18 / 45
邂逅、そして会敵の朝✗18
しおりを挟む
とはいえ、隊長の命令はまさに鶴の一声。
軍に所属しこの隊に配属されている我が身としては、従う以外の選択肢はない。
命令に、従うこと。
これはもう、軍人である以上絶対だ。
軍隊とは、軍人とは、突き詰めていけばこれが全てだ。
この機能を十全に果たすためだけに、日頃の訓練も厳しい軍規もあると言っても過言ではない。
故にこの隊を預かる最高階級保持者のヴァルカのお達しには、実効力と拘束力が備わっている。
ヴァルカに目をつけられてしまったからには、ここで私のビバ・ノウレッジは虚しく終わりを迎えるのか。
否、断じて否だ。
いかなることにも例外は存在し、そして同じく抜け道もまた存在する。
それはまさしく張り巡らされた蜘蛛の糸を縫って進むに等しい行為だが、私なら出来る。
少なくともそうであると、私は私自身を信じている。
アーサの極上の肉体を、まだまだ堪能するために。
私のビバ・ノウレッジを、一秒でも長く続けるために。
そのためなら私は私の信じる法を侵さない限り、何でもすると覚悟を決めた。
尊敬するヴァルカの言葉に反するのは軍人としては心が軋み、個人としても心が痛むが、致し方ない。
なんだかさっきから仕方ないとばっかり言っている気がするが、それこそ仕方のないことなんだ。
決して自己を正当化したり、罪悪感を減じるための言い訳として使用している訳ではない。
仕方がないものは、仕方がないのだ。
そうやって、割り切っているだけだ。
その思考が既に言い訳以外の何物でもないのだが、私は全力で目を逸らす。
その逸らした目の先にいるのは、そう他でもない、可愛い可愛い私のアーサだ。
私の熟練の技により息も絶え絶えとなったアーサが、壁にもたれかかって荒い息を吐いていた。
その姿の、なんと欲情を掻き立てることか。
熱っぽく吐かれる吐息には、濡れたような艶を帯びている。
どこを見ているともしれない目はトロンと霞がかっていて、ほとんど焦点を結んでいない。
無防備にしなだれかかった姿勢がアーサの健康的な肉体のラインを強調し、浮き彫りにする。
そして無意識に右の肘を掴んでいる左腕が、先程まで私にされるがままだったアーサの胸を押し上げている。
偶然にも、そのツンと突き出た先端と目が合った。
それが、またしても私の衝動を喚起する。
ああ、また揉みたい。
あの感触を、もう一度と言わずいつまでも味わっていた。
だが、駄目だ。
ここは、ここだけは本当に我慢しなければならない。
次のステップへと進むために。
私は鼻血と血涙を堪えながら、アーサの耳許へと自分の唇を寄せていった。
軍に所属しこの隊に配属されている我が身としては、従う以外の選択肢はない。
命令に、従うこと。
これはもう、軍人である以上絶対だ。
軍隊とは、軍人とは、突き詰めていけばこれが全てだ。
この機能を十全に果たすためだけに、日頃の訓練も厳しい軍規もあると言っても過言ではない。
故にこの隊を預かる最高階級保持者のヴァルカのお達しには、実効力と拘束力が備わっている。
ヴァルカに目をつけられてしまったからには、ここで私のビバ・ノウレッジは虚しく終わりを迎えるのか。
否、断じて否だ。
いかなることにも例外は存在し、そして同じく抜け道もまた存在する。
それはまさしく張り巡らされた蜘蛛の糸を縫って進むに等しい行為だが、私なら出来る。
少なくともそうであると、私は私自身を信じている。
アーサの極上の肉体を、まだまだ堪能するために。
私のビバ・ノウレッジを、一秒でも長く続けるために。
そのためなら私は私の信じる法を侵さない限り、何でもすると覚悟を決めた。
尊敬するヴァルカの言葉に反するのは軍人としては心が軋み、個人としても心が痛むが、致し方ない。
なんだかさっきから仕方ないとばっかり言っている気がするが、それこそ仕方のないことなんだ。
決して自己を正当化したり、罪悪感を減じるための言い訳として使用している訳ではない。
仕方がないものは、仕方がないのだ。
そうやって、割り切っているだけだ。
その思考が既に言い訳以外の何物でもないのだが、私は全力で目を逸らす。
その逸らした目の先にいるのは、そう他でもない、可愛い可愛い私のアーサだ。
私の熟練の技により息も絶え絶えとなったアーサが、壁にもたれかかって荒い息を吐いていた。
その姿の、なんと欲情を掻き立てることか。
熱っぽく吐かれる吐息には、濡れたような艶を帯びている。
どこを見ているともしれない目はトロンと霞がかっていて、ほとんど焦点を結んでいない。
無防備にしなだれかかった姿勢がアーサの健康的な肉体のラインを強調し、浮き彫りにする。
そして無意識に右の肘を掴んでいる左腕が、先程まで私にされるがままだったアーサの胸を押し上げている。
偶然にも、そのツンと突き出た先端と目が合った。
それが、またしても私の衝動を喚起する。
ああ、また揉みたい。
あの感触を、もう一度と言わずいつまでも味わっていた。
だが、駄目だ。
ここは、ここだけは本当に我慢しなければならない。
次のステップへと進むために。
私は鼻血と血涙を堪えながら、アーサの耳許へと自分の唇を寄せていった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

スライムイーター ~捕食者を喰らう者~
謎の人
ファンタジー
アルル・ジョーカー、十三歳。
盗賊団の下で育ったろくでなしの少女は、新しい人生を求めて冒険者となることを決意する。期待に胸膨らませ、馬車に飛び乗り、大きな街を目指して走り出す。
リンネ・アルミウェッティ、神官。
"捕食者を喰らう者"との二つ名を冠し、ベテラン冒険者へと上り詰めた悪食な神官は、しかし孤独な日々を謳歌していた。
女神の導きにより、出会ってしまった異端な少女たちは、共にコンビを組んで冒険へと繰り出していく。美味なるスライムを求めて彷徨う、飽くなき冒険心が織り成す、一大巨編超大作的なファンタジーの幕開けである。
「お味の方はいかがでしょう?」
「なにこれ、リンネさんの唾液味? それとも胃液味?」
「スライム本来の味です」
これは意外、美味でした。
だいたいこんな感じ!
*「小説家になろう」にも投稿しています。
https://ncode.syosetu.com/n7312fe/

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる