異世界ハーレム漫遊記

けんもも

文字の大きさ
上 下
2 / 107
第一章 異世界遭遇編

兎美少女登場

しおりを挟む
荷台の奥の方に、何かある。
えっ、人?
あの耳はウサギ?

鑑定してみた。

名前 マリア・キャロット
種族 兎族 LV.2
年齢 16
職業 奴隷
クラス H
HP 32
MP 100
筋力値 10
体力値 50
魔力値 100
精神値 15
敏捷値 60
幸運値 30
ユニークスキル 祝福
スキル 回復魔法(LV.2)、水魔法(LV.1)、聖魔法(LV.2)、料理(LV.2)、裁縫(LV.1)、アルスラン語(LV.2)、兎語(LV.2)
     

まだ息はあるようだ。
馬車が倒れた時に気を失ったのかな。
うーん、この「祝福」ってスキルはなんだろう?
おっ、情報がでてきた。神眼の機能何だろうか。

祝福:能力値、スキルを他者に分け与えることのできる能力。
   能力値は、LV基準値以上を分け与えることはできない。

解るような、解らないようなスキルだけど、欲しいかも・・・

「スキル及び能力値獲得可能です。獲得しますか?」

「取り敢えず、祝福だけYES!」

「必要スキル条件が揃いました。スキルの統合をしますか?」

スキルの統合?
何だ?
感じからすると、俺のスキル「貪食」と今とった「祝福」の統合だろうな。

「OK!」

「スキルの統合を行います。」
「スキルの統合が完了しました。」
「神スキル 「神授受」 を取得しました。」
「神スキルが規定数に達したので、神スキルのLVが更新されました。」

つっこみどころ満載だなぁ。
えっと、「神授受」ってなんだ。

神授受:能力値、スキルを授受可能。
     LV制限、スキルLV制限なしに、任意の値で授受できる。
     
まてまて、これってまずのか?今まで、死んだ人とか、魔物だっだから
無問題だったけど、この娘(?)って、まだ生きてるんだった・・・・

どうしよう。うーん、このまま、バックレるか?
でも、ほっとけないか。

うつ伏せにたおれてた兎耳の娘を抱き起してみた。
凄い。超美人、いや美少女。
さっき神眼で見たときに女の子とはわかっていたけど、ここまでとは。

銀色の流れるような髪の毛は、サラサラで、目を閉じててもそのかわいさは一目了然。
今まで見たアイドルと比べても遜色がないどころか、こっちの方が断然かわいい。
すっとした鼻も、薄紅色の唇も、まさにジャストミート!
お胸は、大きからず、小さからずだけど、全体のバランスから言ったら、この大きさがベストって感じ・・・
もちろん、生では見てないけど、着ている服が、ちょっと薄手の貫頭着みたいな感じで、裾がまくれて太ももあたりまで見えてるし。
これは不可抗力だよ、うん。


あっ、目を覚ました。

「*******」

何、あっ、兎語か?
ちょっとだけ、もらうけど、許してね。

「ここは?あなたは誰?」

「兎語、少しだけ。アルスラン語、お願い。」

その言葉を聞いて、マリアの意識がしっかりしたみたい。
俺に抱きかかえられているのを認識したのか顔が、ポッと赤くなって。

「あの、大丈夫です。どうもありがとうございました。
私、悪い人たちに攫われて、馬車に乗せられてどこかに連れていかれたんですけど、途中で馬車が急に倒れて・・・」

「俺も、さっき通りがかったところなんだけど(この世界に来たのが、ついさっきなんだけどね…)馬車の周りにいた人たちは、皆、狼の群れに襲われて死んだよ。
俺が、その狼の群れを始末して馬車に鍵がかかった檻があったから、鍵を開けて入ってきたところだよ。」

そう言いながら、抱きかかえていたマリアを床の上にそっと座らせてあげた。

「えっ、そうしたら、私を連れていた人たちは皆死んだんでしょうか?
そうですか、そしたら、私の命ももって一日です。
捕まった時に隷属の魔法をかけられたので主人が亡くなって、一日以内に隷属の魔法を解除しなければ呪いで死んでしまうんです。
隷属の解除には、隷属の魔法を使える人がだし、第一、奴隷の私だけで行っても、受け付けてもらえないし、解除するのに必要な高額費用がないし。」

マリアの悲しみに満ちた声でつぶやいた。
しばらく目を閉じて、何かを深く考えていたけど決意のこもった瞳を向けて、

「助けて頂いて、本当にありがとうございました。
お礼をしたくても何もできませんが、せめて私の全てを受け取って下さい。
私は、兎属の巫女をしていました。
私だけの特殊な力なんですが、私は、他人に自分のスキルを与えることができるんです。私の命は残り少ないですが今、私が持っている全てのスキルをあなたに差し上げます。
少し時間がかかるので、私の手を握っていて下さい。」

