1 / 2
第1話
しおりを挟む
──ここは緑豊かな王国、ルーデンシュタインの王城の天井裏である
……天井裏 である。
「エリンハルト殿下っ!」
この世界では珍しい黒檀のような髪に柘榴石のような瞳。どこからどう見ても嫋やか、お淑やかで可愛らしい令嬢がエリンハルト王太子へ駆け寄り───つまづいた。
「……大丈夫ですか?」
すかさず殿下に受け止められ顔を上げたヒロインと殿下が見つめ合うその瞬間のその一枚絵。それはまさに至高の一瞬でそこらの宝石よりも輝いて見えた。そしてそれを見た私の鼻の血管は破裂しかけた。
そう、トキメキで。
あっ、そんな不審者を見る目で見ないで!!これには理由がっ!!待って、行かないで!続きを読んでぇぇぇぇ!!
閑話休題 。
コホン。とりあえず自己紹介を致しますと、ティエリア・メルディ、職業は公爵令嬢です。え?天井裏にいるやつが公爵令嬢なわけないって?せっかちですね、今からその訳を説明するんですよ。
事の発端はラディエル歴よりはるかはるか昔──そう、令和と呼ばれた時代から始まります。あっ令和っていうのは地球という別世界の非常に次元を超えた恋愛が活発な「日本」という国の年の数え方です。ここまで来たらピンと来ますよね?そうです。
異世界転生キタコレ!!
な感じでございます。ざっくりいうと推していた小説の悪役令嬢にいつの間にか転生しちゃった☆ということです。わぁい。で話を戻しますが只今眼下で絶賛二人っきりの甘い時間をお過ごしになられてるこの2人、エリンハルト×サーヤ。エリサヤがもう……尊くて……。転生してすぐの時はエリンハルト殿下に懸想したりもしましたがサーヤ伯爵令嬢が現れた瞬間にそんな想いは吹っ飛びましたね。
エリサヤ尊い。
ということがありまして、この私、ティエリア・メルディ。エリンハルト殿下の婚約者な状況ですがエリサヤ爆誕までの3年間をガン見させていただきます!!
--------キリトリ線--------
説明回第1弾です。
……天井裏 である。
「エリンハルト殿下っ!」
この世界では珍しい黒檀のような髪に柘榴石のような瞳。どこからどう見ても嫋やか、お淑やかで可愛らしい令嬢がエリンハルト王太子へ駆け寄り───つまづいた。
「……大丈夫ですか?」
すかさず殿下に受け止められ顔を上げたヒロインと殿下が見つめ合うその瞬間のその一枚絵。それはまさに至高の一瞬でそこらの宝石よりも輝いて見えた。そしてそれを見た私の鼻の血管は破裂しかけた。
そう、トキメキで。
あっ、そんな不審者を見る目で見ないで!!これには理由がっ!!待って、行かないで!続きを読んでぇぇぇぇ!!
閑話休題 。
コホン。とりあえず自己紹介を致しますと、ティエリア・メルディ、職業は公爵令嬢です。え?天井裏にいるやつが公爵令嬢なわけないって?せっかちですね、今からその訳を説明するんですよ。
事の発端はラディエル歴よりはるかはるか昔──そう、令和と呼ばれた時代から始まります。あっ令和っていうのは地球という別世界の非常に次元を超えた恋愛が活発な「日本」という国の年の数え方です。ここまで来たらピンと来ますよね?そうです。
異世界転生キタコレ!!
な感じでございます。ざっくりいうと推していた小説の悪役令嬢にいつの間にか転生しちゃった☆ということです。わぁい。で話を戻しますが只今眼下で絶賛二人っきりの甘い時間をお過ごしになられてるこの2人、エリンハルト×サーヤ。エリサヤがもう……尊くて……。転生してすぐの時はエリンハルト殿下に懸想したりもしましたがサーヤ伯爵令嬢が現れた瞬間にそんな想いは吹っ飛びましたね。
エリサヤ尊い。
ということがありまして、この私、ティエリア・メルディ。エリンハルト殿下の婚約者な状況ですがエリサヤ爆誕までの3年間をガン見させていただきます!!
--------キリトリ線--------
説明回第1弾です。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
婚約者とその幼なじみの距離感の近さに慣れてしまっていましたが、婚約解消することになって本当に良かったです
珠宮さくら
恋愛
アナスターシャは婚約者とその幼なじみの距離感に何か言う気も失せてしまっていた。そんな二人によってアナスターシャの婚約が解消されることになったのだが……。
※全4話。
夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」
婚約者とその幼なじみがいい雰囲気すぎることに不安を覚えていましたが、誤解が解けたあとで、その立ち位置にいたのは私でした
珠宮さくら
恋愛
クレメンティアは、婚約者とその幼なじみの雰囲気が良すぎることに不安を覚えていた。
そんな時に幼なじみから、婚約破棄したがっていると聞かされてしまい……。
※全4話。
危害を加えられたので予定よりも早く婚約を白紙撤回できました
しゃーりん
恋愛
階段から突き落とされて、目が覚めるといろんな記憶を失っていたアンジェリーナ。
自分のことも誰のことも覚えていない。
王太子殿下の婚約者であったことも忘れ、結婚式は来年なのに殿下には恋人がいるという。
聞くところによると、婚約は白紙撤回が前提だった。
なぜアンジェリーナが危害を加えられたのかはわからないが、それにより予定よりも早く婚約を白紙撤回することになったというお話です。
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる