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はじまり
第八話 「冒険の始まり」
しおりを挟む(扉が開くとともに聞こえた二つの「ただいま!」の声。たぶん彼らが私の両親なのかな.....?)
「お母さん! お帰りなさい!」
(とりあえず、普通に受け答えしよう.....)
「ミーファ? いい子にしてたか? いっぱい獲物を狩れたから今日はごちそうだ!」
「わーい!」
(とりあえず喜んでみたものの、何かおかしい。
お父さんは笑っていたが、お母さんの顔が少し曇っているように見えた.....お父さんも嬉しそうにしているがどこか顔が引きつるようなタイミングがあった)
「ミーファ、ずっと1人にしていてごめんね.....お母さんたちね、この村を出ようと思うの」
「でも、どうしてもお前を連れて行くわけには行かないんだ.....」
「どうして.....」
ミーファは涙ぐみながらそう答えた。
「.....それは、言えない。でも、お父さんたちはずっとミーファをみてるから、これからは一人で生きるんだ」
(急すぎる! あまりにも展開が早い、しかもなんか意味深だし、14歳の少女に一人暮らし強要するのっておかしいよね??)
「ミーファ。お前は明日で15歳になる。それは、立派な冒険者になれるってことだ。お父さんたちは旅についてはいけないけれど、きっと仲間がお前を助けてくれる。とりあえず、王都のギルドまでは一緒に行くが、そこからはミーファ1人だ」
(私、15歳になるのか.....じゃなくて明日から冒険者?? 勇者とのイベントフラグはどうしたの? これじゃあまるで私が主人公みたい..….)
「とりあえず明日の朝すぐ王都にでるわ。ミーファも準備して、今日はゆっくり寝なさい」
「おやすみなさい.....」
私は床につき、アニマとの意思疎通を試みた。
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