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第2話

襟真咲凜の困りごと(5)

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金曜日、俺のもとに月影さんが来た。

「申し訳ない。先ほど、土曜日会議が入ってしまったから明日のえみりとの内見に行けそうにない。」
「あ、そうなんですね。まぁ、大変ですからね。課長は。」
「だからすまないが二人で行ってくれ。」
「わかりました。」
「きちんと埋め合わせをするからとえみりにも言っといてもらえるか?」
「了解です。課長も無理をしないようにしてくださいね。」
「あぁ。助かる」

ということで、内見は二人で行くことになった。
3件くらい回ったところで今日の内見は終了した。
最後の物件が俺の家の近くだったので俺の近くに来た。

「え???三部屋あるの???」
「あ~~、そうなんよ。」
「すごいね。」
「寝室とゲーム部屋と倉庫みたいな感じで使ってるな。」
「そうなのか~~。ここなら安心できるけどな。」
「まぁな。それなら俺も安心だけど・・・。」

そこから無言が続いた。

「琉清が良ければなんだけど、ここの一部屋貸してもらいたいな。」
「あ~~。いいよ。」
「え??いいの??」
「うん、まぁ、ここの倉庫部屋でも片付ければ住めるし。」
「ほんとに??」
「ええよ。」


ということで、俺は襟真さんと暮らすこととなった。
もちろん周りには内緒ということにはなった。
俺らは車で襟真さんの荷物を俺の部屋に運んだ。

「これはここでいいですか??」
「うん、いいよそこで。」
「まさか、襟真さんも同じPCだっただなんて知りませんでした。」
「私もこの前来た時に驚いたんよ。」
「これ配信者とかが使うスペックなんですけど、配信とかしてます??」
「え???」
「いや、俺はこれで配信とかしてるんで。」
「え???そうなの。すごいな。わたしはしたくてもできなかったから。」
「じゃあ、これを機にしちゃってもいいと思いますけどね・・・。」
「だめだよ。変な形でばれたりしたら。」
「それもそうですね。」

ということで我々の一人暮らし×2の生活が幕を開けた。
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