23 / 45
わたし、魔法少女になったら仕事がまた増えました(やってもいいことが、増えました)
しおりを挟む
ガッツン、ガッツン、ガッツン、ガッツン。
わたしは最後の仕上げに、全部の手足を踏みちぎる。
足もとのこいつには、もう大体のことはやり終えた。
やり終えたけど、でもまだホントに生きている。
これだけやってもまだ生きてる。
全然動かなくなったし、何の反応もしなくったけど。
何もなくなったから、終わりにしたんだけど。
こういうのを、虫の息っていうんだろうか。
虫の呼吸なんて、まだ聞いたことないけれど。
それでも、お腹のあたりを適当にゴツっと蹴れば、ヒュッと空気の抜ける音と、低く小さい声がする。
だからまだ、生きている。
わたしに体中べこべこにされて、体の中もグチャグチャにされたこいつも、似たようなことをして、あそこに積んでったあいつらも。
そういえば、むしったまんま右手に持ってたこの首もまだまだちゃんと生きている。
ずっと持ってたせいで、頭のところにわたしの手が食い込んだあとがしっかり残ってる。
このまま握りつぶしたら、さすがに死ぬんだろうけれど。
力自慢の人がよくやってる、りんごを握りつぶすみたいに。
いまのわたしなら、生卵を潰すより簡単にできると思う。
よくいままで、潰さないで持っていられたなあ。
えらいぞ、わたし。
それにしても、こいつらホントに頭さえ大丈夫なら生きてるんだ。
むしろ、頭がある限りこいつらは死なないんだ。
死ねないんだ。
こいつら自身は、もうとっくに、もしかしたら最初から、生きる気なんてなくしてたけど。
だったらそれって、なんだか呪いみたいだね。
ろくに生きる気もないくせに、死ぬのもままならないなんて。
でも頭さえ潰せばいいんだから、逆に言えばとっても簡単。
自分で自分を終わらせための、手順はとってもわかりやすい。
誰でもできる、簡単な作業。
こいつらは、そんなこと絶対にしないと思うけど。
思うけど。
「で、実際そこのところどうなの?」
わたしは右手に持った首に向かって、正面から目を見て訊いてみる。
気づけば首からの血は止まってた。
だけどそいつは、口から舌をだらしなくこぼすだけで、何も答えはしなかった。
なのに目だけは器用にそらしてみせた。
あ、そう。そういことするんだ。
そっちがその気なら、わたしにだって考えがあるよ。
わたしは左に持ってたエグイアスを、スコップみたに地面に刺して固定する。
ちょっとだけ、待っててね。
そうして空いた左手の、人差し指と中指をで、首の両目をピタリと指差す。
眼球の目の前で、二本の指を自然に曲げて構えてみせる。
そういえば、これは、いままでやったことなかったっけ。
じゃあこれが初めてだ。そんなことを思って、ブスリと両目に指を突っ込もうとした瞬間。
「それは止めた方がいいと思うよ」
と、相変わらず絶妙なタイミングで、緑の目が言ってきた。
わたしの肩越しから、覗き込むように口をだす。
それ、ホントに取り憑かれてるようで何か嫌。
「止めたほうがいいって、どういうこと?」
この緑の目の位置どりはひとまず置いといて、わたしはそのまま訊き返す。
「その目を潰すと死んじゃうってことだよ。それだといままでのキミの思惑と我慢が、全部無駄になると思ってね」
それはまた親切なことで。でも。
