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<前編>
第5話 メイドは空気です③追いかけてきた坊ちゃん
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なんてこった!
うーーーー、最悪だ。今日はやけ食いするぞ!
全くひどいお茶会もあったもんだ。
一介のメイドを脅すなんて。
「リリアンちゃん、おかえり。今日は何か買ってくかい?」
「果物を少し。いいの入ってる?」
「ハチサクはどうだい? とても甘いんだ」
「それもらおうかしら。あ、そこのカブも良さそうね。それももらおうかな」
「カブはそこので仕舞いなんだ。ちょっと少なめだから、これをおまけしとくなー」
とにんじんをひとつおまけしてくれた。わーい。
風呂敷で作った簡易バッグに戦利品を収める。
わたしのこのささくれだった心には甘いものが必要だわ。甘いものでしかわたしを癒すことができない! お肉の丼でお腹を満たし力をつけようと思ったけど、メニューは急遽変更だ。
今日はフレンチトーストにする! 残っていたカチカチパンを生まれ変わらせよう。卵液を甘くするだけじゃなく、蜂蜜もかけてやるんだから!
と、簡易バッグの手を持ち替えた途端、ハチサクがひとつこぼれ落ちてコロコロと転がる。
拾おうとして屈み込むと風呂敷袋が浅かったせいもあり5つのハチサクがコロコロ転がる。
慌てて拾っていると、最後のひとつを誰かが拾いあげてくれた。
ありがとうございますと手を伸ばして固まる。そこにいたのはパストゥール家のお坊ちゃんだった。
げっ。何だってこんなところにお坊ちゃんが。
わたしはメイドモードの仮面を被る。
「ありがとう存じます。ところで、これは偶然でしょうか? それともわたしにご用がおありで?」
「オッソー嬢に話したいことがあり参りました」
どこで話すっていうのかしら? この辺りはカフェなんて気のきいたものはない。
一人暮らしのわたしの家に入ってもらうには外聞が悪すぎるが、この坊ちゃん見た目がいいからこの数分でかなりの注目を集めている。外で話していたらギャラリーができそうだ。
仕方なくわたしは家に上がってもらうことにした。
テーブルについてもらい、貴族が飲みはしないようなお茶を出す。感心なことに坊ちゃんは顔をしかめることもなくお茶を口にした。
「それでご用件は?」
「うちの仕事に来てくださったのに、あのようなことになり誠に申し訳ない」
と貴族が平民に向かって頭を下げた。
「あのようなこととは、何を指していますか?」
「脅すように、新たな仕事を引き受けていただくことになったことです」
あら、わかってたのね。
「元々、わたしに無理難題を押し付ける気でいたんですか? 今日初めて訪れたオーディーン紹介のメイドに?」
「いえ、それは偶然です。話が急に進んで、あなたは仕事をきっちりとこなすタイプの方のようだ。そして見知らぬ令嬢に対しても思いやって怒ることのできる優しさを持つ。だからあなたに頼りたくなったのだと思います」
ため息をひとつ落とす。思いやりがあるわけじゃなく、自分に降りかかったことだから怒りを感じただけなのにいいように取られている。でもそれを正すわけにもいかないし。
……元から仕組まれたことでないのなら、それは運が悪かったというか、タイミングが悪かったというしかない。
グーーーーと結構大きな音がして、坊ちゃんは顔を赤らめた。
「す、すみません。鍛錬の後すぐに茶会で、昼を抜いているものだから」
大きな体を縮こませる。なんか大型犬みたい。エア耳をしょげたように伏せられたのが見えた気がした。無骨でデリカシー無しみたいなイメージがガラガラと崩れ落ち、逆に可愛らしく見えてくる。
わたしは席を立った。貴族のお坊ちゃんの口に合うとは思わないが。
大きな深い器に冷やご飯をよそい、昨日余分に焼いておいた焼き魚の身をほぐして、作りおきの茹でた野菜と一緒に盛る。そこに熱い出し汁と醤油をかける。干物の出汁茶漬けだ。野菜を塩で揉んだものも小皿に盛って口直しに出す。
「お口に合うとは思いませんが、空きっ腹でいるよりはましでしょうから」
坊ちゃんは
「……ありがとうございます」
と呆然としたように言ってから、食前の感謝の言葉を述べて、スプーンを口に運ぶ。熱かったみたいでハフハフしている様子もなんだか可愛らしい。背筋を伸ばして、きれいに食べるところはさすが貴族か。この貧乏平民の家っていう背景がすっごく不釣り合いなんだけど。
