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7章
期末テスト勉強
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「もうすぐ期末テストだし週末泊まりにおいでよ。勉強会しよ」
いつもの電車でそんなことを言われ いい機会だと思った。
今週ずっとモヤモヤしてた。ばあちゃんの話を聞いてからずっとモヤモヤしてた。
日課になってた自慰もする気がおきないほど不安だった。
土曜日の朝、海瑠の家にお泊りセットを持って来たら「今夜誰もいないんだ」なんて なんでもないことのように言った。
(二人きり…!)
途端に全身が熱くなり一人で海瑠の部屋に駆け上がった。お泊りバッグを揉みしだき部屋の中をウロウロした。
(二人きりって…)
開けっ放しのドアから階下でお茶とオヤツの用意してる音が聞こえてくる。
突っ立ってるのも変に思われるかとベッドに座る。けどスグに思い直して床に座る。ベッドはアイツの匂いがした…
勉強に集中した。
「イチゴ~よく(1549)食うザ~ビ~エルさん♪」
中学の時にもお世話になった年号を覚える歌を動画を見ながら歌う。結構忘れてるもんだな。
「すいへーりーべーボクの船!全部おぼえてノ~ベル賞♪」
この歌がなかったら元素起動なんて覚えられなかっただろう。歌を使うとオバカなオレの脳も記憶できるみたいだと早々に気づいた海瑠は自作で県名を覚える歌を作ってくれたりもした。
昼になり、ばあちゃんが作っておいてくれたチョコカスタードパンを食べたらお腹いっぱいになって休憩がてら床に寝ころんだ。
「おいしかった~ばあちゃん最高!」
食器を重ねて片付けてる海瑠は今回もわかりやすい暗記ノートを作ってくれた。期末は9教科もあるから頑張らないとだけどオレは結構な手ごたえを感じてた。だから…ちょっとくらい休憩してもいいよな。
手を伸ばし海瑠のTシャツの裾をつまむ。ツンツンと引っ張ると「ん?」って寝ころぶオレを見下ろしてくる。
聞かなくちゃ…なのに自然と唇が下りてきて、重なった。
チュク…
深いよ。キスってこんなに唾液を交換するみたいにするものなのか?両手でオレの髪をかき乱すようにしながら角度を変えて差し込まれる舌がやらしい。こんな…こんなキス、お前は前世でもオレとやってたってことなのか…?
熱い唇が離れてオレはやっと言うことができた。
「……覚えてないよ」
すねたような顔と口調になってしまった。だってほんと覚えてないもん。
「オレってお前の嫁だったのか…?何にも覚えてないのに…それってホントにオレのことなのか?」
「しょーちゃん、なんで知って……」
いつもの電車でそんなことを言われ いい機会だと思った。
今週ずっとモヤモヤしてた。ばあちゃんの話を聞いてからずっとモヤモヤしてた。
日課になってた自慰もする気がおきないほど不安だった。
土曜日の朝、海瑠の家にお泊りセットを持って来たら「今夜誰もいないんだ」なんて なんでもないことのように言った。
(二人きり…!)
途端に全身が熱くなり一人で海瑠の部屋に駆け上がった。お泊りバッグを揉みしだき部屋の中をウロウロした。
(二人きりって…)
開けっ放しのドアから階下でお茶とオヤツの用意してる音が聞こえてくる。
突っ立ってるのも変に思われるかとベッドに座る。けどスグに思い直して床に座る。ベッドはアイツの匂いがした…
勉強に集中した。
「イチゴ~よく(1549)食うザ~ビ~エルさん♪」
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「すいへーりーべーボクの船!全部おぼえてノ~ベル賞♪」
この歌がなかったら元素起動なんて覚えられなかっただろう。歌を使うとオバカなオレの脳も記憶できるみたいだと早々に気づいた海瑠は自作で県名を覚える歌を作ってくれたりもした。
昼になり、ばあちゃんが作っておいてくれたチョコカスタードパンを食べたらお腹いっぱいになって休憩がてら床に寝ころんだ。
「おいしかった~ばあちゃん最高!」
食器を重ねて片付けてる海瑠は今回もわかりやすい暗記ノートを作ってくれた。期末は9教科もあるから頑張らないとだけどオレは結構な手ごたえを感じてた。だから…ちょっとくらい休憩してもいいよな。
手を伸ばし海瑠のTシャツの裾をつまむ。ツンツンと引っ張ると「ん?」って寝ころぶオレを見下ろしてくる。
聞かなくちゃ…なのに自然と唇が下りてきて、重なった。
チュク…
深いよ。キスってこんなに唾液を交換するみたいにするものなのか?両手でオレの髪をかき乱すようにしながら角度を変えて差し込まれる舌がやらしい。こんな…こんなキス、お前は前世でもオレとやってたってことなのか…?
熱い唇が離れてオレはやっと言うことができた。
「……覚えてないよ」
すねたような顔と口調になってしまった。だってほんと覚えてないもん。
「オレってお前の嫁だったのか…?何にも覚えてないのに…それってホントにオレのことなのか?」
「しょーちゃん、なんで知って……」
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