魔物になった四人の臣下を人間に戻すため王様は抱かれて魔王になる

くろなが

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【五章】仙人と魔物

二十二話*

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 四人と触れ合いたくない、なんて時がある訳がない。


「そんなわけないだろう」
「じゃ、じゃあ、今からでもしてくれる……?」


 上目遣いで見上げてくるリヴァロは幼い子供のようだ。良い男に育ったと思ったが、ルービンの前ではまだまだ甘えたいのかもしれない。
 俺は座り直してリヴァロの頬に手を添え、口付けた。


「んっ」
「……ふふ、もちろん。俺達は伴侶なんだ。遠慮はいらんさ」


 そう微笑めば、今度はリヴァロが俺にキスをする。啄むように何度も触れてから、舌を差し込んできた。


「ぁ……ん……ふっ……」
「はぁ……あ……ルービン、さま……」


 リヴァロが体重を掛けてきたので、俺はそれに抗わずに後ろに倒れた。口付けを続けながらもリヴァロは俺の胸を両手で揉み始める。
 いつもなら乳首をすぐに責めてくるが、今は全体の膨らみを楽しむように手のひらで包み込んで大きく動かす。
 リヴァロがおっぱいに熱中している間に、俺はカシュに中の準備をしてもらった。カシュとは共に過ごす時間が長いため、以心伝心度では誰にも負けない気がする。
 口付けに満足したのか、唇を解放したリヴァロは下移動し、俺の乳首を咥えて舌で転がし始めた。


「アッ……ん、く……っ」
「ルービン様の体でも、乳首がイイんですね……」
「ひっ、うぅ……ッ!」


 絶妙な力加減でリヴァロは歯を立て、先端を舌でくすぐった。そうされると気持ち良いことを脳に刻み込まれている俺は大きく反応した。


「や……あ……りヴぁろ……」
「あはっ、ルービン様もすげー敏感なんだ……可愛いなぁ」


 この姿でも可愛いと言われるとかなり恥ずかしかった。恥ずかしいが、ルーシャンの時と変わらずそう思ってもらえる嬉しさが上回る。
 リヴァロはひとしきり俺の反応を楽しんでから、手を移動させた。


「こっちも?」


 リヴァロが俺の尻に手を伸ばし、狭間を撫でた。それだけで俺は期待に震えてしまう。


「んぅっ……」
「……柔らかい……もう準備万端じゃん、ルービン様」


 少し指先に力をこめたリヴァロがニヤリと笑う。中にそのまま指が侵入し、グニグニと内側を刺激される。気持ち良い場所を熟知しているリヴァロは、あっさりとルービンの好い場所を見付けてしまった。


「あうっ……はぁ、アッ!」
「ココかぁ、そんなに気持ち良い? 自分からどんどん脚開いてるね」


 覚えてしまった快楽には抗えない。もっと欲しくて身体が勝手に動いてしまうのだ。物足りなさを埋めてほしくて、口すらも勝手に動き出す。


「ッ……リヴァロので……もっと……気持ち良くなりたい……」


 恥ずかしさでどうにかなってしまいそうだ。無意識に両手で顔を覆ったが、最後までハッキリと言いきってしまった。
 やべぇとかエロいとかなんでもいいからリヴァロの発言を待っていたが、何もない。呼吸音すらも聞こえなくて不安になる。俺がそっと指の隙間から覗こうとした瞬間、衝撃が走った。


「あ゛ッ──!?」


 リヴァロが俺の中に一気に押し入ってきたのだと気付く前に、俺の性器からは精液がほとばしっていた。じわじわと快感が追い付き、身体が火照り、鼓動が激しくなる。


「ぁ……あ……り、ヴぁろ……」
「王の命令でも、愛する人のお願いでもなんでもいいや……めちゃくちゃ気持ち良くしてあげますから」


 そう言ったリヴァロの目は今までになく鋭かった。蛇に睨まれた蛙とはこういうことなのだろうか。そう思うくらい迫力に気圧され、自らの唇を舐めて俺を見下ろすリヴァロを眺めるしかできなかった。
 リヴァロはギリギリまで性器を引き抜き、思い切り中へ突き入れ、それからゆっくりと俺のイイ部分を雁で当てて刺激を繰り返す。その度に背筋に大きな快感が走り、俺は呼吸すらままならなかった。


「ヒッぅあっ、アッ、またイク……そこばっか、だめ……ッ」
「ヤダ……ルービン様が女の子になるところ、いっぱい見たいもん」


 どうやら俺は眠れる獅子を起こしたらしい。
 エダムが時間だと呼びに来なければ失神させられていたと思うくらい、中で何度もイかされてしまった。

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