ふと、あ、米出しちゃったと気づく。まずい、ついわたしは普通に食べているから何の気なしに出してしまったが。
あっという間に完食だ。今日初めて会ったメイドの作ったもの食べちゃったよ。
彼は躊躇いなく口にして本当においしそうに食べてくれた。
「おいしかったです。ご馳走様でした」
「お粗末様でした」
坊ちゃんは急に気がついたようにいう。
「ひょっとしてあなたの夕食を私がいただいてしまったのでしょうか?」
「あ、いえ。今のは残りものだったので」
まずい、残り物とか本当のこと言っちゃった。
「すみません、これから作るとなると時間がかかると思って残りもので」
慌てて言い募る。
「いえ、残り物とは思えません。初めて食べたものでしたが、とてもおいしかったです」
心からそう思っているようなので、嬉しくなる。
同時に喜んでもらうほど米を知らなかったみたいだけど「家畜の餌」とされているものだったと知った時まずいかも、と変な汗が出た。
「わたしのはこれから作るので、お気になさらず」
「これから作られるのですか?」
なんか目が輝いている。
「ちゃんとしたご飯じゃないんですよ。甘いものを作ろうと思って」
さらに目が輝いた。
「……召し上がります?」
頷いた。まあ、可愛いからいいか。お米食べさせちゃったし。サロンにいた5人の中で坊ちゃんだけは令嬢の気持ちを心配してくれたからね。彼は特別だ。
用意をしだすと見ていていいかというので許可する。
お兄様だって台所に立つことはなかったのに、この大きなわんちゃんみたいな坊ちゃんは、わたしの後ろにのそりと立つ。
四角く整えられた角パンを少々厚切りにして3枚ほど切り分ける。最初に出しておいたバターを片面に塗りつける。深皿には卵と牛乳をといて、ほんの少しお砂糖をいれる。それを菜箸でからからと混ぜる。
「それはなんだ?」
「どれですか?」
「その2本の棒をとても器用に扱うのですね」
「ああ、菜箸です」
「サイバシ……」
なかったから作ってもらったんだけどね。
バターをつけてない方の面に卵液を浸す。しばらくして吸い込ませたら、バターをつけた方にも浸す。でもバターの膜であまり染み込んではいかない。
人様に食べてもらうときぐらい、変な節約をするべきでなかったのだが、癖から思わずやってしまった。
鉄板を温めてバターを落とす。溶けてきたところに卵液だけに浸していた方を下にして焼き付ける。そして上から卵液をかければ、両面ともバターと卵液が順番は違うけれど染み込むというわけ。しっかりと時間を置いて染み込ませたフレンチトーストも好きだが、短い時間ですぐに作るときはわたしはこのやり方でやっている。いい香りが充満したところで温めたミルクと一緒に出そうとしていると、ドアがノックされた。
出てみると、眉根を寄せた青年が口を開く。
「すみません、うちの坊ちゃんがこちらにお邪魔していると思うのですが」
いつの間にかわたしの後ろに来ていた坊ちゃんが声を上げる。
「ハンス」
「坊ちゃん、何やってるんですか? 女性の家で長いこと!」
彼は坊ちゃんの侍従らしい。あまりに遅いから主人の身を心配したというところか。
「どうぞ」
わたしはハンスさんも招き入れた。さっさと食べて帰ってもらおう。3枚分焼いておいてよかった。わたしは大きなお皿に四つ切りにしたフレンチトーストを盛り付けて、ミルクも人数分テーブルに置いた。小皿とフォークを3人分。テーブルで蜂蜜をたらりとかけるパフォーマンス付きだ。
眉根を寄せていたハンスさんも、甘いものが嫌いではないようで、この匂いと黄金色のふんわりパン、そして澄んだ輝きをのままタラッとパンの上をすべっていく蜂蜜に目が釘付けになっている。
「何はともあれ、温かいうちにいただきましょう」
これはわたしの夕ご飯でもあるのだ。美味しく食べたい。
小皿にみんなの分を取り分けて、いただきますをして早速あむりとパンを頬張る。
あー、ジュワーっとバターと蜂蜜と卵のハーモニーだ。
ミルクを飲んで落ち着かせ、フレンチトーストをまたあむり。あまーい。今日の疲れも一気に吹っ飛ぶね。
「これはなんとも甘くて幸せな味ですね」
「こちらはなんという菓子なんですか? 初めていただきました」
「フレンチトーストですよ。硬くなったパンの救済です」
硬くなる前にも食べたくてやるけどね。
へーと言いながら、フレンチトースト完食です。山になっていたのが、3人であっという間に平らげてしまった。
「私までご馳走になりすみません、おいしかったです、ありがとうございます」
食べ終えるとハンスさんが取り仕切って坊ちゃんを引き取っていった。
そういえば、用件はわざわざ謝りにだけ来たのかしら?
