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1章 ここがわたしの生きる場所
第1話 思い出した
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緑の匂いがする。昔、おじいちゃん家に行くと香っていた強いまでの草の匂い。
走っていた。何でこんなに一生懸命走っているんだ?
膝丈まで草があるから走りにくく、案の定足を取られる。
そして顔から地面に突っ込んだ。
鼻を地面に打ちつけ、顔を擦った。
いったぁい!
手を先についたはずなのに、なんで顔もぶつけるの? いた熱い!
涙が出るのは仕方ないが、大声で憚らず泣き散らかしそうになった。それを必死に我慢する。うう、大人がこんな転び方してみっともない。
起き上がろうとして、うまいこと重心がとれないことに気づいた。なんか頭の方に重心がとられるような……。あれ?
「リ、リディー大丈夫? 転んでも泣かなかったね、偉いぞ!」
脇を持って立ち上がらせてくれる。わたしを起き上がらせてくれたのは映画で王子様役に抜擢されそうなプラチナブロンドの髪に青い瞳の、将来イケメンを約束された、とてもかわいらしい少年だった。外国人? 言葉わかるけど。
んん? 少年? なんで少年に起き上がらせてもらってんの? なんで少年が大人のわたしを起き上がらせられるのよ?
「顔に傷ができちゃったね。母さまに治してもらおうね。痛いの痛いの飛んでけ」
目の前の青い瞳をした少年は、そう言って、わたしの額に口を寄せた。むにゅっと額に押しつけられる感触がして。
!? で、デコチューですな!?
ふと視線を落とすと、淡いレモンイエローのスカートが見える。ワンピースみたいだ。もちっとした短い足に、人形がはいているような小さい靴。
両手を見る。ムチッとした小さな手。
え? と顔に触れる。ぷくぷくほっぺ。か、髪が少年と同じプラチナブロンドだ。
わたし、ちっちゃいし! なんか、いろいろ違う! 何? これ何??
目の前がぐるぐるまわる。
どういうこと??
何がどうなっちゃったの???
その気持ち悪さにわたしは意識を手放した。
「母さま、リーが目を開けたよ」
「母さま、リーが目を覚ました」
わたしを左右から覗き込んでいるのは、同じ顔をしたこれまたかわいらしい少年だった。髪の色が少し違うから双子かもしれない。わたしの目がおかしくなっているのでなければ。
天井が木でできている。ど、どこのペンションだ?
わたしが寝ているベッドも木だ。上掛けは薄い布を合わせて作ったもののようで、枕も布を何重にもしてくっつけたようだ。
「リディー、大丈夫か?」
先ほどの少年が走って部屋に入ってきた。
「母さま、リディーがなんか変だよ。ぼーっとしてる」
少年が部屋の向こうに向かって呼びかける。
「兄さま、リーがぼーっとしているのはいつもだよ」
「うん、いつもぼーっとしているけど、今日はもっと変だよ」
髪の長い若い女性が入ってきた。とても美しく可愛い人。プラチナブロンドに青い瞳。
「フラン、リディーは頭をぶつけてはいないのよね?」
キレイな人は上掛けをとると、とても自然にわたしを抱きあげた。
「うん。顔から転んだ」
抱き上げた??
「……ここはどこですか?」
舌ったらずな高い声。今、わたしからでた?
「ああ、おじいさまのお家じゃないから驚いたのね。今日から私たちはこの領地で暮らすのよ。ここがリディアの新しいお家よ?」
木造りの家だ。髪や目の色からいって日本人じゃないよね。リディアとわたしは呼ばれているっぽい。この状況は一体なんなんだろう?
「リー、おしゃぶりはダメだよ。リーははくしゃくれいじょうなんだから」
双子の一人が言えば、もうひとりも口を出す。
「つめをかむのもダメだよ」
本当だ。わたしは親指を口の中に入れ、注意されれば爪をかむようにしていた。
ほっそりした手がわたしのおでこに触れる。
「熱もないようだけど。リディー、もうちょっと寝ましょうね」
ベッドに戻され、上掛けをかけてぽんぽんと背中を触れられる。
なんか、安心するやつだ。
わたしはまた眠ってしまったらしい。
次に起きた時、わたしは双子に挟まれて眠っていた。
手をあげる。やはり小さい子の手だ。起き上がる。うまく重心がとれなくて双子にあたってしまったが、それくらいではふたりは起きなかった。
ベッドから飛び降りるのは勇気がいったので、後ろ向きにずるずると降りた。足の着かない高さは怖い。それに頭が重たくて重心がとりづらい。
夕方みたいだ。柔らかな橙色の光が部屋の中に満ちていた。
肩で押してドアを開け、部屋から出る。居間のような広めの部屋だ。火は入ってないが暖炉がある。
「お姫様のお目覚めか」
イケメンだ! 茶髪に緑の瞳のかっこいい人はわたしを躊躇いなく抱き上げて頬擦りする。
「父さま、いたい」
口からでた言葉に驚く。父さま、そうだ、彼はわたしの父さまだ。
リディア、わたしの名前。家族はリディー、すぐ上の双子の兄はリーと呼ぶ。
あのキレイな女性はわたしの母さまだ。
「髭は剃ったんだけどなー」
「父さま、リディーを離して。また泣いちゃうよ」
「……いや、今日は泣かないぞ」
不思議顔で見てくる。そりゃ、ひげがちくちくして痛いくらいで泣かないよ。
……いや、昨日までは泣いてたね。
父さまの髭で思い出したところが微妙だが、そうだ、わたしはリディアだった。もうすぐ5歳。今日は引っ越し先に到着したんだった。それで外を見てくると草原を走っているときに、唐突にわたしは前世のことを思い出した。いや、思い出したというより、すっかり気持ちが前世の自分になっていた。だから、自分を取り巻く環境の変化に驚いて今世の自分のことを思い出すのに時間がかかったのかなと思う。それか、幼いのと、あまり何事にも興味のない子供なので、覚えていることが少ないという方が正しいかもしれない。
その少ない記憶をすり合わせても前世といる世界が違うのだと思う。これは異世界転生だ。
異世界転生したら、そりゃヒャホーイっていうしかないよね! 前の世界を覚えていると不便さを感じそうだけど。家族仲は良さそうだし、なんかワクワクしてきた。
「おろして!」
そうとわかったら、早速、探検しなくちゃね!
わたしがみつめると、父さまはそうっとおろしてくれた。
「お外、みてくる」
「え? リディー、ひとりはダメだよ」
兄さまに手を捕まえられる。
「じゃあ、一緒いく」
兄さまの手を引っ張る。
兄さまは父さまと顔を見合わせている。
「遠くは行くなよ。フラン、任せたぞ」
「はぁい」
兄さまとわたしは歩き出す。ドアから出て廊下を歩き、そして外に繋がるドアだ、多分!
ドアを開けると、緑いっぱいの広い土地が広がっていた。
走っていた。何でこんなに一生懸命走っているんだ?
膝丈まで草があるから走りにくく、案の定足を取られる。
そして顔から地面に突っ込んだ。
鼻を地面に打ちつけ、顔を擦った。
いったぁい!
手を先についたはずなのに、なんで顔もぶつけるの? いた熱い!
涙が出るのは仕方ないが、大声で憚らず泣き散らかしそうになった。それを必死に我慢する。うう、大人がこんな転び方してみっともない。
起き上がろうとして、うまいこと重心がとれないことに気づいた。なんか頭の方に重心がとられるような……。あれ?
「リ、リディー大丈夫? 転んでも泣かなかったね、偉いぞ!」
脇を持って立ち上がらせてくれる。わたしを起き上がらせてくれたのは映画で王子様役に抜擢されそうなプラチナブロンドの髪に青い瞳の、将来イケメンを約束された、とてもかわいらしい少年だった。外国人? 言葉わかるけど。
んん? 少年? なんで少年に起き上がらせてもらってんの? なんで少年が大人のわたしを起き上がらせられるのよ?
「顔に傷ができちゃったね。母さまに治してもらおうね。痛いの痛いの飛んでけ」
目の前の青い瞳をした少年は、そう言って、わたしの額に口を寄せた。むにゅっと額に押しつけられる感触がして。
!? で、デコチューですな!?
ふと視線を落とすと、淡いレモンイエローのスカートが見える。ワンピースみたいだ。もちっとした短い足に、人形がはいているような小さい靴。
両手を見る。ムチッとした小さな手。
え? と顔に触れる。ぷくぷくほっぺ。か、髪が少年と同じプラチナブロンドだ。
わたし、ちっちゃいし! なんか、いろいろ違う! 何? これ何??
目の前がぐるぐるまわる。
どういうこと??
何がどうなっちゃったの???
その気持ち悪さにわたしは意識を手放した。
「母さま、リーが目を開けたよ」
「母さま、リーが目を覚ました」
わたしを左右から覗き込んでいるのは、同じ顔をしたこれまたかわいらしい少年だった。髪の色が少し違うから双子かもしれない。わたしの目がおかしくなっているのでなければ。
天井が木でできている。ど、どこのペンションだ?
