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わたし、魔法少女になる前に大事なことを教わってました(忘れたことは、ありません)
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「どうしてひとを殺しちゃいけないの?」
わたしがまだ小さいころ、母にそう訊いたことがある。
あのときのわたしはその質問を、いろんな大人たちにかたっぱしから訊いてまわってた。
なんでそんなことを訊いたのか、いまはもう覚えていない。
ただ単純にどうしてなのかを知りたかった、純粋な好奇心だったのか。
答えにくい質問で大人を困らせようという、幼稚ないたずら心だったのか。
どっちにしろ、きっかけなんて些細なことで、理由なんてどうでもいいことだったに違いない。
でも、答えがほしかったのはホントだった。
ホントのことを、答えてほしかった。
だけどみんな、はぐらかしたり誤魔化したりするばっかりで、ちゃんと答えてくれなかった。
なかには大人をからかうな、なんて言って怒る人もいた。
そして実際怒られた。
そうしてホントのことを答えてもらえないまま、わたしはトボトボ家に帰った。
そして、最後にこのことを訊いたのが母だった。
家に帰るまでのことは、もうあんまり覚えていないけど。
このあとのことは覚えてる。
はっきり全部、覚えてる。
母がわたしに、いったいなんて答えたか。
丁度そのとき晩ごはんの準備をしていた母は、包丁を動かす手を止めて、くるりとわたしに振り向いた。
振り向いて、にっこりわたしに微笑んだ。
にっこり微笑んだまま、わたしを思いっきり殴り飛ばした。
パーじゃなく、グーのほうで。
わたしは台所から部屋のすみまで、ふっとばされて、壁に背中を強くぶつけてようやく止る。
何が起こったのかわからなかった。
あの笑顔を見せてくれたお母さんなら、わたしの質問に答えてくれる。
ホントのことを、答えてくれる。
そう思った瞬間、殴り飛ばされ転がって、床に這いつくばっていた。
殴られたほっぺは、触ってみるとじんじんと熱く痛みを増して、大きく膨れて腫れている。
口の中がぬるっとしてじゃりっとするのは、きっと歯が折れて血がでてるからだ。
そうしてわたしは、何がなんだかわからず這いつくばって、混乱したままだった。
それでもなんとか、反射的に顔をあげ、涙と鼻血をボトボトこぼして、お母さんのほうを見た。
お母さんを、見てしまった。
その姿を見て、わたしは呼吸もできず凍りつく。
こころもからだも、わたしの全部が動きを止めた。
お母さんは、何も変わらず立っていた。
わたしを殴ったときのまま、右手を固く握ってた。
わたしに振り向いたときのまま、左手に包丁を持っていた。
わたしの質問を聞いたときのまま、にっこり笑顔で微笑んでいた。
「ねえ、こいし」
お母さんは、その笑顔にピッタリの優しい声で、わたしにゆっくり話しかける。
そのときわたしは理解した。あたまよりこころより先に、わたしの本能的な、本質的な部分で理解した。
もう答えは、でていることに。
「その格好のまま、もう一度、さっきと同じことを言ってみなさい」
わたしはその言葉を聞いた瞬間、ひたすら泣いてあやまった。
同じことなんて、言えるわけがなかった。
ほっぺの痛みも流れる血も全部忘れて、ガクガク震える体を床に押しつて、ただひたすらあやまった。
お母さんを見ることができなかった。
ごめんなさい。許してください。もうこんなことはしません。だから、だから……。
それは、子どもが親に許してもらうためのものじゃなかった。
それは、弱いものが強いものに対して願うもの。
命乞い、だった。
わたしが悪かったです。わたしが間違ってました。だから、だから……殺さないでくだいさいと。
殺される側にいるものが、殺す側にいるものに、必死に助けを求めるものだった。
どうしてひとを殺しちゃいけないのか? なんてバカなことを訊いたたんだわたしは。
そんなこと、いつでもできるからだ。
ただ、必要ないからしないだけで。
そんなことは、いつでも、どこでも、簡単に、できるひとがいるからだ。
少なくとも、わたしのお母さんがそうだった。
