愛弟日記4

4-225 家族

4-225  家族

愛弟は俺たちの部屋で本箱から一冊のマンガを取り出した。

愛弟:   兄さん、このマンガおもしろいね　笑顔

ボク、好き。

俺:   第2巻だな

愛弟:   うん、ここのところ、

コレは男同士の友情だよね

ボク、この世界好き❤️

星空も素敵なの

愛弟はそのマンガを両手で開いて俺に見せた

愛弟ちゃんの表情はしあわせそうだった

愛弟:   不思議だよね、白い用紙に１色のマンガなのに夜空がキレイに見えるんだから

俺:   漫画家の腕がすごいんだよ

俺前に作業所で絵を描いてたけど、こんなマンガは到底むりだ

文学よりマンガ、

『鳥獣戯画』もマンガのような……

よくわからんけど

マンガの世界はうつくしいよ

俺、日本の手塚治虫より子供の頃みたアメリカのアニメ『トムとジェリー』の原作者を尊敬してんだ

愛弟:  ふうん

俺は無性に愛弟の頭を撫でたくなった

撫でていいだろ？ション……

愛弟ちゃんはにっこりと微笑み、うなづいた

にいちゃん❤️

マンガでしあわせな旅ができるションたんが愛しいよ

愛弟:   兄さんこそボクも愛しい❤️

俺の手は頭から耳たぶそして首へ肩へと流れた

彼は俺の顔を見てしあわせそうに笑った

俺:   でも続きが出るのがハラハラする

ほら、俺の生活費はとぼしいから、おまえと違って

愛弟:   兄さん、続刊はボクが買うよ

ボクのお金は兄さんのお金だから　笑顔☺️

俺:   ション、ごめんな、俺が稼げなくて💦

愛弟:   ううん、兄さんはメンタルさんだからしょうがないよ

僕たち家族なんだから、

当然じゃん　大丈夫👌　そう言いウインクする愛弟ちゃん

笑顔の愛弟を見て俺は抱きしめたくなった

俺:   ション……おまえ、ほんと可愛いやつだな

愛弟:    エヘヘ……にこにこ笑顔

兄さん、抱いて❤️

愛弟ちゃんは両腕を広げてきた

俺は彼を抱きしめた

愛弟ちゃんも片手を俺の頭の後ろに回して

俺たちのカラダはピッタンコになった

ふたり:   見つめ合う　笑顔

キス💋