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後編
しおりを挟む早速俺は王の寝室に通された。
俺達は服を脱いで大きなベッドに入る。
俺はてっきり、他の者達が王の手前『我こそが巨根』とは言い辛いから王が相手をするしか無いのだと思っていた。
しかし、それは間違いであった。
王のイチモツは紛う事なくキングサイズだった。
王者の品格でそそり立つ男性器を前にして俺はヨダレが出そうだ。
「れ、レイ様……あまり見つめられては恥ずかしいのですが」
「ハッ、すまない。つい美味しそうで」
モジモジと裸の王様は本当に恥ずかしそうにしているが、年齢を感じさせない引き締まった体をしている。
最高だな!
「王の名前は聞いても良いのか?」
「ええ、勿論。ディガーティスです」
「ディガと呼んでも良いだろうか。俺もレイと」
「嬉しいです、レイ」
それが合図となり、ディガが俺を大きなベッドに押し倒しながら口付けた。
顔に触れる髭がフワフワしている。なかなか心地が良い。
舌使いは繊細だが雄々しさもあり巧みだ。その気持ち良さに俺はゾクゾクしてしまう。
ディガは俺の髪を優しく撫でた手で、胸元をまさぐった。
「んンッ……ふぅ、ん……っ」
乳首を指先でカリカリと刺激されて体が跳ねてしまう。
口付けをやめたディガがニコリと笑った。
「レイは敏感で可愛らしいですな」
そう言いながら触れ方を変えて愛撫を続ける。
召喚してすぐはあんなに平身低頭だったのに、ベッドの上では全然違う。
言動全てが優しいのに、ディガに支配者としての風格を感じていた。
指に籠める力の強弱が絶妙で、俺は余裕無く声をあげてしまう。
「ぁっ、ひ、んぅ……!」
「胸に触れただけで前がベトベトではないですか」
ディガはそう言うと躊躇なく俺の昂った性器を咥えて先走りを吸い上げる。
舌と唇と喉を惜しみなく使い、あっという間に俺はディガの口内に射精した。
「んぅ、うう──ッ!」
「……ん。ふふ、沢山出ましたな」
精液を飲み干したディガは嬉しそうに微笑む。
凄い余裕だ。勝てる気がしない。
俺がハーハーと息が荒れている間にも、ディガは浄化の呪文を唱え、薬品を手に取って着々と準備を進める。
「柔らかくなる薬を塗りますよ、レイ」
「う、うん……頼む」
尻の中にジェル状のものをたっぷり塗り込まれると、じんわりと温かくなるのを感じる。
そのままディガの太い指が中を探った。
ぐにぐにと肉壁を丁寧になぞるうち、俺の反応が変わっていく。
「んぁ、あ、ソコ……気持ち、いい」
「ここがレイの良い所ですか。いっぱい触って差し上げましょう」
ゴツゴツとした逞しくて長い指が的確に前立腺を刺激する。
「んん──ッん、ぁ、あぁ!」
「おや、前を弄るよりも中がお好きとは……これでは少女と変わらないね、レイ?」
低く囁かれた声だけでも俺は感じてしまう。
中がキュンキュンとディガの指を締め付ける。
もうディガの凶悪な性器をハメて欲しくてたまらなくなった。
「ディガぁ……も、欲しい」
「ほう、何が欲しいのでしょう。私はレイの願いは何で叶えますよ」
俺は急かすように自らの膝を抱えてディガに懇願する。
「……その、大きいディガのおチンポで、めちゃくちゃに犯してくれ……!」
「良いでしょう、存分に御堪能ください」
ディガは俺の願いを叶えるべく、性器を濡れた穴に押し込んだ。
「……がっ……ァ、ぁあ゛!!」
圧迫感が凄まじい。体がディガで埋め尽くされる。メリメリと音がしそうなくらい、内側が押し拡げられて息が止まりそうだ。
しかし、圧迫感による苦しさとは別に、大きな快感がせり上がる。
「ヒィッ……やぁ、あぁ……」
「ふふ、勃起していないというのに精液が勝手に漏れていますよ」
太さも長さもある性器でゴリゴリと精嚢を内側から押し潰され、精液がトロトロと溢れ出す。
挿入されただけでこんな事になったのは初めてだ。
しかも中を這う性器は常に前立腺も刺激し続ける。
お腹の奥から断続的に快感が送り込まれて、どうにかなってしまいそうだ。
「あっ、ア、ン……すご、い……」
「ご所望のデカチンはお気に召して頂けましたかな?」
「ん、んぅ……♡」
ディガにしがみついて頷くのが精一杯だ。
ゴツッと奥まで性器が届いた感触がして、これでこの快感が一旦おさまるものだと思った。
しかし、ディガの動きはまだ止まらない。
「えっ、ディガ、なにを……」
「レイ、まさかこれで終わりだと思いましたか? ご自分が望んだモノはこの程度ではありませんよ」
もうこれ以上先なんてない筈なのに、ディガはまだ突き進もうとする。
「無理……ムリ……もう、入らない……ッ」
「おやおや、これから先の経験が無いとは意外ですな。てっきりこの先の快楽をご存じだからこそ、この大きさを望んだのかと」
