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「あ~、酒飲みたい~」
ギルドのエントランスにあるテーブルに突っ伏して、そう零すレッド。
ここしばらく、宿代となんとか贅沢しないで3食取れるくらいしか稼げていないのだ。
豊穣祭で予定より散財してしまい、いざ稼ごうとしたらやり過ぎて報酬の出ないただ働きをするはめになってしまったのだ。
森の件は放置してしまえばモンスターの暴走が起きてしまい兼ねないため、レッドたちはある意味、罰則となるただ働きであった。
森の調査であるから、1日や2日でどうにかできるものではなく、森に入っては地図を頼りにぐるっと回るように調査を行う。その間、モンスターの数や状態によっては倒さなくてはならないが、依頼として出されたものでなければ討伐報酬はなく、素体として買取はしてくれるが、「必要だから取ってきてほしい」と「あるなら買う」では重要度は違うものだ。
その重要度がそのまま買い取り額に反映する。
つまり、買い取って貰っても安いのだ。
倉庫などを持っていなければ置き場はなく、放置すれば腐っていくものであれば安くても売るしかなく、依頼中や旅中でなければちゃんとしたところで寝たいものである。
であれば、切り詰めるのは食事となり、強制的に断酒となってしまったレッドが先の言葉を零すのは仕方がない流れである。
「ん~、そう言われましても、今日からやっと依頼を受けていけそうな時間が取れるようになったばかりです。それなりに報酬がいいものでないと、今日すぐなんて無理です」
リベルテとてお酒を飲み人間である。気持ちよく酔いたい日だってあるのだから、レッドの飲みたい気持ちはよくわかる。
「今の状態で討伐の依頼はこなせる気がしない。気分がのらない」
「ですね~。こう気分転換できないと集中力がでない感じありますね」
ダレダレ状態の二人であった。
しかし、冒険者として腐っているわけではなく、街のために仕事をこなしてきている二人を知っている人は多い。救いの手は出てくるものである。
「森の調査はご苦労さん。だがあれはお前ら自身の後始末だぞ」
声をかけてきたのはギルザークだった。
ギルドマスターが頻繁に冒険者と話をする機会は珍しい。冒険者ギルドの経営にあたり収支の管理、商業ギルドや国と情報交換や会議があり、冒険者ギルドに居ないか居ても書類仕事に部屋に篭ることがほとんどだからだ。
「おかげで俺も書類仕事が増えて面倒だったぞ。まぁそれはいい。なんか腐ってるようだから、俺からの依頼を受けないか?」
自分達がしたことの後始末とは言え、収入があまりない森の調査を命じられた二人としては、ギルドマスターに警戒しても悪くない。
「おまえら一応、長いこと続けてこれてるし、討伐の依頼も割とやってるからな。新人どもの講習やってみんか?」
「一応はひどいですって……ちゃんと現役の冒険者ですよ~」
「今はやる気補充期間なだけです~」
ギルザークは二人の返しを手で払うようにして流す。
「んで、報酬は日に銀貨1枚。3日やってもらいたい」
「なんですか……? ちょいと…いや、結構な破格ですけど、どんな裏があるんですか?」
研修ではなく講習と言ったため、この期間と金額は見合っていないのだ。
研修であれば実践を兼ね、外でモンスターの討伐と野営を経験する。
新人達に指導しながら危険があれば対処しなくてはいけないのだ。
これであれば、研修終了後に銀貨5枚くらいもらってもというところである。
だが、講習とは訓練場でそれぞれの武器の基本的な扱い方を教えて訓練したり、薬草の見分け方や頻度の高いモンスターの説明などをするくらいである。
専門的にやるには期間が短く、条件の期間では先の一通りやれば終わってしまうくらいだ。
訓練は当たり所が悪ければというのはあるが、外で不測な事態に遭うこともなければモンスターと戦うわけでもないので、そこまでの危険性はない。
それになにより、レッドたちは冒険者としてそれなりに長くやっているが、決して有名なチームというわけではないので、講習を頼むには物足りない相手なのだ。
余談であるが、亡くなってしまったマークのチームは、その活動実績から民、冒険者それぞれから人気があって有名である。マークが亡くなった後もチームで活動を続けており、慕われていたマークが亡くなってしまった後も精力的に活動しているため、民からの応援はまた熱いものになっている。
「俺からの期待分含めてその金額だ。俺に感謝して働けよ」
人から期待されないより期待されるほうが、人はやる気になるものである。
「「喜んで受けさせていただきます!」」
日に銀貨1枚稼げる危険が少ない仕事となれば文句のつけようがないし、ギルドマスター直々の話なので偽りの話でもない。
その日の報酬から酒を付けていい食事が食べられるとなれば、目にやる気が宿ろうというものだ。
そして翌日。
冒険者ギルドの訓練場に、冒険者登録したばかりの若い者達が10人ほど集まっていた。
冒険者登録する人は決して若いものばかりではなく、家や前職の都合で冒険者とならざるを得なくなった少し年をとった人もいる。
引く手あまたの仕事ではないが、人が多く居ることについて悪いことではないため、年上の新人冒険者だからと貶めようものなら、ギルマスを筆頭に腕に覚えのある冒険者からありがたい実地研修に招待されるようになっている。
ただ、今回の研修に参加しているのは若い者ばかりだった。
「今日から3日、君達の講習を担当することになったレッドだ」
「私はリベルテと申します」
まずは挨拶から。
有名なチームであれば、挨拶の時点で新人冒険者たちが浮つくものである。
そして浮ついた所を強めの言葉と、実力を持って厳しく引き締められる。
研修ではあるが、冒険者は命を張る仕事に携わることもあるのである。真剣に受けてもらわないと意味がないのだ。
だから、最初に力量差を見せるのが通例となっている。
「まず君たちの今の力量を把握することが大事だ。今日は一人ひとりの今の戦い方を見させて貰う。明日は最低限の薬草などの見分け方やモンスターの注意事項の座学となり、最終日に徹底して基礎を仕込んでやる。そのつもりでいてくれ」
オルグラント王国を含め、多くの国はまだ民の識字率は高くはないが、契約する際の署名や物の購入などに計算は必要であるため、それだけはほとんどの人が出来るようになっている。
自分の名前は自分で書けないと契約できないとされているため、商人側も代筆などで済ますことは出来ない。
昔、名前がかけない民に代筆で署名を行うようにしていた商人がいた。
得てしてそういうことをする奴は悪い考えに囚われるもので、名前を書けないということは字が読めないということに繋がるため、口で説明した内容と契約書の内容が違うものにして、代筆で署名して契約する。
当然、民側が不利な内容になっていて、後から民側が文句をつけても契約書に署名がなされて締結している、というわけである。
悪質な契約が続いたために国に届出があり、調査した結果、代筆だったことから商人側の不正と断じられ、あくまでも自分で名前は書けるように、となったのだ。
それでもあまり文字が読めない者も多く、なまじ自分で署名したため、苦しい思いをすることになる民がいるのも事実である。
ただ、計算については物を買うにも必要であり、商人に買い取って貰うときに計算ができないと損をすることが経験でわかっている。
そのため、家族、地域ぐるみで数字の勉強は教えるようになっている。
さて、座学と聞いて不満げになる者達が出ても仕方がない。
じっと座っていることが苦手な者や戦うことだけに専念したい者など、力に頼る生き方をしようと考えていてもおかしくはない。
他の職に就けなかったり、冒険者の話に憧れて戦うことを選んだ者達が多いのだから。
「座学と聞いて面倒だと思う奴もいると思う。だが、何も知らないということは助かる可能性を捨てるということだ。といっても聞かないと思うので、まずはおまえらの鼻っ柱を折ってやるから。負けたからには言うこと聞けよ?」
血気盛んなものは、冒険者なりたての若い人に多い。
そういったものたちは、先達者が教えてくれるということにありがたみを感じない。
訓練を積んだ現役が相手であっても、自分達は勝てるとか、自分ならやれるとの思いを持ってしまっているものだ。
「おっしゃあ! やってやる!」
血気盛んな者達のやる気に満ちた声が訓練場に響く。
中央を空けるように動き出し、新人冒険者講習が始まった。
