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テーブルの上で銀貨と銅貨をコロコロと転がす。
「あ」
指から滑った銅貨が転がっていき、テーブルの真ん中で勢いを失ってパタンと倒れる。
「なにやってるんだ?」
水を飲みに降りてきたレッドが不可解な行動をしているタカヒロを見つけて声をかける。
「いや……お金増えないなぁと」
「転がして増えるなら皆そうしてるわ」
タカヒロの言葉に呆れた目を返すレッド。
「この国ってこの国で取れた銀とかをお金にしてるんですよね?」
「そうだな」
コップに水を注いでグイッと飲む。
「なんで他から稼がないんですか? 貨幣って統一されたんですよね? なんか大きなところに」
「あぁ、当時の全ての国で年と通貨は統一されたな。今もなおそのままってことは、どこかの国だけで変更することに利点が無かったてことなんだろうな。それと、他から稼ぐっていうがどうやってだ?」
「え? 交易とか?」
貿易だっけ? と自分で言いながら首をかしげるタカヒロ。
「ほかの国に物を売り買いに行くってことなんだろうが、どことだよ? オルグラント王国の周辺はすべて敵国と言える。グーリンデもアクネシアも長く戦い続けてる国だ。そことどうやって交易するんだよ」
「でも、畑結構大きくありますよね? 食料を売ってもいいんじゃないですか?」
「国が考えることだから冒険者の俺達で言える話でもないんだがなぁ。よく喧嘩する相手に自分の食べ物を売ると言ってだ、どんなことが考えられる?」
「相手も欲しいなら普通に買うんじゃ?」
「よく喧嘩する相手だ。買い手は安く買い叩こうとするだろうし、奪いにくるかもしれんな。もしかしたら、いままで相手にしていたのは満足な食事をしてない相手で、食べ物食べたら元気になって喧嘩しにくるかもしれんな」
「えぇぇぇぇ」
「極論ではあるんだがな、どっちもが十分に売って、十分に買ったとしてもだ。戦ってる相手同士の国だと、売った買ったに利がでないんだよ」
「なんで?」
「どっちも戦争に使うからだよ。お互い万全な状態で戦争することになるんだ、被害が大きくなるだけさ。それにどっちもが極端な買いと売りを行った場合、利が出るのは第三国になる。大量の金を手に入れても、売りすぎた食料の不足分を買ったり、武器とかを買おうとするな。当然足元見るから値が上がる。買いすぎた方は、食べ物ってのは腐るものだから、余った分は売って武器代にしたい。当然足元見られるから値が下がるってもんだ」
「そんな極端にまでやらなければいいだけじゃ……。個人でやるくらいならいいでしょ」
「チャレンジャーすぎるな」
レッドはタカヒロの意見をばっさりと斬る。
「前提が戦ってる相手だっての。どんだけ税とられるかわらんし、そのまま国に戻ってこられるかわからんだろ。向こうで捕まる可能性だってある。それに対して国は何も出来んぞ?」
「じゃあ、さっきの第三国を仲介すれば……」
「オルグラント王国の周囲のどこだよ?」
タカヒロの不勉強さに呆れてくるレッド。
ただ、タカヒロの言いたいことは分かる。
今のところ回っているように見えているが、これから人が増えたり、どこかの貴族領だけにお金が集まるようなものが出てしまえば、国内にあって領の格差が広がってしまう。
それこそお金が集まるところに人も流れてしまったり、悪ければ生活の悪化に賊に身を落とす人もでてきてしまう可能性もあるのだ。
「港のあるゼオライト伯爵領から、船で交易しているところがあるらしいですよ?」
いつの間にか降りてきていたリベルテが会話に加わってくる。
「へぇ~。海外かぁ。どんな国なんですかね?」
「さぁ?」
首をかしげるリベルテに、タカヒロは頬杖をついていた手から頭が落ちる。
「なんで知らないんですか?」
「そこまでの情報を仕入れられなかったからですよ。タカヒロさん、調べてきてくれます?」
つまりは、一月以上旅をしてウルクまで行き、聞いて回って来いということである。
移動がとても面倒なこの世界では遠慮したいものである。
タカヒロはそっとリベルテから視線を外すことで回答とする。
「それに交易をしてるといっても、下手したら損してることの方が多いでしょうしねぇ」
自分の分の水を持ってきたリベルテが一息つけながら、何事もないように告げる。
「な、なんでですか?」
「いえ、海の上ですからね。逃げ場がありません。海の上の災害もあるでしょうし、海のモンスターも出るでしょう。無事に荷物が届けて戻ってこられると安易に考えられるものではありませんね」
「船に乗り手に積荷か。海に沈んだらそれだけで大損だな」