「でも目なの?頭じゃなくて?」
「確かに頭でもいいんだけどね。でも、もっと厳密かつ正確に言うとね、この〈エゴグラム・クオリア〉は、世界を感じられなくなったとき、世界を見ることができなくなったときが、〈エゴグラム・クオリア〉の最後、存在の終わるときなんだ。だから、感覚受容体の集中している頭部が弱点なことには勿論変わりないよ。ただ、その中でも特に取得情報量が多く、自分の中の世界を構築している中核情報を得るために必要不可欠な受容器官、それが目なんだよ」
はー。うん。なるほど。つまり。
「よし、わかった。こいつらの一番の弱点は目なんだね」
「そう言ったつもりだったんだけど、ちょっと長かったかな?」
大分長かったよ。
あと、何かよくわかんなかったよ。
自分がわかってることを、相手もわかってると思って話すのはやめてほしい。
まあ、別にいいけど。
大事なことはわかったから、それさえわかればそれでいい。
でも。
「でもそれなら、最初からそう言ってくれればのに」
「キミの力なら、そこまでの情報は必要ないと判断した結果だよ。無駄に細部まで伝えてキミの行動を制限したくなかったし、実際あれだけの情報で十分だったでしょ」
それは、まあ、そうだけど。
「だけど最初から知ってたら、こんなことしなかったのに」
「そんなことないよ。他の魔法少女ならともかく、キミくらい出鱈目な攻撃力と破壊力、そして殺傷力を持ってる魔法少女はそうそういないからね。あのやり方、あの戦い方が最善で最適だよ。もうとっくに気づいてると思うけど魔法少女になった際、本人の魔力で身体能力は強化されるよ。キミの場合は純粋に力、いや、純粋な暴力に特化しているね。しかもそれだけじゃない」
いや、そういうことじゃ、ないんだけど。
「そうじゃなくて、最初から知ってたら、危うく殺しそうになったりしなかったって話しだよ」
「ああ、そういうことなら大丈夫だよ。そうならないように、キミの意志を守るために、ボクがちゃんと見てたからね。それでもキミの力なら、ちょっと加減を為損なっただけで、相手は塵と霧になっちゃうからね。そのときは体を張って止めるつもりだったよ。でも、そうならなくてよかったよ」
同じ大丈夫って言葉でも、言うひとによってこんなにも違うのか。
それにそれだと、先回りなんだか後出しなんだかよくわからない。
でも、えーと、それって。
「それって、褒めてるの?」
「勿論だよ。手放しの賞賛、感嘆、大絶賛だよ。力にも権力や経済力とか色々あるけど、何より強いのは問答無用の暴力だよ。ちょっと触れただけで、有象無象の全てを薙ぎ払って崩してしまう。ちょっと押しただけで、常世の理も歪めてしまう。キミの力はあるべきものをなかったことにしてしまう、素晴らしい力だよ」
ああ、それはまた、なんて言うか。
「どうも、ありがとう?」
「いやいやお礼を言いたいのはこちらのほうだよ。キミならきっとクライム・クラスやディスカード・クラス、それに魔女だって単独で斃せるくらい、強い魔法少女になれるよ。大丈夫、ボクが保証するよ」
いやいや訊きたいことが増えたのはこっちだよ、だって。
「いまなんか、知らない名前がいっぱいでてきた気がするんだけど」
「それは全部、キミがこれから戦うものたちの名前だよ」
え、そんなにいるの?
それは、いやだなあ。
「つまり、全部、キミが殺してもいいものたちの名前だよ」
そっか、それだけいるんだ。
それなら、いいや。
「うん、なんかやる気でてきた」
「それはよかった。キミのモチベーションの維持と向上も、ボクの仕事のひとつだからね」
やる気はでてきたけど、気になることがひとつ。
それは。
「そいつらって、やっぱり強いの?」
「強いよ。個体差はあるけど、少なくとも、今キミが右手に持ってるものよりは遥かに。特に、魔女はね」
あー、そんなに強いのか。でもわたしは、戦うことが大好きな地球育ちの優しい宇宙人じゃないから、ワクワクなんてしたりしない。
むしろそれより。
「魔女って、具体的にどんなものなの?」
「そんなに特別な存在じゃないよ。要は、ただの悪い魔法少女のことなんだから」
悪い魔法少女、ね。
「それってどういうものが、魔女っていう悪い魔法少女になるの?」
「魔女っていうのは、魔法少女であることを手放したもの。魔法少女のあり方を見失ったもの。魔に魅入られ、魔に取り憑かれ、魔を取り込んで、魔に堕ちたもの。そのために、少女でいることを病めたもの。魔法少女として間違ったものたちのことだよ」
なんだ、そうなんだ。
それならわたしは、大丈夫。
「それで残りはあと一体だけど、あの個体はどうするの?」
「ああ、あれね。うん、どうるかは、ちゃんと考えてるよ」
そう、ちゃんと考えてる。
さっきの話のことを考えてる。
わたしはものを考えるようにはできたないのに。
できないことをすればどうなるか、知っているはずなのに。
それでも、どうしても、考えてしまう。
考えずにはいられない。
だってそれって。
それって、わたしが死ななければの話しだよね。
わたしがこのさき、生き続けることができるならの話しだよね。
そうしないと、わたしが殺すことができないって、ことだよね。
わたしは最後の仕上げに、全部の手足を踏みちぎる。
足もとのこいつには、もう大体のことはやり終えた。
やり終えたけど、でもまだホントに生きている。
これだけやってもまだ生きてる。
全然動かなくなったし、何の反応もしなくったけど。
何もなくなったから、終わりにしたんだけど。
こういうのを、虫の息っていうんだろうか。
虫の呼吸なんて、まだ聞いたことないけれど。
それでも、お腹のあたりを適当にゴツっと蹴れば、ヒュッと空気の抜ける音と、低く小さい声がする。
だからまだ、生きている。
わたしに体中べこべこにされて、体の中もグチャグチャにされたこいつも、似たようなことをして、あそこに積んでったあいつらも。
そういえば、むしったまんま右手に持ってたこの首もまだまだちゃんと生きている。
ずっと持ってたせいで、頭のところにわたしの手が食い込んだあとがしっかり残ってる。
このまま握りつぶしたら、さすがに死ぬんだろうけれど。
力自慢の人がよくやってる、りんごを握りつぶすみたいに。
いまのわたしなら、生卵を潰すより簡単にできると思う。
よくいままで、潰さないで持っていられたなあ。
えらいぞ、わたし。
それにしても、こいつらホントに頭さえ大丈夫なら生きてるんだ。
むしろ、頭がある限りこいつらは死なないんだ。
死ねないんだ。
こいつら自身は、もうとっくに、もしかしたら最初から、生きる気なんてなくしてたけど。
だったらそれって、なんだか呪いみたいだね。
ろくに生きる気もないくせに、死ぬのもままならないなんて。
でも頭さえ潰せばいいんだから、逆に言えばとっても簡単。
自分で自分を終わらせための、手順はとってもわかりやすい。
誰でもできる、簡単な作業。
こいつらは、そんなこと絶対にしないと思うけど。
思うけど。
「で、実際そこのところどうなの?」
わたしは右手に持った首に向かって、正面から目を見て訊いてみる。
気づけば首からの血は止まってた。
だけどそいつは、口から舌をだらしなくこぼすだけで、何も答えはしなかった。
なのに目だけは器用にそらしてみせた。
あ、そう。そういことするんだ。
そっちがその気なら、わたしにだって考えがあるよ。
わたしは左に持ってたエグイアスを、スコップみたに地面に刺して固定する。
