異世界ハーレム漫遊記

けんもも

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第三章 王都編

カレーと妖精

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俺達は馬に乗ってまずは一番大きな道、多分王城の方に繋がっているであろう道の方に進んでみた。通りには、城砦都市のエジンバラでお気に入りの服屋と同じように、セミオーダーの服を作ってくれるようなお店が多い。

「おーあれはキャミソールじゃないか。ベビードールもあるよ。」

マリアに促すと興味を持ってくれたみたい。ランジェリーハウスみたいなお店か?コルセットよりも、ビスチェって感じのものもあるし、下着の型も豊富。ワンピースドレスのようなものもあり、結構目移りするなぁ。マリアたちも3人でいろいろ品定めしている。
店主が寄って来たので、彼女たちをみながら雑談をしてみた。王都に来たのが初めての田舎者だけどって話をして、どこからだと言われたので、エジンバラからって言っておいた。エジンバラに住んでないけど。今日は王都観光の予定だったので、エジンバラで買った服を皆つけてるしね。3人とも美少女だから何を着ても似合うし。

「いいお店ですね。エジンバラにはこれほどのお店はないです。さっき言ったように田舎者で、王都が初めてですのでいろいろ教えてください。」

と言う感じで話をして、お店の人から王都の大体の地理を教わった。まず、今いるところが東門街区と言われるらしい。王都には東西南北の4つの門があって、武器武具関係の工房は北口の方に集まっていて、大きな商店は南口。西口付近は若干治安が良くないけど夜に遊べる場所が多いとのことだ。市場はあちこちにあって、放射状に延びる大通りには大抵市場の通りの入り口があるからとのことだ。
王城の方にもう一つ門をくぐると貴族街になり、高級な店舗が多く並ぶそうだ。入場するのにチェックがあるけど、王都の入場の時よりも簡単に行き来できるらしい。貴族の奴隷たちは、多数こっち側に買い出しに来ているので有事の際以外は、あんまり厳しくないらしい。その先の王城に一番近い門は普通の市民には縁遠い地域らしい。騎士団の兵舎や行政府などがあるらしい。貴族街への門をくぐった方が質のいいものが手に入り易いんだったら、俺だけでも入って後から皆で飛ぶのも悪くないかもなぁと思った。こっち側よりも人口密度が低くて飛びやすいだろうし。明日、報奨金を受け取ったら貴族街の方に行ってみよう。
マリア達はいろいろ選んでいるみたい。お金の心配でもしてるのか若干遠慮気味だ。一緒に選んじゃおうっと。

「こっちのキャミソールとベビードールかわいいんじゃないか?3人によく似合うと思うよ。ベビードールは、いろん種類があるなぁ。この短めのやつと、長めのやつ両方とも似合うんじゃないかぁ。下着は、このボーダーのやつかわいいなぁ。」

店員に聞かれたら恥ずかしいことを小声で言いながら、本人達が気に入った物をどんどん購入した。

「こっちのビスチェみたいなやつ、普段着の下に着けるのにいいんじゃない?」

「確かに。普段着だけじゃなくて、防具をつける際にインナーの下に着けてもいいかもしれない。」

ってことになって、3人とも数枚ずつ購入した。ニーナを仲間はずれにはしないよ。最近成長してるしね。俺は好きだし、ニーナの控えめなお胸。

「これで、夜もスリップだけじゃなくて、バリエーションが増えたね。楽しみ。」

って腕を絡ませてるマリアに言ったら、

「今夜はどれにしようかなって。」

どれでもOKです。

さっきお店で聞いた話をマリア達に伝えて、武器防具については明日以降馬車を作ってから北門の方に行って探すことにした。今日は、近くの市場を探して食材とかをみてみることにした。市場はすぐに見つかった、そしてこの香りはスパイス屋だ、間違いない。マリア達を引き連れて香りのする方に行くとありました。あった、チリペッパーみたいなやつ。

「ここに、唐辛子はあります?」

「唐辛子?それはどんなやつだい。聞いたことないけど、珍しい香辛料かね。南門の方に行ったらあるかもしれないよ。」

唐辛子は知らないと言われた。でも神眼でみると「レッドチリの実」と出ていた。ちょっとだけ味を見せてもらったら、唐辛子に似てる。取り敢えずこれを買えるだけ買って、カルダモンに似た香りのやつ、あとシナモンのようなグローブのような香りのするスパイスと、ターメリックとクミンはエジンバラでたくさん買っていたけどここでも買っておいた。綾は俺がスパイスをいろいろ買うのを見て、

「もしかして、あれ作れるの?」

「多分、作れると思うよ。」

って言ったら、瞳を輝かせた。OK今夜は頑張っちゃうよ。

後の買い物はパスして、かなり早いけど宿に戻って、明日までの宿泊の延泊をお願いして、今日は皆ちょっと調子悪いから早めに休むからって言って部屋の鍵をもらって部屋に入ってすぐに迷宮都市の家に転移した。

時間が早いので3人は自由にしていいよって言ったんだけど、俺がカレーを作ると言ったら一緒に手伝うって言ってくれたので、全員で協力して作ることにした。
俺がスパイスの調合、マリアが肉やじゃがいもニンジンの煮込み、綾にはコルを炊いて貰って、ニーナにはナンの生地作りをそれぞれ俺が指導しながらやった。
何といっても俺の現在の料理スキルLV4なんだよね。先日メイドさんから貰ったやつで一気に上がった。なので今の俺は料理の達人レベルだと思う。きっとスパイスの調合もうまくいくはず。とろみのだし具合も小麦粉でうまくできると思う。自分を叱咤激励しながらやったら、うまくいった。
スパイスの調合割合もちゃんと確認できたので、10回分ぐらいを先に調合して皆に渡した。とろみの付け方も教えたし、これで皆カレー作りは大丈夫だと思う。外の石窯を使って、モッツャレラチーズが出来るようになれば、ピザが出来るんだけどなぁって思いながら、ナンを焼き上げた。
コルが炊きあがったところで、カレーライスを食卓に並べた。マリアとニーナは色合いからちょっとって感じだけど、俺と綾はワクワク。

「「「「いただきます。」」」」

「からーい。けどおいしいー。」

「リュウ、これはリュウの国の料理?」

「そうそう、定番料理だな。辛みとか香りとか注文があれば言ってね。その辺りはさっきのスパイスを調整してこの家オリジナルを作れるから。」

「お兄ちゃん、私はこのカレー好き。この味おいしい。日本で食べてたのよりおいしいよ。」

「ありがと、綾。こうやってナンにつけて食べるとまたおいしいよ。口に辛みが残るようなら、水かミルクを飲むといいよ。」

「ほんとだ、リュウ。このナンと食べるとナンのかすかな甘みでいい辛み具合になる。私もこの料理好き。覚えるね。」

「ニーナも好き。」

「おっ、そうか、ニーナも好きか。しかし、このカレーにハンバーグを入れるとさらに上手くなるんだぞー。今度ハンバーグを作る時に多めに作って保存しとこうな。」

「そうだね、お兄ちゃん。ナンとか、コルとかも多めに作って保存しとくね。カレーも一晩おいてから、アイテムボックスに保存しとくね。」

「さすが、綾。レトルトカレーだな。いつでも食べられるじゃん。」

「レトルトカレーって言ったら、こうやってコルにカレーをかけたまま保存しといたらどこでも食べれるんじゃない?」

「夢が広がるなぁ。終わったら、もう一度大量に作っておこうか?」

「リュウ、今度は私が作ってみる。リュウは監督ね。」

「ニーナも作るぅ。」

「よし、じゃあ今日はカレー作りをしよう。明日王都でお店を回って、カレーにいいお皿を多めに買っておこうか。」

今夜の夕食は予想外のメニューでいつも以上に盛り上がった。

湯船に浸かりながら明日やりたいことを話し合った。

「明日王都の貴族街の方に行ったら、石鹸を探してみようか?」

「今の石鹸で十分だよ。石鹸は高級品だし。」

と言っていたけど、俺としては3人の髪をしっかり洗っても問題のない、より質のいいものを求めてるからね。まあこれは3人に言うことじゃないけど。

今夜はベビードール3人娘、いや3人の妖精を美味しく頂きました。本人たちも気に入ったみたい。よかった。
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