3 / 125
【一章】ルーシャン
三話* ウルダ+リヴァロ×ルーシャン
しおりを挟む実際問題、穢れも直接体内に注がれるし、接触面も増えるから願ったり叶ったりでは。アミュレットが無くなった今、穢れの吸収にセックスは最高効率だ。アリだな。
「この人間……本当に状況わかってるのかな」
「笑ってる……」
傍観しているクワルクとエダムがちょっと引いた声で言ってる。どうやら俺は『アリだな』の所でニヤけた顔をしていたらしく怖がられたみたい。二人には敬意の眼差しでしか見られた事がないからちょっとだけショックだ。というか状況なんて俺が誰よりわかってるわ。俺はクワルクとエダムに助けを求めた。
「できれば回数こなしたいから洗浄と潤滑をしっかりして欲しいんだけど。お前ら高名な魔術師なんだからそれくらいすぐできるだろ」
「ヤる気満々」
「ヤる気満々だな……」
悠長な事言ってないで本気で助けてくれ。ウルダが我を忘れたみたいに俺のケツの穴に性器をグリグリ押し当ててんの。痛い痛い。無理にねじ込まれたら大変なことになるから早く対処を。
すると背後からガブガブと俺の肩を噛んでいたリヴァロが、ウルダの額を指でつついた。
「ウルダ、待てって。壊すな」
「ぅ……? 壊れたら……治せば……?」
「……血まみれでガバガバになった穴に突っ込みたくねーからそこ代われ」
「ムゥ……じゃあ……これで、どう……?」
ウルダが渋々といった様子で俺のアナルに指先で触れた。あ、完璧。お腹もスッキリしたし、なんかぬるっとした液体が伝ってる感触がある。さすが我が優秀な臣下だ。俺はウルダに微笑み許可を出した。
「ウルダ、偉いぞ。これなら問題ないだろう。もう好きにしていいからな」
「ほんとう? ルーシャン……もうココに……入っていい……?」
「ああ。数百年ぶりの欲だろう。好きなだけ吐き出すがいい」
俺がそう言うと赤子が笑うみたいにウルダは破顔した。こんなに表情筋が動く奴だったんだな。ウルダは嬉しそうに再び性器を俺に押し当て、遠慮なく貫いた。
「……いっ……あ、ぐ……う、うッんんっ」
「ん……ルーシャン……ッ」
荒々しく、獣のような行為だ。一気にウルダのそれは奥にまで入ってきた。さすがに最低限の処置だけだからキツイ。切れたかな。いや、大丈夫そう。体が真っ二つに裂けてしまいそうな衝撃だが、継続的な痛みはないようだ。なんとかなった、はず。
「あっ、う……はぁ、ルー、シャン……きもちい……きもちぃ……よ……」
「くっ……う……う、ん……ッ」
内臓をかき回されているみたいで正直辛さしかないが、自分の要望を伝えたりするのが苦手だったウルダが求める事は何でもしてやりたい。こいつに性欲ってあったんだな、という感動すら覚えた。
気持ち良さそうに腰を振るウルダにあてられたのか、リヴァロは襲い来る性欲に耐える様に俺の肩に歯を立てた。さっきからそこ滅茶苦茶痛いんですけど。絶対血出てるだろ。せっかく二人にヤる気があるならもっと効率的にいこう。
「リ、ヴァロは……ッ……こっち……を、使え」
「は……?」
俺は顔を横に向け、口を開けて挑発するように舌を出して見せた。口を使えと言っている事が理解できただろう。息がかかる程近い距離にいるリヴァロがゴクリと唾を飲むのがわかった。もう一押しだろうか。
「せっかく、使える穴が……ッ……上にもあるんだ……使わないと……アッ……勿体無い、だろ?」
少し迷っていたようだが、リヴァロが俺の腕の拘束を解いた。そうだそれでいい。リヴァロが腰に纏った布を取り払えば、興奮で限界まで張り詰めた性器が姿を現した。俺は二人の性器が人間のままで良かったなんてどうでもいい事を考えていた。いや、どうでも良くはないな。おかしな形だったりデカ過ぎたら死活問題だ。
リヴァロは暴走しようとする欲と無意識下の自制心が戦っているのか動けずにいる。魔物になってまで我慢しなくていいのに。本当に俺の臣下は真面目過ぎる。
「ホラ……リヴァロも……我慢、してないで……さっさと使え」
