異世界ハーレム漫遊記

けんもも

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第五章 魔物の森の変革期編

帝国の噂話

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舞衣を保護して3日目、今日は王国の街を見てみたいって舞衣が言うので、舞衣の前で転移魔法を使うわけにはいかないから、迷宮都市を案内することになった。馬車を持ってくる訳にもいかないから、ゆっくり歩いて行くってことになったらしい。らしいというのは、今日は、俺はお留守番になったからだ。女の子のお買い物ってことで。

皆の前ではしょんぼりしてみせたけど、これは事前にマリアと相談済み。俺一人で帝国に潜入して、帝国ってところを自分の目でみてこようと思ったのと、できれば舞衣のことがどのように思われているのか確かめてこようと思ったので、自由行動にして貰ったのだ。

昨日の帝国に近い場所の森に転移して、森を出た。装備は、グレードをかなり落としたものをつけて、取り敢えず、冒険者っぽくみえるようにした。死んでた冒険者の身分証を持ってるけど、有名な奴じゃなければいいけどな。
周囲に街らしきものはなく生物反応もないので、そのまま高度まで飛んで俯瞰してみた。どこが帝都なのか解らないけど、雲より上空から飛行しながら飛んで超巨大な城がある街に転移してみた。神覚と神息のコンポ凄いな。どこへでも入り放題じゃん。

帝国の帝都(名前はわかんないけど)は、かなり栄えていた。兵隊の姿がたくさん見れるのは王都との違いかな。あと、貴族街って言うのがないのも違いかも。でも空から見た感じ、住み分けされてる感じだけどね。取り敢えず、俺が転移したのは商店とうか市場街みたいな場所。食堂とか飲み屋もたくさん並んでるし、プラプラ歩いてれば、なんとなく雰囲気は掴めるんじゃないかと思う。

そこそこ、いい装備をつけてる冒険者が入っている食堂に俺も入ってみた。

「最近、景気がよさそうじゃねいか、ライア」

「よう、親父久振りだな。魔の森で当ててな。ゴブリンナイト2匹倒したんで、ばっちりよ。王都に帰る商隊の護衛の依頼について帰ってこれたし、最近、つきまくりよ。」

「おっ、そうかい。じゃあ、そろそろ、出世払いの分も払えるな。」

「勘弁してくれよ、親父。まだそんなんじゃねえって。出世してたら、この店に来てねえよ。」

「何をー。てめい。今日は、たっぷり家にお金落としていけよ。、がっはっは。」

なんて会話があるぐらいだし、そこそこ人気のある店なんだろう。冒険者の話も集まっていそうだな。

「おっそう言えば蒼い刃のやつら、勇者様のお守で魔の森に向かったって言うじゃねえか。会わなかったのか?」

「あー?そんなお偉いさん達に俺が会う訳ないだろう。会っても無視されるぜ。」

「違いねー。」

「しかし、蒼い刃の奴らも災難だよな。あの勇者様、異世界から召喚されたって言う割にはパッとしねえからな。あの召喚儀式で何百人も魔術師が使い物にならなくなたっていうのになぁ。あれじゃあな。」

「おい。めったなこと言うんじゃない。巡回兵達に聞かれたら、一生牢屋から出てこれねえぞ。」

「わかってるよ。ここには、同業者しかいねえから、大丈夫だろう。」

「まあ、あんな勇者様でも召喚されただけでも儲けもんだろ。前の2回は儀式はやったけど、何にも出てこなかったんだから。なんのために犠牲になったのかわからないぜ。」

「ともかく、特殊な力が備わってるって言うんだから、成長したらその分役に立つだろうよ。真面目な娘みたいだし頑張ってもらわな。」

「でもよう、魔の森の奥に向かったんだろう?蒼い刃が一緒だって言っても、大丈夫なのかね。最近、森が荒れてるってことだから、やつらでも、苦労するんじゃねえか。」

「奴らも、大臣辺りとなんか取引したんじゃねえか。冒険者としてどうかと思うね、そう言うのは。」

「てめえが、冒険者語るとは、100年、早えーよ。」

「100年たったら、爺になって死んでるっちゅうの。」

「「「わははははー」」」

このまま伝えるのは、やばいか。先にマリアに相談して、どうするか決めよう。
俺はその店を出てまたブラブラと歩いて、昼間から酒を出してる店に入ってみた。
ちょっと柄の悪そうなのがこっちをチラッとみたけど、ちょっとだけ威圧かけたら、目を反らしたから大丈夫だろう。

カウンターに座って、ぬるいエール(ビール)を頼んで、しばらく聞き耳をたててみた。大した話は聞けなかったけど、こいつらも魔の森の討伐景気で潤ったみたいだ。俺が魔物の森の奥に家を作ったのも、見方をかえればちょっとは役にたったのかな。
ともかくこの飲み屋の話題の中心は、迷宮討伐についてだ。その話の中で、勇者についてちょっとだけ出てきた。

「ありゃ、勇者じゃなくて皇帝の隠し子じゃねえかと思うぜ。」

「なんでだよ。そんなの隠さなきゃなんねえ理由はねえだろう?」

「あの黒目黒髪だろう。なんか訳ありの子供なんじゃねえか。勇者と言ったら何百年か前に竜を倒したって言うあれだろう?」

「アリアハンの王祖が勇者で黒目黒髪だったて言うのは子供でも知ってるけどよ、伝説だろう?それ言っちゃあ、皇帝は勇者の・・・」

「馬鹿、それ以上、言っちゃいかんだろう。死にてえのか。」

って話。なんだそれ?竜ってあの竜?倒したって言うか、見逃したって言ってたような。
黒目黒髪ねー。しばらくはこの化身の魔法で俺も綾も黒髪を隠してた方がいいのか?でも、王都では何も言われなかったし、帝都だけの話なのか?

ともかくなんとなく雰囲気は解ったし、皇帝と言うのが善良な支配者って感じでもないなこれは。どっちかというと恐怖支配っぽい。帝国制なんてそんなもんか。

マリアと念話で連絡を取って、向こうもそろそろ戻るってことなんで、俺も裏路地から迷宮都市の家に飛んで、夕飯を作って待つことにした。今夜のメニューはピザとフライドポテト。後、ちょっとだけパスタ。

4人が、おしゃべりして戻ってきた。玄関で迎えると、マリアと綾とニーナは抱きついてきた。3人にキスして、お帰りと言った後、舞衣にも、おかえりーって言ったら、照れてモゴモゴしてた。

夕飯は、みんな喜んでくれた。舞衣はあんまり食べたことなかったらしい。家族の記念とかで食べたことがあるぐらいで。念のため、向こうで何年だったかを聞いたら、昭和54年からきたそうだ。そう言えば、読んでた本SFとか言ってたな。俺と同じ時期だとラノベだよなーこういう展開。

「うち、こんな風に街でお買い物したのはじめてやった。帝国ではあんまり街の人と話したことなかったし、必要なもんは言ったら届けてくれたし。いろんな人種の人がおるねんな。」

「よかったな。欲しいものとか買えたか?こっちより王都の方が華やかだけどな。」

「そやねんてな。リュウくんら凄いな。あっちこっち行ってるんやって?うらやましいわ。」

「まあ、俺達は運がよかったのかもな、帝国で勇者にされなくて。」

「ねえ、リュウ、リュウには、勇者の呪い解除できる?」

「どうだろうな。勇者の呪いって言うのが何なのか知らないし。でも、俺も綾もそんなものないしな。マリアが付けられていたような奴隷の呪いなら簡単に外せるけどね。なあ、舞衣、俺は思うんだけど、舞衣は帝国に騙されてるんじゃないか?」

「リュウくんも、そう思う?綾や、マリア達からも、同じように言われてな、自分でもようわからん。ほやけど出来る可能性があるんやったらやってもらえへんやろうか。うち、男の人とようつきおうたことないさかい、そっちの方はしたことないんやけど。あれせなあかんのやろ?綾も、マリアもニーナもみんななんの超能力も持ってなかったけど、半年もせんと、こんだけ強ようなったやろ?」

「確かに、俺がこの世界に来た時にもらった能力、スキルと呼んでるけどそれによって、俺を愛してくれて、俺を受け入れてくれた3人の能力が爆発的に上がって、俺も力が爆発的に上がっているんだけど、あくまでも俺との心の繋がりが大切だと思ってる。俺は、種馬じゃないしな。」

「かんにんな。誤解させるような言い方してしもうた。決して、リュウくんと身体だけ繋がって、能力だけ上げて貰おうといってるんやないんよ。めっちゃ恥ずかしいから、上手く言えなくて、申し訳ないけど、うちは、リュウくんのこと好きや。でも、奥さんがいはって、しかも3人も、こんなべっぴんな人ばっかりの奥さん貰ってはるリュウくんを好きになってもしょうもないと思ってた。でも、こっちの世界は一夫一妻制とかじゃなくて、これが普通にあるんやてね。しかも、リュウくん3人とも皆愛してくれて張るし、信じられると思ってる。」

「リュウ、私と綾、ニーナはリュウが受け入れるなら、大丈夫だよ。今日一緒に過ごして、一緒にやっていけると思ってる。受け入れてあげて。」

「綾と、ニーナもいいのか?」

「「うん。」」

「じゃあ、舞衣、受け入れる。初めてだろう?何か希望はあるか?」

「希望って、そんなの、よくわからへんけど、初めての時には夕日を見ながらって思ってたこともあるけど、外では恥ずかしいし・・・」

「よし、じゃあ、誰もいない場所ならいいか?今なら、ちょうど夕日に間に合うぞ。」

そう言ってマリア達に合図して、一緒に森の中の露天風呂に飛んだ。一瞬で景色が変わって目が点になってたけど、舞衣の着ている物をタッチして一瞬でアイテムボックスに収納して、洗い場のマットレスにやさしく横にしてあげた。まずは、石鹸で全身を洗ってあげながら、指技で軽く2回ほど達して上げさせて、十分に潤ったところで、夕日が丁度沈むのに合わせて、深くつないであげた。あまり痛みは感じなかったみたいだ。深くつながったまま達する快感を経験させて、一旦休憩させている間に、待ちわびていたマリア達を丁寧に泡泡にしながら1回戦目を終えた。少し状況が把握できるようになった舞衣に、まだいけそうかをきいて、2回戦目を経験させた。今度は、舞衣も一緒に楽しむ余裕ができたようだ。その後、ジャグジーに入っていた綾と、サウナの中でマリアと2回戦をして、泳ぎ疲れて抱きついてきたニーナと終わって、そのまま寝室に飛んだ。
寝室では、3人が同時に俺を攻めるのをまじかに見ていた舞衣だけど、興味津々でみていた。舞衣は、いろいろ開発してあげないといけないので、最後にじっくり攻めてあげた。達した時に奴隷解除をして上げた。

夜のお休みの挨拶と朝のおはようの挨拶を教えて、5人で眠ることにした。皆が眠った後抱き合っていたマリアが目を開けて、ありがとって言ってきたので、こっそりそのまま深くつながってしまった。舞衣がその向こうで目を覚ましていたので、舞衣にも後ろからを教えてあげた。
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