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第1話
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──ここは緑豊かな王国、ルーデンシュタインの王城の天井裏である
……天井裏 である。
「エリンハルト殿下っ!」
この世界では珍しい黒檀のような髪に柘榴石のような瞳。どこからどう見ても嫋やか、お淑やかで可愛らしい令嬢がエリンハルト王太子へ駆け寄り───つまづいた。
「……大丈夫ですか?」
すかさず殿下に受け止められ顔を上げたヒロインと殿下が見つめ合うその瞬間のその一枚絵。それはまさに至高の一瞬でそこらの宝石よりも輝いて見えた。そしてそれを見た私の鼻の血管は破裂しかけた。
そう、トキメキで。
あっ、そんな不審者を見る目で見ないで!!これには理由がっ!!待って、行かないで!続きを読んでぇぇぇぇ!!
閑話休題 。
コホン。とりあえず自己紹介を致しますと、ティエリア・メルディ、職業は公爵令嬢です。え?天井裏にいるやつが公爵令嬢なわけないって?せっかちですね、今からその訳を説明するんですよ。
事の発端はラディエル歴よりはるかはるか昔──そう、令和と呼ばれた時代から始まります。あっ令和っていうのは地球という別世界の非常に次元を超えた恋愛が活発な「日本」という国の年の数え方です。ここまで来たらピンと来ますよね?そうです。
異世界転生キタコレ!!
な感じでございます。ざっくりいうと推していた小説の悪役令嬢にいつの間にか転生しちゃった☆ということです。わぁい。で話を戻しますが只今眼下で絶賛二人っきりの甘い時間をお過ごしになられてるこの2人、エリンハルト×サーヤ。エリサヤがもう……尊くて……。転生してすぐの時はエリンハルト殿下に懸想したりもしましたがサーヤ伯爵令嬢が現れた瞬間にそんな想いは吹っ飛びましたね。
エリサヤ尊い。
ということがありまして、この私、ティエリア・メルディ。エリンハルト殿下の婚約者な状況ですがエリサヤ爆誕までの3年間をガン見させていただきます!!
--------キリトリ線--------
説明回第1弾です。
……天井裏 である。
「エリンハルト殿下っ!」
この世界では珍しい黒檀のような髪に柘榴石のような瞳。どこからどう見ても嫋やか、お淑やかで可愛らしい令嬢がエリンハルト王太子へ駆け寄り───つまづいた。
「……大丈夫ですか?」
すかさず殿下に受け止められ顔を上げたヒロインと殿下が見つめ合うその瞬間のその一枚絵。それはまさに至高の一瞬でそこらの宝石よりも輝いて見えた。そしてそれを見た私の鼻の血管は破裂しかけた。
そう、トキメキで。
あっ、そんな不審者を見る目で見ないで!!これには理由がっ!!待って、行かないで!続きを読んでぇぇぇぇ!!
閑話休題 。
コホン。とりあえず自己紹介を致しますと、ティエリア・メルディ、職業は公爵令嬢です。え?天井裏にいるやつが公爵令嬢なわけないって?せっかちですね、今からその訳を説明するんですよ。
事の発端はラディエル歴よりはるかはるか昔──そう、令和と呼ばれた時代から始まります。あっ令和っていうのは地球という別世界の非常に次元を超えた恋愛が活発な「日本」という国の年の数え方です。ここまで来たらピンと来ますよね?そうです。
異世界転生キタコレ!!
な感じでございます。ざっくりいうと推していた小説の悪役令嬢にいつの間にか転生しちゃった☆ということです。わぁい。で話を戻しますが只今眼下で絶賛二人っきりの甘い時間をお過ごしになられてるこの2人、エリンハルト×サーヤ。エリサヤがもう……尊くて……。転生してすぐの時はエリンハルト殿下に懸想したりもしましたがサーヤ伯爵令嬢が現れた瞬間にそんな想いは吹っ飛びましたね。
エリサヤ尊い。
ということがありまして、この私、ティエリア・メルディ。エリンハルト殿下の婚約者な状況ですがエリサヤ爆誕までの3年間をガン見させていただきます!!
--------キリトリ線--------
説明回第1弾です。
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