「まさに命がけですね。商会の人たちも襲われるかもしれませんので、商売は命がけってことです」
タカヒロの先ほどの話では、個人に死んで来いということに近い。
戦っている国に個人で物を売りに行くのだ。
上手くいくなら需要のある所に行くのだから儲けは大きいだろうが、戦っている相手の国の人間をなんの制限もなく通す国は無い。
商売するなら税を重くして金や荷を奪うだろうし、そのまま命を奪うのだって決定は早いだろう。
相手の国への人質にだってなるかもしれない。
国を守る者達にとって相手の要求など飲めないものだ。
であれば、国はそもそも相手の国へ行くものを止めるものである。
「そういえば、何故そのような話をしているのですか?」
何故お金の話をしているのかとレッドを見れば、レッドはタカヒロを見る。
「え? なんとなくですよ? なんとなく」
なんとなくでこの話を終わらせようとしている様子のタカヒロに、リベルテはなにかピンと来たらしく、笑みを深める。
「そうですねぇ。レッド。もう少しお金を貯めたら、またシュルバーンに行ってみませんか?」
「ん? そうだな。それもよさそうだ」
また旅行の話であるが、レッドとしてもまた行ってもいいなと思っている所である。不満など出てくるはずがない。
「それ、どこですか?」
もう一年は王都で過ごしているというのに、先の話でもあったように国の事、周りの国のことをまだまだおぼえていないようである。
「王都から東の方にあるところですよ。ハーバランドとは逆方向ですね」
リベルテの言葉にピクッとはするものの、そこまでで反応を抑え、そうなんだと相槌を返すタカヒロ。
その様子に思惑を外してしまったリベルテは直接話をすることにする。
「そういえば、レッド」
「今度はなんだ?」
「豊穣祭で食べたクレープっておいしかったですね?」
「ああ、酒場のおっちゃんも協力したってやつだな。かなり人気になったらしいし」
「あの料理を作っていた方、ハーバランドで店を開くらしいですよ」
「そうなのか。良かったなぁ。たしか母子だっけか? 相手亡くしてたようだが、ひとまず生活の目処が立ちそうだよな」
豊穣祭の屋台、出店であるが、その食材を作っている領地にとって新しい目玉になる料理であれば、料理人達を支援する。
祭り期間は食材の融通だけであるが、人気の料理となった店には、自分たちのところで店を開いてもらえるように援助するのである。
祭りで人気になった料理となれば箔がつき、話題にもなりやすい。
そこに行けば食べられる。ならそこに行ってみようと、足を運ぶ人が増えるのだ。
そして今回、初日で売り切れるほどに人気となったクレープを作っていたルチウス親子は、ファルケン伯爵の援助を受けて、ハーバランドで店を開くことになったらしい。
元々、母子二人で生活のために屋台に参加してみたのだが、誰かさんの協力のおかげでかなりの売り上げを出している。
だが、そのお金でも長く生活できる基盤がなかったため、ハーバランドで店を構えて欲しいという要請はありがたいものだったのだ。
タカヒロは手元の銀貨を見つめていた。
あの町にはあの男が居た。
自分たちはあれに会いたくないから、ハーバランドまでは行きたくはない。
それに遠いというのもあった。
別のところであったらなという願いを通すにも、自分には相手の生活を支援できるだけのお金がなかった。
そこにマイも降りてくる。
「おはようございま~す。あれ? 皆さんどうかしたんですか?」
「おはようございます。マイさん。また旅行に行こうかという話をしてたんですよ」
「また長いキャンプ生活は嫌だなぁ」
「今度は近いところですよ」
「え? それじゃあ行きます?」
本当に距離の問題だけだったようで、どこに行くのか乗り気なようである。
「今度は温泉に行ってみましょうか。前に行ったのですが、いいところでしたよ? だいたい四日くらいでつけます」
「温泉!? やったぁ! 行きましょう」
朝から元気なマイにタカヒロは苦笑いが漏れる。
温泉に行くこと自体は反対ではないのだが、今は気持ちがそこまで乗れなかったのだ。
「そういうときこそ、温泉にゆっくり浸かるのもいいんじゃないですか?」
「そういう、もんですかねぇ」
「なんにせよ、もう少し金貯めてからだな。今日も稼ぎに行きますか」
朝ごはんの準備を始めるリベルテ。
温泉が楽しみで鼻歌までしているマイ。
今日の依頼は何にするかと悩むレッド。
周りを見て、そういうものだな、と自分を納得させる。
生きるということは上手いことには行かないもので、そして自分は今を生きなくてはいけないということ。
弾いた銀貨が窓から差し込む陽にあたり、キラッと輝いた。
「あ」
指から滑った銅貨が転がっていき、テーブルの真ん中で勢いを失ってパタンと倒れる。
「なにやってるんだ?」
水を飲みに降りてきたレッドが不可解な行動をしているタカヒロを見つけて声をかける。
「いや……お金増えないなぁと」
「転がして増えるなら皆そうしてるわ」
タカヒロの言葉に呆れた目を返すレッド。
「この国ってこの国で取れた銀とかをお金にしてるんですよね?」
「そうだな」
コップに水を注いでグイッと飲む。
「なんで他から稼がないんですか? 貨幣って統一されたんですよね? なんか大きなところに」
「あぁ、当時の全ての国で年と通貨は統一されたな。今もなおそのままってことは、どこかの国だけで変更することに利点が無かったてことなんだろうな。それと、他から稼ぐっていうがどうやってだ?」
「え? 交易とか?」
貿易だっけ? と自分で言いながら首をかしげるタカヒロ。
「ほかの国に物を売り買いに行くってことなんだろうが、どことだよ? オルグラント王国の周辺はすべて敵国と言える。グーリンデもアクネシアも長く戦い続けてる国だ。そことどうやって交易するんだよ」
「でも、畑結構大きくありますよね? 食料を売ってもいいんじゃないですか?」
「国が考えることだから冒険者の俺達で言える話でもないんだがなぁ。よく喧嘩する相手に自分の食べ物を売ると言ってだ、どんなことが考えられる?」
「相手も欲しいなら普通に買うんじゃ?」
「よく喧嘩する相手だ。買い手は安く買い叩こうとするだろうし、奪いにくるかもしれんな。もしかしたら、いままで相手にしていたのは満足な食事をしてない相手で、食べ物食べたら元気になって喧嘩しにくるかもしれんな」
「えぇぇぇぇ」
「極論ではあるんだがな、どっちもが十分に売って、十分に買ったとしてもだ。戦ってる相手同士の国だと、売った買ったに利がでないんだよ」
「なんで?」
「どっちも戦争に使うからだよ。お互い万全な状態で戦争することになるんだ、被害が大きくなるだけさ。それにどっちもが極端な買いと売りを行った場合、利が出るのは第三国になる。大量の金を手に入れても、売りすぎた食料の不足分を買ったり、武器とかを買おうとするな。当然足元見るから値が上がる。買いすぎた方は、食べ物ってのは腐るものだから、余った分は売って武器代にしたい。当然足元見られるから値が下がるってもんだ」
「そんな極端にまでやらなければいいだけじゃ……。個人でやるくらいならいいでしょ」
「チャレンジャーすぎるな」
レッドはタカヒロの意見をばっさりと斬る。
「前提が戦ってる相手だっての。どんだけ税とられるかわらんし、そのまま国に戻ってこられるかわからんだろ。向こうで捕まる可能性だってある。それに対して国は何も出来んぞ?」
「じゃあ、さっきの第三国を仲介すれば……」
「オルグラント王国の周囲のどこだよ?」
タカヒロの不勉強さに呆れてくるレッド。
ただ、タカヒロの言いたいことは分かる。
今のところ回っているように見えているが、これから人が増えたり、どこかの貴族領だけにお金が集まるようなものが出てしまえば、国内にあって領の格差が広がってしまう。
それこそお金が集まるところに人も流れてしまったり、悪ければ生活の悪化に賊に身を落とす人もでてきてしまう可能性もあるのだ。
「港のあるゼオライト伯爵領から、船で交易しているところがあるらしいですよ?」
いつの間にか降りてきていたリベルテが会話に加わってくる。
「へぇ~。海外かぁ。どんな国なんですかね?」
「さぁ?」
首をかしげるリベルテに、タカヒロは頬杖をついていた手から頭が落ちる。
「なんで知らないんですか?」
「そこまでの情報を仕入れられなかったからですよ。タカヒロさん、調べてきてくれます?」
つまりは、一月以上旅をしてウルクまで行き、聞いて回って来いということである。
移動がとても面倒なこの世界では遠慮したいものである。
タカヒロはそっとリベルテから視線を外すことで回答とする。
「それに交易をしてるといっても、下手したら損してることの方が多いでしょうしねぇ」
自分の分の水を持ってきたリベルテが一息つけながら、何事もないように告げる。
「な、なんでですか?」
「いえ、海の上ですからね。逃げ場がありません。海の上の災害もあるでしょうし、海のモンスターも出るでしょう。無事に荷物が届けて戻ってこられると安易に考えられるものではありませんね」
「船に乗り手に積荷か。海に沈んだらそれだけで大損だな」
「まさに命がけですね。商会の人たちも襲われるかもしれませんので、商売は命がけってことです」
タカヒロの先ほどの話では、個人に死んで来いということに近い。
戦っている国に個人で物を売りに行くのだ。
上手くいくなら需要のある所に行くのだから儲けは大きいだろうが、戦っている相手の国の人間をなんの制限もなく通す国は無い。
商売するなら税を重くして金や荷を奪うだろうし、そのまま命を奪うのだって決定は早いだろう。
相手の国への人質にだってなるかもしれない。
国を守る者達にとって相手の要求など飲めないものだ。
であれば、国はそもそも相手の国へ行くものを止めるものである。
「そういえば、何故そのような話をしているのですか?」
何故お金の話をしているのかとレッドを見れば、レッドはタカヒロを見る。
「え? なんとなくですよ? なんとなく」
なんとなくでこの話を終わらせようとしている様子のタカヒロに、リベルテはなにかピンと来たらしく、笑みを深める。
「そうですねぇ。レッド。もう少しお金を貯めたら、またシュルバーンに行ってみませんか?」
「ん? そうだな。それもよさそうだ」
また旅行の話であるが、レッドとしてもまた行ってもいいなと思っている所である。不満など出てくるはずがない。
「それ、どこですか?」
もう一年は王都で過ごしているというのに、先の話でもあったように国の事、周りの国のことをまだまだおぼえていないようである。
「王都から東の方にあるところですよ。ハーバランドとは逆方向ですね」
リベルテの言葉にピクッとはするものの、そこまでで反応を抑え、そうなんだと相槌を返すタカヒロ。
その様子に思惑を外してしまったリベルテは直接話をすることにする。
「そういえば、レッド」
「今度はなんだ?」
「豊穣祭で食べたクレープっておいしかったですね?」
「ああ、酒場のおっちゃんも協力したってやつだな。かなり人気になったらしいし」
「あの料理を作っていた方、ハーバランドで店を開くらしいですよ」
「そうなのか。良かったなぁ。たしか母子だっけか? 相手亡くしてたようだが、ひとまず生活の目処が立ちそうだよな」
豊穣祭の屋台、出店であるが、その食材を作っている領地にとって新しい目玉になる料理であれば、料理人達を支援する。
祭り期間は食材の融通だけであるが、人気の料理となった店には、自分たちのところで店を開いてもらえるように援助するのである。
祭りで人気になった料理となれば箔がつき、話題にもなりやすい。
そこに行けば食べられる。ならそこに行ってみようと、足を運ぶ人が増えるのだ。
そして今回、初日で売り切れるほどに人気となったクレープを作っていたルチウス親子は、ファルケン伯爵の援助を受けて、ハーバランドで店を開くことになったらしい。
元々、母子二人で生活のために屋台に参加してみたのだが、誰かさんの協力のおかげでかなりの売り上げを出している。
だが、そのお金でも長く生活できる基盤がなかったため、ハーバランドで店を構えて欲しいという要請はありがたいものだったのだ。
タカヒロは手元の銀貨を見つめていた。
あの町にはあの男が居た。
自分たちはあれに会いたくないから、ハーバランドまでは行きたくはない。
それに遠いというのもあった。
別のところであったらなという願いを通すにも、自分には相手の生活を支援できるだけのお金がなかった。
そこにマイも降りてくる。
「おはようございま~す。あれ? 皆さんどうかしたんですか?」
「おはようございます。マイさん。また旅行に行こうかという話をしてたんですよ」
「また長いキャンプ生活は嫌だなぁ」
「今度は近いところですよ」
「え? それじゃあ行きます?」
本当に距離の問題だけだったようで、どこに行くのか乗り気なようである。
「今度は温泉に行ってみましょうか。前に行ったのですが、いいところでしたよ? だいたい四日くらいでつけます」
「温泉!? やったぁ! 行きましょう」
朝から元気なマイにタカヒロは苦笑いが漏れる。
温泉に行くこと自体は反対ではないのだが、今は気持ちがそこまで乗れなかったのだ。
「そういうときこそ、温泉にゆっくり浸かるのもいいんじゃないですか?」
「そういう、もんですかねぇ」
「なんにせよ、もう少し金貯めてからだな。今日も稼ぎに行きますか」
朝ごはんの準備を始めるリベルテ。
温泉が楽しみで鼻歌までしているマイ。
今日の依頼は何にするかと悩むレッド。
周りを見て、そういうものだな、と自分を納得させる。
生きるということは上手いことには行かないもので、そして自分は今を生きなくてはいけないということ。
弾いた銀貨が窓から差し込む陽にあたり、キラッと輝いた。
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