俺がそう言って口を開くと、リヴァロは複雑な表情をしながらもゆっくりと昂ぶりを口内に押し込んだ。一瞬何かを恐れたように引き抜こうとしたが、快楽に抗えなかったのかまた奥に進み、そのまま腰を前後するのを止める事はなかった。
「んっ……ん、ん……ぐ……ぅ……ッ」
「あー……くそ、めちゃくちゃ気持ちいいじゃん……」
「んぐっ……ん゛ッんっ……!」
快楽に溺れたように俺の髪を掴んで喉の奥にまで性器を出し入れするリヴァロ。喉を突かれる度に苦しくて涙目になるが、お前達への償いになるのならこれくらい喜んで受け入れる。
「はは……ははは……サイコー……もっと締めてよ、それくらいできるっしょ?」
「ふ……ぅぐ……ん、ん、んぅ……」
「んっ……アハッ……いいね、その調子……ふふ……これは使えるなぁ……」
恍惚の混ざるリヴァロの声が楽しそうで何よりだ。もし俺の事を思い出したら『我が王になんてことを』とか言って自害しそうで怖いからずっと忘れてて欲しいな。
「ルーシャン……ルーシャンっ……出る……出して、いい……?」
下を穿っているウルダの動きが激しくなった。俺の腰を掴む力が強くなり、絶頂が近いと伝わってくる。俺は口にも性器が詰まっていて返事ができない。返事代わりに下腹部に力を入れて締めるくらいの意思表示が精一杯だ。それでもウルダには伝わったようで、無邪気に笑う声が聞こえた。
「アハッ……ふふ……ルーシャン……ルー……ふあ、ア、あッ……はぁ、イく……ッん──!」
「んっ、ふ、は……むぐっ……ん゛……んぅ……ッ」
たっぷり俺の中に精子を出し切ったウルダは満足気に息を吐いた。睡眠欲も戻っているのか、目がトロンとして眠そうにしているのがまた赤子のようで可愛かった。
ウルダの行為が終わったと同時にズルリと俺の口からリヴァロの性器が抜かれた。
「ウルダ、退け。俺もそっち使うし」
「……わかった」
名残惜しそうにウルダは俺の中から出ていった。間髪入れず脚を開かされて既に限界間近だったリヴァロの欲望が埋め込まれる。
「んんぅ……ふっ……う、んッ」
「はっ……あ……キッツ……もっと力抜いてよ」
難しい事を言う。むしろ処女のキツさをもっと喜ぶべきだと思うぞ。できる限り頑張ってみるけどさぁ。苦しさで浅くなりがちな呼吸をなるべく深くして力を抜くように努力すると、リヴァロがゆるゆると中を行き来し始めた。
「ふふ、くはっ……才能ありそうだねぇ」
「あっ……あ゛、ぁ、はぁっ……あ……」
すぐにガツガツと乱暴に腰を叩きつけ、俺の体が激しく揺さぶられる。後頭部を床にぶつけたくないという理由もあるが、なるべく接触面を増やしたくてリヴァロの背に腕を回そうとした。しかし、突然俺の両腕は誰かによって頭上に纏められて床に押さえつけられてしまう。俺の視界には赤い髪が見えた。
「……ッエダム……?」
「なんでかなぁ……なんか、良くない気がするんだよねぇ」
そういえばエダムは昔から勘が鋭かった。勘に加えてエダムの冷静な判断力によって何度助けられた事か。だが、俺は手で何か術を使っている訳ではない。残念だったな。お前が俺の手首を掴んでいるだけでも穢れを吸収できるんだ。エダムの穢れ、ゲットだぜ。お前の性欲も目覚めさせてやるから覚悟しろよ。
21
お気に入りに追加
1,691
あなたにおすすめの小説
R18禁BLゲームの主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成りました⁉
あおい夜
BL
昨日、自分の部屋で眠ったあと目を覚ましたらR18禁BLゲーム“極道は、非情で温かく”の主人公(総攻め)の弟(非攻略対象)に成っていた!
弟は兄に溺愛されている為、嫉妬の対象に成るはずが?
幽閉された魔王は王子と王様に七代かけて愛される
くろなが
BL
『不器用クールデレ王様×魔族最後の生き残り魔王』と『息子×魔王』や『父+息子×魔王』などがあります。親子3人イチャラブセックス!
