幽閉された魔王は王子と王様に七代かけて愛される

くろなが

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四話 親子の時間

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 王子は自室で仕事をしている王様に言いました。
「パパ、僕もパパみたいにシルを気持ち良くできるようになりたい。僕に技術を教えてください」
 王様は仕事の書類から目を離し、王子を見つめます。
「……まさか私に直接聞くとは想像していなかったな」
 しみじみと呟く王様ですが、あっさりと了承してくれました。
 地下へは王子と王様以外入れないのですから、自分を自室に運んだのは王様であると王子はわかっていました。全てを知っているのであれば、恥ずかしがることもありません。
 次に魔王に会いに行く時、王様も同行してくれることになりました。

 +++

 約束の日になりました。王子はこの数日、いつも以上に授業を頑張ったため見事お休みを勝ち取っていました。
 王子は魔王に、王様が一緒に来ることを伝えていません。しっかり王様にも口止めしてあります。


 王子は魔王を驚かせたいからと、王様に少しだけ遅れて入ってくるように伝えて地下へ向かいました。
「おはようシル」
「アエラ、おはよう」
 魔王は読んでいた本を閉じて挨拶してくれます。
 朝から行くと事前に伝えてあったので、魔王は落ち着いて迎え入れてくれました。


「いつもより到着が早いからまだ首輪を付けていないんだ」
 そう笑いながら、魔王は付け外し自由の首輪と鎖を装着します。
 魔王と会って話し、知れば知るほど、王様が語った物語と実際の魔王への対応は違いました。
 地下には一見ベッドしかないように見えますが、実際は魔王だけの特別な庭へ続く隠し扉があったり、本を自由に持ち出せる図書館も併設されています。大きなお風呂も、キッチンもあり、魔王はとても伸び伸び暮らしていました。
 鎖はたまに魔王の視察に来る人々を安心させるためだけの飾りで、なんの拘束力もありません。
 魔王が王様に大切にされているのが伝わってきます。
 王子が魔王と初めて会った時、王様が不機嫌だったのも何か違う理由があるのだろうとさすがに王子も理解していました。


「アエラ、立ってないでこっちへおいで」
 ベッドに座るよう促され、王子は素直に従います。魔王が散歩や、読書、ティータイムなどを提案しますが、王子はハッキリと言いました。
「……前回の続き、したい」
「ほほーう」
 王子の言葉に魔王はニヤニヤと嬉しそうです。
「なにごとも練習は大切だもんなぁ」
「うん。でも、やみくもに行動しても成長はしないって学んだよ」
「へぇ~言うじゃないか。何か策があるのか?」
 王子の考えを知らない魔王は楽しそうに肩を揺らしています。
 前回同様子ども扱いしてくる魔王に絶対ぎゃふんと言わせてやるぞと、王子の復讐心は燃え上がります。
「もちろんだよ。先生、入ってきて!」
 魔王は王子の言葉に目を見開いて地下の入り口を振り返しました。先生と言っても、地下に入れる存在なんて王子を含めて二人しかいません。
 予想通り、そこには無表情な王様の姿がありました。
「先生だ、よろしく」
「なっ……パパに助けを求めるなんて卑怯だぞ!」
 王様を見て慌てた様子の魔王に、王子の胸がスカッとしました。
「えへへ、効率的って言って欲しいなぁ、シル」
 そこには初めての行為に翻弄されていた少年はもうおらず、未来の王の貫禄を持った一人の男がいました。

 +++

 魔王は服を脱がされ、大きな枕を背もたれにしつつも、両手は一纏めに拘束されてベッドの天井から吊るされています。
 そのため、少しでも魔王が動く度にキィキィと鎖を繋ぐ金具が擦れる音がします。
 目隠しと猿ぐつわまでされ、魔王はフゥフゥと荒い息を吐くしかできずにいました。
 脚は折りたたまれ、左右に開かれた状態で足首も吊られて固定されているので中心が丸見えとなっています。
 この状況に興奮しているのか、既に魔王の勃ち上がった性器からは先走りがタラタラと溢れ、尻の割れ目を伝っています。
「シル……すごいエッチだね……」
 王子は魔王の煽情的な姿にゴクリと喉を鳴らしました。
 普段の拘束が飾りと言っても、実際に拘束することも可能なのです。王様が王子のために準備してくれました。
「シルワの魅力的な姿は誰にも見せたくはなかったが……可愛い息子の頼みならば全力を出さねばなるまい」
 苦渋の決断と言わんばかりの表情をした王様ですが、ノリノリであるのは誰が見てもわかりました。