わたしがいま、泣きながら震えて命乞いできるのも。
まだ、こうして生きていられるのも。
お母さんが、わたしを殺さないように、死ぬほど手加減したからだって。
わたしのお母さんは、わたしを殺せるひとなんだって。
わたしはそのことを、グルグル回るあたまで、ガクガク震えるからだで、ギシギシ軋むこころで理解した。
そしてこの恐怖が、わたしのバカな質問に対する答えだった。
死の恐怖、何よりも、ただただ殺されることへの恐怖。
それが、これ以上ないほどわかりやすい、ホントの答えだった。
生きていたいと思うなら、死にたくないと望むなら、殺されたくないと願うなら、あんなことは絶対に、訊いちゃ、いけなかったんだ。
お母さんは、足音をたてることがない。
こんな古いアパートの、立ってるだけで絞め殺される鳥みたいな音がする床の上を、お母さんは全然音をさせずに歩く。
まるで雲の上を滑るみたいに。
そのお母さんが、ぎしり、ぎしり、と重い音をたてながら、ゆっくりわたしに一歩ずつ、近づいてくる。
その音が鳴るたびに、その一歩が近づくたびに、わたしの心臓はドクン、ドクン、と口から這い出るように蠢いた。
そんな、わたしの視界のなかに、お母さんのつま先が目に入る。
お母さんが、わたしの目の前に立っている。
耳の奥からゴウゴウと音が鳴り、体の震えも、心臓の鼓動も、壊れそうなほど強く速くなる。
そしてお母さんはその場で膝をつき、床に体を押し付けたままのわたしを、そっと肩を掴んで顔をあげさせ、優しく背中に手を回す。
このときわたしは、知ったんだ。
本物の恐怖は、ひとのすべてを止めてしまうということに。
細いピンで縫い止められた、虫の標本みたいに。
そうしてお母さんは、もう何もできなくなったわたしを、いつもどおり抱きしめてくれた。
わたしの体が折れない程度の力で、優しく抱きしめてくれた。
そして背中をさすりながら「ごめんなさい、殴ったりして。でもどうしても、解ってほしかったの。だからこいし。あなたなら、ちゃんと解ってくれるわよね?」
わたしはその言葉を聞いて、裡から溢れるものを抑えきれずに、またひたすら泣いてあやまりながら、何度もうなずくだけだった。
そんなわたしをお母さんは「よしよし、大丈夫、大丈夫」と言いいながら、わたしが泣き止むまで、ずっと背中をさすって抱きしめてくれたいた。
わたしが泣き止んだあとは、固く握った右手を開いて、わたしのケガの手当をしてくれた。
左手に持った包丁も、食材を切るためだけに使われた。
そして晩ごはんができあがり、わたしは腫れたほっぺと抜けた歯のせいで、少しぎこちなく「いただきます」と手を合わせる。
するとお母さんはにっこり笑って「召し上がれ」と答えてくれた。
あの日食べたごはんの味は、血の味しかしなかったけど、わたしはそれを存分に味わって、ごくん全部呑み込んだ。
あのときの血の味は、わたしの恐怖と、母の教えそのものだったから。
だからわたしは忘れない。
わたしを殴った母の拳が、いったいどれだけ硬かったのかを。
左手に構えた包丁の、冷たく鋭い使い込まれた刃の輝きを。
どんなときでも変わらない、母のあの微笑みを。
わたし自身に刻まれた、死の恐怖、殺される恐怖を。
忘れることなんて、できなかった。
あのとき抜けた歯は、まだ生えてきていないけど。
わたしはその空白を噛みしめるたび思い出す。
そこに何もないことが、大切なことがあったことの、何より大事な証明だから。
だからわたしは教えてやるんだ。
死ぬってことが、どれくらい怖いことのか。
殺されるってことが、どれほど恐ろしいことなのか。
生きる気のないこいつらにも、たっぷりと教えてやらないといけないんだ。
だって、わたしがそう教えられたんだから。
わたしがあんなふうに、教えられたんだから。
こいつらもおんなじようにしてやらないと、不公平じゃないか。
どうせ生命なんてみんなおんなじなんだから、同じく扱ってやるべきなんだ。
わたしとおんなじ目に、合わせてやらなきゃいけないんだ。
じゃないと、割に合わないじゃないか。
そのために、わたしはさっきむしった首を右手に持ったまま、足もとに転がるこいつらに、たっぷり非道いことをする。
痛みを刻みつけ、恐怖を植え付けるために。
