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冬は終わり、春を迎えていたが、気温はまだ安定していない。
陽射しがあれば暖かいのだが、日が沈むと日によっては少し肌寒い夜もあった。
そんな夜に、レッドたちは仕事終わりでまた酒場に寄っていた。
「いや~、今日は良い稼ぎだったな」
「貴重な薬草が採れましたからね。たまたま行った先が、丁度良い環境だったのでしょう。普段の行いですね」
薬草採取の依頼で森に入ったのだが、探し歩いた先で依頼の薬草以外に、なかなか数が取れない貴重な薬草が見つかったのだ。
丁寧に採取してギルドに納め、追加の報酬でレッドは上機嫌である。
リベルテもかなり良いペースで酒を飲んでいるようで、珍しく自身を褒める言動をしている時点で、上機嫌なのが分かりやすい。
「少し前に、王様の婚姻だ~って祝いで飲んだばかりじゃないですか……。なんでそんなにハイペースなんですか」
酒好きな方ではあるが、普段とは違う飲みっぷりの二人にタカヒロはついていけなく、つい愚痴ってしまう。
もちろん、この場にマイも居るのだが、お酒は好きではないため、がじがじとボアのスペアリブをひたすらかじり続けている。
同じテーブルについているのに、一人別の雰囲気となっていた。
「こう、今のような時期は、パーッと飲みたくならないか?」
「いや、ちょっと肌寒くもあるので。それだったら暑い日に飲みたいッス」
レッドが酒を飲みたくなるだろう? とタカヒロに同意を求めるが、タカヒロはサクッと打ち落とす。
ただ、言い方が悪かったのか、いや、飲み過ぎている人間への対応がまずかった。
レッドの顔が一瞬でしかめっ面になる。
「俺の酒が飲めないってのか!?」
「本当に、そんなセリフ言う人居るんだ!?」
上機嫌なのは良い事があったからだけではなく、酒の飲みすぎが原因のようだった。
少し心配事のある状況だけに、発散したい思いが強かったのかもしれなかった。
だとして、今のレッドとはどうしても合わなさ過ぎて、タカヒロは自分のエールが進まない。
自分もそうなってしまいそうなのが嫌だし、お酒が楽しく飲めなくなってきていたのだ。
タカヒロが冷たい目をレッドに向けていると、雰囲気を感じ取ったのか落ち着きを取り戻したリベルテがタカヒロを取り成す。
「タカヒロさん。ものすごくうざくなってるレッドですが、仕方が無いのです。また面白くは無い話が聞こえてきてしまっていますから」
「うざいってなんだよ!?」
レッドをフォローしているようで貶すリベルテに、レッドが思わず突っ込みを入れるが取り合ってくれるはずも無かった。
落ち着きを取り戻したように見えたリベルテであったが、そうでもないようだった。
「え~っと、何があったんですかね?」
「ん~、城に行ってるタカヒロさんの方が、知ってそうではあるのですけど……。私たちはギルドと酒場で噂として聞いた話なので」
グーリンデの姫と婚約したオルグラント王であるが、この二つの国の結びつきが強くなったことを当然、周りの国は歓迎しなかった。
オルグラント、グーリンデの周りの国と言っても帝国とキスト聖国だけなのであるが、キスト聖国がものすごく反発を強めているらしい。
オルグラント王国で騒動を起こしたキスト聖国は、当然のことながらオルグラント王国と断交状態となっており、いつまた本格的な戦争に向かってもおかしくはない状態だが、キストはグーリンデとまで敵対したいわけではないようだった。
しかし、ここでグーリンデがオルグラント王国との結びつきを強められてしまうと、グーリンデはオルグラント王国側につき、キスト聖国と敵対すると言うことに繋がってしまうのだ。
もちろん、キスト聖国はそうならないように口出しをしてきていた。
オルグラント王国は神敵であり、オルグラント王国に近づきすぎれば、その国にも神罰が下ってしまうだろう、と民衆に恐怖を煽るような声明を広めていたのである。
昔ほどに敵対している国が少なく、オルグラントの領土を狙い続けていた時代なら、グーリンデもキストの思惑に乗ったのかもしれないが、今は帝国と言う強国がはっきりと動き出しているのだ。
自身の国を守るためには後ろから攻められることが無いように、また自国よりは豊富に食糧が手に入りそうなオルグラントと手を結ぶことが大事だったのである。
第一、聖職者たちの国でありながら、何時の間にかアクネシアを滅ぼしてその領土を得ていて、オルグラント王国で騒乱を起こしてオルグラントへ進攻していた話が聞こえてくれば、キストの言葉など信頼されるはずが無い。
オルグラントとは長年戦い続けてきたが、帝国相手に共闘したこともあって、得体の知れない聖職者の国より信用できたのである。
そして何より、自国の姫が婚約したと言うのに祝福もせず批難し、対帝国への足並みを揃えようとするでもない動きに、グーリンデの人々からもキストへ敵意が上がってきているというのだから、キストの上層部にいる者たちは、国というものをわかっていないようであった。
「それだったら、別に問題ないんじゃないの? グーリンデもキストに対して一緒に戦ってくれるってことでしょ?」
「たしかにそうではあるのですが、明確な敵対関係に向かってしまうと、国は戦うしか術が無くなってしまうのですよ」
グーリンデとキストは、少し前までは敵対する関係には無かった。
それであれば、グーリンデを通すことでオルグラントとキストは、どこかで折り合いをつけたり、対話することも可能だった。
しかし、グーリンデもキストと敵対関係になってしまうと、どこも相手の国と対話することが難しいものになってしまうのだ。
明確に敵対しているのだから、使者として向かった者の命は保障出来ないし、こちらから持ちかけるということは相手が上と言うことになってしまう。
自ら負けを認めるような話を、それぞれの国の人々が認めるはずも無く、もう外からも内からも止められなくなり、どちらかが終わるまで、となってしまいかねないのだ。
「……私、あの国は信じられない。一番、怖い」
綺麗に骨だけとなったスペアリブを持ったまま、マイが小さく呟く。
先の騒乱の目的に、癒しの力を持っていたマイを連れ去る目的があったらしいことは、リベルテたちもマイたちからすでに聞いている。
だからこそ、マイが漏らした言葉を否定する言葉も、キストをフォローする言葉も上がりはしない。
マイを連れ去ることが一番の目的だったのかもしれないが、そのために王都であのような騒乱を起こす理由にはならないし、ランサナ砦にモンスターの軍団を率いて攻め込んでも居るのだから、キストの思惑はそれだけとも思えないし、聖職者と言う割に人の命を軽視しすぎている。
レッドにすれば、キストは帝国と変わらず、この大陸を制覇する野望を持っているとしか思えなかった。
「帝国もこの婚姻を受けてどのように動いてくるか……。あちらの国は帝国だけで統一と言う意思をはっきりさせていますから。遠くないうちに、また戦争はあるでしょうね」
リベルテが悲しそうにエールを呷り、空になったエールの追加を注文する。
「あれ? 帝国となんかあったような話を聞いたような……」
タカヒロが何か記憶を探るように顎に手を添えて考え込む。
エールを飲む手が止まっていたが、飲んでいないわけではない。
タカヒロもそれなりに飲んでいたようで、すぐに思い出せないらしい。
「何か動きがあったのですか?」
「あ~、たぶん。……きっと?」
「どうしてそんな不確かなんですか!?」
城勤めと言っても国策や国政に関わる仕事についているわけではない。
そんなタカヒロに文句を言うのはお門違いなのだが、城に居るということは城の中の話を耳にする機会が多いと言うことであり、タカヒロに文句を言ってしまうのも仕方がない。
結構なペースで飲んでいたリベルテは、いつもの落ち着きと押さえがきいていない。
タカヒロの襟首を掴んで、ガックンガックンと揺らしていく。
「ちょ! やめて……。これは、きつい。……吐く」
「うわぁ!? リベルテさん、落ち着いて!! 食べ物があるんだから!!」
次のスペアリブに手を伸ばしていたマイは、タカヒロが吐くと言った事で慌ててリベルテを止める。動いた理由が食事中であり、席が近かったことに他ならない。
多少、普段より騒がしいが、普段とそんなに変わらない日常。
人々は働き、時に休み、酒を飲んで騒いだりする時間を送る。
しかし、時間は常に動き続け、世界は決して止まったりはしない。
国を担っている者たちに休みは無く、動き続けている。
タカヒロは思い出せなかったが、帝国に動きは確かにあったのだ。
オルグラント王国とシアロソ帝国の重鎮たちが、双方の国境において会合に向かっていたのである。
陽射しがあれば暖かいのだが、日が沈むと日によっては少し肌寒い夜もあった。
そんな夜に、レッドたちは仕事終わりでまた酒場に寄っていた。
「いや~、今日は良い稼ぎだったな」
「貴重な薬草が採れましたからね。たまたま行った先が、丁度良い環境だったのでしょう。普段の行いですね」
薬草採取の依頼で森に入ったのだが、探し歩いた先で依頼の薬草以外に、なかなか数が取れない貴重な薬草が見つかったのだ。
丁寧に採取してギルドに納め、追加の報酬でレッドは上機嫌である。
リベルテもかなり良いペースで酒を飲んでいるようで、珍しく自身を褒める言動をしている時点で、上機嫌なのが分かりやすい。
「少し前に、王様の婚姻だ~って祝いで飲んだばかりじゃないですか……。なんでそんなにハイペースなんですか」
酒好きな方ではあるが、普段とは違う飲みっぷりの二人にタカヒロはついていけなく、つい愚痴ってしまう。
もちろん、この場にマイも居るのだが、お酒は好きではないため、がじがじとボアのスペアリブをひたすらかじり続けている。
同じテーブルについているのに、一人別の雰囲気となっていた。
「こう、今のような時期は、パーッと飲みたくならないか?」
「いや、ちょっと肌寒くもあるので。それだったら暑い日に飲みたいッス」
レッドが酒を飲みたくなるだろう? とタカヒロに同意を求めるが、タカヒロはサクッと打ち落とす。
ただ、言い方が悪かったのか、いや、飲み過ぎている人間への対応がまずかった。
レッドの顔が一瞬でしかめっ面になる。
「俺の酒が飲めないってのか!?」
「本当に、そんなセリフ言う人居るんだ!?」
上機嫌なのは良い事があったからだけではなく、酒の飲みすぎが原因のようだった。
少し心配事のある状況だけに、発散したい思いが強かったのかもしれなかった。
だとして、今のレッドとはどうしても合わなさ過ぎて、タカヒロは自分のエールが進まない。
自分もそうなってしまいそうなのが嫌だし、お酒が楽しく飲めなくなってきていたのだ。
タカヒロが冷たい目をレッドに向けていると、雰囲気を感じ取ったのか落ち着きを取り戻したリベルテがタカヒロを取り成す。
「タカヒロさん。ものすごくうざくなってるレッドですが、仕方が無いのです。また面白くは無い話が聞こえてきてしまっていますから」
「うざいってなんだよ!?」
レッドをフォローしているようで貶すリベルテに、レッドが思わず突っ込みを入れるが取り合ってくれるはずも無かった。
落ち着きを取り戻したように見えたリベルテであったが、そうでもないようだった。
「え~っと、何があったんですかね?」
「ん~、城に行ってるタカヒロさんの方が、知ってそうではあるのですけど……。私たちはギルドと酒場で噂として聞いた話なので」
グーリンデの姫と婚約したオルグラント王であるが、この二つの国の結びつきが強くなったことを当然、周りの国は歓迎しなかった。
オルグラント、グーリンデの周りの国と言っても帝国とキスト聖国だけなのであるが、キスト聖国がものすごく反発を強めているらしい。
オルグラント王国で騒動を起こしたキスト聖国は、当然のことながらオルグラント王国と断交状態となっており、いつまた本格的な戦争に向かってもおかしくはない状態だが、キストはグーリンデとまで敵対したいわけではないようだった。
しかし、ここでグーリンデがオルグラント王国との結びつきを強められてしまうと、グーリンデはオルグラント王国側につき、キスト聖国と敵対すると言うことに繋がってしまうのだ。
もちろん、キスト聖国はそうならないように口出しをしてきていた。
オルグラント王国は神敵であり、オルグラント王国に近づきすぎれば、その国にも神罰が下ってしまうだろう、と民衆に恐怖を煽るような声明を広めていたのである。
昔ほどに敵対している国が少なく、オルグラントの領土を狙い続けていた時代なら、グーリンデもキストの思惑に乗ったのかもしれないが、今は帝国と言う強国がはっきりと動き出しているのだ。
自身の国を守るためには後ろから攻められることが無いように、また自国よりは豊富に食糧が手に入りそうなオルグラントと手を結ぶことが大事だったのである。
第一、聖職者たちの国でありながら、何時の間にかアクネシアを滅ぼしてその領土を得ていて、オルグラント王国で騒乱を起こしてオルグラントへ進攻していた話が聞こえてくれば、キストの言葉など信頼されるはずが無い。
オルグラントとは長年戦い続けてきたが、帝国相手に共闘したこともあって、得体の知れない聖職者の国より信用できたのである。
そして何より、自国の姫が婚約したと言うのに祝福もせず批難し、対帝国への足並みを揃えようとするでもない動きに、グーリンデの人々からもキストへ敵意が上がってきているというのだから、キストの上層部にいる者たちは、国というものをわかっていないようであった。
「それだったら、別に問題ないんじゃないの? グーリンデもキストに対して一緒に戦ってくれるってことでしょ?」
「たしかにそうではあるのですが、明確な敵対関係に向かってしまうと、国は戦うしか術が無くなってしまうのですよ」
グーリンデとキストは、少し前までは敵対する関係には無かった。
それであれば、グーリンデを通すことでオルグラントとキストは、どこかで折り合いをつけたり、対話することも可能だった。
しかし、グーリンデもキストと敵対関係になってしまうと、どこも相手の国と対話することが難しいものになってしまうのだ。
明確に敵対しているのだから、使者として向かった者の命は保障出来ないし、こちらから持ちかけるということは相手が上と言うことになってしまう。
自ら負けを認めるような話を、それぞれの国の人々が認めるはずも無く、もう外からも内からも止められなくなり、どちらかが終わるまで、となってしまいかねないのだ。
「……私、あの国は信じられない。一番、怖い」
綺麗に骨だけとなったスペアリブを持ったまま、マイが小さく呟く。
先の騒乱の目的に、癒しの力を持っていたマイを連れ去る目的があったらしいことは、リベルテたちもマイたちからすでに聞いている。
だからこそ、マイが漏らした言葉を否定する言葉も、キストをフォローする言葉も上がりはしない。
マイを連れ去ることが一番の目的だったのかもしれないが、そのために王都であのような騒乱を起こす理由にはならないし、ランサナ砦にモンスターの軍団を率いて攻め込んでも居るのだから、キストの思惑はそれだけとも思えないし、聖職者と言う割に人の命を軽視しすぎている。
レッドにすれば、キストは帝国と変わらず、この大陸を制覇する野望を持っているとしか思えなかった。
「帝国もこの婚姻を受けてどのように動いてくるか……。あちらの国は帝国だけで統一と言う意思をはっきりさせていますから。遠くないうちに、また戦争はあるでしょうね」
リベルテが悲しそうにエールを呷り、空になったエールの追加を注文する。
「あれ? 帝国となんかあったような話を聞いたような……」
タカヒロが何か記憶を探るように顎に手を添えて考え込む。
エールを飲む手が止まっていたが、飲んでいないわけではない。
タカヒロもそれなりに飲んでいたようで、すぐに思い出せないらしい。
「何か動きがあったのですか?」
「あ~、たぶん。……きっと?」
「どうしてそんな不確かなんですか!?」
城勤めと言っても国策や国政に関わる仕事についているわけではない。
そんなタカヒロに文句を言うのはお門違いなのだが、城に居るということは城の中の話を耳にする機会が多いと言うことであり、タカヒロに文句を言ってしまうのも仕方がない。
結構なペースで飲んでいたリベルテは、いつもの落ち着きと押さえがきいていない。
タカヒロの襟首を掴んで、ガックンガックンと揺らしていく。
「ちょ! やめて……。これは、きつい。……吐く」
「うわぁ!? リベルテさん、落ち着いて!! 食べ物があるんだから!!」
次のスペアリブに手を伸ばしていたマイは、タカヒロが吐くと言った事で慌ててリベルテを止める。動いた理由が食事中であり、席が近かったことに他ならない。
多少、普段より騒がしいが、普段とそんなに変わらない日常。
人々は働き、時に休み、酒を飲んで騒いだりする時間を送る。
しかし、時間は常に動き続け、世界は決して止まったりはしない。
国を担っている者たちに休みは無く、動き続けている。
タカヒロは思い出せなかったが、帝国に動きは確かにあったのだ。
オルグラント王国とシアロソ帝国の重鎮たちが、双方の国境において会合に向かっていたのである。
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