「アエラ、シルワのここを刺激してみろ」
 王様は魔王の胸にある、男にしては大きく膨らんだ乳頭を指で示します。王子は言われた通りに指先で乳首に触れてみました。
「んっ……!」
 軽く触れただけで魔王の身体がビクリと震え、王子は驚きました。
「もっと強くしても大丈夫だ。指の腹で挟んで潰すように押してみたり、歯で甘噛みしてもいい」
 王様は片方の乳首に手を伸ばし、もう片方に口を付けて手本を見せてくれます。
「んん、んッ、んぅう──!」
「性器だけじゃなく、こういう所にも触れてやると反応が変わるからな」
「はい」
 王子は王様がしていたように、魔王の両方の乳首をたくさん刺激しました。
「ふっ、うぅ……んぐ、ん、ンンッ……ん!」
「うわぁ、すごい……前トロトロだよ、シル」
 乳首を弄れば弄るほど、いっさい触れていない魔王の性器がビクビクと震え、潤滑剤が必要ないのではと思うくらい、透明な液がお尻を濡らしています。
 それでも王様が薬品を使い、丁寧に魔王のお尻に指を差し込みながら言いました。
「このまま後ろに性器を挿入すればシルワはすぐ達することができる。やってみろ」


 あの気持ち良い場所に性器を挿れてもいいと言われて、王子の頭がクラクラしてきました。しかも今回は魔王の動きが封じられています。前回のようにわけがわからない快楽に振り回される心配はありません。
 王子は勃起した性器を、露わになっている魔王の窄まりに当て、一気に押し込みました。
 ズプン、とあっさりと埋まり、温かさと気持ち良さが王子を襲います。そして突然魔王の中がギュッと締まりました。
「んぐ、んン──ッ──!!」
 魔王は仰け反り、性器からは精子がボタボタと飛び出しています。
「え……?」
「前立腺と精嚢を刺激するとこうなるんだ。可愛いだろう?」
 王様は魔王の猿ぐつわを取り、激しく口付けをしました。魔王は反射的に王様の舌に吸い付き、自らの舌を絡めます。
「んぁ、はぁ……ん、ん……」
「ん……シルワ、必死で、かわいいな」
「あっ……シル……の、なか、キツくなった」
 キスに反応するように魔王の中は蠢き、王子の性器を締め付けます。王様は口付けをやめ、王子に言いました。
「入口から浅い所に雁を当てるつもりで出し入れするんだ。尻の中には何ヵ所かシルワの大好きな場所がある。今のアエラのサイズならそこら辺がちょうど良く当たるはずだ」
 王子は王様に言われたように動きました。王様の言葉は的確で、中を擦っているのに魔王の性器からは精液が飛び出してきます。
「アッ──あっ、あ、やっ……だめ、イってる……ひぅっ、やだ、とめて……!」
 魔王の懇願する姿が、まるで前回の自分みたいだと王子は思いました。確かに、可愛くてもっと苛めたくなる気持ちがわかります。


「私も気持ち良くしてもらおうか、シルワ」
 王様も興奮が我慢できなくなったのか、性器を取り出して魔王の口にねじ込みました。
「んぅうッ……ふ……んぐ……んぅ……んはぁ……あ」
「シルワは口内を犯されても感じるし、舐めさせるだけでもとても興奮する」
 その言葉通り、魔王の顔には恍惚が浮かび、美味しいものでも食べているかのように王様の性器に吸い付いています。
 更に王様は言いました。
「アエラがもう少し成長すれば、奥まで性器が届くようになる。そうなれば、シルワを女のように胎で何度もイかせることができるからな」
「はい!」


 王様は先生として、王子に完璧以上の教育を施しました。
 王子も優秀な生徒でしたので教えを全てを吸収し、長い期間をかけて魔王に快楽を叩き込みました。王子は魔王に、自分は息子ではなく“次の夫”であると肉体に何度も何度も教え込んだのです。

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