「そんなの、知らない……これ以上なんて、死……」
「死にませんよ。大丈夫、ゆっくりハメて差し上げますからね」
「あぅ゛────!?」
グリンと奥を捻るようにディガの亀頭が何処かに入った。
未知の衝撃に俺は仰け反り、脳が理解を拒んだのか視界が真っ白になる。
「ひぐっ、アッ、かはっ!」
「よしよし、レイ……良い子だ。最後までちゃんと入りました。呼吸を忘れずにね」
声は優しいのに、ディガは無慈悲に俺の知らない場所を抉った。
「ぁあッ! あ、ア゛!! ア……ア゛ぁああァッ♡♡♡」
グポグポと引っ掛かりのある箇所を出し入れされ、その度に俺は絶頂を迎えていた。
行き過ぎた快楽は苦痛になり、何度も意識が飛ぶのに、また奥を穿たれる快楽で引き戻される。
「ヒッ、が、ぁッ♡ あぁ、んはぁ♡♡♡」
「いいかい、レイ。ここが男に備わった子宮だよ」
「あぅっ♡ あん、ハァッ♡ ここ……好きぃ……♡♡」
「そうかいそうかい。私もそろそろレイの中に出しても良いかな? 子宮にいっぱい種付けされたくないかい?」
もう何を聞かれているのかもよくわからなかったが、俺は強請った。
「だして……いっぱい、俺の子宮に出してぇ♡♡ たねつけ、いっぱい……されたいぃ♡」
「ありがとう。では、沢山出そうか」
ディガの眼光に鋭さが宿り、動きが激しくなる。
ゴチュゴチュと俺の子宮がかき回されるのを感じる。
何度もイっているのにイくのが止まらない。
俺が朦朧としていても、ディガは腰を打つのをやめない。
今までがどれだけ気を使われていた行為だったのかがよくわかる。
「ヒィ、やッ♡ あ、はげし……ッ♡♡ 壊れちゃう♡♡♡」
「もう、イくぞ……ッ、レイ……レイっ!!」
ドクドクと熱いモノが奥に吐き出され、俺も同時に過去最大の快感を孕んだ絶頂を迎えた。
無限に続きそうな快楽責めに耐え切れず、俺はとうとう完全に意識を手放した。
最高のセックスに大満足だ。
+++
それから約三ヵ月、俺はディガのデカチンを楽しみまくった。
お妃様は大丈夫なのかと聞いたが、世襲にこだわらないらしく伴侶はいなかった。
王子は養子で、頭脳の優秀さで選んだらしい。何も考えていない王かと思っていたが意外と現実的だ。
俺が教えた通り森に入らないように国民に周知した結果、この三ヵ月、魔族による被害は出なかった。
これで俺の知識は正確だと証明されたので、元の場所に帰る事にした。
来た時と同じように大勢の人間が魔法陣を囲んで俺を見送る。
魔力が流し込まれた魔法陣が光り出す。
最後のお別れ、という時にディガは今更な質問をした。
「レイ、そういえば魔王に連絡すれば取り計らってもらえると書いてあったが、私達はどうやって魔王と連絡を取れば良いのだろうか」
そうか、今の人間は魔王城の場所すら知らないのだ。
それでは手紙を出す事すら不可能だ。
もっと早く気付いて欲しいものだが、のんびりとした雰囲気がこの国の良い所だから責められない。
俺はニッと笑った。
「コレでまた“聖女召喚”をしたら、きっと次も黒髪で黒い瞳を持つ魔王レイザードが来てくれるだろう」
俺と会う一番簡単な方法はこれだ。手紙なんかよりも便利で早い。
その言葉の意味を理解した者、チンプンカンプンな者、様々な反応が見られて面白かった。
さすがに俺と長く側にいたディガは以前から正体に気付いていたようだ。
俺と同じように悪戯な笑みを浮かべていた──。
そう遠くない未来。
次に俺が召喚された時は、ディガの寝室だった。
神殿から王の寝室に魔法陣は移され、俺とディガの逢引き専用となったのだ。
+++
その後、この国は何者にも侵攻されず何千年も栄え続けた。
外からは『魔王に守護された恐怖の国』と言われているようだ。
しかしこの地を訪れた旅行者は、口々に言う。
「世界中のどの国よりも平和で穏やかだった」
「自然も、人の心も豊かで本当に素晴らしい国だ」
そんな国の王様には代々ある共通点があるらしい。
国王になる者は皆“男性器がとても大きい”だとか、そんな噂がまことしやかに囁かれているのだった。
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凄くおもしろかったです!
皆の雰囲気や、主人公のツッコミが面白すぎました!
短編で見やすくとても楽しかったです!
素敵な作品をありがとうございました✨
感想ありがとうございます!
ほのぼの平和な空気を堪能頂けたなら嬉しいです。主人公も心配になっていっぱいツッコんでしまいました。
召喚ものは理不尽な事が多かったりするので、逆に安心安全の召喚ものを目指したらこうなりました。面白いと言って頂けて良かったです!
嬉しいお言葉ありがとうございました!