死ぬことを、殺されることを、存分に意識させるために。
そのために、こうしてやらなきゃいけなんだ。
あのときの痛みと恐怖を忘れるためには、こうでもしなきゃ、いけないんだ。
わたしがまだ小さいころ、母にそう訊いたことがある。
あのときのわたしはその質問を、いろんな大人たちにかたっぱしから訊いてまわってた。
なんでそんなことを訊いたのか、いまはもう覚えていない。
ただ単純にどうしてなのかを知りたかった、純粋な好奇心だったのか。
答えにくい質問で大人を困らせようという、幼稚ないたずら心だったのか。
どっちにしろ、きっかけなんて些細なことで、理由なんてどうでもいいことだったに違いない。
でも、答えがほしかったのはホントだった。
ホントのことを、答えてほしかった。
だけどみんな、はぐらかしたり誤魔化したりするばっかりで、ちゃんと答えてくれなかった。
なかには大人をからかうな、なんて言って怒る人もいた。
そして実際怒られた。
そうしてホントのことを答えてもらえないまま、わたしはトボトボ家に帰った。
そして、最後にこのことを訊いたのが母だった。
家に帰るまでのことは、もうあんまり覚えていないけど。
このあとのことは覚えてる。
はっきり全部、覚えてる。
母がわたしに、いったいなんて答えたか。
丁度そのとき晩ごはんの準備をしていた母は、包丁を動かす手を止めて、くるりとわたしに振り向いた。
振り向いて、にっこりわたしに微笑んだ。
にっこり微笑んだまま、わたしを思いっきり殴り飛ばした。
パーじゃなく、グーのほうで。
わたしは台所から部屋のすみまで、ふっとばされて、壁に背中を強くぶつけてようやく止る。
何が起こったのかわからなかった。
あの笑顔を見せてくれたお母さんなら、わたしの質問に答えてくれる。
ホントのことを、答えてくれる。
そう思った瞬間、殴り飛ばされ転がって、床に這いつくばっていた。
殴られたほっぺは、触ってみるとじんじんと熱く痛みを増して、大きく膨れて腫れている。
口の中がぬるっとしてじゃりっとするのは、きっと歯が折れて血がでてるからだ。
そうしてわたしは、何がなんだかわからず這いつくばって、混乱したままだった。
それでもなんとか、反射的に顔をあげ、涙と鼻血をボトボトこぼして、お母さんのほうを見た。
お母さんを、見てしまった。
その姿を見て、わたしは呼吸もできず凍りつく。
こころもからだも、わたしの全部が動きを止めた。
お母さんは、何も変わらず立っていた。
わたしを殴ったときのまま、右手を固く握ってた。
わたしに振り向いたときのまま、左手に包丁を持っていた。
わたしの質問を聞いたときのまま、にっこり笑顔で微笑んでいた。
「ねえ、こいし」
お母さんは、その笑顔にピッタリの優しい声で、わたしにゆっくり話しかける。
そのときわたしは理解した。あたまよりこころより先に、わたしの本能的な、本質的な部分で理解した。
もう答えは、でていることに。
「その格好のまま、もう一度、さっきと同じことを言ってみなさい」
わたしはその言葉を聞いた瞬間、ひたすら泣いてあやまった。
同じことなんて、言えるわけがなかった。
ほっぺの痛みも流れる血も全部忘れて、ガクガク震える体を床に押しつて、ただひたすらあやまった。
お母さんを見ることができなかった。
ごめんなさい。許してください。もうこんなことはしません。だから、だから……。
それは、子どもが親に許してもらうためのものじゃなかった。
それは、弱いものが強いものに対して願うもの。
命乞い、だった。
わたしが悪かったです。わたしが間違ってました。だから、だから……殺さないでくだいさいと。
殺される側にいるものが、殺す側にいるものに、必死に助けを求めるものだった。
どうしてひとを殺しちゃいけないのか? なんてバカなことを訊いたたんだわたしは。
そんなこと、いつでもできるからだ。
ただ、必要ないからしないだけで。
そんなことは、いつでも、どこでも、簡単に、できるひとがいるからだ。
少なくとも、わたしのお母さんがそうだった。
わたしがいま、泣きながら震えて命乞いできるのも。
まだ、こうして生きていられるのも。
お母さんが、わたしを殺さないように、死ぬほど手加減したからだって。
わたしのお母さんは、わたしを殺せるひとなんだって。