わたしが寝ているベッドも木だ。上掛けは薄い布を合わせて作ったもののようで、枕も布を何重にもしてくっつけたようだ。
「リディー、大丈夫か?」
先ほどの少年が走って部屋に入ってきた。
「母さま、リディーがなんか変だよ。ぼーっとしてる」
少年が部屋の向こうに向かって呼びかける。
「兄さま、リーがぼーっとしているのはいつもだよ」
「うん、いつもぼーっとしているけど、今日はもっと変だよ」
髪の長い若い女性が入ってきた。とても美しく可愛い人。プラチナブロンドに青い瞳。
「フラン、リディーは頭をぶつけてはいないのよね?」
キレイな人は上掛けをとると、とても自然にわたしを抱きあげた。
「うん。顔から転んだ」
抱き上げた??
「……ここはどこですか?」
舌ったらずな高い声。今、わたしからでた?
「ああ、おじいさまのお家じゃないから驚いたのね。今日から私たちはこの領地で暮らすのよ。ここがリディアの新しいお家よ?」
木造りの家だ。髪や目の色からいって日本人じゃないよね。リディアとわたしは呼ばれているっぽい。この状況は一体なんなんだろう?
「リー、おしゃぶりはダメだよ。リーははくしゃくれいじょうなんだから」
双子の一人が言えば、もうひとりも口を出す。
「つめをかむのもダメだよ」
本当だ。わたしは親指を口の中に入れ、注意されれば爪をかむようにしていた。
ほっそりした手がわたしのおでこに触れる。
「熱もないようだけど。リディー、もうちょっと寝ましょうね」
ベッドに戻され、上掛けをかけてぽんぽんと背中を触れられる。
なんか、安心するやつだ。
わたしはまた眠ってしまったらしい。
次に起きた時、わたしは双子に挟まれて眠っていた。
手をあげる。やはり小さい子の手だ。起き上がる。うまく重心がとれなくて双子にあたってしまったが、それくらいではふたりは起きなかった。
ベッドから飛び降りるのは勇気がいったので、後ろ向きにずるずると降りた。足の着かない高さは怖い。それに頭が重たくて重心がとりづらい。
夕方みたいだ。柔らかな橙色の光が部屋の中に満ちていた。
肩で押してドアを開け、部屋から出る。居間のような広めの部屋だ。火は入ってないが暖炉がある。
「お姫様のお目覚めか」
イケメンだ! 茶髪に緑の瞳のかっこいい人はわたしを躊躇いなく抱き上げて頬擦りする。
「父さま、いたい」
口からでた言葉に驚く。父さま、そうだ、彼はわたしの父さまだ。
リディア、わたしの名前。家族はリディー、すぐ上の双子の兄はリーと呼ぶ。
あのキレイな女性はわたしの母さまだ。
「髭は剃ったんだけどなー」
「父さま、リディーを離して。また泣いちゃうよ」
「……いや、今日は泣かないぞ」
不思議顔で見てくる。そりゃ、ひげがちくちくして痛いくらいで泣かないよ。
……いや、昨日までは泣いてたね。
父さまの髭で思い出したところが微妙だが、そうだ、わたしはリディアだった。もうすぐ5歳。今日は引っ越し先に到着したんだった。それで外を見てくると草原を走っているときに、唐突にわたしは前世のことを思い出した。いや、思い出したというより、すっかり気持ちが前世の自分になっていた。だから、自分を取り巻く環境の変化に驚いて今世の自分のことを思い出すのに時間がかかったのかなと思う。それか、幼いのと、あまり何事にも興味のない子供なので、覚えていることが少ないという方が正しいかもしれない。
その少ない記憶をすり合わせても前世といる世界が違うのだと思う。これは異世界転生だ。
異世界転生したら、そりゃヒャホーイっていうしかないよね! 前の世界を覚えていると不便さを感じそうだけど。家族仲は良さそうだし、なんかワクワクしてきた。
「おろして!」
そうとわかったら、早速、探検しなくちゃね!
わたしがみつめると、父さまはそうっとおろしてくれた。
「お外、みてくる」
「え? リディー、ひとりはダメだよ」
兄さまに手を捕まえられる。
「じゃあ、一緒いく」
兄さまの手を引っ張る。
兄さまは父さまと顔を見合わせている。
「遠くは行くなよ。フラン、任せたぞ」
「はぁい」
兄さまとわたしは歩き出す。ドアから出て廊下を歩き、そして外に繋がるドアだ、多分!
ドアを開けると、緑いっぱいの広い土地が広がっていた。
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