そう言って、俺が説明する前に、目を閉じて瞑想状態に入った。

マリアの表情を見ると、瞑想状態だというのにかなり苦しそうな表情を浮かべている。
きっといつものようにすんなり譲渡ができなくて、焦っているんだろうなぁ。
ここで打ち明けてあげるのがいいのかもしれないけど、祝福のスキルがすでに複合されてなくなっているから、返すことができないし。
マリアの気持ちを考えるとまずは受け取ってあげた方が、いいのかもしれない・・・・

俺にとって、一番都合のいい結果をもたらすために俺は、自分のスキルを使って、マリアのスキルを取得した。


名前 マリア・キャロット
種族 兎族 LV.2(50/400)
年齢 16
性別 女
職業 奴隷(呪い)
クラス H
生命値 32/50
魔力値 100/100
筋力値 10
体力値 50
魔力値 100
精神値 15
敏捷値 60
幸運値 30
スキル アルスラン語(LV.2(2/30))、兎語(LV.2(17/30))

表示が変わってる。これが神眼のレベルアップの効果なのか?
ともかく、いろいろ考えないといけないことが多すぎるけどまずは、マリアのことだな。呪い状態になってるな。

「申し訳ありません。私の精進が不足していたため、譲渡に手間取ってしまいました。
でも、無事にスキルが抜けていきました。
いつもは、少しだけ残す感じで行っていたのですが、今回は全てのスキルを譲渡しました。あと、もしよろしければ・・・
あっ、あの、お名前を伺っていなかったですよね。私も自分のこと名乗っていませんでした。申し訳ありません。気が動転して・・・」

そう言って、マリアは頭を下げた。

俺は、握っていたマリアの手を離し、マリアの正面の床に胡坐をかきながら

「俺の名前は、濱田龍。いや、リュウ・ハマダだ。
ここから、ずっと遠いところからきて、ここには、たまたま通りががったところで、狼の群れに襲われていた場面に出くわした感じだ。」

マリアは、頭をあげて、目の前に俺が座っているのをみて、ちょっとだけドギマギする感じで、

「助けて頂いてありがとうございました。
私は、マリア・キャロットといいます。
キャロット兎族の族長の娘で巫女をしていました。」

「そうか、じゃあ、まず、大事なことをいくつか確認しながら聞くから知っているなら、正直に答えて欲しい。
まず、マリアは、悪い人に攫われて、そのまま強制的に奴隷されたってことで間違いない?」

「はい。私は、神殿に籠って一年に一度行う、禊の儀式に入っていたのですが突然、悪い人たちが入ってきて、そのまま隷属の魔法にかけられました。
馬車に乗せられるときに、村の中を通りましたが、村の人たちは誰もいませんでした。
私が捕まった時に、村の皆は全員殺されたと思います。
私たち兎族は、聴覚が優れているので、もし生き残っている人がいたら私たちにしか聞こえない声で状況を伝えてくれたと思います。
村からここまで何日も野宿してきましたが、一度も連絡はありません。」

「OK。じゃあ、次に、隷属の魔法は、解除できればマリアの呪いが発動することはない?」

「はい。でも、隷属の魔法は、使える人は少なくて、使える人はほとんど奴隷商人になっていると思います。
この魔法だけで生きていくのに、奴隷商人になるのが一番ですから。
私の場合、口減らしで売られた奴隷でないので対価が決まっていませんけど、それでも、亜人としての一般的な価格から言っても私一人が今日中に稼げる価格ではないです。」

「あっ、そう言うことじゃなくて、今、この場で解除するとして何か不都合なこととか、制限とかがあるのかってことを聞きたいんだけど。」

「いえ、隷属魔法が使える人がいれば、解除は簡単ですし、呪いも発動しません。」

「そうか、じゃあ、解除」

「えっ?」

「あっ、隷属魔法で解除したよ。ステイタス確認してみて」

「えっと、隷属魔法を使えるんですか?ステイタス確認って何ですか?
えっ、えっ、リュウ様は、奴隷商人の方ですか?」

えっ、まずかったか。ステイタス確認って誰でもできるんじゃないんだ。
自分のステイタス見れるのも神眼の力?
ぐあー、まずい。どうする、どうする、ごまかすか・・・

俺が内心焦っているうちに、マリアの方が先に切り出してきた。

「もしかして、「自己確認」スキルのことですか?
自己確認スキルとアイテムボックススキルは、神殿の大司祭様が付与することができるときいたことがありますけど、ともに付与を受けるための費用が高額で貴族の方とか、冒険者の方でもかなりランクが上位の方でないとその費用を払えないと聞いたことがあります。リュウ様は、自己確認スキルをお持ちなんですか?もしかして、どこかの貴族様でしょうか?」

