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一番大事な仕事の基本~その九~
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黒い蝶がもたらした福音を読み解いた俺は、この回線を通して接続されている全員にそこに記された内容を伝えた。
皆がただ便宜的に回線と呼びありがたく便利に使わせてもらっているこの相互通信能力は今回現場にいる三人、亜流呼、傷仁、姉さんのものでもなければ勿論俺の能力でもない。
この能力の持ち主が現場に出ることはまずありえない。
もしそんな緊急事態に陥ったときは会社そのものがかなり切羽詰まった情勢に直面していることになるが、幸いにしていまのところそんな事態に直面したことはない。
彼女の戦場は現場ではなく本社の情報解析室にある。
今もそこで回線を通じて得られる情報を管理・管制・解析すると同時にあらゆる通信網を介しての電子戦の指揮を執っている筈だ。
自分の持てるあらゆる能力を駆使して。
刻々と変化する状況の推移を観察し、いくつもの分岐点から展開を推察し、どんな局面でも対応できるよう対策を用意する。
現場にいる俺たちを全力で支援するために。
それでもごく限られた通信網から電子的な侵入し支援や攻撃を行うのは容易ではない筈だ。
そもそも電子線、情報戦という概念自体を重要視しているのはごく一部だけだ。
現在個人であれ組織であれ既に所有している情報それ自体の、報告・連絡・相談を目的とした通信手段や伝達技術は多彩な領域で多様なかたちで発達している。
だが未知の情報、所持していない情報を新たに入手する場合、その手段は非常に限られる。
何故なら一個人から一つの国家、はては世界中に根を張る複合企業や組織体などに至るまでが信頼性や正確性を問われずに、あらゆる領域のあらん限りの情報を自由に上載、集積、共有、閲覧できる構造体系が存在しないからだ。
誰かがが知り得た情報を、誰もが知ることはできないのだ。
大昔はそんな夢のような技術があったらしいが、そんな確証は今はもう何処にもなく誰にもできなず意味もない。
ただ少なくとも今現在存在しない。それが全てだ。
そのように今の世界がかたち造られたのは単純だが非常に面倒な背景があるからだ。
誰も知らない原因で始まり誰もが忘れた結果で終わった人類種と人外種、異種族間の果てしなく長く果てがないほど続いた争い。
その争いが終結し、今の世界を構築する礎となった人類種と人外種との間に結ばれた数多くの約定、協定、条約。
その中の一つに明確に定められているからではない。
その最大の理由は、古の世界に生き幻想に棲まう人外種たちがこれを極限まで忌避するからだ。
それは明文化されていないからこそ人々の心に強く根付き、無条件で遵守させる力を持つ。
彼ら人外種は自分たちの棲まう世界、《幻生古真領域》を侵されることを最も嫌う。
この人類種と人外種の領土・領域に関係する生存圏の設定は、協定の一つに明確に定められている。
それは人外種の確かな権利であり理由の一つだが、真の理由は別に存在する。
それは彼らの世界を存続させるのと同時に、彼ら自身の神秘性を守っているからだ。
人外種とは過去の永い争いの後に築かれ現在まで続く共存関係を、それなりに維持している人類種。
交流してきた年月は人類種における歴史にぼぼ等しいが、未だ人外種に解明されていない点、定かでない部分が大量にある。
よく知られたところでは神族や魔族を名乗る者たちや竜族など通常の人類種を遥かに凌ぐ知と力を持つ個体や種族は数多いる。
なかには過去の争いから生れた神話や伝説に謳われるほどの強大で強力な個体が実在し今なお存命しているという事実が既に人類種の理解の埒外だ。
そんな彼らにとって神秘性を守ること自分たちのは存在を保つことに等しいのかもしれない。
神秘とは秘匿されるべきものであり、未知であり不明であり理解できないからこそ存在している意味と価値がある。
それが失われたとき神秘とはただのつまらない現実の一つに堕する。
それを図々しくも不躾に腑分けし、適当な区別を付けて付箋を貼り。無遠慮な衆目の下に引きずり出し、無理矢理陽の光に晒し、他の取るに足らない有象無象と同列に扱われるなど絶対に許せるはずがなかった。
盟約に記載されていないのはそこに土足で踏み込もうとする輩にとっくりと教えてやるためでも在る。
自分たちの愚かさを。
それは何の根拠もなく自分が特別だと信じ込む。自分は他人と違うと信じて疑いもしない。そんな実に人間らしい想いに通じるものがあるのかもしれない。
そうした経緯があり情報とは分かち合うものではなく隠匿するもの、という考えが人類種でも共通の認識として常識の一部となり深く浸透していた。
特に魔術師という人種はその傾向が強く、位階の低い者ほどその偏向はより顕著に極端現れる気質があった。
自分が他の有象無象とは違う特別な人間であると思い込み、自分たちの魔術が歴とした神秘であると好きに定義し隠匿を通り越して独占する。
それは魔術師という小さな社会のなかで同様かもしくはさらに醜悪だった。
故に今や情報はこの世界で最も貴重なものの一つであり、価値があるか分からないものとなっていた。
そんな情報を入手する限られた手段は主に二つ。
一つは単純明快かつ原初的な手段、自分の足で調べ自分の眼で見極めること。
一つは他力本願かつ現代的な手段、他人の持っている情報を購入するかもしくは調査自体を他人に任せるか。
前者は余程の時間と手間を必要とし、後者は相当な額の金銭かそれと同価値のものを必要とする。
当然我が会社は前者を選択し、さらに調査課は短期間のうちに仕事の段取りと決行にひつような情報を集めてくれた。
そんな情報技術の専門家であり、未開の地である電子の世界の先駆者の一人。
そんな彼女こそ解析課課長にして社長秘書、精神干渉能力者不和九区里。
能力:接続、分類:個有源素、属性:精神
非戦闘時での彼女の仕事は影に日向に社長を助け会社を支えるため、その辣腕を存分に振るい数々の案件を適切かつ的確に処理している。
そしていざこうして戦闘を伴う仕事に俺たちのような作戦課所属の社員が出動するとなればは自分の能力を使用して精神を繋ぎ同調させ、繋がれた人間の五感と同様の体感を情報として受け取り戦況を解析する敏腕の後方支援担当の責任者だ。
これはまだ彼女の能力の一部に過ぎないが、それだけでもかなり利便性の高い能力だ。
実際は彼女のような俗に言うテレパシー、超感覚的知覚系統の能力者はさほど珍しくない。
寧ろ能力としてはごくありふれた部類に入る。
だが彼女の場合その能力の質と練度、そしてその多様性がもたらす有用性の桁が違う。
特に今回のように単独行動をせざるをえず、なおかつ正体不明の品を探さなければならいといった特殊な状況ではかなり実用的かつ重宝する能力だ。
とはいえこの有能極まるようにみえる能力にも弱点はある。
そしてこうしてすんなりと精神を接続するにはある条件がある。
だが今はそんなことは気にせず姉の術式により作られた紙傀儡により得られた情報を回線により伝え、次の指示を待つ。
どういう原理なのかは勿論分からないが、姉の作る折紙は術式発動に刻んだ呪がそのまま文字をなって得られた情報を示す。
深く考えずともやはりこの黒い蝶、見る者が見ればはとんでも代物なのではないだろうか。
よく見れば凝り性な姉らしく細かなところまで作り込まれた本物そっくりに象られていた。
そうして改めて黒い蝶の造形に感心していると、今日初めて回線を通した件の九区里の声を聞いた。
「こちら不和九区里です。ましろさんのお陰で次の行動方針を決定することができました。
それでは皆さんに次の指示ををお伝えします。 何回でも説明しますが良く聴いてくださいね。つくもさんは特に」
何故か俺だけ念を押されことに釈然としないまま、それでも言われた通り九区里の説明に真面目に耳を傾けることにした。
皆がただ便宜的に回線と呼びありがたく便利に使わせてもらっているこの相互通信能力は今回現場にいる三人、亜流呼、傷仁、姉さんのものでもなければ勿論俺の能力でもない。
この能力の持ち主が現場に出ることはまずありえない。
もしそんな緊急事態に陥ったときは会社そのものがかなり切羽詰まった情勢に直面していることになるが、幸いにしていまのところそんな事態に直面したことはない。
彼女の戦場は現場ではなく本社の情報解析室にある。
今もそこで回線を通じて得られる情報を管理・管制・解析すると同時にあらゆる通信網を介しての電子戦の指揮を執っている筈だ。
自分の持てるあらゆる能力を駆使して。
刻々と変化する状況の推移を観察し、いくつもの分岐点から展開を推察し、どんな局面でも対応できるよう対策を用意する。
現場にいる俺たちを全力で支援するために。
それでもごく限られた通信網から電子的な侵入し支援や攻撃を行うのは容易ではない筈だ。
そもそも電子線、情報戦という概念自体を重要視しているのはごく一部だけだ。
現在個人であれ組織であれ既に所有している情報それ自体の、報告・連絡・相談を目的とした通信手段や伝達技術は多彩な領域で多様なかたちで発達している。
だが未知の情報、所持していない情報を新たに入手する場合、その手段は非常に限られる。
何故なら一個人から一つの国家、はては世界中に根を張る複合企業や組織体などに至るまでが信頼性や正確性を問われずに、あらゆる領域のあらん限りの情報を自由に上載、集積、共有、閲覧できる構造体系が存在しないからだ。
誰かがが知り得た情報を、誰もが知ることはできないのだ。
大昔はそんな夢のような技術があったらしいが、そんな確証は今はもう何処にもなく誰にもできなず意味もない。
ただ少なくとも今現在存在しない。それが全てだ。
そのように今の世界がかたち造られたのは単純だが非常に面倒な背景があるからだ。
誰も知らない原因で始まり誰もが忘れた結果で終わった人類種と人外種、異種族間の果てしなく長く果てがないほど続いた争い。
その争いが終結し、今の世界を構築する礎となった人類種と人外種との間に結ばれた数多くの約定、協定、条約。
その中の一つに明確に定められているからではない。
その最大の理由は、古の世界に生き幻想に棲まう人外種たちがこれを極限まで忌避するからだ。
それは明文化されていないからこそ人々の心に強く根付き、無条件で遵守させる力を持つ。
彼ら人外種は自分たちの棲まう世界、《幻生古真領域》を侵されることを最も嫌う。
この人類種と人外種の領土・領域に関係する生存圏の設定は、協定の一つに明確に定められている。
それは人外種の確かな権利であり理由の一つだが、真の理由は別に存在する。
それは彼らの世界を存続させるのと同時に、彼ら自身の神秘性を守っているからだ。
人外種とは過去の永い争いの後に築かれ現在まで続く共存関係を、それなりに維持している人類種。
交流してきた年月は人類種における歴史にぼぼ等しいが、未だ人外種に解明されていない点、定かでない部分が大量にある。
よく知られたところでは神族や魔族を名乗る者たちや竜族など通常の人類種を遥かに凌ぐ知と力を持つ個体や種族は数多いる。
なかには過去の争いから生れた神話や伝説に謳われるほどの強大で強力な個体が実在し今なお存命しているという事実が既に人類種の理解の埒外だ。
そんな彼らにとって神秘性を守ること自分たちのは存在を保つことに等しいのかもしれない。
神秘とは秘匿されるべきものであり、未知であり不明であり理解できないからこそ存在している意味と価値がある。
それが失われたとき神秘とはただのつまらない現実の一つに堕する。
それを図々しくも不躾に腑分けし、適当な区別を付けて付箋を貼り。無遠慮な衆目の下に引きずり出し、無理矢理陽の光に晒し、他の取るに足らない有象無象と同列に扱われるなど絶対に許せるはずがなかった。
盟約に記載されていないのはそこに土足で踏み込もうとする輩にとっくりと教えてやるためでも在る。
自分たちの愚かさを。
それは何の根拠もなく自分が特別だと信じ込む。自分は他人と違うと信じて疑いもしない。そんな実に人間らしい想いに通じるものがあるのかもしれない。
そうした経緯があり情報とは分かち合うものではなく隠匿するもの、という考えが人類種でも共通の認識として常識の一部となり深く浸透していた。
特に魔術師という人種はその傾向が強く、位階の低い者ほどその偏向はより顕著に極端現れる気質があった。
自分が他の有象無象とは違う特別な人間であると思い込み、自分たちの魔術が歴とした神秘であると好きに定義し隠匿を通り越して独占する。
それは魔術師という小さな社会のなかで同様かもしくはさらに醜悪だった。
故に今や情報はこの世界で最も貴重なものの一つであり、価値があるか分からないものとなっていた。
そんな情報を入手する限られた手段は主に二つ。
一つは単純明快かつ原初的な手段、自分の足で調べ自分の眼で見極めること。
一つは他力本願かつ現代的な手段、他人の持っている情報を購入するかもしくは調査自体を他人に任せるか。
前者は余程の時間と手間を必要とし、後者は相当な額の金銭かそれと同価値のものを必要とする。
当然我が会社は前者を選択し、さらに調査課は短期間のうちに仕事の段取りと決行にひつような情報を集めてくれた。
そんな情報技術の専門家であり、未開の地である電子の世界の先駆者の一人。
そんな彼女こそ解析課課長にして社長秘書、精神干渉能力者不和九区里。
能力:接続、分類:個有源素、属性:精神
非戦闘時での彼女の仕事は影に日向に社長を助け会社を支えるため、その辣腕を存分に振るい数々の案件を適切かつ的確に処理している。
そしていざこうして戦闘を伴う仕事に俺たちのような作戦課所属の社員が出動するとなればは自分の能力を使用して精神を繋ぎ同調させ、繋がれた人間の五感と同様の体感を情報として受け取り戦況を解析する敏腕の後方支援担当の責任者だ。
これはまだ彼女の能力の一部に過ぎないが、それだけでもかなり利便性の高い能力だ。
実際は彼女のような俗に言うテレパシー、超感覚的知覚系統の能力者はさほど珍しくない。
寧ろ能力としてはごくありふれた部類に入る。
だが彼女の場合その能力の質と練度、そしてその多様性がもたらす有用性の桁が違う。
特に今回のように単独行動をせざるをえず、なおかつ正体不明の品を探さなければならいといった特殊な状況ではかなり実用的かつ重宝する能力だ。
とはいえこの有能極まるようにみえる能力にも弱点はある。
そしてこうしてすんなりと精神を接続するにはある条件がある。
だが今はそんなことは気にせず姉の術式により作られた紙傀儡により得られた情報を回線により伝え、次の指示を待つ。
どういう原理なのかは勿論分からないが、姉の作る折紙は術式発動に刻んだ呪がそのまま文字をなって得られた情報を示す。
深く考えずともやはりこの黒い蝶、見る者が見ればはとんでも代物なのではないだろうか。
よく見れば凝り性な姉らしく細かなところまで作り込まれた本物そっくりに象られていた。
そうして改めて黒い蝶の造形に感心していると、今日初めて回線を通した件の九区里の声を聞いた。
「こちら不和九区里です。ましろさんのお陰で次の行動方針を決定することができました。
それでは皆さんに次の指示ををお伝えします。 何回でも説明しますが良く聴いてくださいね。つくもさんは特に」
何故か俺だけ念を押されことに釈然としないまま、それでも言われた通り九区里の説明に真面目に耳を傾けることにした。
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