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わたし、魔法少女になったわけじゃなかったんですか(まあわたしはどっちでもいいですけど)
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「ごちそうさまでした」
わたしは晩ごはんを食べ終わり、両手を合わせて食後の挨拶を口にする。
ふぅ、美味しかった。お腹いっぱい。
「いただきます」と「ごちそうさま」は、どんなときでも何かを食べるときには必ずするよう母から厳しく教えこまれた。
この挨拶をしなかったときは、ごはん抜きじゃすまなかった。
だからひとりになってもこの習慣を忘れることなく、食事のときには自然に体が動いて言葉がでてくる。
それくらい、わたしのからだに刷り込まれ、こころの一部になっていた。
逃れらないくらいに。
ああ、でもいまはひとりじゃなかったんだっけ。
「お粗末様、と応えたいところだけどボクは何もしてないからそれは筋違いだね。それにしても随分綺麗な食事の仕方だったね。よっぽど厳しく躾らたのがよく伺えるよ。だけどボクとしてもう少しゆっくりと、良く噛んで食べた方が消化にはいいと思うよ。その方が満腹感も得られるしね」
この褒めてるんだか小言なんだかはっきしないことを平気で言う緑の目が、いまは一緒にいるんだった。
それもわたしの真正面に。
「お腹がすいてたんだからしょうがないじゃない。それに早飯早風呂芸のうち、だよ」
「確かにキミは入浴も早かったね。カラスの行水とはまさにあのことだとボクは痛感したね。でもその言葉はキミみたいな子が使う言葉ではないと思うよ。何よりそんなに急いでどうするの?」
それはまるで、どうしてそんなに死に急いでいるの、と訊かれているみだいだった。
どうせ死ぬことは決まってるのに、と。
それなのに、なんでわざわざ早足で死に向かっているのか、と。
突き放すように、冷たく責められているようで。
でも本当は優しく言い聞かせているような、そんな不思議な言葉だった。
もっと自分の人生を大事にしなさいとでも言うような。
だけどその言葉に、悲しさとやりきれなさを感じたのはどうしてだろう。
この緑の目が、そんなこと思うわけないのに。
それにそんなことを真っ向から訊かれても、わたしには答えなんて持ってない。
頑張って理由をひねり出しても、せいぜいがガス代とか時間の節約くらい思いつかない。
そしてそれを答えにするのは、何だか間違ってる気がした。
「別にどうでもいいじゃないそんなこと、ただの習慣だよ。というわけで、わたしはいつもの習慣どおり、このままお布団に入っておやすみします」
だから、そうしてわたしが答えをはぐらかしたとき、一瞬だけどこのなんにも揺らぐことがないと思ってた緑色に、とても哀しい色が浮かんで見えた。
でもそれは瞬きのうちに消えてしまい、次に見直したときにはいつどおりの、なんにも変わるとのない緑の目がそこにあった。
「ちょっと待って。キミの睡眠を止める気はないし、十分な睡眠時間を確保は寧ろ積極的に推奨するところだけど、その前にまだやることが残っているよ」
そのセリフはさっきも聞いた気がするけど、まだ何かあったっけ?
ご飯は食べたし。
お風呂は入ったし。
家に帰ってきたし。
あの子は元に戻したし。
世界も元に戻ったし。
あいつらは全部殺したし。
そしてわたしは、魔法少女になったんだし。
もうこれ以上、やることなんてないと思うけど。
「なぁに? わたしがやることって?」
わたしは血糖値が上がってきたせいで、眠気でぼんやりしてきた頭で訊き返す。
「ボクからキミへの説明と、キミからボクへの質問だよ」
ああ、そういえばそんなのあったっけ。
「それって、いまじゃないとダメ?」
わたしはいつでもいいんだけど。
というか、あとにしてくれると嬉しいんだけど。
「うん。今、キミに話しておきたいんだ」
それはこの緑の目らしくない、短くはっきりした、そして強い意志のこもった言い方だった。
この緑の目の意志を、わたしはこのとき初めて感じた。
このときまで、この緑の目にそんなものがあると思っていなかった。
だけどのわたしはいま。
「いまものすごく眠いから、明日でもいい? わたしが訊きたいことはいまじゃくてもいいからさ」
「キミの今日一日の働きを鑑みれば、このままゆっくり寝かせてあげたいと本当に思うよ。だけどそこを曲げてでも、どうしても今、キミに、聞いて欲しいんだ」
本当にらしくない。
こんなに自分の意志を通そうとするなんて。
わたしに、伝えようとするなんて。
「それにボクはあとでちゃんと説明すると言ったし、キミはちゃんと聞くって言ったじゃないか」
それは、たしかにそう言ったけど。
この緑の目が、そんなすがるような言い方するなんて。
本当に、らしくなかった。
「それそうだったけど、そのあとではいまじゃないってことでいいよね?」
「駄目」
ひと言で却下された。
その押し付けるような言い方に気を悪くしたわけじゃないけど、わたしはつい意地の悪いことを言ってしまう。
「それはあんたの都合でしょ? ホントにちゃんとあとで聞くから、いまだけは寝かせてよ」
いまひとの話しを聞かない時点で、この言葉に信用なんて全然ない。
「確かにキミの言う通りだ。これはボクの都合で、仕事で、義務で、そしてボクの精一杯の誠意だよ。信じる必要は無いし、解って貰わなくても構わない。ボクにはどうすることもできないキミのこれまでと、キミだけがどうすることができるこれからを、ただキミに知っておいて欲しいから伝えたいというボクの、身勝手な我が儘だよ」
それはすがるようなものでも押し付けるようなものでもなく、ただ純粋な、願いだった。
どうして緑の目がここまでするのか、わたしにはわからない。
でも、そこまでされたら話しを聞かないわけにはいかなかった。
だってこれは、緑の目がわたしに頭を下げてるのと同じなんだから。
ひとがひとに頭を下げるのには、それなりの覚悟と理由がある。
だから、それを無下にしてはいけない。
母も、そう言ってたし。
でも無下ってなんだろう?
だけど、雑に扱っちゃダメってことだけは何となくわかるから。
「わかったよ。聞くよ、いまちゃんと」
「ありがとう」
それはわたしが生まれて初めて聞く、混じりけのない感謝の言葉だった。
それをまさか、この緑の目から聞くなんて。
人生って、わかんないもんだね。
まだ人生なんて言えるほど、生きてきたわけじゃないけれど。
「それじゃあ、何よりもまず最初にキミに知っておいて欲しいことから伝えるね。本当は全てが初まる前に、キミに伝えるべきことだったんだ。もう全てが終わったあとだとしても」
「それって、どゆこと?」
眠気でぼんやりした頭で、それでも何とか聞き逃さないように脳が動きだす。
それはこの話しがとても大事なものだと、わたしの本質が理解したからだろう。
これからのわたしを、変えていくような。
これまでのわたしを、変えてしまうほどの。
だからだろうか、この話しを聞きたくなかったのは。
わたしは自分自身から、逃げようとしてたんだろか。
「キミは自分自身で魔法少女になることを決めたと、そう思ってるよね」
「うん」
そうだよ。わたしが決めて、なったんだよ。
魔法少女に。
「でもそれは間違いなんだ」
「うん?」
どういうこと? わたしが、何か間違ったの?
「キミは他人に決められたんだよ。魔法少女にされることを」
えっ? それって、どういうこと?
眠気は段々はれてきたけど、かわりにあたまがぐるぐる回りだす。
わたしの世界がぐるぐる回りだす。
そんなあたまでわたしが訊いたのは、きっとわたしが一番知りたいことだったんだろう。
「誰に?」
その質問に緑の目は、いつも通りの揺るぎない、落ち着いた声で答える。
「キミの、今はもういない母親にだよ」
そしてわたしの世界がぐるりと裏返る。
ああ、そっかぁ。
その答えで、わたしの目は覚めた。
完全に、バッチリぱっちりと。
「お母さんがわたしを、魔法少女にしてくれたんだ」
これだから人生ってホント、わけがわかんないもんだよね。
わたしは晩ごはんを食べ終わり、両手を合わせて食後の挨拶を口にする。
ふぅ、美味しかった。お腹いっぱい。
「いただきます」と「ごちそうさま」は、どんなときでも何かを食べるときには必ずするよう母から厳しく教えこまれた。
この挨拶をしなかったときは、ごはん抜きじゃすまなかった。
だからひとりになってもこの習慣を忘れることなく、食事のときには自然に体が動いて言葉がでてくる。
それくらい、わたしのからだに刷り込まれ、こころの一部になっていた。
逃れらないくらいに。
ああ、でもいまはひとりじゃなかったんだっけ。
「お粗末様、と応えたいところだけどボクは何もしてないからそれは筋違いだね。それにしても随分綺麗な食事の仕方だったね。よっぽど厳しく躾らたのがよく伺えるよ。だけどボクとしてもう少しゆっくりと、良く噛んで食べた方が消化にはいいと思うよ。その方が満腹感も得られるしね」
この褒めてるんだか小言なんだかはっきしないことを平気で言う緑の目が、いまは一緒にいるんだった。
それもわたしの真正面に。
「お腹がすいてたんだからしょうがないじゃない。それに早飯早風呂芸のうち、だよ」
「確かにキミは入浴も早かったね。カラスの行水とはまさにあのことだとボクは痛感したね。でもその言葉はキミみたいな子が使う言葉ではないと思うよ。何よりそんなに急いでどうするの?」
それはまるで、どうしてそんなに死に急いでいるの、と訊かれているみだいだった。
どうせ死ぬことは決まってるのに、と。
それなのに、なんでわざわざ早足で死に向かっているのか、と。
突き放すように、冷たく責められているようで。
でも本当は優しく言い聞かせているような、そんな不思議な言葉だった。
もっと自分の人生を大事にしなさいとでも言うような。
だけどその言葉に、悲しさとやりきれなさを感じたのはどうしてだろう。
この緑の目が、そんなこと思うわけないのに。
それにそんなことを真っ向から訊かれても、わたしには答えなんて持ってない。
頑張って理由をひねり出しても、せいぜいがガス代とか時間の節約くらい思いつかない。
そしてそれを答えにするのは、何だか間違ってる気がした。
「別にどうでもいいじゃないそんなこと、ただの習慣だよ。というわけで、わたしはいつもの習慣どおり、このままお布団に入っておやすみします」
だから、そうしてわたしが答えをはぐらかしたとき、一瞬だけどこのなんにも揺らぐことがないと思ってた緑色に、とても哀しい色が浮かんで見えた。
でもそれは瞬きのうちに消えてしまい、次に見直したときにはいつどおりの、なんにも変わるとのない緑の目がそこにあった。
「ちょっと待って。キミの睡眠を止める気はないし、十分な睡眠時間を確保は寧ろ積極的に推奨するところだけど、その前にまだやることが残っているよ」
そのセリフはさっきも聞いた気がするけど、まだ何かあったっけ?
