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第一章

7話

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「はあ~。食った食った。やっぱここのステーキはうめえなあ。」

「あなたはもっとよく噛んで味わって食べてください。あともっと丁寧に肉を切れないんですか?」

食事を終えてお腹をさするゴイルにチクチクと小言を言っているのは案の定サカキだ。

「どうだった?ここのステーキは。」

スーザンがエリザに話しかけた。

「ものすっごく美味しかったです。今まで食べた中で1番美味しい料理でした!」

「それは良かった。じゃあ食事も終わった事だし、私たちもそろそろ帰るか。」

「そうだな。」

先輩たちが立ち上がるのを見て、エリザもあわてて立ち上がる。

「先輩方、今日は本当にありがとうございました。」

2人はエリザの方を振り返って笑顔で答えてくれた。

「おう。また何かあったら頼れよ。」

「私たちは可愛い後輩には優しいからね。遠慮せずに頼っていいぞ。」

「はいっ。」

エリザは2人の優しい言葉に感動して少し涙ぐんだ。ちなみにその間にサカキは我関せずという感じでさっさと部屋に戻ってしまった。

先輩たちと手を振って別れた後にエリザは今日のことを考えていた。

(今日1日で色んなことがあったなあ。特に先輩と話せたのはいい経験になったな。なんだか学校生活もそんなに大変じゃないのかも。)

エリザは朝からの移動の疲れもあってか布団に入るとすぐに寝てしまった。
夢の中でエリザはステーキ食べ放題をしており、朝までぐっすりと眠ることができた。
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