魔物になった四人の臣下を人間に戻すため王様は抱かれて魔王になる

くろなが

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【四章】王と魔王

八話 リヴァロ視点* リヴァロ×ルーシャン

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 意識が浮上して真っ先に俺は思った。
 やってしまった……。
 久し振りの本格的な研究が楽し過ぎて成果を見せた後に寝落ちした。
 ルーシャンの魔核浄化の担当日でもあったのに最悪だ。誰も怒ったりしないのはわかってるけど普通に凹む。
 仕事としてだけでなく、単純にルーシャンとセックスできる機会を失ったという事実も辛かった。

 まだ重い瞼を開けるのが怖い。今何時だ。どれくらいの時間俺は眠っていたのだろう。そんな事をぼんやりと考えていると、俺は体に違和感を覚えた。
 こう、なんだろう、誰かが俺に触れているような気がする。しかも、そこは下半身ではないだろうか。更に言えばそこは男性器のある位置のような……。
 そう気付いてしまえば突如脳に快楽が襲ってくる。慌てて俺は目を開き、頭を上げて下腹部を確認した。


「ん……ん、ぁ……はぁ……」


 る、ルーシャン!?
 仰向けにベッドで横になっている俺の股間にルーシャンが顔を近付けている、というか触れている。寝間着に着替えさせられている俺のズボンを下げ、興奮した様に頬を上気させ、俺の性器に舌を這わせていた。


「……へ……?」


 確かに互いの視線がぶつかったのに、ルーシャンは口の端をニヤリと持ち上げる。
 そのまま見せつけるみたいに大きく舌を出して竿を下から上へ、ベロリと舐め上げてから先端にキスをした。視覚的にも感触的にも俺の興奮は一気に高まった。


「あふっ……ルーシャン……ッ!?」
「ぁ、ん……ふあ……む」


 ルーシャンは亀頭部分を口に含み、吸い上げながら舌先で丁寧に舐めまわした。敏感な部分を激しく刺激され、俺は腰砕けになりそうだ。どんどん呼吸が荒くなっていく。
 どエロい。魔物化してた時とはまた別次元にエロい。あの時はとにかくハメて欲しいって感じにエロかったけど、今はセックス自体を楽しんでます的なエロさが凄い。
 永遠に眺めていたい気分だったが、さすがに何が起きているのか把握しなければと思い、声をあげた。


「ルーシャン、んんっ……あ……なに、やってんの……!?」
「ん、はぁ……んぅ……」


 俺がそう尋ねると、ルーシャンは名残惜しそうに性器から口を離した。


「頑張ったリヴァロに……ご褒美」
「はえ!?」
「疲れているだろう。俺が全部してやるから大人しく見ていろ」


 いやいや、ご褒美なんて貰える立場じゃないから!!
 俺が頑張るのは臣下として当然だし、むしろ与えられた仕事をする前に寝るとか最悪だったし。 
 でも、でも、俺のチンコ舐めて微笑んでるルーシャンがエロ過ぎて何も考えられなくなってきた。
 なんか、言わなきゃ、でもルーシャンめっちゃエロいし綺麗だし可愛いしとかそんな事しか浮かばない。と、とにかくやめさせなきゃだな。やめて欲しくねーけど!!


「……しょ、しょんな、見てるだけ、とかできねーっすよ!!」
「ヨダレ出てる」


 ルーシャンが真面目な顔で俺のヨダレを拭ってくれた。
 おはようフェラなんてされたら口が緩んでしまうのも仕方ないと思う。


「体が完全に起きるまでは俺に任せておけ」
「は、はい……」


 子供を諭しているみたいな態度につい素直に頷いてしまう。
 バッキバキに血管の浮き出た俺の性器はいつ爆発してもおかしくない。ルーシャンもそれがわかっているのか、口で刺激するのをやめた。魔力を多く含む体液はルーシャンの魔核付近に注がなければいけないのだ。
 ルーシャンは何故かいつもより少しだけもたつきながら室内着を脱いだ。不器用ってわけでもないのに不思議に思っていたが理由はすぐにわかった。


「う、うわぁ!?」
「へ……変な声を出すな……」


 おずおずと床に服を投げ、ルーシャンは引き締まった身体を曝け出した。
 その鍛え上げられた筋肉には下着とは呼べないような紐が数本だけ這っている。まさかこれはマイクロビキニというやつか!?


「リヴァロはこういうの、好みではないか……?」


 胸元は乳輪がギリギリ隠れるかどうかってくらいの小さい布があるだけだし、ルーシャンの性器部分に至っては布すらない。緩く勃起しつつある部分を避けて左右に紐が分かれてるだけだ。
 ほぼ全裸なのに、ほんの少し隠そうという意思が見えるだけでドスケベ感がヤバい。
 でも全く隠れていない。モロ見え。
 以前のレースの下着よりも更に過激になったものをわざわざ俺のために着てくれているのだ。どうしても恥を捨てきれないのに、それでもこうして行動してくれる。
 嬉しいやらエロ過ぎて刺激が強いやらで、俺の脳も身体も興奮し過ぎてクラクラしてきた。


「我が人生に一片の悔いなし……!!!」
「ちょっと待てリヴァロ、鼻血!」


 ルーシャンが慌てたように薄布で俺の鼻の下を押さえた。本当だ、鼻血出てる。


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