重鎮のろくでもない令息たちだけど、坊ちゃんだけは少し違うみたいだ。
うーーーー、最悪だ。今日はやけ食いするぞ!
全くひどいお茶会もあったもんだ。
一介のメイドを脅すなんて。
「リリアンちゃん、おかえり。今日は何か買ってくかい?」
「果物を少し。いいの入ってる?」
「ハチサクはどうだい? とても甘いんだ」
「それもらおうかしら。あ、そこのカブも良さそうね。それももらおうかな」
「カブはそこので仕舞いなんだ。ちょっと少なめだから、これをおまけしとくなー」
とにんじんをひとつおまけしてくれた。わーい。
風呂敷で作った簡易バッグに戦利品を収める。
わたしのこのささくれだった心には甘いものが必要だわ。甘いものでしかわたしを癒すことができない! お肉の丼でお腹を満たし力をつけようと思ったけど、メニューは急遽変更だ。
今日はフレンチトーストにする! 残っていたカチカチパンを生まれ変わらせよう。卵液を甘くするだけじゃなく、蜂蜜もかけてやるんだから!
と、簡易バッグの手を持ち替えた途端、ハチサクがひとつこぼれ落ちてコロコロと転がる。
拾おうとして屈み込むと風呂敷袋が浅かったせいもあり5つのハチサクがコロコロ転がる。
慌てて拾っていると、最後のひとつを誰かが拾いあげてくれた。
ありがとうございますと手を伸ばして固まる。そこにいたのはパストゥール家のお坊ちゃんだった。
げっ。何だってこんなところにお坊ちゃんが。
わたしはメイドモードの仮面を被る。
「ありがとう存じます。ところで、これは偶然でしょうか? それともわたしにご用がおありで?」
「オッソー嬢に話したいことがあり参りました」
どこで話すっていうのかしら? この辺りはカフェなんて気のきいたものはない。
一人暮らしのわたしの家に入ってもらうには外聞が悪すぎるが、この坊ちゃん見た目がいいからこの数分でかなりの注目を集めている。外で話していたらギャラリーができそうだ。
仕方なくわたしは家に上がってもらうことにした。
テーブルについてもらい、貴族が飲みはしないようなお茶を出す。感心なことに坊ちゃんは顔をしかめることもなくお茶を口にした。
「それでご用件は?」
「うちの仕事に来てくださったのに、あのようなことになり誠に申し訳ない」
と貴族が平民に向かって頭を下げた。
「あのようなこととは、何を指していますか?」
「脅すように、新たな仕事を引き受けていただくことになったことです」
あら、わかってたのね。
「元々、わたしに無理難題を押し付ける気でいたんですか? 今日初めて訪れたオーディーン紹介のメイドに?」
「いえ、それは偶然です。話が急に進んで、あなたは仕事をきっちりとこなすタイプの方のようだ。そして見知らぬ令嬢に対しても思いやって怒ることのできる優しさを持つ。だからあなたに頼りたくなったのだと思います」
ため息をひとつ落とす。思いやりがあるわけじゃなく、自分に降りかかったことだから怒りを感じただけなのにいいように取られている。でもそれを正すわけにもいかないし。
……元から仕組まれたことでないのなら、それは運が悪かったというか、タイミングが悪かったというしかない。
グーーーーと結構大きな音がして、坊ちゃんは顔を赤らめた。
「す、すみません。鍛錬の後すぐに茶会で、昼を抜いているものだから」
大きな体を縮こませる。なんか大型犬みたい。エア耳をしょげたように伏せられたのが見えた気がした。無骨でデリカシー無しみたいなイメージがガラガラと崩れ落ち、逆に可愛らしく見えてくる。
わたしは席を立った。貴族のお坊ちゃんの口に合うとは思わないが。
大きな深い器に冷やご飯をよそい、昨日余分に焼いておいた焼き魚の身をほぐして、作りおきの茹でた野菜と一緒に盛る。そこに熱い出し汁と醤油をかける。干物の出汁茶漬けだ。野菜を塩で揉んだものも小皿に盛って口直しに出す。
「お口に合うとは思いませんが、空きっ腹でいるよりはましでしょうから」
坊ちゃんは
「……ありがとうございます」
と呆然としたように言ってから、食前の感謝の言葉を述べて、スプーンを口に運ぶ。熱かったみたいでハフハフしている様子もなんだか可愛らしい。背筋を伸ばして、きれいに食べるところはさすが貴族か。この貧乏平民の家っていう背景がすっごく不釣り合いなんだけど。
ふと、あ、米出しちゃったと気づく。まずい、ついわたしは普通に食べているから何の気なしに出してしまったが。
あっという間に完食だ。今日初めて会ったメイドの作ったもの食べちゃったよ。
彼は躊躇いなく口にして本当においしそうに食べてくれた。
「おいしかったです。ご馳走様でした」
「お粗末様でした」
坊ちゃんは急に気がついたようにいう。
「ひょっとしてあなたの夕食を私がいただいてしまったのでしょうか?」
「あ、いえ。今のは残りものだったので」
まずい、残り物とか本当のこと言っちゃった。
「すみません、これから作るとなると時間がかかると思って残りもので」
慌てて言い募る。
「いえ、残り物とは思えません。初めて食べたものでしたが、とてもおいしかったです」
心からそう思っているようなので、嬉しくなる。
同時に喜んでもらうほど米を知らなかったみたいだけど「家畜の餌」とされているものだったと知った時まずいかも、と変な汗が出た。
「わたしのはこれから作るので、お気になさらず」
「これから作られるのですか?」
なんか目が輝いている。
「ちゃんとしたご飯じゃないんですよ。甘いものを作ろうと思って」
さらに目が輝いた。
「……召し上がります?」
頷いた。まあ、可愛いからいいか。お米食べさせちゃったし。サロンにいた5人の中で坊ちゃんだけは令嬢の気持ちを心配してくれたからね。彼は特別だ。
用意をしだすと見ていていいかというので許可する。
お兄様だって台所に立つことはなかったのに、この大きなわんちゃんみたいな坊ちゃんは、わたしの後ろにのそりと立つ。
四角く整えられた角パンを少々厚切りにして3枚ほど切り分ける。最初に出しておいたバターを片面に塗りつける。深皿には卵と牛乳をといて、ほんの少しお砂糖をいれる。それを菜箸でからからと混ぜる。
「それはなんだ?」
「どれですか?」
「その2本の棒をとても器用に扱うのですね」
「ああ、菜箸です」
「サイバシ……」
なかったから作ってもらったんだけどね。
バターをつけてない方の面に卵液を浸す。しばらくして吸い込ませたら、バターをつけた方にも浸す。でもバターの膜であまり染み込んではいかない。
人様に食べてもらうときぐらい、変な節約をするべきでなかったのだが、癖から思わずやってしまった。
鉄板を温めてバターを落とす。溶けてきたところに卵液だけに浸していた方を下にして焼き付ける。そして上から卵液をかければ、両面ともバターと卵液が順番は違うけれど染み込むというわけ。しっかりと時間を置いて染み込ませたフレンチトーストも好きだが、短い時間ですぐに作るときはわたしはこのやり方でやっている。いい香りが充満したところで温めたミルクと一緒に出そうとしていると、ドアがノックされた。
出てみると、眉根を寄せた青年が口を開く。
「すみません、うちの坊ちゃんがこちらにお邪魔していると思うのですが」
いつの間にかわたしの後ろに来ていた坊ちゃんが声を上げる。
「ハンス」
「坊ちゃん、何やってるんですか? 女性の家で長いこと!」
彼は坊ちゃんの侍従らしい。あまりに遅いから主人の身を心配したというところか。
「どうぞ」
わたしはハンスさんも招き入れた。さっさと食べて帰ってもらおう。3枚分焼いておいてよかった。わたしは大きなお皿に四つ切りにしたフレンチトーストを盛り付けて、ミルクも人数分テーブルに置いた。小皿とフォークを3人分。テーブルで蜂蜜をたらりとかけるパフォーマンス付きだ。
眉根を寄せていたハンスさんも、甘いものが嫌いではないようで、この匂いと黄金色のふんわりパン、そして澄んだ輝きをのままタラッとパンの上をすべっていく蜂蜜に目が釘付けになっている。
「何はともあれ、温かいうちにいただきましょう」
これはわたしの夕ご飯でもあるのだ。美味しく食べたい。
小皿にみんなの分を取り分けて、いただきますをして早速あむりとパンを頬張る。
あー、ジュワーっとバターと蜂蜜と卵のハーモニーだ。
ミルクを飲んで落ち着かせ、フレンチトーストをまたあむり。あまーい。今日の疲れも一気に吹っ飛ぶね。
「これはなんとも甘くて幸せな味ですね」
「こちらはなんという菓子なんですか? 初めていただきました」
「フレンチトーストですよ。硬くなったパンの救済です」
硬くなる前にも食べたくてやるけどね。
へーと言いながら、フレンチトースト完食です。山になっていたのが、3人であっという間に平らげてしまった。
「私までご馳走になりすみません、おいしかったです、ありがとうございます」
食べ終えるとハンスさんが取り仕切って坊ちゃんを引き取っていった。
そういえば、用件はわざわざ謝りにだけ来たのかしら?
重鎮のろくでもない令息たちだけど、坊ちゃんだけは少し違うみたいだ。
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