異世界ハーレム漫遊記

けんもも

文字の大きさ
上 下
4 / 107
第一章 異世界遭遇編

初野宿

しおりを挟む
夕飯のお肉をゲットしたことだし今夜の野宿の場所を決めるかな。
街道から少し外れたところに大きな岩場があるから、そっちがいいかな。
岩の後ろ側は少し広場になってるし、そこに荷台を置いたら寝床は確保できるかな。
日本だとキャンプの設置場所は水辺の近くってことになるんだろうけど、今は水魔法が使えるからね。

アイテムボックスから荷台を出して、野宿に使えそうなものもいろいろ出してみる。
食材もいろいろ持ってたみたいだな。寝床のテントみたいなやつも、かなり質のいいものを使ってたようだな。おそらく奴隷商人が使ってたやつだな。
日のあるうちにちょっと天日干ししておこう。


食材のダチョウもどきはマリアに渡した。
ダチョウの血抜きは俺が水魔法でやった。マリアが水魔法でそんなことやっている人始めて見たって言ってたけど、俺もできるとは思ってなかったけどマリアが血抜きの話をしたときに、俺の頭の中にピピット閃いた感じでやったらできたから、無問題。
マリアが詠唱は?とか言ってたけど、詠唱って何って心の中で思ったら突然頭の中に閃いたけど今さら唱えても変だから、俺のスキルだからって答えておいた。
マリアは一瞬びっくりした感じで

「もしかして無詠唱で魔法を使えるなんて、大魔導師様?」

笑ってごまかしておいた。

取り敢えずまず、竈だろうって思って、土魔法と練金スキルをつかって簡単なものを作ってみた。これも頭にイメージした時に、スキル発動できる感覚がピピッときたんだよね。
本当はシステムキッチンとはいかないまでも、アパートキッチン程度のものをイメージしながらつくってみたけど細かい部分になるとなんかうまくいかない感じ。
おそらく、土魔法のレベルか、練金のスキルレベルが不足しているんだろうなぁって思う。
ともかく、簡易キッチンができたところで薪材をくべて火魔法で火を付けた後、他の食材とか、調味料とかを渡してマリアに料理を始めてもらった。
水は大きなたらい一杯分渡してるから多分足りると思う。マリアも何も言ってなかったし。

さて、マリアに料理を任せた後、俺は次の作業をはじめた。
そう、お風呂作り。
湯船は、周りに丁度いい感じの岩があったから岩風呂と洗い場みたいな所を一枚岩をくり抜く感じでセットにして作ってみた。
勿論大きさは、二人入っても十分な広さ。
この大きさにしたのには深い意味はないよ。大きなお風呂が好きなだけで。

最後に荷台のリフォーム。
折角鉄格子の檻になっているんだからこれを生かした方がいいかな。
岩を使って、土魔法と使って鉄格子をうまく使って作ることにした。
荷馬車で曳いていくこともないし、荷馬車の枠自体は不要なので鉄格子の枠の部分だけ取り出して加工することにした。鉄筋コンクリ作りだなぁ。
広さは4畳ほどだけど窓も鉄格子入りだし、入口も内から鍵が掛けられるようにして外からみたら岩壁みたいに見えるし。
床は大理石風の床だと味気ないからダッシュで近くの木を何本か伐採して水魔法で水分を飛ばした後に、床材を練金してみた。
その上に奴隷商人のテントの床材が緋色のカーペットみたいに上等な物だったので、テントを分解して床材だけを敷いた上に、天日干しして火魔法と風魔法を使ってこころもち虫退治をして寝床を敷いた。
カンテラみたいなものがあったから、それを天井から下げれるようにしてリフォーム終了。
念のためこの状態でアイテムボックスに入るか確認して、取り出して同じ状態になっているかも確認した。
ただ、今夜はこの世界はじめての夜だし、どんな危険が待っているか全く不確定なんで、大きな岩の中を、このベッドルーム(ベッドはないけど)の大きさ分くり抜いてその中に置くようにした。これで、入口を閉じたら外からみたら全く解らないだろうしセキュリティはバッチリ。交代で不寝番とかまじありえないしね。

後は、トイレだな。
簡単に土魔法でくり抜いてもいいけど折角だし簡易トイレも作っちゃおうかな。
夕飯はもうちょっとかかるみたいだし。と言っても土魔法で穴を掘ってその上にイベントなんかでみかける簡易トイレを置くだけだけどね。
マリアがいるしきっと必要だよね。トイレのおしりふきはないから、悪党たちの衣類のうちおしりが拭けそうなやつを適度に切って使うことにした。
アイテムボックスの中にトイレットペーパーみたいなものはないから、こっちの世界ではどうやるのかわからないけどね。

おー、なんかいい匂いがしてきたなぁ。
竈の所にもどってみると、ちょうど出来上がったみたい。

おっと、テーブルとイスがなかった。
いい感じの岩があったから、サクッとテーブルとイスを練金してみた。
大理石のテーブルみたい。席は隣合わせに作ったけどね。
深い意味はないけど。

さて、マリアが食事を並べてくれるけど、なぜ一人分?

「材料が少なかった?もっとあるけど」

「いえ、私は、リュウ様がお済みになられた後、残った分を頂かせていただきます。
リュウ様、どうぞお召し上がり下さい。」

「ダメダメ。ハマダ家の家訓その一。食事は家族全員で一緒に食べること。
ハマダ家では、奴隷っていなかったから、マリアが奴隷という身分でもハマダ家の家族だからね。だから食事は一緒に食べること。」

「わかりました。では、一緒に頂きます。」

「よし、じゃあ、いただきます?」

「?」

「これは、食材と作ってくれた人への感謝の気持ちを表わしているんだよ。
食事の前にこうやって手を合わせて、いただきます。」

「えっと、それも家訓なのでしょうか?」

「うーん、これは俺が住んでいた所の習慣みたいなものかな。
だから、マリアには強制しないよ。」

「いただきます。」

マリアが、俺の隣に座って、小さな声でそう言って俺の方をみた。
少し照れてるような感じも、マジ女神だなぁ。

さて、この世界初めての食事はポトフのようなスープとパン。
味は、うーん日本のポトフとは違って、さっぱりしてる感じだけどまずまず。
お肉は、鶏肉よりもジューシーな感じ。
ダチョウもどきもなかなかやるなぁ。

「マリア、すごくおいしいよ。マリアは料理上手なんだなぁ。」

そういうと、マリアはやっと、ホッとしたような顔で食事を始めた。気を使わせちゃったかぁ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ ★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位! ★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント) 「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」 『醜い豚』  『最低のゴミクズ』 『無能の恥晒し』  18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。  優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。  魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。    ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。  プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。  そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。  ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。 「主人公は俺なのに……」 「うん。キミが主人公だ」 「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」 「理不尽すぎません?」  原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~

三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】 人間を洗脳し、意のままに操るスキル。 非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。 「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」 禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。 商人を操って富を得たり、 領主を操って権力を手にしたり、 貴族の女を操って、次々子を産ませたり。 リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』 王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。 邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!

異世界で買った奴隷がやっぱ強すぎるので説明求む!

夜間救急事務受付
ファンタジー
「異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!」の続編です! 前編を引き継ぐストーリーとなっておりますので、初めての方は、前編から読む事を推奨します。

処理中です...