ゆえに赤く染まった星にひとりとなって

久末 一純

文字の大きさ
上 下
17 / 45

邂逅、そして会敵の朝✗17

しおりを挟む
「では始めるぞ、アーサ。暴れたり抵抗したりなんてしないでくれよ」
 遂にやってきた本丸。
 待ちに待った本命。
 お待ちかねの本番に、私の期待値と興奮は既に限界突破を終えている。
 心のなかの私は、盛大にガッツポーズを決めている。
「もう、子供扱いしないでよ。いくらあたしでも、そんなことしないよ」
 応じるアーサの声には、少し拗ねたようね成分が含まれていた。
 その言葉のなかに無意識に含まれていた棘が心に刺さったが、何食わぬ顔で抜いておく。
 そうすれば、微笑ましさだけを感じることが出来るのだから。
「よしよし、アーサは本当にいい子だなぁ」
「って、またそうやって子供みたいに言うんだか・・・・・・・・・あゆん!」
 私は無言のままきりっとした表情を崩さずに、アーサの胸を揉みしだく。
 もとい、確認と点検作業を開始する。
「ちょっ、ちょっとキルッチ! 急にそんなに激しくしたら、あん・・・・・・・・・はぅ」
 私はアーサのあげる艶めいた抗議の声を完璧に無視に、自分のに没頭する。
 おお! これは、なんとも言えず素晴らしい!
 これこそまさに、マーベラス!
 何度触ってもあきることなど決してない。
 いや、何回でも触るごとにその柔らかさと深みに呑まれて、心がどこまでも溺れていってしまいそうだ。
 大きさとしは、丁度私の手のなかにすっぽりと収まるほど。
 この程よいサイズが、私に至高の感触をもたらしてくれる。
 小さすぎもせず、大きすぎもしない、まさに花開く寸前の蕾の如き愛らしさ。
 美少女の胸を心逝くまで欲望のままに揉んでいるという事実。
 それが私に愉悦と悦楽の階段を登らせ、天の国へと昇りつめる。
「あの、さ、キルッチ。うぁ、はん。なん、で、こん、なに、気合い、入って、るの? ふひゃ!」
 ああ、それを訊いてしまうのかい、アーサ。
 しかし私に抜かりはない。
 その問いに対する答えなら、ばっちりと用意している。
「そんなことは当然だろう。胸部心臓は人間にとって、頭部に次いで重大な急所だ。そこを重点的に入念かつ念入りにチェックすることに、一体何の不思議があるというんだい?」
 そう、これは当然のことであり、当たり前のことなのだ。
 故に、私の行為は何ら不自然なものではない。
 何故ならアーサの胸が目の前にあるなら揉むことこそ、私にとって自然な行為だからだ。
 我は揉む、故に我あり、だ。
「それ、は、分かるん、ひん! だけど。何、も、はぁん! なにも、こんな、に、おっぱい、ばっか、り、ひうん! 触る、必、要は、はひ! ないんじゃ、ない、の?・・・・・・・・・ひぃん!」
 おっとしまった。
 指がアーサの大事な先端部分を擦ってつねって弾いてしまった。
 いやぁ、失敗、失敗。
 だけどこれは事故だから、許しておくれ、アーサ。
「それは間違っているぞ、アーサ。さっきも言った通り、これは重大で重要かつ必要なことなんだ」
 何故ならこれは。
「何故ならこれは、アーサの成長を目に焼き付け手に染み込ませるのに、どうしても必要な作業だからな」
「さっき、と言ってる、ことが、ち、がう!・・・・・・・・・あひゅん!」
 あー、あー、聞こえないなぁ。
 しかしそんな分からないことを言う子は、こうだ!
 そうして私は、アーサの愛しい頂きを親指で思いっきり押す。
 するととっても可愛らしい声が聞こえてくるじゃないか。
 抱き枕に続いて、こちらも開発されないだろうか。
 給料の三ヶ月分くらいなら、即金で支払うのだが。
 そういえば、いまアーサのことを開発してるのは私自身だな。
 などと愚にもつかないことを考えていた丁度そのとき。
「こら! そこ! さっきから遊んでいないで、もっと真面目にやりなさい」
 隊長であるヴァルカから、叱責の声が飛んでくる。
「はい、隊長。私は大真面目かつ真剣度百%で、大事に臨んでおります」
 私はきりっとした表情と声で、ヴァルカの言葉に応える。
「あー、そうかそうか。うん、成程。よく解った」
 それにヴァルカは大きな溜め息を吐きながらかぶりを振り、早く終わらせろとばかりに無言で手を払った。
 結局こうしてヴァルカに注意されるまで、私のビバ・ノウレッジ至福の時間は続いた。
 隊長の言いいたいことは、
 しかしまだ私には、やり残した大事な使命があるのだ。
 如何にヴァルカの言葉といえど、ここでおめおめ引き下がる訳にはいかないのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

スライムイーター ~捕食者を喰らう者~

謎の人
ファンタジー
アルル・ジョーカー、十三歳。 盗賊団の下で育ったろくでなしの少女は、新しい人生を求めて冒険者となることを決意する。期待に胸膨らませ、馬車に飛び乗り、大きな街を目指して走り出す。 リンネ・アルミウェッティ、神官。 "捕食者を喰らう者"との二つ名を冠し、ベテラン冒険者へと上り詰めた悪食な神官は、しかし孤独な日々を謳歌していた。 女神の導きにより、出会ってしまった異端な少女たちは、共にコンビを組んで冒険へと繰り出していく。美味なるスライムを求めて彷徨う、飽くなき冒険心が織り成す、一大巨編超大作的なファンタジーの幕開けである。 「お味の方はいかがでしょう?」 「なにこれ、リンネさんの唾液味? それとも胃液味?」 「スライム本来の味です」  これは意外、美味でした。 だいたいこんな感じ! *「小説家になろう」にも投稿しています。 https://ncode.syosetu.com/n7312fe/

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる

三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。 こんなはずじゃなかった! 異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。 珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に! やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活! 右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり! アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

処理中です...