わたしはそのことを、グルグル回るあたまで、ガクガク震えるからだで、ギシギシ軋むこころで理解した。
そしてこの恐怖が、わたしのバカな質問に対する答えだった。
死の恐怖、何よりも、ただただ殺されることへの恐怖。
それが、これ以上ないほどわかりやすい、ホントの答えだった。
生きていたいと思うなら、死にたくないと望むなら、殺されたくないと願うなら、あんなことは絶対に、訊いちゃ、いけなかったんだ。
お母さんは、足音をたてることがない。
こんな古いアパートの、立ってるだけで絞め殺される鳥みたいな音がする床の上を、お母さんは全然音をさせずに歩く。
まるで雲の上を滑るみたいに。
そのお母さんが、ぎしり、ぎしり、と重い音をたてながら、ゆっくりわたしに一歩ずつ、近づいてくる。
その音が鳴るたびに、その一歩が近づくたびに、わたしの心臓はドクン、ドクン、と口から這い出るように蠢いた。
そんな、わたしの視界のなかに、お母さんのつま先が目に入る。
お母さんが、わたしの目の前に立っている。
耳の奥からゴウゴウと音が鳴り、体の震えも、心臓の鼓動も、壊れそうなほど強く速くなる。
そしてお母さんはその場で膝をつき、床に体を押し付けたままのわたしを、そっと肩を掴んで顔をあげさせ、優しく背中に手を回す。
このときわたしは、知ったんだ。
本物の恐怖は、ひとのすべてを止めてしまうということに。
細いピンで縫い止められた、虫の標本みたいに。
そうしてお母さんは、もう何もできなくなったわたしを、いつもどおり抱きしめてくれた。
わたしの体が折れない程度の力で、優しく抱きしめてくれた。
そして背中をさすりながら「ごめんなさい、殴ったりして。でもどうしても、解ってほしかったの。だからこいし。あなたなら、ちゃんと解ってくれるわよね?」
わたしはその言葉を聞いて、裡から溢れるものを抑えきれずに、またひたすら泣いてあやまりながら、何度もうなずくだけだった。
そんなわたしをお母さんは「よしよし、大丈夫、大丈夫」と言いいながら、わたしが泣き止むまで、ずっと背中をさすって抱きしめてくれたいた。
わたしが泣き止んだあとは、固く握った右手を開いて、わたしのケガの手当をしてくれた。
左手に持った包丁も、食材を切るためだけに使われた。
そして晩ごはんができあがり、わたしは腫れたほっぺと抜けた歯のせいで、少しぎこちなく「いただきます」と手を合わせる。
するとお母さんはにっこり笑って「召し上がれ」と答えてくれた。
あの日食べたごはんの味は、血の味しかしなかったけど、わたしはそれを存分に味わって、ごくん全部呑み込んだ。
あのときの血の味は、わたしの恐怖と、母の教えそのものだったから。
だからわたしは忘れない。
わたしを殴った母の拳が、いったいどれだけ硬かったのかを。
左手に構えた包丁の、冷たく鋭い使い込まれた刃の輝きを。
どんなときでも変わらない、母のあの微笑みを。
わたし自身に刻まれた、死の恐怖、殺される恐怖を。
忘れることなんて、できなかった。
あのとき抜けた歯は、まだ生えてきていないけど。
わたしはその空白を噛みしめるたび思い出す。
そこに何もないことが、大切なことがあったことの、何より大事な証明だから。
だからわたしは教えてやるんだ。
死ぬってことが、どれくらい怖いことのか。
殺されるってことが、どれほど恐ろしいことなのか。
生きる気のないこいつらにも、たっぷりと教えてやらないといけないんだ。
だって、わたしがそう教えられたんだから。
わたしがあんなふうに、教えられたんだから。
こいつらもおんなじようにしてやらないと、不公平じゃないか。
どうせ生命なんてみんなおんなじなんだから、同じく扱ってやるべきなんだ。
わたしとおんなじ目に、合わせてやらなきゃいけないんだ。
じゃないと、割に合わないじゃないか。
そのために、わたしはさっきむしった首を右手に持ったまま、足もとに転がるこいつらに、たっぷり非道いことをする。
痛みを刻みつけ、恐怖を植え付けるために。
死ぬことを、殺されることを、存分に意識させるために。
そのために、こうしてやらなきゃいけなんだ。
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