ちょっとだけ、待っててね。
そうして空いた左手の、人差し指と中指をで、首の両目をピタリと指差す。
眼球の目の前で、二本の指を自然に曲げて構えてみせる。
そういえば、これは、いままでやったことなかったっけ。
じゃあこれが初めてだ。そんなことを思って、ブスリと両目に指を突っ込もうとした瞬間。
「それは止めた方がいいと思うよ」
と、相変わらず絶妙なタイミングで、緑の目が言ってきた。
わたしの肩越しから、覗き込むように口をだす。
それ、ホントに取り憑かれてるようで何か嫌。
「止めたほうがいいって、どういうこと?」
この緑の目の位置どりはひとまず置いといて、わたしはそのまま訊き返す。
「その目を潰すと死んじゃうってことだよ。それだといままでのキミの思惑と我慢が、全部無駄になると思ってね」
それはまた親切なことで。でも。
「でも目なの?頭じゃなくて?」
「確かに頭でもいいんだけどね。でも、もっと厳密かつ正確に言うとね、この〈エゴグラム・クオリア〉は、世界を感じられなくなったとき、世界を見ることができなくなったときが、〈エゴグラム・クオリア〉の最後、存在の終わるときなんだ。だから、感覚受容体の集中している頭部が弱点なことには勿論変わりないよ。ただ、その中でも特に取得情報量が多く、自分の中の世界を構築している中核情報を得るために必要不可欠な受容器官、それが目なんだよ」
はー。うん。なるほど。つまり。
「よし、わかった。こいつらの一番の弱点は目なんだね」
「そう言ったつもりだったんだけど、ちょっと長かったかな?」
大分長かったよ。
あと、何かよくわかんなかったよ。
自分がわかってることを、相手もわかってると思って話すのはやめてほしい。
まあ、別にいいけど。
大事なことはわかったから、それさえわかればそれでいい。
でも。
「でもそれなら、最初からそう言ってくれればのに」
「キミの力なら、そこまでの情報は必要ないと判断した結果だよ。無駄に細部まで伝えてキミの行動を制限したくなかったし、実際あれだけの情報で十分だったでしょ」
それは、まあ、そうだけど。
「だけど最初から知ってたら、こんなことしなかったのに」
「そんなことないよ。他の魔法少女ならともかく、キミくらい出鱈目な攻撃力と破壊力、そして殺傷力を持ってる魔法少女はそうそういないからね。あのやり方、あの戦い方が最善で最適だよ。もうとっくに気づいてると思うけど魔法少女になった際、本人の魔力で身体能力は強化されるよ。キミの場合は純粋に力、いや、純粋な暴力に特化しているね。しかもそれだけじゃない」
いや、そういうことじゃ、ないんだけど。
「そうじゃなくて、最初から知ってたら、危うく殺しそうになったりしなかったって話しだよ」
「ああ、そういうことなら大丈夫だよ。そうならないように、キミの意志を守るために、ボクがちゃんと見てたからね。それでもキミの力なら、ちょっと加減を為損なっただけで、相手は塵と霧になっちゃうからね。そのときは体を張って止めるつもりだったよ。でも、そうならなくてよかったよ」
同じ大丈夫って言葉でも、言うひとによってこんなにも違うのか。
それにそれだと、先回りなんだか後出しなんだかよくわからない。
でも、えーと、それって。
「それって、褒めてるの?」
「勿論だよ。手放しの賞賛、感嘆、大絶賛だよ。力にも権力や経済力とか色々あるけど、何より強いのは問答無用の暴力だよ。ちょっと触れただけで、有象無象の全てを薙ぎ払って崩してしまう。ちょっと押しただけで、常世の理も歪めてしまう。キミの力はあるべきものをなかったことにしてしまう、素晴らしい力だよ」
ああ、それはまた、なんて言うか。
「どうも、ありがとう?」
「いやいやお礼を言いたいのはこちらのほうだよ。キミならきっとクライム・クラスやディスカード・クラス、それに魔女だって単独で斃せるくらい、強い魔法少女になれるよ。大丈夫、ボクが保証するよ」
いやいや訊きたいことが増えたのはこっちだよ、だって。
「いまなんか、知らない名前がいっぱいでてきた気がするんだけど」
「それは全部、キミがこれから戦うものたちの名前だよ」
え、そんなにいるの?