おっ、自己確認スキルっていうのがあるのか。
アイテムボックスも誰でも持っているスキルではないんだな。なるほど。

「まあ、そんな感じ。でも、貴族でもなければ、奴隷商人でもないよ。
ともかく、今、マリアは、奴隷じゃなくなってると思う。
もう何も心配いらないよ。本当は、さっき、マリアがスキル譲渡を始める前にきちんと話せばよかったんだけどごめんね、俺の方も、いろんなことがあって、ちょっと気が動転してた。
マリアみたいに超美人に手をつないでもらって、舞い上がってしまったし。」

「えっ、私が、超美人・・・」

そう呟いて、さらに頬を赤くして俯くマリアをみて俺の心臓は、さらにビートアップ。

「まあ、そんな訳だから、さっき譲渡されたスキルだけど」
そう言いかけた俺に対して

「いえ、狼の群れから命を助けて頂き、さらに隷属の呪いからも救って頂いたのですから、スキルはリュウ様がお持ちください。
そしてもしリュウ様させよろしければ、私をリュウ様の奴隷に設定して下さい。
私の全てをリュウ様に差し上げたいのです。」

おー、全てって、本当に全て。身も心もってやつ。
こんな超美少女にそんなこと言ってもらえるなんてこの世界に転生してきてよかったなー。
いやいや、待て待て、そんな簡単に決めていいのか。
何か罠があるかもしれないし、第一、俺自身、ついさっきこの世界に来たばかりで、それこそ、右も左も、俺自身の能力のことですら解ってないんだぞ。
ここで、さらに不確定要素である奴隷なんで連れていいのか?
うーん、悩む。実にけしからん悩みだけど悩む。
そんなことを思案していた俺の顔に何か出ていたのも。
マリアが、かなり落ち込んだ声で

「そうですよね、わたしみたいな亜人の奴隷なんて、価値はないですよね。
魔物盗伐ができるようなチカラを持っていたらよかったんでそうけど。私は生まれてからずっと巫女をしていたので攻撃力を鍛える時間がなかったので、全く役立たずなんです。私を手に入れてもリュウ様のお荷物ですよね。」

「いやいや、そんなことないよ。マリア見たいな娘なら、俺は大歓迎。
だけど、奴隷じゃなくても一緒にいれないかなぁと思ってるんだけど。」

内心ではマリアと縁を切るなんてとんでもないし、できればこのまま一緒にいて欲しいし、むしろいろいろ教えて欲しいしとか葛藤をしながら、取り敢えず日本人的発想で妥協案的意見を言ってみた。

「いえ。リュウ様もご存じの通り、亜人が一人で生きていくには、亜人排他が少ないこのアルスラン王国においても困難です。
帝国だとなおさらですし自由都市同盟であってもよほどの能力が、コネがないと働くことができません。
ほとんどが、奴隷になってしまいます。私の住んでいた村が全滅した以上村に戻ることはできませんし、私自身冒険者や商人になって働くことはできません。
結局誰かの奴隷になるか、野たれ死ぬかしか道はないと思います。
リュウ様にお仕えすることができたなら、お料理とかお裁縫とかでしかお仕えできませんけど、それでもお仕えして御恩をお返ししたいんです。
それにリュウ様の様な素敵な方と離れたくないですし・・・」

最後の言葉は、ゴニョゴニョ言ってたので聞き取れなかったけど、
マリアちゃん、まじ女神。本当にいい娘なんだなぁ。
なんか、俺様都合に流されてる感じだけど、ここは、自分の心に素直になろう。

「わかった。マリア。俺はマリアを奴隷にする。ずっと一緒にいてくれ。」

「はい。ありがとうございます、ご主人様。」

「いやいや、ご主人様はパスで。リュウでいいよ。俺もマリアのこと呼び捨てにしてるし。」

「いえ。それは、いけません。ご主人様は、ご主人様ですから。
ご主人様のお名前をお呼びするなど、奴隷としてありえません。」

とか、少しプンスカしながら言ってきたマリアだったけど取り敢えず、リュウ様っていうことでなんとか納得してもらって無事マリアの隷属も完了した。
ついでにスキルもいくつか戻しておいた。どうも生活系のスキルって、本来は譲渡できないものだった感じだしね。俺のスキル、マジ神すぎ。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。

狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。 街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。 彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)

性奴隷を飼ったのに

お小遣い月3万
ファンタジー
10年前に俺は日本から異世界に転移して来た。 異世界に転移して来たばかりの頃、辿り着いた冒険者ギルドで勇者認定されて、魔王を討伐したら家族の元に帰れるのかな、っと思って必死になって魔王を討伐したけど、日本には帰れなかった。 異世界に来てから10年の月日が流れてしまった。俺は魔王討伐の報酬として特別公爵になっていた。ちなみに領地も貰っている。 自分の領地では奴隷は禁止していた。 奴隷を売買している商人がいるというタレコミがあって、俺は出向いた。 そして1人の奴隷少女と出会った。 彼女は、お風呂にも入れられていなくて、道路に落ちている軍手のように汚かった。 彼女は幼いエルフだった。 それに魔力が使えないように処理されていた。 そんな彼女を故郷に帰すためにエルフの村へ連れて行った。 でもエルフの村は魔力が使えない少女を引き取ってくれなかった。それどころか魔力が無いエルフは処分する掟になっているらしい。 俺の所有物であるなら彼女は処分しない、と村長が言うから俺はエルフの女の子を飼うことになった。 孤児になった魔力も無いエルフの女の子。年齢は14歳。 エルフの女の子を見捨てるなんて出来なかった。だから、この世界で彼女が生きていけるように育成することに決めた。 ※エルフの少女以外にもヒロインは登場する予定でございます。 ※帰る場所を無くした女の子が、美しくて強い女性に成長する物語です。

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

男女比の狂った世界で愛を振りまく

キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。 その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。 直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。 生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。 デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。 本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。 ※カクヨムにも掲載中の作品です。

分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活

SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。 クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。 これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。

序盤でボコられるクズ悪役貴族に転生した俺、死にたくなくて強くなったら主人公にキレられました。 え? お前も転生者だったの? そんなの知らんし

水間ノボル🐳
ファンタジー
↑「お気に入りに追加」を押してくださいっ!↑ ★2024/2/25〜3/3 男性向けホットランキング1位! ★2024/2/25 ファンタジージャンル1位!(24hポイント) 「主人公が俺を殺そうとしてくるがもう遅い。なぜか最強キャラにされていた~」 『醜い豚』  『最低のゴミクズ』 『無能の恥晒し』  18禁ゲーム「ドミナント・タクティクス」のクズ悪役貴族、アルフォンス・フォン・ヴァリエに転生した俺。  優れた魔術師の血統でありながら、アルフォンスは豚のようにデブっており、性格は傲慢かつ怠惰。しかも女の子を痛ぶるのが性癖のゴミクズ。  魔術の鍛錬はまったくしてないから、戦闘でもクソ雑魚であった。    ゲーム序盤で主人公にボコられて、悪事を暴かれて断罪される、ざまぁ対象であった。  プレイヤーをスカッとさせるためだけの存在。  そんな破滅の運命を回避するため、俺はレベルを上げまくって強くなる。  ついでに痩せて、女の子にも優しくなったら……なぜか主人公がキレ始めて。 「主人公は俺なのに……」 「うん。キミが主人公だ」 「お前のせいで原作が壊れた。絶対に許さない。お前を殺す」 「理不尽すぎません?」  原作原理主義の主人公が、俺を殺そうとしてきたのだが。 ※ カクヨム様にて、異世界ファンタジージャンル表紙入り。5000スター、10000フォロワーを達成!

俺のスキル『性行為』がセクハラ扱いで追放されたけど、実は最強の魔王対策でした

宮富タマジ
ファンタジー
アレンのスキルはたった一つ、『性行為』。職業は『愛の剣士』で、勇者パーティの中で唯一の男性だった。 聖都ラヴィリス王国から新たな魔王討伐任務を受けたパーティは、女勇者イリスを中心に数々の魔物を倒してきたが、突如アレンのスキル名が原因で不穏な空気が漂い始める。 「アレン、あなたのスキル『性行為』について、少し話したいことがあるの」 イリスが深刻な顔で切り出した。イリスはラベンダー色の髪を少し掻き上げ、他の女性メンバーに視線を向ける。彼女たちは皆、少なからず戸惑った表情を浮かべていた。 「……どうしたんだ、イリス?」 アレンのスキル『性行為』は、女性の愛の力を取り込み、戦闘中の力として変えることができるものだった。 だがその名の通り、スキル発動には女性の『愛』、それもかなりの性的な刺激が必要で、アレンのスキルをフルに発揮するためには、女性たちとの特別な愛の共有が必要だった。 そんなアレンが周りから違和感を抱かれることは、本人も薄々感じてはいた。 「あなたのスキル、なんだか、少し不快感を覚えるようになってきたのよ」 女勇者イリスが口にした言葉に、アレンの眉がぴくりと動く。

ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~

三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】 人間を洗脳し、意のままに操るスキル。 非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。 「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」 禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。 商人を操って富を得たり、 領主を操って権力を手にしたり、 貴族の女を操って、次々子を産ませたり。 リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』 王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。 邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!

処理中です...