悠遠の誓い

angel

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4章

いつも通り②

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教室移動も一緒。お弁当も一緒。
クラスメイトが小声で『良かったな』って言ってくるのが恥ずかしかった。

「しょーちゃん かえろ」
そんな言葉が嬉しくてたまらなかった。

ジャンプを買ってオレの家で一緒に読む。宿題を教えてもらった後、海瑠かいるの携帯で有名実況者の新作ゲーム動画を見る。
画面を二人でのぞき込むから距離が近いんだ。
あははと笑うコイツの唇を盗み見る。

あれはただの練習だったんだ。

キスをしたこともないオレに教えてくれただけ。
コイツはあの美女といつもああいうことやってるんだ。
あの人も同じジムに通ってるっぽかった。
あそこで出会ったんだ。
明日…帰り道でキスしちゃったりするのかな?

「しょーちゃん…」

あ! ヤバイ、オレ ガン見してた。

「っ…!っと、えージュース!取ってくる…」


立ち上がりかけたら腕を掴まれた。
中腰のオレの腕を引きながら見上げてくる海瑠かいるの口端がクィと上がりいじわるな顔になる。

「どしたの?今日は変だよ?…そんなに気になる?」

伊達メガネをはずす仕草がかっこいい。しゃべるたびに開く唇から覗く舌がエロイ。

「ぅ…変っ、じゃない!いつも通りだろっ。変なことなんてっ…」

「…する?」

え!?するって

「今日も練習、しよっか」

ニコリと笑う幼馴染に耳まで真っ赤になったオレは……



知らず知らずに頷いてた。


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