それは、いやだなあ。
「つまり、全部、キミが殺してもいいものたちの名前だよ」
そっか、それだけいるんだ。
それなら、いいや。
「うん、なんかやる気でてきた」
「それはよかった。キミのモチベーションの維持と向上も、ボクの仕事のひとつだからね」
やる気はでてきたけど、気になることがひとつ。
それは。
「そいつらって、やっぱり強いの?」
「強いよ。個体差はあるけど、少なくとも、今キミが右手に持ってるものよりは遥かに。特に、魔女はね」
あー、そんなに強いのか。でもわたしは、戦うことが大好きな地球育ちの優しい宇宙人じゃないから、ワクワクなんてしたりしない。
むしろそれより。
「魔女って、具体的にどんなものなの?」
「そんなに特別な存在じゃないよ。要は、ただの悪い魔法少女のことなんだから」
悪い魔法少女、ね。
「それってどういうものが、魔女っていう悪い魔法少女になるの?」
「魔女っていうのは、魔法少女であることを手放したもの。魔法少女のあり方を見失ったもの。魔に魅入られ、魔に取り憑かれ、魔を取り込んで、魔に堕ちたもの。そのために、少女でいることを病めたもの。魔法少女として間違ったものたちのことだよ」
なんだ、そうなんだ。
それならわたしは、大丈夫。
「それで残りはあと一体だけど、あの個体はどうするの?」
「ああ、あれね。うん、どうるかは、ちゃんと考えてるよ」
そう、ちゃんと考えてる。
さっきの話のことを考えてる。
わたしはものを考えるようにはできたないのに。
できないことをすればどうなるか、知っているはずなのに。
それでも、どうしても、考えてしまう。
考えずにはいられない。
だってそれって。
それって、わたしが死ななければの話しだよね。
わたしがこのさき、生き続けることができるならの話しだよね。
そうしないと、わたしが殺すことができないって、ことだよね。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
白い結婚三年目。つまり離縁できるまで、あと七日ですわ旦那様。
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
異世界に転生したフランカは公爵夫人として暮らしてきたが、前世から叶えたい夢があった。パティシエールになる。その夢を叶えようと夫である王国財務総括大臣ドミニクに相談するも答えはノー。夫婦らしい交流も、信頼もない中、三年の月日が近づき──フランカは賭に出る。白い結婚三年目で離縁できる条件を満たしていると迫り、夢を叶えられないのなら離縁すると宣言。そこから公爵家一同でフランカに考え直すように動き、ドミニクと話し合いの機会を得るのだがこの夫、山のように隠し事はあった。
無言で睨む夫だが、心の中は──。
【詰んだああああああああああ! もうチェックメイトじゃないか!? 情状酌量の余地はないと!? ああ、どうにかして侍女の準備を阻まなければ! いやそれでは根本的な解決にならない! だいたいなぜ後妻? そんな者はいないのに……。ど、どどどどどうしよう。いなくなるって聞いただけで悲しい。死にたい……うう】
4万文字ぐらいの中編になります。
※小説なろう、エブリスタに記載してます
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
Lovely Eater Deadlock
久末 一純
ファンタジー
俺の全ては姉のために存在していると確信している。
生命とは姉のために使い尽くすものであり、人生とは姉に消費されるためにあるものだ。
生きる意味も生き続ける目的も生き続けなければならない理由も全ては姉のためにある。
だから毎日今日だけを力の限り精一杯に生きるのだ。
いつか必ず訪れる俺が終わるその瞬間まで。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜
ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉
転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!?
のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました……
イケメン山盛りの逆ハーです
前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります
小説家になろう、カクヨムに転載しています
神様のミスで女に転生したようです
結城はる
ファンタジー
34歳独身の秋本修弥はごく普通の中小企業に勤めるサラリーマンであった。
いつも通り起床し朝食を食べ、会社へ通勤中だったがマンションの上から人が落下してきて下敷きとなってしまった……。
目が覚めると、目の前には絶世の美女が立っていた。
美女の話を聞くと、どうやら目の前にいる美女は神様であり私は死んでしまったということらしい
死んだことにより私の魂は地球とは別の世界に迷い込んだみたいなので、こっちの世界に転生させてくれるそうだ。
気がついたら、洞窟の中にいて転生されたことを確認する。
ん……、なんか違和感がある。股を触ってみるとあるべきものがない。
え……。
神様、私女になってるんですけどーーーー!!!
小説家になろうでも掲載しています。
URLはこちら→「https://ncode.syosetu.com/n7001ht/」
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる