8 / 12
第一章
7話
しおりを挟む
「はあ~。食った食った。やっぱここのステーキはうめえなあ。」
「あなたはもっとよく噛んで味わって食べてください。あともっと丁寧に肉を切れないんですか?」
食事を終えてお腹をさするゴイルにチクチクと小言を言っているのは案の定サカキだ。
「どうだった?ここのステーキは。」
スーザンがエリザに話しかけた。
「ものすっごく美味しかったです。今まで食べた中で1番美味しい料理でした!」
「それは良かった。じゃあ食事も終わった事だし、私たちもそろそろ帰るか。」
「そうだな。」
先輩たちが立ち上がるのを見て、エリザもあわてて立ち上がる。
「先輩方、今日は本当にありがとうございました。」
2人はエリザの方を振り返って笑顔で答えてくれた。
「おう。また何かあったら頼れよ。」
「私たちは可愛い後輩には優しいからね。遠慮せずに頼っていいぞ。」
「はいっ。」
エリザは2人の優しい言葉に感動して少し涙ぐんだ。ちなみにその間にサカキは我関せずという感じでさっさと部屋に戻ってしまった。
先輩たちと手を振って別れた後にエリザは今日のことを考えていた。
(今日1日で色んなことがあったなあ。特に先輩と話せたのはいい経験になったな。なんだか学校生活もそんなに大変じゃないのかも。)
エリザは朝からの移動の疲れもあってか布団に入るとすぐに寝てしまった。
夢の中でエリザはステーキ食べ放題をしており、朝までぐっすりと眠ることができた。
「あなたはもっとよく噛んで味わって食べてください。あともっと丁寧に肉を切れないんですか?」
食事を終えてお腹をさするゴイルにチクチクと小言を言っているのは案の定サカキだ。
「どうだった?ここのステーキは。」
スーザンがエリザに話しかけた。
「ものすっごく美味しかったです。今まで食べた中で1番美味しい料理でした!」
「それは良かった。じゃあ食事も終わった事だし、私たちもそろそろ帰るか。」
「そうだな。」
先輩たちが立ち上がるのを見て、エリザもあわてて立ち上がる。
「先輩方、今日は本当にありがとうございました。」
2人はエリザの方を振り返って笑顔で答えてくれた。
「おう。また何かあったら頼れよ。」
「私たちは可愛い後輩には優しいからね。遠慮せずに頼っていいぞ。」
「はいっ。」
エリザは2人の優しい言葉に感動して少し涙ぐんだ。ちなみにその間にサカキは我関せずという感じでさっさと部屋に戻ってしまった。
先輩たちと手を振って別れた後にエリザは今日のことを考えていた。
(今日1日で色んなことがあったなあ。特に先輩と話せたのはいい経験になったな。なんだか学校生活もそんなに大変じゃないのかも。)
エリザは朝からの移動の疲れもあってか布団に入るとすぐに寝てしまった。
夢の中でエリザはステーキ食べ放題をしており、朝までぐっすりと眠ることができた。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【完結】愛も信頼も壊れて消えた
miniko
恋愛
「悪女だって噂はどうやら本当だったようね」
王女殿下は私の婚約者の腕にベッタリと絡み付き、嘲笑を浮かべながら私を貶めた。
無表情で吊り目がちな私は、子供の頃から他人に誤解される事が多かった。
だからと言って、悪女呼ばわりされる筋合いなどないのだが・・・。
婚約者は私を庇う事も、王女殿下を振り払うこともせず、困った様な顔をしている。
私は彼の事が好きだった。
優しい人だと思っていた。
だけど───。
彼の態度を見ている内に、私の心の奥で何か大切な物が音を立てて壊れた気がした。
※感想欄はネタバレ配慮しておりません。ご注意下さい。
忌むべき番
藍田ひびき
恋愛
「メルヴィ・ハハリ。お前との婚姻は無効とし、国外追放に処す。その忌まわしい姿を、二度と俺に見せるな」
メルヴィはザブァヒワ皇国の皇太子ヴァルラムの番だと告げられ、強引に彼の後宮へ入れられた。しかしヴァルラムは他の妃のもとへ通うばかり。さらに、真の番が見つかったからとメルヴィへ追放を言い渡す。
彼は知らなかった。それこそがメルヴィの望みだということを――。
※ 8/4 誤字修正しました。
※ なろうにも投稿しています。
王太子の子を孕まされてました
杏仁豆腐
恋愛
遊び人の王太子に無理やり犯され『私の子を孕んでくれ』と言われ……。しかし王太子には既に婚約者が……侍女だった私がその後執拗な虐めを受けるので、仕返しをしたいと思っています。
※不定期更新予定です。一話完結型です。苛め、暴力表現、性描写の表現がありますのでR指定しました。宜しくお願い致します。ノリノリの場合は大量更新したいなと思っております。
一年で死ぬなら
朝山みどり
恋愛
一族のお食事会の主な話題はクレアをばかにする事と同じ年のいとこを褒めることだった。
理不尽と思いながらもクレアはじっと下を向いていた。
そんなある日、体の不調が続いたクレアは医者に行った。
そこでクレアは心臓が弱っていて、余命一年とわかった。
一年、我慢しても一年。好きにしても一年。吹っ切れたクレアは・・・・・
選ばれたのは私ではなかった。ただそれだけ
暖夢 由
恋愛
【5月20日 90話完結】
5歳の時、母が亡くなった。
原因も治療法も不明の病と言われ、発症1年という早さで亡くなった。
そしてまだ5歳の私には母が必要ということで通例に習わず、1年の喪に服すことなく新しい母が連れて来られた。彼女の隣には不思議なことに父によく似た女の子が立っていた。私とあまり変わらないくらいの歳の彼女は私の2つ年上だという。
これからは姉と呼ぶようにと言われた。
そして、私が14歳の時、突然謎の病を発症した。
母と同じ原因も治療法も不明の病。母と同じ症状が出始めた時に、この病は遺伝だったのかもしれないと言われた。それは私が社交界デビューするはずの年だった。
私は社交界デビューすることは叶わず、そのまま治療することになった。
たまに調子がいい日もあるが、社交界に出席する予定の日には決まって体調を崩した。医者は緊張して体調を崩してしまうのだろうといった。
でも最近はグレン様が会いに来ると約束してくれた日にも必ず体調を崩すようになってしまった。それでも以前はグレン様が心配して、私の部屋で1時間ほど話をしてくれていたのに、最近はグレン様を姉が玄関で出迎え、2人で私の部屋に来て、挨拶だけして、2人でお茶をするからと消えていくようになった。
でもそれも私の体調のせい。私が体調さえ崩さなければ……
今では月の半分はベットで過ごさなければいけないほどになってしまった。
でもある日婚約者の裏切りに気づいてしまう。
私は耐えられなかった。
もうすべてに………
病が治る見込みだってないのに。
なんて滑稽なのだろう。
もういや……
誰からも愛されないのも
誰からも必要とされないのも
治らない病の為にずっとベッドで寝ていなければいけないのも。
気付けば私は家の外に出ていた。
元々病で外に出る事がない私には専属侍女などついていない。
特に今日は症状が重たく、朝からずっと吐いていた為、父も義母も私が部屋を出るなど夢にも思っていないのだろう。
私は死ぬ場所を探していたのかもしれない。家よりも少しでも幸せを感じて死にたいと。
これから出会う人がこれまでの生活を変えてくれるとも知らずに。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる