り投げてもらい、それを兄さまたちが受け取って、運んでもらう。
それをきれいに洗って、量がすごいことになりそうなので、3分の2は収納し、残りはりんご煮と焼きりんごを作ることにした。りんご煮の方は皮をむいたので、この皮はいつかアップルティーで飲みたい。
りんご煮は仮家で、焼きりんごはその場で作ることにした。木々から離れた場所に土魔法でカマドを作る。スプーンで芯をくり抜いて、バターと蜜を詰める。それを土魔法で作った板の上にマルマラの葉に包んだりんごをのせる。大きなキャベツみたいなマルマラはその葉を一枚ずつはいで料理によく使われている。落とし蓋的に使うみたいだが、わたしは包んで使ってみた。使い勝手がいいし、水分の調整がうまいこといくので重宝している。
あたりに焼きりんごというか蒸しりんごの甘い香りが漂いだすと、家に籠もっていた村人たちも、なんの匂いかと集まり出した。
みんなで食べるには少ないかと、りんごはカットして、その上に蜜とバターを散らして焼いていく。焼きあがった〝ほくほくシャリ〟になった焼きりんごをみんなに食べてもらう。収穫前の酸っぱくて捨てていた果実が、火を入れることで甘く、そして違う食感になり、そしておいしいことに驚いている。
父さまと村長さんもやってきたので、焼きりんごを差し出した。
おいしさに一瞬元気になった村人たちが、突然哀しみにくれる。唐突に泣き出す人もいて、驚いて体が硬直する。大人が哀しみを露わにして泣くなんてよっぽどのことだと知っているからだろうか。それともそんな人に何もできることはないと知っているからだろうか。固まっていると、もふさまがわたしの足に擦り寄ってきた。呪縛が解けたように動けるようになり、もふさまを抱き上げる。
「こんなにおいしい恵みがある土地なのになぁ。村長、土地は捨てるしかないんですか?」
涙を隠しながら一人が聞いた。
「領主さまと話し合ってな、これからみんなに集まってもらおうと思っていた。今、ここにみんないるようだから、告げることにする。土地にレアワームがいた」
きょとんとしているのは子供たちだけで、一瞬にして顔が青ざめた。
「これからすぐに熱湯を撒いていく。まだ死んでない土の周りを厳重に、熱湯で区切っていく。ダメになったところは最低で3年は何も育たない」
「嘆く前に食い止めるのが先だな」
大人たちが動きだす。わたしたちは置いてけぼりだ。
座り込むと、もふさまは地面に降りて、焼きりんごだけでは足らなかったのか調理前のりんごを食べだした。
「やっぱ、オレ、町に働きに行くのかな」
「そうだな、土地の半分は3年以上育たないみたいだからな」
「ずっと土仕事して生きていくなんて嫌だと思ったけど、こんなうまいもん作れたんだな、うちの土はさ」
もふさまの間引きしたりんごをそのまま食べる、しゃりしゃりという音だけが響く。
「どんな仕事あるかなー」
「大きい村の奴らが文字読めないなら仕事ないって言ってた」
「お前、大きい村の奴と話したのか?」
「ほら、この間ビリーが来た時」
ビリーはこの村にも来てるんだな。
そっか、文字が読めないと……。
「果物、お礼、教える」
「お礼? 何教えてくれんだ?」
「文字」
「お前、文字読めるのか」
「覚えたばっかり」
子供たちは顔を見合わせている。
「教えるっていったって、紙とかもないし、オレ頭悪いし」
「だいじょぶ。まず、歌覚える」
わたしはアラ兄が表にしてくれた文字列を前世の有名曲の音楽に合わせてのせた。これも一種の替え歌なのかな?
10文字の意味のない文字列は呪文のようだ。音と合わせるとより馴染みやすいかなと思って。
わたしは声を張り上げる。
「りーかーぱーほせく、あーみんだ。はい!」
みんなの顔に疑問符が浮かぶ。
「同じ、歌う。真似して」
「りーかーぱーほせく、あーみんだ。はい!」
「「「「「りーかーぱーほせく、あーみんだ。はい」」」」」」
「はいは、いらない。わたし掛け声。声、小さい。もう一回」
「りーかーぱーほせく、あーみんだ。はい!」
「「「「「りーかーぱーほせく、あーみんだ」」」」」」
「次行くよ。けーぺる、いーなー、まろうじめ。はい!」
「「「「「けーぺる、いーなー、まろうじめ」」」」」
「ぜぢよぶ、ざー、ばと、ぴーわーしー。はい!」
「ぜー? 何? 聞き取れなかった」
ビダに突っ込まれる。〝ぢ〟は言いにくいんだよ。
「ぜぢよぶ! ぢ! ぢ、だよ、ぢ!」
「リー、淑女は〝ぢ〟って何度も言うものじゃないよ」
アラ兄に注意を受けるが、そういう問題ではない。
「しゅくじょ、関係ない。ぢ、なるときはなる」
反論すると村の子たちはゲラゲラ笑っている。
ああ、それてしまったが気を取り直して進める。
「ぜぢよぶ、ざー、ばと、ぴーわーしー。はい!」
「「「「「ぜぢよぶ、ざー、ばと、ぴーわーしー」」」」」
「ぐでゆび、ぼーぬそ、へーえーづー。はい!」
「「「「「ぐでゆび、ぼーぬそ、へーえーづー」」」」」
「おたをひ、がーげむ、のーぽーねー。はい!」
「「「「「おたをひ、がーげむ、のーぽーねー」」」」」
「どぞふは、つーずこ、らーべーさー。はい!」
「「「「「どぞふは、つーずこ、らーべーさー」」」」」
歌はここで終わりだけど、あと11文字のために最初の小節に戻る。
「ごーぷれ、やぎちに、てーきーもす、これで覚えた71音。はい!」
「「「「「ごーぷれ、やぎちに、てーきーもす、これで覚えた71音」」」」」
字余り。
「つーずこ、らべさってなんだよ」
フッタがウケている。
「意味ない」
アラ兄が歌通りに文字を地面に書いてくれていた。
「ここが、つーずこ、らべさだよ」
枝を拾ってきて、ゲラゲラ笑いながらつーずこらべさを真似して書いている。
10歳のツボはよくわからないが楽しそうなので、よしとしよう。
アラ兄は父さまに紙をもらって、この表を渡すねと言った。
147
お気に入りに追加
1,239
あなたにおすすめの小説
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
【完結】婚姻無効になったので新しい人生始めます~前世の記憶を思い出して家を出たら、愛も仕事も手に入れて幸せになりました~
Na20
恋愛
セレーナは嫁いで三年が経ってもいまだに旦那様と使用人達に受け入れられないでいた。
そんな時頭をぶつけたことで前世の記憶を思い出し、家を出ていくことを決意する。
「…そうだ、この結婚はなかったことにしよう」
※ご都合主義、ふんわり設定です
※小説家になろう様にも掲載しています
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
実は家事万能な伯爵令嬢、婚約破棄されても全く問題ありません ~追放された先で洗濯した男は、伝説の天使様でした~
空色蜻蛉
恋愛
「令嬢であるお前は、身の周りのことは従者なしに何もできまい」
氷薔薇姫の異名で知られるネーヴェは、王子に婚約破棄され、辺境の地モンタルチーノに追放された。
「私が何も出来ない箱入り娘だと、勘違いしているのね。私から見れば、聖女様の方がよっぽど箱入りだけど」
ネーヴェは自分で屋敷を掃除したり美味しい料理を作ったり、自由な生活を満喫する。
成り行きで、葡萄畑作りで泥だらけになっている男と仲良くなるが、実は彼の正体は伝説の・・であった。
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
モブに転生したので前世の好みで選んだモブに求婚しても良いよね?
狗沙萌稚
恋愛
乙女ゲーム大好き!漫画大好き!な普通の平凡の女子大生、水野幸子はなんと大好きだった乙女ゲームの世界に転生?!
悪役令嬢だったらどうしよう〜!!
……あっ、ただのモブですか。
いや、良いんですけどね…婚約破棄とか断罪されたりとか嫌だから……。
じゃあヒロインでも悪役令嬢でもないなら
乙女ゲームのキャラとは関係無いモブ君にアタックしても良いですよね?
勘当された悪役令嬢は平民になって幸せに暮らしていたのになぜか人生をやり直しさせられる
千環
恋愛
第三王子の婚約者であった侯爵令嬢アドリアーナだが、第三王子が想いを寄せる男爵令嬢を害した罪で婚約破棄を言い渡されたことによりスタングロム侯爵家から勘当され、平民アニーとして生きることとなった。
なんとか日々を過ごす内に12年の歳月が流れ、ある時出会った10歳年上の平民アレクと結ばれて、可愛い娘チェルシーを授かり、とても幸せに暮らしていたのだが……道に飛び出して馬車に轢かれそうになった娘を庇おうとしたアニーは気付けば6歳のアドリアーナに戻っていた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる