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第六章 魔物の森の街建設編
グレゴリーウルフ族とフーコ
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翌日、その時点で判明していた4つの種族の内、一番活動範囲が広く俺にとってもいわくのあるグレゴリーウルフ族の所に飛んだ。前の日の湯船談義の際に、マリア達にその話をしたら、セシリアだけ特に用事がないと言うことだったので俺についてくることになった。マリア達もそれなら自分達もって言う流れになったけど、他の種族の際にそれぞれ一人ずつ連れて行くことで納得して貰った。
で、目の前にはクラス「G」のグレゴリーウルフの群れが100匹。こちらは、俺とセシリアの2人。まあ、それでも負けることはないけど、いきなり現れた俺達に警戒MAX状態。
「あーいきなり来てすまん。群れのリーダーみたいなやつはいるか?」
「あなた達は何者だ?人族の様に見えるが、あなたが新しい森の主なのか?」
「森の主かどうかは解らないけど、森の真ん中にいた竜を倒したのは俺だ。今はそこに住んでいる。」
「我々を滅ぼしに来たのか?我らは森の主のテリトリーには入っておらぬはずだが。」
「別に滅ぼしに来たわけじゃないぞ。この森にも魔物と似た姿をしているけども、こうして話が出来る種族がいることがわかったんで見に来ただけだ。俺に敵対するなら容赦なく殲滅するけどな。」
「我らは森の主に敵対などせぬ。しかし戦わずして服従することもない。強いものが群れのリーダーとなる。それが我らの掟だ。」
「俺は別に服従とかどうでもいいんだけどな。今、俺の元にはいるんなやつらが集まってきていて、この森の中に住んでるしな。そいつらの安全のためにも脅威となるかもしれない存在は俺が把握しておかないと拙いからな。できれば、そのまま俺の元に入ってくれないか。」
「我も群れを束ねている者。何もせずあなたの下に入ることはできん。しかし、群れの全員で戦っても全滅することは間違いないだろう。私と戦い、私の命と引き換えにこの者たちを助けて貰えぬか。」
「仕方ないか。じゃあ、お前と俺の一騎打ちてことで。セシリアもそこで見ていてくれ。」
俺とグレゴリーウルフのリーダーが30メートル程の距離を置いて相対する。
「いつでもいいぞ、かかってこい。」
「では、参る。」
リーダーが動き出そうとした瞬間、雷精霊魔法で作った俺のオリジナル魔法「カウンターハート」を発動させた。心臓に強い電気刺激を与えて一発で心臓を止める魔法だ。医療機器のカウンターショックをイメージして作り上げた魔法。この魔法の特徴は外傷がないことと、蘇生が簡単なこと。あと心臓で動いている生物は100%致死出来ると言うこと。あと威力を調整することで仮死状態にも出来る点が割と気に入ってる。
ともかく、動き出そうとしたリーダーが一瞬でその場に、どーっと倒れてグレゴリーウルフの群れ全体が固まってしまってる。俺はすかさず神威を発動させた。固まっていたウルフ達は、ビクッとなってそのまま腹をつけてうつ伏せの状態になった。
「それで、お前達はどうする?リーダーの言葉では。お前たちを助けてくれと言う話だったけど。」
「ぬ、主様。どうぞお怒りをお納め下さい。我らの無知をお許し下さい。私が、次のリーダーです。我らは主様の下に入ります。何卒参加をお許し下さい。」
俺は神威を解きながら、
「よくわかった。ではお前達はここにいる俺の妻の眷族に入って貰う。」
「ありがたきお言葉。我ら一同、主様と奥様に終生の忠誠を誓います。」
セシリアには、念話で話をしていたので、その後スムーズにセシリアが眷族化して、群れの全員が眷族になった。それにより、人化が始まった。狼の毛皮を纏ったような姿になって行く。この後、名前を与え、役職を与えることでより進化が進んでいくだろう。ウルフの群れは平服しながら自分達の劇的な変化に戸惑っている。セシリアも直接変化する場面を見たのが初めてだったのか、ちょっとびっくりしている。
「さて、お前達はこれでセシリアの眷族になって俺の配下になった。最早お前達の種族は俺が守るべき者になった訳だ。」
そう言って、倒れている元リーダーの元に寄って行って、復活の魔法でリーダーを蘇生させた。リーダーは目が覚めて、自分の状況と後ろにいる群れの者たちの変化を見て全てを悟ったようだ。
「あなた様は、精霊様でしたか。」
「いや、精霊じゃないよ、人族だ。ともかくお前の言葉に従って残りの者は俺の妻セシリアの眷族になった。この姿はそのせいだ。尤も、自分の意思で元のウルフの姿にいつでも戻れる。この姿は種族の進化の現れだろう。それでお前はどうする?」
「我はすでに一度殺された身。今あるのはあなた様に生かされた命です。あなた様に生涯の忠誠を。」
「よし、受け入れよう。俺の眷族になれ。」
そうして、元リーダーを眷族化し、
「今日から、フーコと名乗れ。名前を与える。」
それによって、フーコの姿が変化する。ほとんど亜人と変わらない姿になった。艶々した尻尾と、後ろ髪から繋がる様な背中の体毛、特徴的な三角の耳は残ってるけどね。びっくりして頭を上げたその顔だちは、超美人さんだ。ステイタスの年齢から言って、かなり高齢の女性に変化するのかと思ったけど、寿命の関係なのかな。取り敢えず、そのままではちょっと目のやり場に困るので、アイテムボックスから着れそうな服を出して与えて着変えさせた。
それで、どうする?生活の場を移すか?今なら俺が作った街に十分な空きがあるから移れるぞ。
「我は主様と共に行きます。」
フーコが即答した。
いろんなびっくりから立ち直った新しいリーダーも、
「できれば、セシリア様、ご主人様のお側に。」
「よし、じゃあ、行くか皆待ってるし。」
そう言って、ゲートを開いて、順次ゲートを潜らせていった。その時に一人ひとりに取り敢えず貫頭着を与えて服を着けさせた。
街には、マリア達、アン一家も待っていた。亜人というより獣人のような者達がぞろぞろゲートから出てきたんで、みんなちょっとびっくりしてた。
「あーこいつらは、グレゴリーウルフ族の者達だ。今日から俺の眷族になった。直接にはセシリアの眷族だ。見かけがちょっと気になるか?」
確かに現状では二足歩行をしている魔物って感じがしないでもないしな。
「じゃあ、お前、今日からグレゴと名乗れ。セシリアの指揮のもと群れをしっかり統率するように。グレゴリージェネラルの称号を与える。」
「はつ。ありがたき幸せ。任務を全うします。」
そう言うと、グレゴをはじめ、群れ全体が淡い光に包まれて、更に人化が進んだ。尻尾がなくなり、グレーの髪もロングって感じになり、耳だけが頭に残った。男は男らしい体つきになり、女は女らしい体つきになった。事前に服を着せていてよかった。着てなかったら集団ストリップ状態になってた。
その変化を見ていた全員、お口があんぐり開いていた。まあ、目の前で種族の進化を見せられたらねぇ。
「じゃあ、セシリア、皆を宿舎に案内してやって、取り敢えずは男女別の方がいいのかな。その内、夫婦用の宿舎も作るからしばらくは待ってね。」
「リュウ、それでそっちの人は?」
あー言ってなかった。念話ではグレゴリーウルフの群れを連れて行くってしか言ってなかったな。
「こっちは、フーコ。このグレゴリーウルフの元のリーダーだよ。俺と勝負しなくちゃならなくなって、一度殺して復活させた。フーコだけは群れから外れたんで俺の眷族に入れた。年齢は172歳なんだけど、人化したら美人さんになった。フーコ、こっちは俺の第一夫人のマリアだ。セシリアは第五夫人な。後3人は後から紹介する。」
「お初にお目にかかります。我は主様よりフーコという名を頂いたものです。主様に頂いた命、生涯の忠誠を捧げるつもりです。奥様にも同じく生涯の忠誠を捧げます。」
「私はマリアです。リュウの第一夫人です。よろしくね。」
「まーそう言う訳で、フーコには俺達の護衛兼秘書をやって貰おうと思ってる。フーコには特殊な能力があるんで、十分に役目を果たせると思う。」
「主様は、我の能力をご存知でしたか。流石です。お役目の儀、しかと承りました。」
そう言うと、フーコの姿が淡い光に包まれて、8頭身美人さんに変化した。狼化してると俺の3倍ぐらいの大きさがあるのに、人化すると俺より少し小さいぐらいって、これはどうなっているんだろう?あれか、俺のイメージと言うか期待する姿に変化しているってことかな?マリア達もドンピシャの俺の理想の姿だしな。名前を付ける時には、注意しないととんでもないことになりそうだな。
その後、このグレゴリーウルフの集団が、半分がセシリア直属の情報収集専門の密偵集団になって行くのはずっと後の話だ。化身魔法を駆使しドッペンゲルガー顔負けの変装を使いこなすことになる。後の半分は、竜人族を中心とした騎士団とコンビを組み馬の代わりに相棒を背中に乗せて森を駆け、魔物相手には相棒と連携して戦うと言う新しい戦闘スタイルを持つ集団へと成長する。それもまた、随分と後の話である。
フーコは、俺やマリア達6人だけの共有亜空間に住み、亜空間内を自在に動けるようになった。元から持っていたユニークスキル「領域覚」の能力を使いこなし、亜空間内から俺達を見守り、時に手伝いをこなすと言う役目を担うようになった。
常に、俺達と一緒にいることになって自然と俺のハーレムの中に入ってしまったのは必然だ。フーコも自分が認める雄がいなかったから一生処女で過ごす予定だったようだが、マリア達が誘ったら、即答で俺を受け入れた。種族のなごりなのか後ろからが好きみたいだけど。
まあ、これらはずっと後の話だ。受け入れた初日は、連日の大宴会になり、俺の街がさらに賑やかになっていった。
竜人族を含めて、幼い兎族の娘達の受け入れも順調に進んでいるようだ。どうやら、俺の知らない間に、俺の神スキル神息がマリア達に協力しているらしく、マリア達も並列思考のサポートを受けているようだ。確かに、俺が助けてあげたいなぁと考えたのは事実だけど、ここまで自立しているとは、少々びっくりだ。マリア達は、俺からその能力を付加されたのだと考えているようだし、まあ、いいかってことになった。神スキル自体の付加はできないけど、こうして能力の一部は貸し出し出来るのね。って考えたら、神スキルレベルが高いので、神眷族スキルの能力経由でいろいろ出来るようになったとか。もう、俺の理解の範疇を越えてるから、全部お任せにした。ともかく、マリア達が喜んでいるなら無問題。
で、目の前にはクラス「G」のグレゴリーウルフの群れが100匹。こちらは、俺とセシリアの2人。まあ、それでも負けることはないけど、いきなり現れた俺達に警戒MAX状態。
「あーいきなり来てすまん。群れのリーダーみたいなやつはいるか?」
「あなた達は何者だ?人族の様に見えるが、あなたが新しい森の主なのか?」
「森の主かどうかは解らないけど、森の真ん中にいた竜を倒したのは俺だ。今はそこに住んでいる。」
「我々を滅ぼしに来たのか?我らは森の主のテリトリーには入っておらぬはずだが。」
「別に滅ぼしに来たわけじゃないぞ。この森にも魔物と似た姿をしているけども、こうして話が出来る種族がいることがわかったんで見に来ただけだ。俺に敵対するなら容赦なく殲滅するけどな。」
「我らは森の主に敵対などせぬ。しかし戦わずして服従することもない。強いものが群れのリーダーとなる。それが我らの掟だ。」
「俺は別に服従とかどうでもいいんだけどな。今、俺の元にはいるんなやつらが集まってきていて、この森の中に住んでるしな。そいつらの安全のためにも脅威となるかもしれない存在は俺が把握しておかないと拙いからな。できれば、そのまま俺の元に入ってくれないか。」
「我も群れを束ねている者。何もせずあなたの下に入ることはできん。しかし、群れの全員で戦っても全滅することは間違いないだろう。私と戦い、私の命と引き換えにこの者たちを助けて貰えぬか。」
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俺は神威を解きながら、
「よくわかった。ではお前達はここにいる俺の妻の眷族に入って貰う。」
「ありがたきお言葉。我ら一同、主様と奥様に終生の忠誠を誓います。」
セシリアには、念話で話をしていたので、その後スムーズにセシリアが眷族化して、群れの全員が眷族になった。それにより、人化が始まった。狼の毛皮を纏ったような姿になって行く。この後、名前を与え、役職を与えることでより進化が進んでいくだろう。ウルフの群れは平服しながら自分達の劇的な変化に戸惑っている。セシリアも直接変化する場面を見たのが初めてだったのか、ちょっとびっくりしている。
「さて、お前達はこれでセシリアの眷族になって俺の配下になった。最早お前達の種族は俺が守るべき者になった訳だ。」
そう言って、倒れている元リーダーの元に寄って行って、復活の魔法でリーダーを蘇生させた。リーダーは目が覚めて、自分の状況と後ろにいる群れの者たちの変化を見て全てを悟ったようだ。
「あなた様は、精霊様でしたか。」
「いや、精霊じゃないよ、人族だ。ともかくお前の言葉に従って残りの者は俺の妻セシリアの眷族になった。この姿はそのせいだ。尤も、自分の意思で元のウルフの姿にいつでも戻れる。この姿は種族の進化の現れだろう。それでお前はどうする?」
「我はすでに一度殺された身。今あるのはあなた様に生かされた命です。あなた様に生涯の忠誠を。」
「よし、受け入れよう。俺の眷族になれ。」
そうして、元リーダーを眷族化し、
「今日から、フーコと名乗れ。名前を与える。」
それによって、フーコの姿が変化する。ほとんど亜人と変わらない姿になった。艶々した尻尾と、後ろ髪から繋がる様な背中の体毛、特徴的な三角の耳は残ってるけどね。びっくりして頭を上げたその顔だちは、超美人さんだ。ステイタスの年齢から言って、かなり高齢の女性に変化するのかと思ったけど、寿命の関係なのかな。取り敢えず、そのままではちょっと目のやり場に困るので、アイテムボックスから着れそうな服を出して与えて着変えさせた。
それで、どうする?生活の場を移すか?今なら俺が作った街に十分な空きがあるから移れるぞ。
「我は主様と共に行きます。」
フーコが即答した。
いろんなびっくりから立ち直った新しいリーダーも、
「できれば、セシリア様、ご主人様のお側に。」
「よし、じゃあ、行くか皆待ってるし。」
そう言って、ゲートを開いて、順次ゲートを潜らせていった。その時に一人ひとりに取り敢えず貫頭着を与えて服を着けさせた。
街には、マリア達、アン一家も待っていた。亜人というより獣人のような者達がぞろぞろゲートから出てきたんで、みんなちょっとびっくりしてた。
「あーこいつらは、グレゴリーウルフ族の者達だ。今日から俺の眷族になった。直接にはセシリアの眷族だ。見かけがちょっと気になるか?」
確かに現状では二足歩行をしている魔物って感じがしないでもないしな。
「じゃあ、お前、今日からグレゴと名乗れ。セシリアの指揮のもと群れをしっかり統率するように。グレゴリージェネラルの称号を与える。」
「はつ。ありがたき幸せ。任務を全うします。」
そう言うと、グレゴをはじめ、群れ全体が淡い光に包まれて、更に人化が進んだ。尻尾がなくなり、グレーの髪もロングって感じになり、耳だけが頭に残った。男は男らしい体つきになり、女は女らしい体つきになった。事前に服を着せていてよかった。着てなかったら集団ストリップ状態になってた。
その変化を見ていた全員、お口があんぐり開いていた。まあ、目の前で種族の進化を見せられたらねぇ。
「じゃあ、セシリア、皆を宿舎に案内してやって、取り敢えずは男女別の方がいいのかな。その内、夫婦用の宿舎も作るからしばらくは待ってね。」
「リュウ、それでそっちの人は?」
あー言ってなかった。念話ではグレゴリーウルフの群れを連れて行くってしか言ってなかったな。
「こっちは、フーコ。このグレゴリーウルフの元のリーダーだよ。俺と勝負しなくちゃならなくなって、一度殺して復活させた。フーコだけは群れから外れたんで俺の眷族に入れた。年齢は172歳なんだけど、人化したら美人さんになった。フーコ、こっちは俺の第一夫人のマリアだ。セシリアは第五夫人な。後3人は後から紹介する。」
「お初にお目にかかります。我は主様よりフーコという名を頂いたものです。主様に頂いた命、生涯の忠誠を捧げるつもりです。奥様にも同じく生涯の忠誠を捧げます。」
「私はマリアです。リュウの第一夫人です。よろしくね。」
「まーそう言う訳で、フーコには俺達の護衛兼秘書をやって貰おうと思ってる。フーコには特殊な能力があるんで、十分に役目を果たせると思う。」
「主様は、我の能力をご存知でしたか。流石です。お役目の儀、しかと承りました。」
そう言うと、フーコの姿が淡い光に包まれて、8頭身美人さんに変化した。狼化してると俺の3倍ぐらいの大きさがあるのに、人化すると俺より少し小さいぐらいって、これはどうなっているんだろう?あれか、俺のイメージと言うか期待する姿に変化しているってことかな?マリア達もドンピシャの俺の理想の姿だしな。名前を付ける時には、注意しないととんでもないことになりそうだな。
その後、このグレゴリーウルフの集団が、半分がセシリア直属の情報収集専門の密偵集団になって行くのはずっと後の話だ。化身魔法を駆使しドッペンゲルガー顔負けの変装を使いこなすことになる。後の半分は、竜人族を中心とした騎士団とコンビを組み馬の代わりに相棒を背中に乗せて森を駆け、魔物相手には相棒と連携して戦うと言う新しい戦闘スタイルを持つ集団へと成長する。それもまた、随分と後の話である。
フーコは、俺やマリア達6人だけの共有亜空間に住み、亜空間内を自在に動けるようになった。元から持っていたユニークスキル「領域覚」の能力を使いこなし、亜空間内から俺達を見守り、時に手伝いをこなすと言う役目を担うようになった。
常に、俺達と一緒にいることになって自然と俺のハーレムの中に入ってしまったのは必然だ。フーコも自分が認める雄がいなかったから一生処女で過ごす予定だったようだが、マリア達が誘ったら、即答で俺を受け入れた。種族のなごりなのか後ろからが好きみたいだけど。
まあ、これらはずっと後の話だ。受け入れた初日は、連日の大宴会になり、俺の街がさらに賑やかになっていった。
竜人族を含めて、幼い兎族の娘達の受け入れも順調に進んでいるようだ。どうやら、俺の知らない間に、俺の神スキル神息がマリア達に協力しているらしく、マリア達も並列思考のサポートを受けているようだ。確かに、俺が助けてあげたいなぁと考えたのは事実だけど、ここまで自立しているとは、少々びっくりだ。マリア達は、俺からその能力を付加されたのだと考えているようだし、まあ、いいかってことになった。神スキル自体の付加はできないけど、こうして能力の一部は貸し出し出来るのね。って考えたら、神スキルレベルが高いので、神眷族スキルの能力経由でいろいろ出来るようになったとか。もう、俺の理解の範疇を越えてるから、全部お任せにした。ともかく、マリア達が喜んでいるなら無問題。
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