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【一章】ルーシャン
二十二話* ウルダ×ルーシャン
しおりを挟むウルダは突然の事に、肘で上体を支えたままの姿勢で動けずにいる。その瞳には確実に劣情を孕んでいるものの、俺を心配している気持ちは無くなっていないようで、行為を止めるべきか迷っているみたいだ。
「ル……ルーシャン」
「ふふ、ウルダは何もしなくていい」
腕を動かそうとするウルダを、俺はそっと肩に手を掛け制止する。ろくに力を籠めていないのにウルダの動きは止まった。そうだ、そのまま横になって俺に身を任せればいい。
「ほら、見て……」
「……ッ……」
衣服の裾を両手で摘まみ、正面から下半身を露出した。視覚的なエロに特化した下着が姿を見せる。勃起した俺の性器がレースを押し上げ、肝心な部分が全く隠されていない。だが、隠そうとする意思が見えるだけで背徳感が生まれるのだ。この下着を用意したエダムの思惑通りウルダの表情は面白いくらいに驚愕し、興奮していた。
「ウルダもこういうの好きか?」
「あ、あ、あの……その……」
俺が再び互いの性器を擦り付けるように腰を動かせば、さっきよりも硬さを増したウルダの主張が強くなった。
「さっきよりもウルダのおチンチン、反応してるな……かわいい」
「ふっ……うぅ……」
衣服に隠されていたウルダの性器を取り出し、手で優しく撫でてやるだけでウルダは身悶える。早くこのおチンチンを食べてしまいたいけど、それでは面白くない。
「もっといいもの見せてやるからな」
俺は服の胸元を開いて見せた。プクリと勃ちあがった乳首が黒いレースの隙間から覗いている。いやらしく勃起した俺の乳首に目を奪われたウルダの顔に赤みが増した。ウルダは唇を噛み締め、興奮で呼吸が荒くなるのを必死に抑えてようとしている。理性なんて手放してしまえば良いものを。欲望のまま道具のように犯されるのを俺自身が望んでいるのに。ままならないものだな。
だが、あと一押しだ。耐えようとしている姿も可愛く愛おしい。俺はウルダの頬を撫でた。
「イイ反応……」
バサリと俺は勢いよく服を脱ぎ捨て、下着姿を全て晒した。そこでようやく気付いたが、俺の皮膚はまるでサイハイソックスのように太股まで黒く変色していた。触れると変色というより、ツヤツヤしたカラスの羽のような感触で羽が折り重なっているようだ。示し合わせたかのように下着と合う組み合わせで俺はとても気に入った。足先はまだ人の形をしているが変化するのも時間の問題だろう。
俺を惚けたように見つめていたウルダがおずおずと声を掛けてきた。
「ルーシャン……自分も、貴方に触りたいのですが……」
「だーめ。と、言いたい所だが、そうだな……口だけなら使ってもいいぞ?」
「ありがとう、ございます」
ウルダは嬉しそうに感謝を述べ、俺の胸に顔を寄せた。左の乳輪をレースの隙間から舐めだし、乳頭を避けて丁寧に円を描く。そのもどかしい刺激に俺の身体が小さく震えた。
「ぁ……はぁ……ッ……」
「ルーシャン……美味しい……」
「やっ……ん……もっと……して……」
小さな刺激が続くと、俺は我慢できずに更なる刺激をウルダに求めた。しかしウルダはピタリと動きを止め、口を離して俺の顔を見た。
「ご命令を」
「……ッ乳首……もっと、いっぱい……いじめて……欲しい」
「仰せの通りに」
返事の後、ウルダは痛い程に俺の乳首に噛み付いた。
「ひぐっ……っんぅ!」
思わぬ大きな刺激に俺は大袈裟な程、敏感な反応をしてしまう。ウルダはすぐに強く噛むのをやめ、舌先で労わるように優しく舐めた。ジンジンとした痛みとも快楽ともつかない痺れに頭がフワフワする。ウルダは俺の乳首を何度も噛み、また舐める。それを幾度も繰り返されると、次第に敏感になった乳頭が少し吸われただけでも全身に快感を走らせるようになった。
「アッ……ん、はうッ……んぅ、うッ……」
「気持ち良い、ですか……?」
「ん……ぁ……きもち、いい……も……ガマンできない」
もう俺の鈴口からは透明の液体がダラダラと垂れ、アナルも負けじと粘液を溢れさせている。俺は腰を上げ、血管が浮き出てビクビクと主張をしているウルダの性器に自らのアナルを押し当てた。
「ウルダ……見てて……お前のおチンポを食べるとこ、見て……?」
「ッ……あっ……くっ……ルーシャン……」
「あっ──あんぅ……はぁ……ゴリゴリって……奥、きてる……!」
俺のメスマンコはウルダのおチンポを一気に飲み込んだ。気持ち良い。俺は求めていた刺激に抗えるわけもなく、ウルダのおチンポを沢山味わうために腰を上下に動かした。亀頭がいい所に当たって、俺の前から勝手に精子が飛び出した。
「あふっ……う、アッ……んんッ……きもち……ぃい……もっと」
「ルーシャン……ルーシャンっ……」
「あぁっ……アッ、ん、ウルダの、おチンポ……おいし……あっ……また、きもちぃの、クるぅ……っ」
無我夢中で腰を振り、自らの快楽のためだけにウルダを使った。少し浅い所を雁で推すと、射精とは違う快感が走った。でも気持ち良過ぎて力が入らない。そこをいっぱいグリグリしてイきたいのにそれができない。俺はその歯がゆさで涙目になっていた。
「はひッ……ふぁ……うるだ……」
「……あ、あの……動いても、よろしいでしょうか?」
優秀な臣下は俺の変化にすぐ気付いて対応してくれるのだ。俺はウルダの胸元に縋りついていた。
「んっ……おねがい……動いて……ココ、おチンポでいっぱい、突いて……めちゃくちゃにして……」
「お任せください」
自信のこもったハッキリとした声で返事をしたウルダは俺の腰を掴み少し持ち上げ、下から突き上げた。ウルダは自分の欲望を押し殺し、俺が欲しい場所を的確に抉ってくれる。
「あうっ、ひぁっ……それ……あぁあッ!」
「はい……いくらでも、欲してください……ッ」
元から器用なウルダは、俺が指示すればそれ以上の結果をくれるのが常だ。想定を超える快感に脳全体が痺れて、俺は何も考えられなくなった。自分でもわけもわからず嬌声をあげるしかできない。
「あぁ、はぁ、あ……らめ、イグっ……ひ、イく……あ゛ッ……アアッ!!」
ビクビクと中も脚も痙攣して、俺は絶頂を迎えた。頭がおかしくなりそうな快楽にまた意識が飛びそうだった。しかし、激しさを伴ったウルダの動きが開始した事で、俺の意識は引き戻される。
「ヒッん、あ……ひゃ……ッな……らめ、そんな……」
「すみません、もう少し……だけッ……もう、イきそう……で……」
「あひ……ッあ、はげしひ……ッむり、イクッ……また、やあッ……うるだ……ウル、だ……ッ」
内壁を擦られる度にイっている感覚があるのに、ウルダは俺を絶頂に導く箇所を何度も何度も正確に刺激する。当然だが、途切れない絶頂が俺を襲う事になった。
快楽地獄とも言える強過ぎる刺激に、ウルダの射精と同時に俺は意識を飛ばしていた。
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