12歳の誕生日に王子は王様から魔王討伐時の話を聞く。討伐時、王様は魔王の呪いによって人間と結婚できなくなり、呪いを解くためにも魔王を生かして地下に幽閉しているそうだ。王子は、魔王が自分を産んだ存在であると知る。王家存続のために、息子も魔王と子作りセックス!?
※含まれる要素※ ・男性妊娠(当たり前ではなく禁呪によって可能) ・血縁近親相姦 ・3P ・ショタ攻めの自慰 ・親のセックスを見てしまう息子 ・子×親 ・精通
完全に趣味に走った作品です。明るいハッピーエンドです。
【完結】ハードな甘とろ調教でイチャラブ洗脳されたいから悪役貴族にはなりたくないが勇者と戦おうと思う
R-13
BL
甘S令息×流され貴族が織りなす
結構ハードなラブコメディ&痛快逆転劇
2度目の人生、異世界転生。
そこは生前自分が読んでいた物語の世界。
しかし自分の配役は悪役令息で?
それでもめげずに真面目に生きて35歳。
せっかく民に慕われる立派な伯爵になったのに。
気付けば自分が侯爵家三男を監禁して洗脳していると思われかねない状況に!
このままじゃ物語通りになってしまう!
早くこいつを家に帰さないと!
しかし彼は帰るどころか屋敷に居着いてしまって。
「シャルル様は僕に虐められることだけ考えてたら良いんだよ?」
帰るどころか毎晩毎晩誘惑してくる三男。
エロ耐性が無さ過ぎて断るどころかどハマりする伯爵。
逆に毎日甘々に調教されてどんどん大好き洗脳されていく。
このままじゃ真面目に生きているのに、悪役貴族として討伐される運命が待っているが、大好きな三男は渡せないから仕方なく勇者と戦おうと思う。
これはそんな流され系主人公が運命と戦う物語。
「アルフィ、ずっとここに居てくれ」
「うん!そんなこと言ってくれると凄く嬉しいけど、出来たら2人きりで言って欲しかったし酒の勢いで言われるのも癪だしそもそも急だし昨日までと言ってること真逆だしそもそもなんでちょっと泣きそうなのかわかんないし手握ってなくても逃げないしてかもう泣いてるし怖いんだけど大丈夫?」
媚薬、緊縛、露出、催眠、時間停止などなど。
徐々に怪しげな薬や、秘密な魔道具、エロいことに特化した魔法なども出てきます。基本的に激しく痛みを伴うプレイはなく、快楽系の甘やかし調教や、羞恥系のプレイがメインです。
全8章128話、11月27日に完結します。
なおエロ描写がある話には♡を付けています。
※ややハードな内容のプレイもございます。誤って見てしまった方は、すぐに1〜2杯の牛乳または水、あるいは生卵を飲んで、かかりつけ医にご相談する前に落ち着いて下さい。
感想やご指摘、叱咤激励、有給休暇等貰えると嬉しいです!ノシ
だって、牛乳配達のお兄さんが美味しそう。
モト
BL
人間と淫魔が共存する世界。牛乳配達のお兄さんがインキュバスに狙われる話。ゆっくり甘々トロトロに進みます。
インキュバス×牛乳配達のお兄さん
エッチばかりです(笑)
独自設定あり。大変緩い甘口な話です。R18
学校の脇の図書館
理科準備室
BL
図書係で本の好きな男の子の「ぼく」が授業中、学級文庫の本を貸し出している最中にうんこがしたくなります。でも学校でうんこするとからかわれるのが怖くて必死に我慢します。それで何とか終わりの会までは我慢できましたが、もう家までは我慢できそうもありません。そこで思いついたのは学校脇にある市立図書館でうんこすることでした。でも、学校と違って市立図書館には中高生のおにいさん・おねえさんやおじいさんなどいろいろな人が・・・・。「けしごむ」さんからいただいたイラスト入り。
引きこもり魔王が拾った人間の子供のパパになったけど嘘の常識を教えられて毎日息子に抱かれてる
くろなが
BL
ちゃっかり者の人間の子供×お人よしで見栄っ張りで知ったかぶりの魔王です。
引きこもり過ぎて無知な魔王が、人間の子供を拾ってパパになった。成長した息子が人間の常識を学校で覚えてくるのだがある日「父と子供はセックスするもの」と言ってきた。魔王パパは知ったかぶりをしてしまい、そのまま息子に抱かれてしまう。魔王パパは嘘の常識にいつ気付くのか!?
※ムーンライトノベルズにも掲載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる