122 / 203
side 海瑠
許し
しおりを挟む
しょーちゃんを向かい合わせに膝に乗せたまま正座をし、抱きしめたまま出来る限り頭を下げる。
膝の上のしょーちゃんは仰向けのようになり楽しそうに笑った。
「直太朗さん 淳子さん」
頭を上げ二人の顔を見る。二人とも何かを感じてるようで座りなおしてくれる。
「俺…私はしょーちゃんを愛してます。絶対に幸せにします。どうか…交際を認めていただけませんか」
もう一度頭を下げた。のけぞったしょーちゃんも静かにしてる。沈黙が重くて辛い。
「海瑠くん 頭上げてください」
「そうよ、何を今さら…」
頭を上げ姿勢を正しお二人を見る。しょーちゃんが膝の上から…下りて隣に座った。
「海瑠がおらへんなってからのこの子は見てられへんかったのよ。」
淳子さんがしょーちゃんの髪を撫でる。
「それがだんだん元気なってきて、それやったらそれでもいいんかなって思ってたけど。いつまでたっても泣いた目して起きてくるしねぇ。可哀そうで…」
ふふ…とわらった淳子さんが直太朗さんを見る。
「お父さんはビックリしてたけど、病院のあのプロポーズ見たら反対なんかでけへんよ。ショタもこんな嬉しそうな顔してるし、ねっお父さん」
「そやな…こんなひっついて離れへんし。ホンマしゃーないやっちゃで」
お二人ともずいぶんと関西弁に戻ってしまってるのはゴーストのせいかもしれない。けどその関西弁が本当の気持ちを伝えてくれるようで心地よかった。
「こちらこそ申し訳ない。こんな子ですけどよろしくお願いします」
二人して頭を下げられて俺は慌てて畳に額をこすりつけた。
隣でしょーちゃんが顔を赤くしてペコリと頭を下げた後、イテテテと笑った。
膝の上のしょーちゃんは仰向けのようになり楽しそうに笑った。
「直太朗さん 淳子さん」
頭を上げ二人の顔を見る。二人とも何かを感じてるようで座りなおしてくれる。
「俺…私はしょーちゃんを愛してます。絶対に幸せにします。どうか…交際を認めていただけませんか」
もう一度頭を下げた。のけぞったしょーちゃんも静かにしてる。沈黙が重くて辛い。
「海瑠くん 頭上げてください」
「そうよ、何を今さら…」
頭を上げ姿勢を正しお二人を見る。しょーちゃんが膝の上から…下りて隣に座った。
「海瑠がおらへんなってからのこの子は見てられへんかったのよ。」
淳子さんがしょーちゃんの髪を撫でる。
「それがだんだん元気なってきて、それやったらそれでもいいんかなって思ってたけど。いつまでたっても泣いた目して起きてくるしねぇ。可哀そうで…」
ふふ…とわらった淳子さんが直太朗さんを見る。
「お父さんはビックリしてたけど、病院のあのプロポーズ見たら反対なんかでけへんよ。ショタもこんな嬉しそうな顔してるし、ねっお父さん」
「そやな…こんなひっついて離れへんし。ホンマしゃーないやっちゃで」
お二人ともずいぶんと関西弁に戻ってしまってるのはゴーストのせいかもしれない。けどその関西弁が本当の気持ちを伝えてくれるようで心地よかった。
「こちらこそ申し訳ない。こんな子ですけどよろしくお願いします」
二人して頭を下げられて俺は慌てて畳に額をこすりつけた。
隣でしょーちゃんが顔を赤くしてペコリと頭を下げた後、イテテテと笑った。
11
お気に入りに追加
417
あなたにおすすめの小説
なんか金髪超絶美形の御曹司を抱くことになったんだが
なずとず
BL
タイトル通りの軽いノリの話です
酔った勢いで知らないハーフと将来を約束してしまった勇気君視点のお話になります
攻
井之上 勇気
まだまだ若手のサラリーマン
元ヤンの過去を隠しているが、酒が入ると本性が出てしまうらしい
でも翌朝には完全に記憶がない
受
牧野・ハロルド・エリス
天才・イケメン・天然ボケなカタコトハーフの御曹司
金髪ロング、勇気より背が高い
勇気にベタ惚れの仔犬ちゃん
ユウキにオヨメサンにしてもらいたい
同作者作品の「一夜の関係」の登場人物も絡んできます
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
有能社長秘書のマンションでテレワークすることになった平社員の俺
高菜あやめ
BL
【マイペース美形社長秘書×平凡新人営業マン】会社の方針で社員全員リモートワークを義務付けられたが、中途入社二年目の営業・野宮は困っていた。なぜならアパートのインターネットは遅すぎて仕事にならないから。なんとか出社を許可して欲しいと上司に直談判したら、社長の呼び出しをくらってしまい、なりゆきで社長秘書・入江のマンションに居候することに。少し冷たそうでマイペースな入江と、ちょっとビビりな野宮はうまく同居できるだろうか? のんびりほのぼのテレワークしてるリーマンのラブコメディです
【完結】別れ……ますよね?
325号室の住人
BL
☆全3話、完結済
僕の恋人は、テレビドラマに数多く出演する俳優を生業としている。
ある朝、テレビから流れてきたニュースに、僕は恋人との別れを決意した。
モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
【完結・BL】俺をフッた初恋相手が、転勤して上司になったんだが?【先輩×後輩】
彩華
BL
『俺、そんな目でお前のこと見れない』
高校一年の冬。俺の初恋は、見事に玉砕した。
その後、俺は見事にDTのまま。あっという間に25になり。何の変化もないまま、ごくごくありふれたサラリーマンになった俺。
そんな俺の前に、運命の悪戯か。再び初恋相手は現れて────!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる