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二章 レベル50までの道のり
20 乙女ゲームのおさらい
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ルイが王子と知ってはや数日。ヒロインも出てきたのでおさらいしようとツバキと定期お茶会を開いた。
「まずはわかっている事から紙にもう一度まとめてみましょうか」
「そうだな」
ツバキに提案され。書き出す。
──リディアの末路──
・とりあえずヒロインと誰かがくっつけば死ぬ
・兄達とヒロインを殺すかも
・化け物になる
・追放される?
───────────
書いてて思うけど、俺がやってたゲームじゃないし…正直良くわかってない。
「思ったけど、俺より周りのほうが強いから俺が殺す事はないな」
魔法も使えない俺が物理で人を殺そうとしても、周りが優秀すぎて返り討ちフラグがでかい。なんなら俺より消されるフラグのが強くない?
「どうでしょう? シュヴァ様はヴァイス様の味方ですから」
確かに、シュヴァが攻略対象じゃないとすると、俺の味方になる。正直人間じゃないし、あれに勝てるやつとか見当たらない。勝手な契約で怪我があっちに行く事になってるからなぁ…。怪我したら痛いし。
「シュヴァの暴走はありえるな」
「そうなると全滅ルートしか見えませんわね」
苦笑い気味にツバキが返してくるが、肩が少し震えている。あいつがほんとに暴走したら、笑えないよな。
「大丈夫だよ。きっと」
安心させるように言った言葉だったが、自分にも言い聞かせる。シュヴァを暴走なんてさせない。だって、俺の可愛い弟みたいな奴だし。怪我にも気をつけよう。
「それより、攻略対象? 確認しよう!」
「そうですわね。 えっと、マローネ、フゥリール様と…」
「多分メガネ…じゃなかったメガローネ先生にお兄様達かな?」
「5人ですの?」
「うーんどうだろうルイもぽいけどなぁ…」
「ルイ兄様が?」
妹の話を思い出してみる。双子と先生、年下に同い年、隠しルートで敵ポジションに、ファンの為に追加されたエンディング後のお兄さんポジションだったっけな。お兄さんポジションが金髪っていってたからルイぽいんだよなぁ。
ん? 待てよなんか引っかかる。えーっと双子、先生、同い年。うん変じゃない。年下、お兄さん。うんうん。敵。ん? 敵? 敵ポジション?
ま さ か
「…シュヴァもっぽい?」
「えーっと、さっきの話って覚えています?」
「シュヴァって強いよね」
なにこれ終わったじゃん。えっどうするの? これシュヴァがヒロインにメロメロになっちゃったらどうなるんだ?
俺と繋がってるんだけど…解約できるって言ってたっけ?? それとも、死んでもいいってやつ? まて、もしかしてだけど、ゲームのリディアが魔法使えるのって…そういう事? シュヴァは登場人物じゃないと思ってたけど、最初からいる編成だったってことか?
「うわぁ…」
偶然であるはずがない自体に察した、ツバキと俺はため息がでた。そらそうか、最初っから、ご都合主義のゲームの中で攻略対象以外がこんなに集まるわけがなかったってことか、ヒロインも早く来るし…俺順調に破滅エンドまっしぐらしてない?
「まずはわかっている事から紙にもう一度まとめてみましょうか」
「そうだな」
ツバキに提案され。書き出す。
──リディアの末路──
・とりあえずヒロインと誰かがくっつけば死ぬ
・兄達とヒロインを殺すかも
・化け物になる
・追放される?
───────────
書いてて思うけど、俺がやってたゲームじゃないし…正直良くわかってない。
「思ったけど、俺より周りのほうが強いから俺が殺す事はないな」
魔法も使えない俺が物理で人を殺そうとしても、周りが優秀すぎて返り討ちフラグがでかい。なんなら俺より消されるフラグのが強くない?
「どうでしょう? シュヴァ様はヴァイス様の味方ですから」
確かに、シュヴァが攻略対象じゃないとすると、俺の味方になる。正直人間じゃないし、あれに勝てるやつとか見当たらない。勝手な契約で怪我があっちに行く事になってるからなぁ…。怪我したら痛いし。
「シュヴァの暴走はありえるな」
「そうなると全滅ルートしか見えませんわね」
苦笑い気味にツバキが返してくるが、肩が少し震えている。あいつがほんとに暴走したら、笑えないよな。
「大丈夫だよ。きっと」
安心させるように言った言葉だったが、自分にも言い聞かせる。シュヴァを暴走なんてさせない。だって、俺の可愛い弟みたいな奴だし。怪我にも気をつけよう。
「それより、攻略対象? 確認しよう!」
「そうですわね。 えっと、マローネ、フゥリール様と…」
「多分メガネ…じゃなかったメガローネ先生にお兄様達かな?」
「5人ですの?」
「うーんどうだろうルイもぽいけどなぁ…」
「ルイ兄様が?」
妹の話を思い出してみる。双子と先生、年下に同い年、隠しルートで敵ポジションに、ファンの為に追加されたエンディング後のお兄さんポジションだったっけな。お兄さんポジションが金髪っていってたからルイぽいんだよなぁ。
ん? 待てよなんか引っかかる。えーっと双子、先生、同い年。うん変じゃない。年下、お兄さん。うんうん。敵。ん? 敵? 敵ポジション?
ま さ か
「…シュヴァもっぽい?」
「えーっと、さっきの話って覚えています?」
「シュヴァって強いよね」
なにこれ終わったじゃん。えっどうするの? これシュヴァがヒロインにメロメロになっちゃったらどうなるんだ?
俺と繋がってるんだけど…解約できるって言ってたっけ?? それとも、死んでもいいってやつ? まて、もしかしてだけど、ゲームのリディアが魔法使えるのって…そういう事? シュヴァは登場人物じゃないと思ってたけど、最初からいる編成だったってことか?
「うわぁ…」
偶然であるはずがない自体に察した、ツバキと俺はため息がでた。そらそうか、最初っから、ご都合主義のゲームの中で攻略対象以外がこんなに集まるわけがなかったってことか、ヒロインも早く来るし…俺順調に破滅エンドまっしぐらしてない?
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