上 下
3 / 3
第一章 序章

第3話 情報の整理

しおりを挟む
第3話 情報の整理



 って言うか、LV5に上げたことで、サクサク情報が出てくる。スマホの中に百科事典とかいろんなアプリ入れてたからね。Wikiとかネットで不確かな情報を調べるより、断然アプリで情報検索した方が正確。ってことで、検索スキルもLV5までアップ。

 怖いぐらいに情報検索ができる。ただ、近くにある木や花などの情報は出てこない。データ不足ってことか。この辺りの情報はこの世界で仕入れるしかないのかもしれない。

 ともかく、LV3とLV5では世界が全く違う。同じスキルとは思えないほどだ。流石達人級ってところか。

 言語、念話、複写についてはその効果が不明なので取り敢えずLV3で留めておく。計算と時間認識もLV3でいいか。生命値自動回復はLV5まで上げておく。生命値って言うぐらいだから、これが0とかなったら死んじゃいそうだしね。


 さて次は、所持金か。金貨の取り出しを念じると、手のひらに金貨が1枚出てきた。おー金貨だ。まあ本物はみたことないけど、重さと言い、輝きと言い金貨で間違いなさそう。
 この金貨の価値がどれくらいかだけど、って情報が出てきた。えっと、下から順に行くと

 賎貨、鉄貨、大鉄貨、小銅貨、銅貨、大銅貨、小銀貨、銀貨、大銀貨、金貨

と10倍で増えるようだな。この世界では金貨が一番上の貨幣みたいだ。賎貨を日本円で1円と考えても、1金貨で10億円の価値だ。物価自体がどの程度かは、情報には出てこない。それでもかなり期待が持てる数値だな。日本の年間の国家予算超えてるよね、俺の所持金。

 って言うか、この金貨どっから出てきたんだ?収納する時はどうするんだ?って考えたらできた。アイテムボックスの機能付きなのか?って思って、目の前の花を摘んで収納を念じたけど、収納できない感じ。お金だけが収納可能なのか?
 って思ったら情報が出てきた。金貨のみ収納可能なんだ。てことは、お金を崩したら財布と言うか巾着袋に入れて持って歩かないといけないのか。アイテムボックスあるといいのにね。


 あとステイタス画面の職業ってやつ。賢者くん情報によると、職業神殿へ行ってポイントを使って職業をつけることができるみたいだ。職業については、簡単な情報しか出てこない。現時点ではこの世界の基本情報しかデータベースに入ってないんだろう。

 ともかく、職業は、

基本職、上級職、専門職

の3段階があるようだ。いきなり上級職に就くことはできなくて、基本職から始まって、上級職、専門職と上がるみたい。

基本職は、

物理攻撃の武術系の武士。
魔法を使った魔法職の魔士。
生産系の職種の工士。
学問系の職種の学士。

の4つがあって、成人する時にいずれかの職に就く人がほとんどみたいだ。ただし、全ての人がどの職にも就けるのではなく、職に就く前に最低限習得しておかなければならないスキルがあるそうだ。職に就く際に使用する消費ポイントは100。

 ちなみに成人は20歳。この世界では地球の時間のほぼ倍で1年なので、地球時間で言えば40歳で成人。俺の年齢が8歳になっているのは、地球で16歳だったから換算されたんだろう。あとこの世界の平均寿命は100歳。地球で言えば200歳だ。長寿の世界なんだな。
 その個体の寿命の20年ほど前になると身体の老化が始まるらしい。

 話は戻って、職業で専門職まで就ける人は極わずかで、多くは基本職のまま生涯を終えるということだ。

 あと上級職に就くには一定の条件が必要みたいで、下位の基本職に就いたからと言って必ずしもその上級職に就けるわけではないようだ。あとユニーク職という職業も存在しているけど、この詳細な情報は出てこない。まあそう言う職業があることが解っただけでOKだな。


 さて最後はスキルについてだ。スキルについてもスキル神殿へ行ってポイントを消費してスキルを習得する。どのようなスキルがあるかは、数が多すぎて今検討できないけど、剣術や槍術などの物理攻撃系スキルから、火魔法、水魔法、回復魔法などの魔法スキル、鍛冶や裁縫、料理などの生産系スキル、身体強化や、魔法攻撃防御などの防御系のスキルもある。スキルによっては、就いてる職種に依存しているものもあるみたいだから、全部のスキルをすぐに習得できる訳ではないみたいだけど。


 要するにこの世界ではポイントと言うのが一番の鍵みたいだな。どうやって稼ぐかは・・・あっ、魔物を討伐したり、職業について物を作ったり、特定の作業をすると得られることがあるらしい。

 この世界の人が頑張っても、人生の中で1000ポイント超えるのは稀みたいだし、俺の所持ポイントはかなりおいしいってことなんだろうな。

 ちなみに俺がすでに習得しているスキルの内、

言語、時間認識、計算は、ノーマルスキル
念話、生命値自動回復は、レアスキル
複写、地図、検索、賢者は、ユニークスキル

というらしく、レアスキル、ユニークスキルはスキル神殿では習得できないといことだ。
念話と複写もLV5まで引き上げた。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

性転換マッサージ2

廣瀬純一
ファンタジー
性転換マッサージに通う夫婦の話

異世界ハーレム漫遊記

けんもも
ファンタジー
ある日、突然異世界に紛れ込んだ主人公。 異世界の知識が何もないまま、最初に出会った、兎族の美少女と旅をし、成長しながら、異世界転移物のお約束、主人公のチート能力によって、これまたお約束の、ハーレム状態になりながら、転生した異世界の謎を解明していきます。

勇者パーティのサポートをする代わりに姉の様なアラサーの粗雑な女闘士を貰いました。

石のやっさん
ファンタジー
年上の女性が好きな俺には勇者パーティの中に好みのタイプの女性は居ません 俺の名前はリヒト、ジムナ村に生まれ、15歳になった時にスキルを貰う儀式で上級剣士のジョブを貰った。 本来なら素晴らしいジョブなのだが、今年はジョブが豊作だったらしく、幼馴染はもっと凄いジョブばかりだった。 幼馴染のカイトは勇者、マリアは聖女、リタは剣聖、そしてリアは賢者だった。 そんな訳で充分に上位職の上級剣士だが、四職が出た事で影が薄れた。 彼等は色々と問題があるので、俺にサポーターとしてついて行って欲しいと頼まれたのだが…ハーレムパーティに俺は要らないし面倒くさいから断ったのだが…しつこく頼むので、条件を飲んでくれればと条件をつけた。 それは『27歳の女闘志レイラを借金の権利ごと無償で貰う事』 今度もまた年上ヒロインです。 セルフレイティングは、話しの中でそう言った描写を書いたら追加します。 カクヨムにも投稿中です

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する

高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。 手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる

十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

処理中です...