ご飯は食べたし。
お風呂は入ったし。
家に帰ってきたし。
あの子は元に戻したし。
世界も元に戻ったし。
あいつらは全部殺したし。
そしてわたしは、魔法少女になったんだし。
もうこれ以上、やることなんてないと思うけど。
「なぁに? わたしがやることって?」
わたしは血糖値が上がってきたせいで、眠気でぼんやりしてきた頭で訊き返す。
「ボクからキミへの説明と、キミからボクへの質問だよ」
ああ、そういえばそんなのあったっけ。
「それって、いまじゃないとダメ?」
わたしはいつでもいいんだけど。
というか、あとにしてくれると嬉しいんだけど。
「うん。今、キミに話しておきたいんだ」
それはこの緑の目らしくない、短くはっきりした、そして強い意志のこもった言い方だった。
この緑の目の意志を、わたしはこのとき初めて感じた。
このときまで、この緑の目にそんなものがあると思っていなかった。
だけどのわたしはいま。
「いまものすごく眠いから、明日でもいい? わたしが訊きたいことはいまじゃくてもいいからさ」
「キミの今日一日の働きを鑑みれば、このままゆっくり寝かせてあげたいと本当に思うよ。だけどそこを曲げてでも、どうしても今、キミに、聞いて欲しいんだ」
本当にらしくない。
こんなに自分の意志を通そうとするなんて。
わたしに、伝えようとするなんて。
「それにボクはあとでちゃんと説明すると言ったし、キミはちゃんと聞くって言ったじゃないか」
それは、たしかにそう言ったけど。
この緑の目が、そんなすがるような言い方するなんて。
本当に、らしくなかった。
「それそうだったけど、そのあとではいまじゃないってことでいいよね?」
「駄目」
ひと言で却下された。
その押し付けるような言い方に気を悪くしたわけじゃないけど、わたしはつい意地の悪いことを言ってしまう。
「それはあんたの都合でしょ? ホントにちゃんとあとで聞くから、いまだけは寝かせてよ」
いまひとの話しを聞かない時点で、この言葉に信用なんて全然ない。
「確かにキミの言う通りだ。これはボクの都合で、仕事で、義務で、そしてボクの精一杯の誠意だよ。信じる必要は無いし、解って貰わなくても構わない。ボクにはどうすることもできないキミのこれまでと、キミだけがどうすることができるこれからを、ただキミに知っておいて欲しいから伝えたいというボクの、身勝手な我が儘だよ」
それはすがるようなものでも押し付けるようなものでもなく、ただ純粋な、願いだった。
どうして緑の目がここまでするのか、わたしにはわからない。
でも、そこまでされたら話しを聞かないわけにはいかなかった。
だってこれは、緑の目がわたしに頭を下げてるのと同じなんだから。
ひとがひとに頭を下げるのには、それなりの覚悟と理由がある。
だから、それを無下にしてはいけない。
母も、そう言ってたし。
でも無下ってなんだろう?
だけど、雑に扱っちゃダメってことだけは何となくわかるから。
「わかったよ。聞くよ、いまちゃんと」
「ありがとう」
それはわたしが生まれて初めて聞く、混じりけのない感謝の言葉だった。
それをまさか、この緑の目から聞くなんて。
人生って、わかんないもんだね。
まだ人生なんて言えるほど、生きてきたわけじゃないけれど。
「それじゃあ、何よりもまず最初にキミに知っておいて欲しいことから伝えるね。本当は全てが初まる前に、キミに伝えるべきことだったんだ。もう全てが終わったあとだとしても」
「それって、どゆこと?」
眠気でぼんやりした頭で、それでも何とか聞き逃さないように脳が動きだす。
それはこの話しがとても大事なものだと、わたしの本質が理解したからだろう。
これからのわたしを、変えていくような。
これまでのわたしを、変えてしまうほどの。
だからだろうか、この話しを聞きたくなかったのは。
わたしは自分自身から、逃げようとしてたんだろか。
「キミは自分自身で魔法少女になることを決めたと、そう思ってるよね」
「うん」
そうだよ。わたしが決めて、なったんだよ。
魔法少女に。
「でもそれは間違いなんだ」
「うん?」
どういうこと? わたしが、何か間違ったの?
「キミは他人に決められたんだよ。魔法少女にされることを」
えっ? それって、どういうこと?
眠気は段々はれてきたけど、かわりにあたまがぐるぐる回りだす。
わたしの世界がぐるぐる回りだす。
そんなあたまでわたしが訊いたのは、きっとわたしが一番知りたいことだったんだろう。
「誰に?」
その質問に緑の目は、いつも通りの揺るぎない、落ち着いた声で答える。
「キミの、今はもういない母親にだよ」
そしてわたしの世界がぐるりと裏返る。
ああ、そっかぁ。
その答えで、わたしの目は覚めた。
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