魔物になった四人の臣下を人間に戻すため王様は抱かれて魔王になる

くろなが

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【一章】ルーシャン

五話*

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 別にクワルクに対して何も怒ってもないが、アミュレットを壊された事と、頬を張られた仕返しの気持ちくらいはある。
 エダムが俺の尻でイく前にクワルクを口でイかす。クワルクが耐えられたら尻を使わせてやろう。別に誰に宣言するでもなく俺が勝手に決めた目標だからなんの意味もないが、ただ大人しく犯されるのも飽きてきた。
 今まで性器を咥えても、舌を動かすとか余計な動作はせずオナホに徹してきた。だが、今回は徹底的に愛撫してやろう。俺は丁寧に舌を動かし、クワルクの半勃起したものを刺激した。


「んん……んっ……」
「っ……ルーシャン!?」
「……っん……んぐ……ッはは……もうギンギンになってる」


 完全に勃起してくれたお陰でやりやすくなった。口内に引き込んだ性器全体に舌を這わせ、亀頭を舌先で撫でてやるとクワルクの腰が震えた。鈴口をくすぐってやれば、先走りの液が溢れてくる。頑張りの効果が表れていることに俺は気を良くした。唇に力を籠めて竿全体を扱くように前後させ、強く吸い上げてやれば焦ったようなクワルクの声が聞こえた。



「あ……なたは……!」
「は、ぁ……んふ……なんだ……? 期待のテクニックを披露してやってんだろ?」
「っ……エダムも……ッちゃんと動いてください!」
「え、僕? ゆっくりちゃんと楽しんでるんだけどなぁ」


 言葉通り、エダムはゆっくりとしたストロークを繰り返していた。最年長の余裕だろうか。最初の二人のような野性的な動きではなく、中を丁寧に撫でられているような感覚でゾクゾクする。俺にとって快楽とは無縁な行為のはずなのに、エダムが緩やかに繰り返す繊細な刺激は、稀に快楽の兆しが見えそうで怖かった。
 しかし、激しい衝撃がないお陰で口戯に集中できるとも言える。拾いそうになる快感を振り払うように、俺はクワルクを挑発した。


「あ、はぁ……我慢なんかせずに……いつでも、口に、出していいんだぞ……?」
「ぐ……ッ」


 クワルクの悔しそうな唸りが聞けただけでも気分がスッキリした。冷静に見えてすぐ熱くなる所は変わってない。クワルクは俺の頭を両手で掴んで腰を動かした。


「ぐっ……ん゛ッ……ん、う゛ッ」
「望み通り、出してあげましょう……ッ飲んで、くださいね」
「ん……ん、んぐッ……んむ、ん゛ン──ッ!!」


 この野郎、意趣返しのつもりかわざわざ喉の奥に出しやがった。ここでこれを吐き出したら負けた気がするから意地でも飲み込んでやる。


「ぐ……んぶっ……ん──ッガハっ……! げほっ……ごふっ……ゴホッ……!!」
「ふふ……咳込んだ割にはちゃんと全て飲んだみたいですね」


 わざわざ俺の口の中に指を入れて隅々まで口内を確認したクワルクが満足そうに笑った。お前は勝った気になっているかもしれないが、俺も勝負に勝ったからな。まあ、尻を使おうという行動に出られたら今の俺では抵抗できないから本当にただの気持ちの問題なのだが。


「よーし、じゃあ僕もいいかな?」
「アッ……あ、んっ」


 休む暇などなく、エダムが動きを速くした。まだこれが終わるまではクワルクの穢れを奪えるかもしれない。移動されないようにクワルクの衣服にしがみついた。振り払われる事も考えたがそんな事はなく、俺を支えてくれた。


「は、あぁ……あ……」
「可愛らしい声だ」
「……ッ……ん、っぅ、あっ……」


 エダムのやつ、ねちっこく責めてきやがる。優しくしないで欲しい。道具のように扱われ、苦痛があればそれだけを考えていれば終わるのに。苦痛がないと自分が女のように臣下に犯されている事実が急激に脳に浸透するのだ。その上快感なんて見出してしまえば、情けなさで泣いてしまうかもしれない。


「うっ……ん、はぁ、あ、ア、ぁ……ッ」
「ああ……その囀り、もっと聞いていたいが……もう、出そうだ……」


 早く終わってくれ。せめて、この浅ましい声を止めて欲しい。そう願うと、まさかの形で叶えられた。


「……そうですか? 何故か……私はとてもイライラしますけどね」
「んっ……!?」


 クワルクが俺の両頬に手を添えて口付けをした。さっき自分が射精したばかりだというのに舌まで入れて、深く何度も俺の口内をまさぐった。


「ん……ん、ン……んぅ……ッ」
「はは……それはそれでイイね……ん……イくよ──ッ」
「ん、んぐ……ンッ……!」


 ドクドクと俺の中に波打つ感覚があった。放たれた穢れを飲み込んでいくと気持ちも落ち着いてきた。少しずつでもやるべき事ができているのだ。それを忘れてはいけない。ズルリと俺の中からエダムの性器が抜かれた感触に安堵の息が漏れた。エダムがセックス上手いとか知りたくなかったな。


「ぅ……んぁ……」
「はぁ……貴方、奉仕はできるくせにキスは下手ですね」


 クワルクが俺の唇を解放してそう言った。殴るぞ。掘られながらやってみやがれ。やっぱお前に尻は使わせてやらん。そう心に決めたのだが、クワルクもエダムも床に座り込んで欠伸をかみ殺している。久し振りに訪れた睡眠欲は性欲と同じくらい抗えないようだ。よくよく考えてみるとウルダとリヴァロがあまりに静かすぎる。


「おい、ウルダ、リヴァロ」


 声を掛けてみるが全く反応がない。二人共座りながら完全に眠っていた。どうしよう。まだ起きてるクワルクとエダムに任せればいいかと二人を振り返れば、この数秒の間に眠りに落ちていた。嘘だろ。
 こんな時にアミュレットがあれば一瞬で俺の仕事は終わったんだがなぁ。貴重ではないと言ったものの、材料を集めるのはさすがに塔の中ではキツい。無い物は仕方ないのだから地道に頑張るしかあるまい。
 この四人に対して俺は『インドアのヒョロヒョロな細い男』という先入観があり、余裕だと思っていたのがそもそもの間違いだった。考えが足りないのは今も昔も俺の悪い所だ。だから優秀な臣下が俺には必要だったんだよ。


「運べるかな……」


 前世だと俺が一番背も高くて筋肉があったが、今はこの中で一番小柄になってしまった。こいつら全員、魔物化で体格が良くなり過ぎだよ。
 このままここに全員寝かせておくのも気が引ける。俺はゆっくりと自分が立ち上がれるか確認した。股関節にちょっと違和感はあったが動けそうだ。よく見れば掴まれていた腰やら脚に痣がついてて痛々しいな。見た目より痛くはないが、慣れない行為の連続で体は重い。早く終わらせよう。
 試しにまだこの四人の中で一番身長の低いリヴァロを抱き上げてみた。


「重っ……」


 そこそこルーシャンも鍛えているから運べないことはない。しかし前世のムキムキな自分の体が恋しくなった。あの時は魔力が無い分、肉体を鍛えるしかなかったからな。魔法で運搬補助する事も考えたが、良い筋トレだと思う事にして自力で全員の私室に運んでやった。
 塔の設計者は俺なので、誰よりも構造に詳しい。濡れタオルで全員綺麗に拭いてやった後、ずっと使われていなかったベッドのシーツを交換してから寝かせた。その後に俺は悠々と一人で風呂に入り、倉庫から就寝用の服を拝借して着替えた。


「さて、俺がどこで寝るかだな」


 疲労はピークだからベッドで寝たい。穢れの吸収のためにも、四人と接触する良い機会だから誰かのベッドで寝るのが一番だ。
 クワルクは王への忠誠の反動でかなりルーシャンに拒絶反応を見せている。やめとこう。
 リヴァロはもう少し落ち着くまではどう狂暴性が出るかわからないからな。やめとこう。
 比較的おとなしめなのはエダムとウルダだ。エダムはあまり接触していると穢れの吸収に勘付くかもしれない。今警戒されるのは困る。
 消去法でウルダに決まった。何かあっても子供に教えるみたいに話せば言う事を聞いてくれそうだしな。そう結論付け、俺はウルダのベッドに潜り込み眠った。


 結局俺はどの選択肢にも正解なんて存在しないのだと理解した。違和感に気付き目が覚めると、俺の尻にウルダの性器が入っていたからだ。

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