ギルドのエントランスにあるテーブルに突っ伏して、そう零すレッド。
ここしばらく、宿代となんとか贅沢しないで3食取れるくらいしか稼げていないのだ。
豊穣祭で予定より散財してしまい、いざ稼ごうとしたらやり過ぎて報酬の出ないただ働きをするはめになってしまったのだ。
森の件は放置してしまえばモンスターの暴走が起きてしまい兼ねないため、レッドたちはある意味、罰則となるただ働きであった。
森の調査であるから、1日や2日でどうにかできるものではなく、森に入っては地図を頼りにぐるっと回るように調査を行う。その間、モンスターの数や状態によっては倒さなくてはならないが、依頼として出されたものでなければ討伐報酬はなく、素体として買取はしてくれるが、「必要だから取ってきてほしい」と「あるなら買う」では重要度は違うものだ。
その重要度がそのまま買い取り額に反映する。
つまり、買い取って貰っても安いのだ。
倉庫などを持っていなければ置き場はなく、放置すれば腐っていくものであれば安くても売るしかなく、依頼中や旅中でなければちゃんとしたところで寝たいものである。
であれば、切り詰めるのは食事となり、強制的に断酒となってしまったレッドが先の言葉を零すのは仕方がない流れである。
「ん~、そう言われましても、今日からやっと依頼を受けていけそうな時間が取れるようになったばかりです。それなりに報酬がいいものでないと、今日すぐなんて無理です」
リベルテとてお酒を飲み人間である。気持ちよく酔いたい日だってあるのだから、レッドの飲みたい気持ちはよくわかる。
「今の状態で討伐の依頼はこなせる気がしない。気分がのらない」
「ですね~。こう気分転換できないと集中力がでない感じありますね」
ダレダレ状態の二人であった。
しかし、冒険者として腐っているわけではなく、街のために仕事をこなしてきている二人を知っている人は多い。救いの手は出てくるものである。
「森の調査はご苦労さん。だがあれはお前ら自身の後始末だぞ」
声をかけてきたのはギルザークだった。
ギルドマスターが頻繁に冒険者と話をする機会は珍しい。冒険者ギルドの経営にあたり収支の管理、商業ギルドや国と情報交換や会議があり、冒険者ギルドに居ないか居ても書類仕事に部屋に篭ることがほとんどだからだ。
「おかげで俺も書類仕事が増えて面倒だったぞ。まぁそれはいい。なんか腐ってるようだから、俺からの依頼を受けないか?」
自分達がしたことの後始末とは言え、収入があまりない森の調査を命じられた二人としては、ギルドマスターに警戒しても悪くない。
「おまえら一応、長いこと続けてこれてるし、討伐の依頼も割とやってるからな。新人どもの講習やってみんか?」
「一応はひどいですって……ちゃんと現役の冒険者ですよ~」
「今はやる気補充期間なだけです~」
ギルザークは二人の返しを手で払うようにして流す。
「んで、報酬は日に銀貨1枚。3日やってもらいたい」
「なんですか……? ちょいと…いや、結構な破格ですけど、どんな裏があるんですか?」
研修ではなく講習と言ったため、この期間と金額は見合っていないのだ。
研修であれば実践を兼ね、外でモンスターの討伐と野営を経験する。
新人達に指導しながら危険があれば対処しなくてはいけないのだ。
これであれば、研修終了後に銀貨5枚くらいもらってもというところである。
だが、講習とは訓練場でそれぞれの武器の基本的な扱い方を教えて訓練したり、薬草の見分け方や頻度の高いモンスターの説明などをするくらいである。
専門的にやるには期間が短く、条件の期間では先の一通りやれば終わってしまうくらいだ。
訓練は当たり所が悪ければというのはあるが、外で不測な事態に遭うこともなければモンスターと戦うわけでもないので、そこまでの危険性はない。
それになにより、レッドたちは冒険者としてそれなりに長くやっているが、決して有名なチームというわけではないので、講習を頼むには物足りない相手なのだ。
余談であるが、亡くなってしまったマークのチームは、その活動実績から民、冒険者それぞれから人気があって有名である。マークが亡くなった後もチームで活動を続けており、慕われていたマークが亡くなってしまった後も精力的に活動しているため、民からの応援はまた熱いものになっている。
