引きこもり魔王が拾った人間の子供のパパになったけど嘘の常識を教えられて毎日息子に抱かれてる

くろなが

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三話 あれよあれよと*

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「パパ……まるでママもいるみたいだね」
「んっ……」


 リゲルが唇の次に移動した先は胸だった。胸筋を揉みながら乳首に力強く吸い付いつく様子は、母を求める赤子そのものだ。吾輩一人では寂しい思いをさせただろう。


「リゲルは……ママが欲しかったか?」
「ううん。パパしかいらないよ。でも、寂しい時は……こうしてパパのおっぱいには、これからも触れたいかも……だめかな?」


 はい可愛いうちの子最高!! 不安げに上目遣いで見られては断れるわけがないだろう。いっぱいおっぱい触っていいぞ。そうだ何もパパにだけこだわる必要はない。吾輩はママでもある。ママだよ~!


「駄目なわけないだろう。好きなだけ触るといい」
「うん! 嬉しい!」
「あっ……んっ」


 リゲルは言葉では甘えた雰囲気を出しているのに、指で挟んでグリグリと乳首を刺激する動きは子供らしさの欠片もない。赤ん坊のように吸うだけかと思った口も、歯で乳首を甘噛みをしたり、舌でこねくり回したりと、なんだか雄を感じる。
 だが、母が恋しいであろうリゲルの純粋な想いに『その動きはエロくないか』なんて汚れた思考をぶつける訳にはいかない。これ以上変な声が出ないように歯を食いしばると、リゲルが吾輩の頭を撫でた。


「パパの声、とっても可愛いね。人間にとってそれは恥ずかしい事じゃないんだよ。気持ち良くなるのも、声が出るのも我慢しないのが普通なんだって」
「ああ、うん、そうだな……ァアッ!?」
「わぁ、パパ……ここ綺麗にしてくれてるんだ……」


 リゲルは手を下に持っていき、吾輩のアナルに触れた。早い早い。めちゃくちゃ驚いてしまったじゃないか。しかしここで慌てては父親の威厳がなくなってしまう。


「まあな。吾輩にかかればこれくらい朝飯前だ」
「さすがパパ、物知りだし何でもできる……ほんとカッコイイ!」


 カッコイイ頂きました~。調べて良かった洗浄魔法。よーしパパ調子に乗っちゃうぞ~!


「リゲル、そのまま触れていなさい」
「うん」


 吾輩は小さく呪文を唱える。すると吾輩のアナルからはトロリと透明の粘液が滲む。


「えっ、え!? パパ、濡れてきたよ!?」
「ふふ、人体に無害な粘液を発生させる魔法だ。これで摩擦対策も万全と言えよう」
「すごい、すごいよパパ! 大好き!!」


 大好き頂きました~。吾輩は満足だ。息子に羨望の眼差しを向けられる時が至福なのだ。


「じゃあ……もう、コレ……挿れてもいいってことだね」


 コレ、と言われて視線を移せば、天を仰ぐリゲルのムスコが目に入って来た。待て待て待て、吾輩の知っている息子のムスコじゃない。こんなバッキバキに血管の浮き出た巨大なイチモツがリゲルのものなのか!?
 数年前から比べて成長が著しすぎるムスコに混乱してしまう。こんな可愛い顔をして、そんなえげつない魔物を隠し持っていたの!?
 まだ幼い皮を被ったムスコを慰めるくらいなら問題ないだろうと思っていた吾輩は絶句だよ。こんなズルムケデカチンをいきなり挿入されては尻が壊れてしまう。だってもうリゲルはハーハーと荒い息で理性を失ってそうだもん。そうだ、リラックスの魔法で余計な力が入らないようにしよう。吾輩が魔力も技術も最高峰の魔王で本当に良かった。最悪血まみれになっても回復できるからいいや。どんとこい。


「いいよ。おいで、リゲル……」


 背中は冷や汗でダラダラ濡れているが、顔だけは余裕を残した笑顔にできたと思う。リゲルは、表情筋が全て壊れてしまったんじゃないかというくらいヘニャリと笑った。


「あぁ……パパ♡ 好き、大好き♡♡♡」
「ッ──ぅう、うぐぅっ!!」


 乱暴ではないが、遠慮のない動きでリゲルは大きな肉の杭を吾輩の中へ打ち込んだ。大丈夫、痛くはない。無理矢理押し広げられている下半身は普通にしんどいが、怪我などはなさそう。吾輩の魔法は完璧だった。


「パパ♡ パパ♡ パパの中、とっても気持ちいい……♡ 僕だけのパパ……♡♡」
「ん、んっ……ぐ、ぅ……はぁ、は……あぁ……リゲル……」
「ごめんね、パパ……止まんない、きもちい、好き……ああっ♡」


 無我夢中で腰を振るリゲル。そういった所はまだまだ子供だと感じる。快感に支配されたリゲルの恍惚とした顔を見ているだけでも幸せだ。そう思っていたら、突然腹の奥にジンジンと熱い箇所を感じた。


「ンッ!? あっ……は……ぁあッ!?」
「パパ……ちょっと声が変わったね♡ ごめんね、今日は……余裕なくて……でも、明日はもっと上手にする、から……♡」


 あし、明日!? 聞き捨てならない言葉が耳に届いたが、今の吾輩にはそれを咀嚼する余裕がなかった。
 今はただリゲルの激しい動きを受け止めるので精一杯だ。快楽とは言えないまでも、いずれそうなるであろう小さな兆しはあったのだが、体内を抉られる衝撃に呼吸すらもままならない。


「あうっ、んっ、うぅ、リゲル……リゲルッ」
「パパぁ……イっちゃう……出ちゃうよぉ♡♡」


 パンパンと肉と肉がぶつかる音が大きくなり、行為の激しさを物語っている。しかし、それは終わりが近付いている証でもあり、吾輩は安堵の方が強かった。


「好き、好き♡♡ パパ……あァッ──っ!!」
「んんっ──リ、ゲル……う!」


 これは中出しというやつだ。息子に中出しされた。吾輩が女だったら確実に妊娠してるだろって思うくらい、めちゃくちゃリゲルの子種は多かった。リゲルが出て行ったらゴポッて精液が溢れ出たもん。凄く疲れた。子育てって大変だな。


「パパ……大丈夫? あの……無理、させちゃったよね……?」


 心配そうに顔を覗き込まれた。ぶっちゃけ寝落ちしたいくらいの疲労感だが、ここは余裕のある所を見せなければ。


「何も問題ない。パパは元気だ」
「本当? 無理してない?」
「ああ。全然平気だ」
「じゃあ……もう一回、してもいい?」
「もちろんだ、何回でもいいぞ」


 普段の勢いで答えてしまって青ざめた。よくねぇぞ吾輩の馬鹿。どう考えても膝が笑ってるだろう。しかし、たった一発で音を上げる不甲斐ない父親だと思われたくない。その一心で吾輩は自ら脚を開いた。

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