魔物になった四人の臣下を人間に戻すため王様は抱かれて魔王になる

くろなが

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【五章】仙人と魔物

四話* エダム+ウルダ×ルーシャン

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 エダムはウルダに薬について質問しならがら中途半端に脱げていた俺の服を全て取り払った。


「どれくらいで効果が出るんだい?」
「男なら、5分から10分くらい。女の人は早い、1分とか2分。すぐ出る傾向がある」
「んじゃウルダ、こっち座って」
「ん」


 エダムが指示した通り、ウルダはソファのひじ掛けを背もたれにして座った。俺はウルダに覆いかぶさるように四つん這いにさせられ、ウルダの眼前に俺の胸が晒される。
 性的な目的ではない相手に胸元を晒すのは普段よりも恥ずかしさがこみ上げてくる。一人で顔が熱くなるのを感じていると、突然ウルダが弾んだ声をあげた。


「わ、早い。ルーシャン、もう出てきてる」
「え!?」


 俺からはよく見えないが、確かに乳頭やら乳輪がいつもと違う感じがする。触られてもないのにジンジンするというか、張り詰めているようだ。まだ薬を飲んでから1、2分だぞ。俺は女子か。俺の動揺がわかるのか、エダムは背後で小さく笑っている。


「毎日弄られてるからルーシャンのおっぱい発達してるもんねぇ」
「んゥ゛……ッ!!」


 俺が後ろを見ていないのをいいことに、エダムは何の前触れもなく挿入してきた。俺の中はグチョグチョだし、毎日の事で慣れきっている尻はいとも簡単にエダムの性器を吞み込んだ。奥まで突き入れられた衝撃だけで俺は射精していた。突然の快楽に頭が真っ白になる。


「ぁ……ッは、う……」
「ルーシャン、すごい。感じると、いっぱい母乳、出るみたい」
「ヒッ、ん、あっ!」


 ウルダが俺の胸に舌を這わせて溢れているミルクを舐め取り、そのまま乳首に吸い付いた。普段よりも敏感になっているのか、声が我慢できそうにない。強く吸われるだけで甘い痺れに襲われる。


「んっ、く……うる、だ……あぁッ……!」
「ん……ん。味は、あんまりしない。出てくる勢いは、結構ある」


 口で咥えられている反対側の乳首をウルダがギュッと指で摘まめば、ビュッと勢いよくミルクが飛び出たのを感じた。俺は与えられる刺激に悶えているというのに、ウルダは淡々と観察結果を口にしている。


「普段から、刺激していれば、男でも薬の効果が早いんだ。わかって良かった」
「それ本当にいいのかな? 乳首で遊んでる男をあぶり出しちゃうのってアリなの?」


 それは嫌だわ。エダムの言葉に俺もウルダも大きく目を開いた。


「む……じゃあ、発表は、しないでおこう。効果が出るまでの時間は、個人差があります、とだけ」
「うん、それがいいね」


 俺での検証作業がこういう所で役に立つのか。俺は調教されただけで自分で遊んでる訳じゃねーけどな!
 ウルダはまた俺の乳首を口に含み、甘噛みしたり、舌でこねたり、刺激の違いで母乳の出方の変化があるのかを調べているようだ。


「あっ……はぅ……う、んぁ……ああッ」
「ルーシャン、普段以上によく締まるね。耳も赤いし、恥ずかしいのかな?」


 腰をゆっくりと動かしながら、エダムがそう言って気持ち良さそうに息を吐いた。
 俺は尻の粘液だけでも人間離れしているというのに、母乳は母乳でまた違った羞恥心が煽られる。歓楽街的にも人気が出そうな薬だと思う。
 俺が素直に恥ずかしさを肯定するため弱々しく首を縦に振れば、エダムの性器が中で大きく反応した。そのままエダムの腰の動きが速くなる。


「んぁ、あっ、ア、あ……エダム……!」
「ねえねえウルダ。僕もそれ飲んでみたいなぁ。あとで場所交代して」
「ん。いいよ」


 二人の交渉が成立し、俺はエダムとウルダに交互に抱かれる事になった。


 薬によって母乳が出る時間は、パニールでの検証が平均して30分程度だったのに対し、俺は半日母乳が出続けたという事をここに記しておく。

 疲れが溜まっていたエダムは、気が付いた時には俺の乳を吸いながら眠っていたので、ひっそりとこの日のセックスは幕を閉じた。

 通常では出なかった結果を沢山持ち帰れたウルダは、喜びのあまり慣れないスキップをして転んでいた。普段見れないハイテンションなウルダを見れたのも俺の中での大きな収穫だったと言えよう。

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