「俺からの期待分含めてその金額だ。俺に感謝して働けよ」
人から期待されないより期待されるほうが、人はやる気になるものである。
「「喜んで受けさせていただきます!」」
日に銀貨1枚稼げる危険が少ない仕事となれば文句のつけようがないし、ギルドマスター直々の話なので偽りの話でもない。
その日の報酬から酒を付けていい食事が食べられるとなれば、目にやる気が宿ろうというものだ。
そして翌日。
冒険者ギルドの訓練場に、冒険者登録したばかりの若い者達が10人ほど集まっていた。
冒険者登録する人は決して若いものばかりではなく、家や前職の都合で冒険者とならざるを得なくなった少し年をとった人もいる。
引く手あまたの仕事ではないが、人が多く居ることについて悪いことではないため、年上の新人冒険者だからと貶めようものなら、ギルマスを筆頭に腕に覚えのある冒険者からありがたい実地研修に招待されるようになっている。
ただ、今回の研修に参加しているのは若い者ばかりだった。
「今日から3日、君達の講習を担当することになったレッドだ」
「私はリベルテと申します」
まずは挨拶から。
有名なチームであれば、挨拶の時点で新人冒険者たちが浮つくものである。
そして浮ついた所を強めの言葉と、実力を持って厳しく引き締められる。
研修ではあるが、冒険者は命を張る仕事に携わることもあるのである。真剣に受けてもらわないと意味がないのだ。
だから、最初に力量差を見せるのが通例となっている。
「まず君たちの今の力量を把握することが大事だ。今日は一人ひとりの今の戦い方を見させて貰う。明日は最低限の薬草などの見分け方やモンスターの注意事項の座学となり、最終日に徹底して基礎を仕込んでやる。そのつもりでいてくれ」
オルグラント王国を含め、多くの国はまだ民の識字率は高くはないが、契約する際の署名や物の購入などに計算は必要であるため、それだけはほとんどの人が出来るようになっている。
自分の名前は自分で書けないと契約できないとされているため、商人側も代筆などで済ますことは出来ない。
昔、名前がかけない民に代筆で署名を行うようにしていた商人がいた。
得てしてそういうことをする奴は悪い考えに囚われるもので、名前を書けないということは字が読めないということに繋がるため、口で説明した内容と契約書の内容が違うものにして、代筆で署名して契約する。
当然、民側が不利な内容になっていて、後から民側が文句をつけても契約書に署名がなされて締結している、というわけである。
悪質な契約が続いたために国に届出があり、調査した結果、代筆だったことから商人側の不正と断じられ、あくまでも自分で名前は書けるように、となったのだ。
それでもあまり文字が読めない者も多く、なまじ自分で署名したため、苦しい思いをすることになる民がいるのも事実である。
ただ、計算については物を買うにも必要であり、商人に買い取って貰うときに計算ができないと損をすることが経験でわかっている。
そのため、家族、地域ぐるみで数字の勉強は教えるようになっている。
さて、座学と聞いて不満げになる者達が出ても仕方がない。
じっと座っていることが苦手な者や戦うことだけに専念したい者など、力に頼る生き方をしようと考えていてもおかしくはない。
他の職に就けなかったり、冒険者の話に憧れて戦うことを選んだ者達が多いのだから。
「座学と聞いて面倒だと思う奴もいると思う。だが、何も知らないということは助かる可能性を捨てるということだ。といっても聞かないと思うので、まずはおまえらの鼻っ柱を折ってやるから。負けたからには言うこと聞けよ?」
血気盛んなものは、冒険者なりたての若い人に多い。
そういったものたちは、先達者が教えてくれるということにありがたみを感じない。
訓練を積んだ現役が相手であっても、自分達は勝てるとか、自分ならやれるとの思いを持ってしまっているものだ。
「おっしゃあ! やってやる!」
血気盛んな者達のやる気に満ちた声が訓練場に響く。
中央を空けるように動き出し、新人冒険者講習が始まった。
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